【合格体験記】要所で軌道修正しながら、見事な集中力で一発ストレート合格~ぽらーのさん~

こんにちは、ハーンです。

今は、実務補習の真っただ中ですね。15日コースの方も5日コースの方も、1回目の企業訪問が終わって、個々人での資料作成中でしょうか。

お仕事しながらの実務補習という方が多いと思いますので、睡眠不足になりがちです。

実務補習に参加されている方はもとより、受験生のみなさまも、風邪が流行っていますので、体調には十分留意してくださいね。

 

さて、今日の合格体験記は、見事ストレート合格をされた、ぽらーのさん(アラフォー/会社員)です。

体験記を読んだ最初の印象は、ご自身で状況を把握されてタイミングよく軌道修正されている、また集中力がある、ということです。

それでは早速体験記をお読みください。

 

 寄 稿 こ こ か ら 

 

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけと学習開始時の知識・保有資格

販売から管理部門へ異動した際、「簿記の勉強でも始めてみては?」という上司アドバイスを受けて会計系資格にチャレンジ。その後、経営全般にわたる幅広い知識、そして経験が必要と考えるようになり、中小企業診断士の資格に挑戦。

【合格した資格試験】

日商簿記2級(2010年)、1級(2013年)

全経上級(2013年)

税理士試験 簿記論および財務諸表論(2012年)

食品表示検定2級(2013年)

 

(2)得意・不得意科目など

【得意】財務会計(事例Ⅳ)、経済学、経営法務

【不得意】情報システム

 

(3)学習スタイル

予備校(T○C))の通学生として学習開始。

 

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

2013年9月より受験勉強を開始し、2014年ストレート合格。

学習時間:1次まで1054時間、2次まで279時間 計1323時間

 

(5)合格までの学習法

① 1次

【予備校のカリキュラムに従った全体進行管理】

予備校が設定した学習フェーズの流れに素直に乗っかりました。そして、マイルストーンとなる答練や模試において一定の点数が得られるよう、費用対効果を意識しながら科目別、項目別に学習時間を配分しました。

 

【復習型学習:(基本サイクル)講義受講⇒問題演習⇒解答解説⇒テキスト確認】

当初、私は要領がかなり悪く、テキストのほぼ丸写しのサブノートづくりにとても時間をかけてしまった結果、問題演習が疎かになりがちでした。それでは本末転倒と思い、途中からサブノートづくりは断念し、講義受講後は即問題演習をトライし、解答解説をテキストに、テキストは辞書として活用するイメージで学習を取り組みました。そして間違えた箇所や覚えにくい論点は、間違いノートを作成し、振返る材料として活用しました。

<1次試験結果>

経済学80、財務会計80、運営管理73、企業経営58、情報システム56、 経営法務65、中小企業82 7科目合計494点

 

② 2次

予備校の2次演習受講に加え、当ブログを中心に対策を検討しつつ、2次対策各セミナーへ自主参加しました。セミナーの懇親会で経験者にアドバイスを聞いて回り、次のようなアドバイスが最後まで自分の羅針盤になりました。

 

過去問が一番のテキスト。特に近年のものは時間をかけて丁寧に振り返ること」

2次試験の与件は社長の話。設問は社長の悩み・相談ごと。解答用紙は社長への診断レポート」

「ロジカルシンキングというよりは、聞かれたことに素直に答える姿勢が大事

 

1次試験後の8月中旬から9月末までの間は、最低限の事例数をこなしつつも、掴みどころがない2次試験をどう攻略するかを悶々と考える日々が続きました。本試験までもう時間がない(ヤバイ!)と感じる10月頭の直前期からは、自分の解答プロセスの確立目的も含め、事例数を相当こなしました(10月だけで40~50事例 合計80事例前後)。

予備校では、演習終了時には毎回講師をつかまえて、事例の振り返りもかねて積極的に質問したり、話あったりしました。今になって思えば、自分で口に出して講師に話すことで自分の思考や考えが整理できて改善点への気づきとなり、とても自分のためになったと考えます。

 

(6)学習時・受験時のエピソード

私にとっての難関は情報システムでした。情報系が大の苦手で、カタカナや横文字が暗記できないアレルギー反応。仕事の多忙さが重なり、学習が上手くいかない負のスパイラルに陥りました。養成答練なのに40点台と平均80点に大きく及ばず、赤信号が点滅し、学習意欲も低下。

その時に「何のために診断士を目指しているの?」を「なぜなぜ分析」で考え、動機付けを明確にしました。それにより「じゃあ、ここが踏ん張りどころでないの?」と自らを奮い立たせ、情報システムの問題演習をしつこく実施。また、自分専用のノートパソコンを購入し、情報システムで出てくるカタカナ名称や機能を実際に体感。情報アレルギーはほとんどなくなり、楽しさも感じられるようになりました。その効果もあってか、完成答練では92点と大幅に改善。その後、問題の難易度が多少上がっても、基礎的な知識問題を中心に得点することで、合格点の60点前後を確保できるようになりました。

 

(7)最後に

私がストレート合格できた要因は会計のアドバンテージだと思います。さらにその強みを生かして、暗記科目へ学習時間を配分できたこと、とりわけ弱点の情報システムを重点対策で克服したことではないかと思います。

体調維持も大事です。特に1次試験は2日間の過酷な試験であり、蓄積する疲労感もハンパなく、体調維持の大切さを痛感しました。仕事の調整はなかなか難しいと思いますが、試験の前には何とかうまく調整し、万全なコンディションで臨むよう心掛けていただけば幸いです。

 

 寄 稿 こ こ ま で 

 

さて、最初に1次試験に向けて。

まず体験記を読んで思ったこと。「同感!」

というのは、私自身も1次の学習途中でアウトプット先行に切り替えたからです。もちろん、人によって合う合わないがあると思いますが、うまく行けば効率化が図れる=ほかに時間を使えるということになると思います。

そして何よりご自身で状況を的確に理解して軌道修正されたことが勝因ではないかと思います。

 

次いで、二次試験に向けて。

多くの方が経験する試行錯誤の末、羅針盤を得て、直前期に40~50事例をこなしたというのはかなりの集中力だと思います。それは、講師に対する積極的な質問の姿勢に通ずるものがあると思いますが、その原点は二次試験という大きな関門を絶対に突破する!という強い意志が集中力を生み出したんだと思います。

 

最後に、税理士試験の簿財と日商簿記1級を取得されていたぽらーのさんは、会計のアドバンテージで合格されたというのは、大きな要素の一つだと思います。しかし、それだけでなく、要所で軌道修正をされ、軌道に乗ったら一気に集中して走る、行き詰った時には何のために診断士を目指したのかという原点に立ち戻るというのは、会計系にアドバンテージがない方にも十分参考になると思います。

 

ぽらーのさん、貴重な体験記、ありがとうございました。今後とも、道場をよろしくお願いします

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