前の科目が気になるんです

はじめまして、なごです。
今回から6代目として執筆させていただきます。

試験が合格し、まだ1か月そこそこですが、実に多くの方と出会い、人生の幅が広がったと感じています。

そこで出会った多くの方々が「一発道場を見ていて励みにしていた」「参考にしていた」と。

聞くたびに身が引き締まる思いです。

先週から始まった6代目執筆陣も、今日の私で7人目。

この1週間は自己紹介的な話題が多いので、私の紹介はまた別で、おいおい進めていきますね。

(参考までに「なご」の体験記はこちらから)

 

 

===   ===   ===

さて。
2月も後半に入り、大手予備校のカリキュラムはそろそろ経済から、情報に移る時期でしょうか。

残り3科目は「暗記三兄弟」。勉強内容もこれまでのものから、また違ったかたちに変わります。
当サイトが合格に向けた理論のうちの根底にある「橋げた構築」「養成答練80点」は過去にも何度か紹介している内容ですが、この2点、皆さんは実践できているでしょうか?

 

特にちょうど主要3科目及び難関の経済が終わったこの時期、これまでの勉強の進み具合を考え、不安だった科目にあと戻りがしたくなる時期でもあります。

でも、当たり前ですが残りの科目も実は手ごわいですよ。

具体的に言うと、予備校のカリキュラムを見ると財務等に比べ学習時間(授業数)が短いため、学習期間があっという間に終わってしまい、橋げたを構築する時間があまり取れないのです。

逆に言えば、短期間集中することで橋げたを構築し、今後に備えることでゴールデンウィークからの計画が立てやすくなります。

勉強が順調に行っていれば。

ゴールデンウィーク前…目の前の橋げたの構築

ゴールデンウィーク中…不得意科目の橋げた再構築

となりますよね。

 

今のうちに出来る限りの科目数について、橋げたを強固にしておけば、おのずと今後重点的に取り組むべき科目が浮き彫りとなり、強弱をつけた学習が可能になります。
そのために事前にトレーニング・スピ問等で学習しておき、授業を復習に使いながら、過去問の論点別タテ解きで傾向を知る。

そんな勉強方法を行うことが大切になります。

その達成具合を測るモノサシが「養成答練80点」。

勉強を重ねるうえで、ひとつの目安になりますよ。

 

 

 

ここで、この時期によく聞く3つの話題に対して。

 

 

●「…、とは言っても前の科目が気になるんだよね」
そういう人は是非、ゴールデンウィーク直前のあなたの姿を思い描いてください。

A:「情報は大丈夫そうだから経済を集中的にフォローしよう」

B:「どの科目も微妙、どれから手を付けたものか…」

あなたにとって、どちらが良いですか?

 

まとめた勉強時間が取れるゴールデンウィーク、でも実際のところ7科目をまんべんなく勉強するだけの時間は、正直取りづらい。

また8月の試験まで、今後は一科目にまとめて時間をかけることのできる時はあまりありません。
そのためには今を大切にして着実に必要なステップをこなしていくことが、将来に向けた無理のないプランニングにつながります。特に人には得意・不得意科目があるため、ゴールデンウィーク以降は不得意科目を重点的にフォローするなど必然的に勉強量に差が出てくることが考えられます。

だからこそこの時期に、各科目の橋げたをできるだけ強固に構築してほしいのです。
七人の敵に囲まれるより、一人を相手にしたほうが戦いやすい、そんなイメージを持ってほしいですね。

 

●「80点なんて取れないよ」
私は昔、この資格とは全く別ですが試験問題作成に携わったことがあります。やはり平均点は気になるのですよね。偏りが出来てしまうと、まんべんなく能力を持っている人を落とすことになりかねない。

だからこそ、平均点に強い関心が行きます。 平均点を一定に保つ秘訣、それはやはり問題の難易度調整が最善。

同じレベルの問題を100問集める試験問題は、問題作成者から見たら非常にギャンブルなんです。

何割の人が間違えるか、すべての問題について見当が付きにくい。でも難易度に強弱をつけると、まあだいたいこのくらいは解けるだろうと推測が付きますし、実は結果を見ると、すごく簡単な問題でもケアレスミスをする人は一定数いて、結果がすごくきれいな正規分布になるのです。

 

