【合格体験記】情報収集による戦略的合格!企業支援を通して地方創生を目指す、タテヨコさん
本日3本目は、情報収集による戦略的合格を達成された、タテヨコさんです。
タテヨコさんさんは受験から離れた時期もあったそうですが、地方創生への熱い想いから勉強を再開され、見事合格を達成されました。
情報収集による数々の手段もとても参考になります。
それでは、どうぞ!
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(0)受験生情報
・名前(HN):タテヨコ
・年齢:42歳
(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと
普段は集中力散漫で追い込まれないと力が発揮できないスタイル
(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ
大学卒業以降、地方の某国立大学の職員として勤務してきました。
親族に6次産業化支援に携わっていた人間がいたこと、元々学生時代から地方創生に興味があったことから、中小企業診断士であれば何か役に立てるのではないかと考え始めたのが5年前の2015年でした。
その後、2016年から学習を始め、翌年の1次試験を受けるものの1科目も合格することが出来ず惨敗したことに非常に落胆しました。同時に丁度仕事が面白くなり始めた時期でもあり、一旦はここで受験を諦めてしまいました。
前出の親族は6次産業支援を辞めてしまいましたが、2019年から自らの業務の関係で企業の方々と接する機会が多くなり、社会的に広く通用する体系的な知識やスキルを身に付けた上で、やはり企業支援を通して地方創生に携わりたいと思い直し、改めて学習を再開しました。
(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
学習開始時には保有資格はなく、若干の簿記知識のみでした。
ただ、一応(本当に一応ですが…)大学は法学部でしたので、得意かどうかはさておき、経営法務の学習は苦ではありませんでした。
また、学習の過程で簿記3級と知的財産管理技能検定3級を取得しました。
得意科目:企業経営理論、中小企業経営・政策
不得意科目:運営管理、経営情報システム
(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット
通信講座
メリット:
・学習ペースが掴みやすいこと。
・TAC等の受験予備校に通学できない地方受験生でも効率よく学習を進められ、一定の受験・解法テクニックが学べること。
デメリット:
・情報収集を自ら行う必要があること。
・ふぞろいと比べると、どうしても多角的な視点からの回答ではないため、講師を信じてやり抜けるかどうかが鍵
(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数:
1回目:2016年12月
2回目:2019年12月
②1次学習時間:
1回目:500時間
2回目:650時間
<学習時間の作り方(2回目受験時)>
12月~4月:平日は朝5時に起床して1時間勉強、帰宅後1時間勉強。休日は5時間程度。毎日、通信講座を倍速で聴きながら通勤(合計30分程度)
5月~6月(直前期):朝勉時間は変わらず、帰宅後の勉強時間を2時間に増やしました。休日は9~10時間程度勉強
ただ、平日は睡眠時間を削りながら勉強していたため、朝も夜も通信講座を観ながら寝落ちしてしまうことが多々ありました…
③2次学習時間:
1回目:350時間
<学習時間の作り方>
一次試験の直前期と同様
(6)合格までの学習法
①1次:
2017年(1回目受験時)
<使用書籍>
・TACスピードテキスト
・スピード問題集
・同友館過去問マスター(一部科目のみ)
・TAC財務・会計問題集
スピードテキストを読む→スピード問題集を解く、というサイクルを3回転、集中特訓財務・会計計算問題集を3回転、過去問完全マスターを3回転。
振り返ると、当時はあまり情報収集をすることもなく、問題集をただ漫然と繰り返しているだけにもかかわらず、なぜか「やっている気」になっていました。正解の選択肢の解説のみをじっくり読み、不正解の選択肢がなぜ不正解なのかの深掘りが全くできておらず、非効率な学習法であったと思います。また、一部の科目では問題演習のみで、過去問に手を付けていない状態で本番に臨んでいました…
