【2次対策】45分で身につく能力

1次試験を受験された方、本当にお疲れさまでした

また、昨日の2次ロケットダッシュセミナーには、
多くの方々にご参加いただき、大変にありがとうございました
何か一つでも得ていただければ、幸いです

昨日ご参加いただいた方には復習もかねて、
ご参加いただけなかった方には情報共有も含めて
整理したいと思います。

◆2次試験で必要な力とは何か?◆

 2次試験で必要な力は、一般的に下記3つと分類されることが多いです。

読む力 何が問われているかを把握すること
問われていることの情報を探すこと
考える力 探した情報から言えることを考えること
考えたことを因果でつなぐこと
書く力 つないだ因果を字数制限内にまとめること
その際に重要なキーワードを取捨選択すること

 

 

 

 

 

上記3つの力のうち、ストレート生にとってまずはどの力
強化すべきだと思いますか??

U2は、読む力、考える力が重要だと考えています。

なぜなら、2次試験はマーク式ではなく、筆記試験である以上、
そもそも問われていることを把握しなければ、答えることは不可能だからです。
つまり、問われたことを把握し情報を因果でつなぎ整理して書く力という、
この順番が非常に重要なのです

なぜこのように当たり前のことを書いているかといえば、
筆記試験であるがゆえに、書くことに注力してしまう恐れ非常に強いからです。

U2は、去年の今頃、どういう答案を書けば合格なのか
ということばかりを考え、キーワード集を作成し、
新聞コラムの要約に手を出しておりました。

問われていることを把握する力がないまま
このようなことを行うとどうなるでしょう?

答えは明快

ストックしてるキーワード集から一般論を取り出して、聞かれてもいないことを
それとなく要約して書いてしまうのです。

だから点数が取れないのは当たり前

しかも、当の本人は一生懸命書いた、、、つもりなのです。
この話を表す極端な例え話を、ここで一つ。
むかーし英語の授業で習ったこんな英文の一節、覚えてますか?

「This is a pen」

この英文を覚えたあなたに、友人のトムはが話かけてきました。

トム :「Hi!How are you?」

あなたは、ここぞとばかりに覚えたての英文を返します。

あなた:「This is a pen!」

聞かれていることに、まったく答えていないのがお分かりになりますよね?

この例えは、笑えない事実として結構起こりうるのです。
相手が何を求めているかを把握せず、
答え方(書き方)を中心に力を注いでも、逆効果になりうることもあるのです。

◆読む力、考える力の養い方◆

じゃあ、どうすれば読む力、考える力が養えるか
U2の場合、試験委員の先生方により考え抜かれた過去問が良問であると考え、勉強の材料にしました。

そして、読む力、考える力に重点を置くため、次のような訓練をしたのです。

1)1事例を45分以内で解く
2)設問文から出題者の意図・方向性を想像する
3)与件文を使ったキーワードを列挙
4)模範解答と照合。差異原因を分析し、ノートに記録
  • 1事例を45分以内で解く目的

1事例45分という短時間に区切ることで、読む力、考える力向上に特化した訓練。
80分使うよりも短時間で終わるため、 回転数を増やすことが可能。
回転数を増やし、徹底的に読む力、考える力を伸ばす。

  • 設問文から出題者の意図・方向性を想像するとは?

与件文よりに設問文を読んだ段階で、
「この設問はこんなことを聞きたいのかな?」と想像。
つまり、仮説を立てることで、後で検証が可能。
検証して、常に改善を図る。

  • 与件文を使ったキーワードを列挙

そして、その仮説をもとに「与件文」へと回答を探しにいき、
キーワードを列挙し、並べて因果をつなげながら、解答骨子を作成。

ここまでで45分。
80分フルで本試験を解く際にも、この時間内で解答骨子まで作れるよう
心掛けていたため、個人的にはとても効果があった方法でした。

あとは、模範解答と付け合わせ、自分の仮説を検証し、
誤りがあれば次回への糧にするのです。

効率的に何かをはじめるには、ものの順序を理解し
自分の足らないところを補い、カスタマイズしていくことが
最短距離で進めていけるものと思います。

何より、ご自身の中で試行錯誤しながら納得して出した答えこそが、
最も実力がつく近道なのです

まずは、手を動かし、頭を使い、自分の癖や強みを知ることから
始めてはいかがでしょうか。

今日の四字熟語:意匠惨憺(いしょうさんたん)
意味:物事を考案するのに苦慮すること。/「意匠」は工夫すること。「惨憺」はさまざまに苦心する様子

今日も元気で
U2でした。

Follow me!

【2次対策】45分で身につく能力”へ6件のコメント

  1. U2 より:

    みどりさん
    コメントありがとうございます!
    聞かれてないことに答えることは簡単ですが、その逆は本当に難しいことだと思います。これはなにも試験に限ったことではないかもしれませんが。。。

    採点基準については、様々な説があるため限定はできませんが、個人的にはみどりさんがおっしゃる両方が必要ではないかなと思っております。

    これはふぞろいな合格答案という2次試験対策本からの統計ですが、前提として筋が通っていること(文章として読みやすいこと)が合格答案には多い傾向にありました。と、同時に与件文にあるキーワードを多面的に盛り込めているかというのも重要だと思います。
    当然といえば当然かもしれませんが、まずは話の筋道を理解し、必要なキーワードで因果を繋ぎ、文章にまとめることが、最終形態だと考えてます。今回の記事は、その最後にまとめる力に注力する前に、理解するための力がないとダメだよね〜、という趣旨でした(^^)
    お答えになっているかわからず恐縮です。
    みどりさんのご健闘、心から祈ってます!!

