レジェンド投稿シリーズ⑪ キャリアの可能性を広げる「中小企業診断士」の活かし方 〜学び続けることで未来を変える〜 by いけちゃん

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みなさん、こんにちは。レジェンド投稿シリーズ担当のサトシです。

今日は火曜日ということで、レジェンド投稿シリーズをお送りします。

今回は【11代目 いけちゃん】さんです。いけちゃんさん(いけちゃん?)は一発合格道場の先輩であるのはもちろん、私が受講している取材の学校の先輩でもあります。

「ちゃん」や「さん」がハンドルネームの最後の方は、「ちゃん」や「さん」を省略してもいいのかな?
「いけちゃんさん」?、「いけちゃん」?(笑)

それではいけちゃんさん、よろしくお願いします


こんにちは。

11代目いけちゃん(2020年診断士登録)です。

2年ぶりに記事を書くので、はじめましての方が多いと思います。
過去に私が書いた記事も、よかったらご覧ください。

本記事では、中小企業診断士の資格がキャリアをどのように広げてくれるものなのか、私なりの考えをお話したいと思います。

私は現在、金融機関の人事部に勤めておりまして、社員の能力開発やキャリア形成の支援をミッションとしており、自分自身も診断士資格を生かした複業に取り組んでいます。その経験から得た気づきや、実務に役立ったポイントを織り交ぜながら、資格取得後の「活かし方」を思案されている読者の皆様に、少しでもヒントになるような情報をお伝えできれば幸いです

診断士資格がキャリアをどう変えるか

私は、診断士資格を、多様なキャリアパスを切り拓くための強力なツールだと感じています。

試験学習を通じて学べる経営戦略やマーケティングに関する知識は、業種を問わず、勤務先での様々な業務で活かすことができると思います。俯瞰する目(コンサルティングの視点)が備わることで、日々の業務に対する新しいアプローチを発見でき、より戦略的な視点で物事を捉えられるようになります。

その上、中小企業診断士は様々な業種のビジネスパーソンが取得する資格であり、同業が集まる機会も多数あることから、幅広い人脈を築くチャンスがあります資格がパスポートとなって「複業」の世界が目の前に拓かれることもあり、これまでのキャリアが一段と広がる感覚を味わうことができます

中小企業診断士としての活動を通じて、様々な業種や職種の専門家とつながることで、キャリアパスを柔軟に選択しえる基盤が強化されるといえます

キャリア理論から見た「偶然の力」

キャリア形成理論のひとつに、「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」があります。この理論は、キャリアの道が偶然の出来事によっても切り拓かれる可能性を前提として、好奇心や柔軟性、積極的な行動が新たな機会を生む鍵であるとしています。

私も資格取得を機に、多くの人的ネットワークやビジネスチャンスに恵まれました。これはまさに「計画的偶発性理論」が示すところで、偶然の機会を生かし、キャリアを進展させるきっかけとなったのです。これは何も私に限った話ではなく、周囲の先輩や後輩の皆さんも、異口同音におっしゃることです。中には資格取得で満足されて、その後の活動に興味を示されない方もいらっしゃるかもしれませんが、そうした方でもいつでも交流の機会を得ることができます。

同じ資格を持つ仲間と交流することで、互いに支援し合い、新たなキャリアの可能性を模索することも、非常に意義深いものです。診断士資格を取得するだけで、こうした偶然の力を味方につけることができ、未知のキャリアに挑むチャンスがあるというのは素晴らしいことだと思います

診断士資格が高める自己効力感

資格取得は、自己効力感、すなわち「自分には達成できる」という確信をもたらします。心理学における自己効力感は、どのような困難や新たな挑戦に対しても、自信をもって取り組むための心の支柱となるものです。診断士資格を取得することで、自らのビジネス知識やスキルに対する確信が深まり、自己肯定感が増すと同時に、職業的なアイデンティティが一層強化されます

この自己効力感の向上は、単に資格としての知識やスキルの証明に留まらず、プロフェッショナリズムと自己肯定感を支える「心理的な基盤」を構築します資格取得者としてのアイデンティティを得たことで、たとえ未知の領域や困難な課題に直面したとしても、自分には成し遂げられるという信念が強まり、次のキャリアステップに積極的に挑戦する意欲が引き出されるのです。こうした確信があることで、挑戦に対する不安が軽減されるだけでなく、困難を乗り越える経験を通じてさらに自己効力感が強化され、成長が加速するという「自己強化のサイクル」が生まれます。 このサイクルは、診断士としてのキャリアを進める上で大きな原動力となり、専門性を深化させる過程での支えとなってくれるのだと思います。実際、私も元々ジェネラリスト志向が強い人間だったのですが、現在の担当職務に関する専門性を深化させたいと考えるようになり、マスターコースで「組織と人材マネジメント」の講師チームに所属して研鑽を積んでいます。

「副業」ではなく「複業」

私は現在、この資格を活かし、「複業」に取り組んでいます。一般的に「副業」は追加の収入を得る手段として捉えられがちですが、ここでの「複業」は、収入だけではなく、パラレルキャリアを築くための挑戦でもあります。自分のスキルや知識を多様な形で活かし、個々の業務に深みと広がりを持たせることが目的です

