【速報】AABA合格(平均66.5)+再現答案 ~handys97さん~
事例Ⅰ | 事例Ⅱ | 事例Ⅲ | 事例Ⅳ | 総合 |
72 | 61 | 58 | 75 | 66.50 |
A | A | B | A | A(合格) |
診断協会が個人情報保護法に基づく開示請求に正式に対応したことを受け。
今後の合格体験記は、成績+再現答案付きが当り前。
2014/1/9に合格体験記を寄稿いただいたhandys97様より、再現答案と開示請求結果をお寄せいただきましたので、謹んでお知らせします。
「事例Ⅱ、Ⅲは思いのほか素点のとおり、事例Ⅰ、Ⅳは素点の底上げありなるも、素点を相対評価のバラツキで再評点するようなことまでしてるかどうかまでは疑問」というイメージ。
ご本人は謙虚に、「受験時代のお世話になった恩返しに、分析の一助として」と仰っていますが。
余計な分析のない、生データ・生答案がベスト
を身上とするのが当ブログ。余計な分析などのない、生成績+生再現答案+合格体験記(再掲)をぜひご覧ください。
寄 稿 こ こ か ら
handys97と申します。
拙文ながら、体験記を作成させていただきました。多年度生の方の参考になれば幸いです。
1.診断士に挑戦した理由・きっかけ
初めは、別途挑戦中の法律系試験日~発表日のスキマ時間の軽い腕試しのつもりでした。
2.学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
私は金融機関勤務者です。
学習開始当時、FP 1級、証券アナリスト補、宅建を取得済みであり、システム以外は全てほぼ仕事に関連ありという、他の受験生と較べ有利な立場でした
3.学習スタイル
あくまで他の法律系試験が優先でしたので独学
期間も7月~10月の4ヶ月間と限定。
4.合格までの受験回数
二次試験5回(必然的に一次試験も3回!一応全部一発合格)
5.合格までの学習法について【多年度の原因と脱出法】
(※このパートについては道場メンバーからの質問に対して、お答えを頂戴しました)
質問1
「どうして5回かかってしまったのか?(失礼!)。そして、独学ならではの苦労は」
handys97さんのご回答⇒
別に失礼なことはありません。現実です。
結論は独学だったからです(能力の問題もあります)。
今考えれぱ、二次試験は作問者が事例企業のどういうプロセスを整えることを求めているのかを理解し、各80分間で必要な知識を使って分析・助言する手順・技術を身に付ければ合格する試験だと判ります。でも、独学者は一人で試行錯誤しても、中々それに辿り着けせん。無料で良質な情報を貴道場はじめ様々な支援機関が提供して下さいますが、独学者は断片的なそれらを自分で体系化しなければなりません。また、自分の独りよがりな答案を唯一無二な正解と信じ、誤った方向に行っても誰も修正してくれません。私は3年目の途中まで貴道場の存在すら知りませんでした。
合格できるまっとうな道に辿り着くのに4年もかかってしまったということです。
質問2
「過去4回と5回の違いはなんなのか?独学の苦労をどう克服したのか?」
handys97さんのご回答⇒
3年目までは何の方策もなく漫然と事例を解き続け、「その内受かる」と誤解してました
1年目はわけも判らず市販の問題集をチョロチョロッと解いて、ABCA。
2年目は、受験機関の必要性を感じて、TACの直前通信を受けましたが、単なる答練だったので手順・解法は身に付かず、ABAC。
3年目は一次試験があったので短期間の二次対策。ひたすら独りで過去問を解いてました。試験直前に貴道場に出会い、 WEBで提供されていた緻密な知識に驚き、以降合格まで欠かせぬ道標として拝見させていただきましたが、その年は「おさわり」程度。独りよがりの解釈で、「お作法」を身につけたつもりになっても、結果はDBAA。 毎年Aが二つ付いたので、あとほんのちょっとで合格できると錯覚し、危機感も情報収集努力も不足してました。
転機は4年目の「経士会」という大阪の経営者・士業のコラボ団体の診断士グループの勉強会との出会い。
そこでは、事例をただ問題として解くのではなく、企業診断の立場からのアプローチをしてました。
SWOTを行い、課題・ニーズを抽出し、当初は何て迂遠なことをやっているんだろうと思いましたが、「事例全体」を「実務補習」、各事例では「与件」を「社長からのヒアリング事項」、「設問文」を「指導診断士による分析と打ち手」と考えると、正攻法の方法論としてスーッと腹に落ちました。
自分もそういったアプローチをすることにより答練の得点も安定するようになりました。
事例毎にフレームワークや整えるべきポイントも教えていただきました。
週2回程度、ボランティアの先輩診断士達に、複数でよってたかって厳しくご指導頂きました。そして、一緒に戦う師匠と仲間もできました。因みに、今年の「経士会」関係者の合格率は驚異の60%。
自分も某受験機関の模試でも全国11位となり、4年目は自信をもって試験に臨みましたが、結果はDAAA。
事例1の揺さぶりに頭が白紙状態となったことが敗因でした。
ここでの敗戦は自分でも一番のショックで、「撤収」も視野に入りましたが、やっと方法論が理解できたことや面倒を見てくれた師匠たちの存在が、「最後の1回」に歩を進めさせてくれました。
なすべきことのわかった5年目は経士会勉強会のみで、基本独学。
変えたのは過去問に対するアプローチ。正解が発表されず、受験機関の模範解答も割れる二次試験において最も正解に近いと推定される「ふぞろい」さんの模範解答を過去6年間分集め、「如何にして与件・設問からこの回答に辿り着くか?」「事例毎にどのプロセスを整えることを求められているのか?」「あるキーワードが出た時にどんな知識で応えればよいのか?」等を自分なりに分析・検証・体系化しました。これにより、4事例すべてで安定的にAを取得する手法を模索しました。
それを元に手順をさらに整え、解法を固めた結果、3年目より一層の安定化が図れたと共に揺さぶりにもぶれないパニックマネジメントもできるようになりました。
試験当日は、「今回は絶対に落とせない」という緊張感の中、4事例通したボリュームアップやいろんな仕掛けに揺さぶられながらも、問題の取捨選択やミスへの対応など320分間のマネジメントをキチンと行うことができ、4事例平均して無難な解答と合格切符を得ることが出来たように思います。
質問3
「もう一度イチから受験生をするとして、どんなショートカットが考えられるか?」
handys97さんのご回答⇒
やはり、二次試験だけは「独学は茨の道」です。
自分のやってきた試行錯誤は、二次試験に対しはっきりとした方法論が身に付けられたという意味で、後進の指導も希望している自身にとっては、財産にはなりましたが、如何に言っても4年半は長すぎます。その時間があれば、診断士としてもっと様々な経験が踏めたと思います。
やはり、イチから受験生を始めるのであれば、経済的に許せば受験機関の本科に1年は通って方法論の修得を行い(修得できればあとは独学でも支障ないと思いますが)、「経士会」で指導してくれる師匠と仲間を作ります。仲間と師匠の存在の有無、学習の効率化のみならず、モチベーション向上効果に絶大な影響を与えます。
また、貴道場はじめWEB上の支援者の方々に初年度から出会い、「ふぞろい分析」を行って手順・解法・必要知識を固めれぱ、1~2回で何とかなる試験だったと思います。因みに一次試験は一生懸命スピテキと過去問と白書を廻して知識と判断力を鍛えれば大丈夫。独学のデメリットは感じませんでした。
寄 稿 こ こ ま で