2020年(2回目受験時)
<通信講座>
診断士ゼミナール
<使用書籍>
・TACスピード問題集
・TAC集中特訓財務・会計問題集
・TBC特訓問題集<1>中小企業経営・政策「中小企業白書」、<2>中小企業経営・政策「中小企業施策」
・まとめシート前・後編※
※まとめシートは隙間時間や直前期によく眺めていました。
<参考書籍>
・財務3表のつながりでわかる会計の基本
・中小企業診断士のための経済学入門
・中小企業白書
前回と同じ轍を踏まないよう、まずはしっかりと情報収集に努めました。
通信講座は、診断士ゼミナールを利用しました。決め手は受講料が安いにもかかわらず、内容がしっかりしていること。アウトプット用に、各科目を主にスピード問題集(財務・会計は集中特訓財務・会計問題集、中小企業経営・政策はTBC特訓問題集)で補っていきました。
通信講座で各科目の講義を視聴後→問題集を解く、というサイクルを2回転後、更に問題集を1回転し、1科目をおおよそ3週間で終えるペースでした。
5月のGWからは、ひたすら過去5年分の過去問を繰り返し、最終的に5回転(4回転目は間違えた問題のみ)しました。
②2次筆記:
<使用書籍>
・ふぞろいな合格答案
・ふぞろいな答案分析
・ふぞろいな合格答案10年データブック
<参考書籍>
・小が大を超えるマーケティングの法則
・まとめシート流ゼロから始める2次対策
1次試験にとにかく集中したかったこともあり、2次試験の情報をほぼ全く持ち合わせていなかったので、1次試験終了直後からの約1ヶ月間は情報収集に努めました。
事例Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは過去問6年分×4回転(最後の1回転は解答メモ作成まで)、事例Ⅳは全知識&全ノウハウ×3回転後に、過去問10年分×3回転しました。
ふぞろいを中心に学習し、通信講座は、理論やフレームワークの補助的な位置づけとして使用しました。また、きゃっしいさんのゼロから始める2次対策には、ネット上に掲載されている2次対策のノウハウ等が凝縮されており、2次対策をどうしたらいいか分からない独学・通信講座の方には、非常に有用と感じました。1次試験終了直後に読むことをオススメします。
③再現答案の作成有無:
有
(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス
繰り返しになりますが、独学、通信講座の方は、とにかく情報収集が大切だと感じました。また、2次試験は特殊ですので、広く情報収集(一発合格道場、ブログ、Twitter等)した上で、自分に合うやり方やノウハウを早めに身に付けることが大切になります。
ちなみに私の場合は、多角的視点からの回答作成を心掛けたかったため、結果的に通信講座は理論やフレームワークの補助として使用するに留め、メインはふぞろいを使用しました。
学習のスケジューリングも大切であると思います。私の場合、気持ちが焦り、どうしてもついついカツカツの予定を立て遅れがちになることが多かったため、こまめにリスケジューリングをしました。また、自分を安心させるために、つい何時間勉強したということが気になってしまうのですが、それよりも勉強の質のほうが大切だったと今更ながら思っています。
そして、最後に精神論のようで恐縮ですが、とにかく自分を信じてこれでもかとやり抜くことが重要で、最終的には人事を尽くして~という気持ちで合格発表を迎えました。
いかがでしたでしょうか。
精神論的なストイックさだけでなく、時間がない中でも、情報収集を積極的に行い戦略的に合格された印象があります。
豊富なツール紹介も参考になりますね。私も「まとめシート流ゼロから始める2次対策」は最初に読む2次対策としてお勧めしたいです。
とても共感したのは「やっている気」になることが、勉強の非効率さにつながるというところです。
何時間勉強したかが気になることも「やっている気」になってしまう原因になりそうです。
そういった勉強の本質に気づかれ、勉強の質の方が大切だったと振り返っていらっしゃるところが印象的でした。
タテヨコさん、合格おめでとうございます。ぜひ地方創生を支援する診断士としてご活躍下さい!ご寄稿どうもありがとうございました。
以上、さいちゃんでした。