シンクロニシティ(synchronicity) 前編
こんにちは、 Xレイ です。
今回は少々長くなってしまいました。
そのため、2回に分けてお届けいたします。
(文中すべて、『Sランク』=高確率合格 として言葉を使用しております。)
1.シンクロニシティ
~『意味ある偶然の一致。共時性』
さて、一次試験を受験される方は、その対策で大忙しのことでしょう。
それもそのはず、計7科目に及ぶ学習範囲は相当なもの。
合格ラインに至るのには、相応の努力を要します。
絶対評価のその試験、予定合格者数をおおよそ決めている様子。
主催者にとって、そこへの難易度の調整は腕の見せ所、と十八番のようで。
テキストなど周知とはいえ、なかなかの腕前であることは確か。
しかし、ときには筆を誤る模様。
「もう得点調整など恥ずかしいまねはできない」
と昨年からは調整のタネ(没問可問題)を仕込んでいる、とはさすがに杞憂でしょう。
さておき、そこで上位20数%が手にする、次なるステージへの招待状。
向かったところ、ここでも予定合格者数を決めている様子。
再び件の腕前を・・・と思いきや、あろうことか運試しにしましょうよ、と。
ストレート生にとって、たまたま合格という偶然の期待しかできない試練、それが二次試験とは。
そんなの、あまりに不合理だ。
何としてでも、その偶然を必然に・・・
そう、シンクロニシティを起こせばいい。
戯れはほどほどに、本題へ。
Sランク合格、たまたま合格の詳細は過去の記事におまかせして(こちらやこちら)、運試しは御免というストレート生は、そのSランク到達の術を考えなければならないようです。
ひとまず、道場説を信じるとして。
そこで、Sランク可の2年目受験生と否のストレート生の違いは何か。
言うまでも無く、時間と経験かと。
そこが重要なので、スト生=たまたま合格なのでしょう。
それでは、どんな時間が足りないのか。
また、経験はどのように生かされるのか。
2.プロアクティブ~『先取り志向』
例えば、こんな時間が足りない
ここから先は私論です。
『人並み解答』を押し並べお団子付けたらSランク、と。
ならば、それは『人並み知識』でできるのか?
答えは、NO。押し並べるのには、その上をいく知識が必要。
(ちなみに私は、その卓越した知識こそがSランク到達には不可欠であり、ストレート生に最も足りない時間とは、それを身につけ体系化する時間、と考えています。)
さて『人並み』とはいえ、一次試験の上位20数%のさらに中段よりは上かという人並みのこと。
二次試験当日、おそらくテキストレベルの関連知識はほぼ『完全装備』。
さらにその体系化をもって、ようやく活用可能となる。
たまたま合格でさえそのレベル。
そうなると、求められるのは『完全装備+α』。
仮に一次試験後、テキストレベルの知識を「あれ、これ何だっけ?」では、行き着く先は運試し。
そこからでは時間が足りない。
ならば、先取り志向。
一次試験当日を『完全装備+α』、少なくとも『完全装備』で迎えよう
ということに。
それには、さらに続ける一次試験の学習を、二次試験関連分野を意識しながら行うことが、いかにも重要。
と言うは易く、計7科目に及ぶ学習範囲は相当なもの。
当然、一次試験合格という前提のもと、非関連とおぼしき分野を置き去りにできはしない。
時間は足りている?
まだ5ヶ月ある いや、もう5ヶ月しかない。
「このままでは時間が足りない」
と感じたのなら、プロアクティブな行動をとるしかない。
そうして要件を満たしたとき、Sランクストレート合格も夢ではなくなる・・・かもしれません。
3.ヒューリスティック VS アルゴリズム
~『経験則』対『定式化』
例えば、こんな風に経験はいかされる
『完全装備』はいいとして、その『+α』ってどんなもの?
そこの見極めが難しいところ。
案内役のいない領域に踏み込み、必要な何かを手に入れてくる。
行く先を誤ると、それは単なる時間の浪費。
「ここは踏み込む価値あり」と感じる嗅覚が必要となる。
その感覚、いつどこで身に付けるのか?
ここに経験が関与する。
二次試験に受かるべく、試行錯誤を重ね必死に学習し、そして受験した。
その経験の中で、少なからず身に付いていく。
「論点になり得そうなこと」「視野が広がりそうなこと」
それらを嗅ぎとる感覚が。
要するに、2年目受験生は『経験則』をもって効率的に検索できるのに対して、ストレート生が確実に成果を挙げるには『定式化』(未知=調べる)の全数検索。
仮に時間無制限と言うのなら、成果確実なアルゴリズム的問題解決の勝利。
しかし、無制限どころか明らかな時間不足。
ならば、効率的なヒューリスティック的問題解決が勝るのです。
これまた、一次試験後では時間が足りない・・・とくれば先取り志向。
しかし、ここで留意すべきは、『+α』の検索は一次試験へのリスクを高めるということ。
ある論点において、テキストを超える知識を探し得ようと、さらには不必要なものは置いていこう、とすることなので。
一次試験前に行える条件は、言うまでも無なく“一次確実合格”レベルに達しているということ。
やはり、時間は足りない。
ご覧頂いたとおり、今回のテーマは『Sランクストレート合格』。
それを、知識という観点から考えてみよう、というお話です。
そして、私(独学)がこの試験に対して今持つ認識を、もし1年前に持ち得ていたのなら、このように対応するだろう、との観点から述べております。
すなわち、そこには個人戦で戦う、つまり『答案みせっこ』はできない、という前提があります。
仮に、到達過程でそれこそが重要とあらば、『Sランク』という言葉の使用は不適切、との考えから冒頭にお断りをさせていただきました。
次回も同様ですのでお含みおき願います。
さておき、ストレート生の境遇は、このようになかなか厳しいのです。
しかし、なんとか食い付いていけないものか。
次回もう少し考えてみましょう。
そして、何故、卓越した知識にこだわるのか。
それでは、また。 Xレイ
エスパー様
コメントありがとうございます。
大変励みになりました。
毎回期待に応えられるよう尽力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
論文関連の考察、大変興味深く読ませていただきました。次回以降の記事も楽しみにしております。