  2. U2 より:

    ツッチーさん
    一次試験本当にお疲れ様でした!
    努力が報われず、途方に暮れるお気持ち、大変よくわかります(税理士試験で何度も落ちたことがありますので。。)

    これまでどのような勉強方法をされたのか存じ上げませんので、もしかするとそぐわない点もあるかと思いますが、個人的に回答させていただければと。

    まず、前提として、本試験と専門学校の答練の立ち位置は、大きく異なっていると考えてます。
    なぜなら、作問者がそもそも異なるからです。
    そのため、基礎テキストをやれば答練は解けますが、本試験が必ずできるようになるという理屈は成り立たないと思っています。

    しかし、(私もそうですが)他の多くの受験生の方は基礎テキストとなるようなものを中心に勉強されていることも事実だと思います。

    では、なぜ結果に差が生まれる可能性があるかといえば、テキストを網羅的に把握するだけでなく、問題集や過去問を活用しているのではないでしょうか。

    具体的には、授業を受け、テキストを読むという受動的な学習だけでなく、能動的に過去問やスピ問、答練などを中心に解くことで、問われ方の傾向を知るなどして、知識や経験、勘所を培われているのではと、思います。

    私は、ポケットテキストに間違えた問題や、知らない知識を集約し、オリジナルテキストを作成してました。そして、毎日毎日繰り返し読むことで、自分の血肉にし、様々な角度からの問われ方にも答えれるようにしていました。
    この問題はこう聞かれたけど、もしこうだったらどうなるのだろうか?など。
    これは一次試験の中でも経営理論や財務など、特徴が強い科目に限られるかもしれませんが。

    最後に私自身の体験としてお読みいただきたいのですが、過去に落ちた時、自分以上に勉強した人間はいないと思ったこともありました。
    しかし、それは井の中の蛙であり、もっといえば、勉強の中身に対して本当に合格に向かって勉強していたのか?ただ、勉強していただけではないか?ということに気づいたことがありました。

    おつらい所だと思いますが、このご経験は必ずや、同じ境遇に合う方の力になります。そして、ツッチーさんのこれからのご成功の糧になるものと確信しています。
    気持ちの整理はすぐにはつかないかもしれませんが、次なるスタートを切られますことを、願っています!

  3. みどり より:

    何が問われているかがわかれば、後は組み立てるだけなのですね。
    書いた用語で部分点が加算されていくのかな、というイメージだったので、
    あやうく「This is a pen」を量産するところでした(>_<)ありがとうございます。

    教えていただきたいのですが、この設問にはこのキーワードが書いてないとだめ!っていうことはないのでしょうか。問われていることに筋の通った解答ができれば、用語が書けているかはじゅうようではないのですか?解答は複数とおりあってOKだけど、設問の意図を理解して、筋は通ってないといけないという認識でよいのでしょうか?

  4. ツッチー より:

    TAC1.2次ストレート本科生です。
    1次 1科目も受かりませんでした。
    勉強しました。 授業は全て出席しました。
    経済56 中小政策53点 とこ本当にツライです。
    本試験を見て思ったことは こんなの授業で習ってないと思いました。
    そんなテストでも合格者を減らす為に専門家でないと解けない問題は出ます。
    また、TACで授業に出た人でもちろん合格した人もいます。
    試験が終わった後 基本テキストを読みながら試験問題を解いてもさっぱりわかりませんでした。
    基本テキストと試験問題には差があるように感じます。
    来年確実にする為に合格 基礎テキストには掲載しているけどダイレクトに知識が問われていない問題にはどのように対処すればよろしいのでしょうか?
    今年の、財務 法務 情報はボロボロでした。
    お手数ですがよろしくお願いします。

  5. U2 より:

    >まるさん
    一次試験、本当にお疲れ様でしたm(__)m
    そして、すぐに来年に向けてスタートダッシュを切られているのは、すごいと思います!
    今のうちから2次対策を打てるのは、大きなアドバンテージになると思いますよ☆
    また、おっしゃる通り、2次試験に必要な力は、無料動画で言われていることと同じ趣旨だと思います。
    問題は、いつ、なにを、どのように勉強していくかを、自分の長所短所と照らし合わせて決めていくといいかもしれませんね。
    ご健闘お祈りしています!

  6. まるさん より:

    一次試験は惨憺たる結果でしたが、ほとんど落ち込むことなく、来年リベンジに向けて二次試験対策を先行させることにしました。よろしくお願いします!
    ある無料動画では、二次試験は、知識をベースに、理解力、分析力、提案力、情報処理力が大事だと言ってました。読む力•考える力•書く力、読解力•思考力•記述力とも言えますね。言っていることは同じで、当然と言えばそれまでですが、いかに意識するか、具体的に今は何を優先すべきか、そのためにどのように訓練するかが、良くわかりました。45分で1回転する方法は早速取り入れさせていただこうと思います❗️貴重なアドバイスどうもありがとうございます❗️

U2 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です