確かに80点は勉強初期にはハードルが高いと実感されると思います。でも養成答練の問題はほとんどがABレベルの問題。

実際の一次試験の際に、必ず得点すべきレベルの問題が養成答練には多く出題されます。逆に言えば、ABのレベル感を実体験として知る良い機会でもあります。

 

このような話をするもの実は理由があります。自分の苦い経験です。現在、私は会社でマーケテイングの業務を行い、また店舗管理指導も行っています。そのため企業経営理論は自信がもともとありました。諸事情により養成答練の試験日が最初の予備校での受講だったのですが、養成答練の結果は60点でした。

 

感想は「まあまあ解けるじゃん」

 

今考えると、残念ながらその時に自分の本来の実力を見誤ったのです。その後も、変な過信が自分の実力を覆い隠し、最後まで勉強量が足りず実際の試験では60点に届きませんでした。 80点に到達するには、本来どのくらいの勉強量が必要なのか、また自分はどの程度のレベルに立っているのか。

得手不得手にかかわらず、答練は自分の立ち位置を教えてくれます。

 
●「そもそも時間が取れない」
診断士を志望する人はそもそも、大変忙しい人が多いです。会社の中で重要案件を任され、そうは自由時間が取れません。

私のこれまでの実感としてこの3月期、いわゆる決算前後は、残念ながら多くの方が予備校から姿を消す時期でもあります。
様々な理由として

「今回の科目の先生は自分に合わないから次の科目から来るね」

「決算の仕事が終わったらまた授業に出るよ」

そう言った多くの仲間が、4月以降、授業に現れることはありませんでした。だからこそ今を頑張ってほしい、80点を目指し勉強を少しでも進めていただきたいのです。

 

 

この試験、特に一次試験は階段を一段ずつ登っていくようなもの。努力は必ず実るのです。

今ここでの努力は、例えば「勉強する習慣が身に付き、頭に入りやすくなった」など、必ず将来に、努力は利息が付いて戻ってきます。

 

 

「今日も努力の貯金をしていますか?」
なごでした。

 

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前の科目が気になるんです”へ4件のコメント

  1. なご より:

    けけけんた様
    メッセージありがとうございます。タテ解きですね。これは年度ごとに解く解き方でなく、類似する問題をまとめて解く方法になります。
    具体的な方法としては、過去問題集などの巻末に年度ごとの出題分野の一覧表があるかと思います。
    それを参考にしながら、例えば法務なら民法ばかりまとめて解く方法になります。
    長所として、よく出る問題を複数回解く事で知識の定着が図れるほか、頻出の問題傾向を知る、引っ掛けのパターンを知ることが出来ます。
    まずはタテ解きで知識を定着させ、慣れてきたら年度ごとにまとめて解く事で、回答時間内での対応力を高めていきます。
    ちなみに私は最初に過去問題集に書き込みました。民法は①、会社法は②などのルールを決め、書き込むことですぐにどの範囲の問題が出題されているか分かるようにしてました。
    過去問は利用方法を明確に意識して使うと効果倍増です。

  2. けけけんた より:

    なご様

    はじめまして。地方・独学で挑戦しているけけけんたです。諸先輩方の記事でも時々、お見かけするのですが、

    「過去問の論点別タテ解き」とは、どのようになされるのでしょうか。

    ネットで調べると、中小企業診断士試験論点別・重要度順過去問完全マスター

    が出てきたのですが、こちらを活用されているのですか。

    「過去問の論点別タテ解き」というフレーズはよくお見かけするのですが、具体的方法等を教えていただければ幸いです。

    現在、TACのテキスト・問題集・過去問(ヨコ解き)を活用しております。

  3. なご より:

    ふうじんさま
    コメントありがとうございます。世の中のブログはほとんどが勝者視点。少ない勉強量で合格しました、あなたでも大丈夫ですコメントは、現実を見誤らせるのでは、と。今後も出来る限り、ありのまま、を伝えたいと思います。

  4. ふうじん より:

    >「まあまあ解けるじゃん」
    >変な過信が自分の実力を覆い隠し、最後まで勉強量が足りず・・
    .
    面白いご指摘ありがとうございます。

    「1次でもっと真剣に取り組め」

    が当ブログに共通する主張ですが、「適当にやっても点が取れるため努力量を見誤る」は鋭い着眼です。
    .
    同じことを別角度から2/28記事で書いてみるので、ご意見いただけるとありがたいです。

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