複業に取り組むことで、異なる業界や役割に触れ、日常業務では気づかなかった自分の強みや新たな興味を発見する機会が増えました多様な業務を通じて得られる視点は、日々の仕事にも役立ち、多様な観点から問題を捉えて、より柔軟で創造的な解決策を導き出すための土台を形成します。また、異なる分野での経験が、自己成長の機会となり、視野の広がりはキャリアの新たな可能性を開く一助となっています。 こうして「複業」によって築くパラレルキャリアは、今後のキャリアの選択肢を広げるだけでなく、安定した収入源や専門的なスキルの多角化をもたらし、個人としての強みを高める強力な手段だと感じています「複業」を通じた学びと成長は、単なる収入アップにとどまらない価値を生み出し、自己変革を続けられる「未来を切り開く力」につながっています

最強の「越境学習」

資格取得後も中小企業診断士には「越境学習」の姿勢が求められます。越境学習とは、社内外で得られる経験や知見を通じて自己成長を促し続けることです。実務ポイントによる更新制が採られているのも、資格取得をゴールとせず、常に新たな知識を取り入れ、業務に活かしていく姿勢が重要であるためだと考えています。

私自身も、協会内に設立されている「研究会」やマスターコース、各種イベントなどに積極的に参加する中で、多くの診断士と交流させていただきました。その後、志を同じくする同世代のメンバーで集まって「複業人材集団BRMz」を立ち上げたりもしました。

こうした展開は、異なるキャリアを歩む人々と交流する機会がなければ、思いつきもしなかったことだと思います独立して成功しているベテラン診断士や、企業で新たなプロジェクトに取り組む気鋭の診断士の話を聞くことができたことで、自分のキャリアも真剣に考えるようになりました。「越境学習」の精神を持ち続ける仲間に囲まれている今の環境は、大変ありがたい場だと感じています。

診断士資格がもたらす市場価値

診断士資格は、キャリア市場での価値を高めるにあたっても、強力な武器になります。特に中小企業支援やコンサルティング、企業内でのアドバイザー的なポジションを担う際に、この資格は信頼性を裏付け、内外での影響力を向上させてくれるのではないでしょうか。いくつか例を挙げてみます。

  • コンサルティング業界への転職:診断士資格は経営コンサルタントとしてのパスポートになります。資格取得を機に、コンサルティング業界に身を投じる仲間を多く見てきました。もちろん、その一事をもって評価されたわけではないでしょうが、転職活動でも強力なアピールポイントになったことは間違いないのだと思います。
  • 起業やビジネスの拡大:試験学習を通じて起業時の経営知識やマーケティング力が強化できますし、すでにビジネスを興されている場合にも体系的な学習が血肉となります。
  • 企業内コンサルタント:勤務先で中小企業を顧客に持つ業務に従事する方であれば、診断士としての知見がそのまま価値提供に直結します。また、組織を変革する担い手として、「社内活躍」できる道もあると思います。
  • 講師や研修業務:診断士資格を生かして、セミナーや研修の講師として活躍される方は多数いらっしゃいます。普段、私は研修を企画し、外部講師を招聘する立場なので、研修会社から講師のプロフィールを見せていただく機会が結構あるのですが、実に多くのプロ講師が診断士資格を有してらっしゃいます。研修会社としても一種の信用を置いているケースが多いようです。一方で、これだけ多くの方が資格をお持ちだと、それ自体で差別化につながることは少ないのかもしれませんが、これまでのキャリアの中で「自信を持って人に伝えられる」、あるいは「伝えたい」と思うテーマがある方であれば、企業の人材育成に貢献する道が資格取得の後に続いています。

最後に:「診断士」は目的ではなく手段

中小企業診断士資格は、キャリア形成のゴールではなく、自分が描く理想のキャリアに向けた「手段」であり、成長のためのツールです。資格取得によって得た知識や人脈は、キャリアの航路を広げる「選択肢」につながる要素であり、どのように活用するかによってその価値が決まります

キャリア理論では、自らの成長や変化に合わせて進路を調整する柔軟性がキャリア構築の鍵とされています。ご興味がある方はぜひ深掘りいただきたいと思いますが、サビカスの「キャリア構築理論」や、ホールの「プロティアン・キャリア理論」では、自身の価値観やライフステージに応じてキャリアの方向性を主体的にデザインすることの重要性が強調されています。この観点において、中小企業診断士資格は自分のキャリアの一部として、専門性や可能性を高める火薬のようなものともいえそうです。

キャリアは、自己理解と柔軟な適応を通じて、限りなく広がりえるものです。診断士資格を活用しながら、どんな未来を描きたいかを語り合い、自分だけのキャリアを切り拓いていきましょう!


いけちゃんさん、ありがとうございました

さすが取材の学校の先輩。記事のまとめ方や文章力がものすごくうまいです。それに「複業」というフレーズもセンスがありますよね。私も「副業」はもちろんですが「複業」もやってみたいと思います。

明日は15代目の通常運転に戻ります。担当は「Maki」です。

運命を変えた、、かも!

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レジェンド投稿シリーズ⑪ キャリアの可能性を広げる「中小企業診断士」の活かし方 〜学び続けることで未来を変える〜 by いけちゃん”へ2件のコメント

  1. にっく より:

    こんばんは!
    にっくです。
    「診断士の資格はツール」納得できる記事をありがとうございます!
    僕も色々とやりたいことはあるので、合格したら診断士の資格を活用して、思いっきり羽ばたきたいと思います!
    ありがとうございました!
    にっく

    1. サトシ より:

      にっくさん、コメントありがとうございます!
      いけちゃんさんから返信コメントを預かっています。

      共感していただけて本当に嬉しいです。
      合格後に広がる未来で、やりたいことがたくさんあるというのは、資格取得後の可能性を広げるうえで絶対的な強みになりそうです。
      にっくさんの「思いっきり羽ばたく」姿を、心から応援しています!

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