中小企業のあるべき姿を、課題と施策から考える【事例Ⅱ編】& AIとの付き合い方

日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00
(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)
内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です
‐ 道場メンバーによるワンポイント講義
‐ グループに分かれてディスカッション
人数:12名程度
受付開始8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります※満員御礼!
受付方法こくちーず

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋 🥋

twitterもよろしくお願いします。

 

ご無沙汰しております。さいちゃんです。

9月に入り、台風のシーズンになりました。昨日に加え、週末も九州に来るということでお近くにお住いの方、どうか厳重な警戒をおこたらず、無事に乗り切れることを心より願っております。

私の話ですが、昨年の二次試験の一週間前に大雨で避難しました。幸いにも大きな被害はなかったのですが、あと一週間ずれていたらと思うと、今でもぞっとします。
試験を受けること、勉強できること自体が幸せなことなんだと痛感しました。

きっと今年もいろんな巡りあわせがあることでしょう。その時々の目標に対して「最善を尽くす」ことができればきっと前に進めるはずだと信じています。残り一か月半がんばっていきましょう!

 

中小企業の実例から見えてくる課題と施策(事例Ⅱ編)

さて、今回も前回に引き続き「はばたく中小企業」のデータベースを用いて、中小企業のあるべき姿を探っていきます。いつもながらマクロ話で恐縮です。

今回は事例Ⅱ編ということでマーケディング・流通に関する課題と施策を見ていきます。

課題を、①ブランド確立、②海外展開・事業開拓、③商品・サービス開発の大きく3項目に分けて、それぞれの施策キーワードを調査していきます。

 

ブランド確立について

地域連携に関わる施策が最も多く、高付加価値化や女性活用・地域雇用創出といったワードが並びます。ブランド確立には、地域の資源を活用することが重要で、高付加価値を狙うことで自然とブランド化されていくのかもしれません。女性ならではの発想を採用していたり、女性を活用している事がブランドの確立につながっているところもあるようです。
数は少ないですが、農商工連携の補助金も活用されています

 

 

海外展開・事業開拓について

先ほどと同様、地域関連が多いです。続くのは海外販路開拓としての展示会出展、現地法人の設立、公的機関との連携が目立ちます。
やはり、一社単独で海外展開するのはハードルが高いため、地域や公的機関との連携を通して海外展開する例が多いようです。また、B2Bビジネスの場合は、取引先が海外工場を建てるにあたって一緒に海外法人を設立することがあるようです。

 

 

商品・サービス開発について

こちらも地域関連が多いです。高付加価値化、販路開拓、産学連携と続き、環境商品といった尖ったワードが見えてきます。

マーケティング関連の施策の中に出てくる尖ったワードをいくつか下表に挙げます。気になるワードがあったら、上記のデータベースから検索して該当企業を除いてみてください。実際の試験で出てきたら「きたー」と思ってさっと線を引きましょう。

ベジタリアン市場
アフターフォロー
レシピ本とのセット販売
シェフとの連携
人を大切にする経営
省・創エネルギー
ワンストップサービス
災害対策商品
医療ツーリズム
ユニバーサルデザイン

 

まとめ

事例Ⅱに関連する施策のキーワードとしては、地域、高付加価値化、連携、といったことが挙げられます。自社資源に乏しいB社は、地域や他業種との連携を通じて新規市場開拓や、高付加価値化によって新製品開発戦略をとることにより、アンゾフの成長マトリックスをベースに成長戦略を描いている、といったところでしょうか。

試験に出てくる事例企業が、実際の中小企業を参考にしている事は明白で、普段から課題や施策に関するワードのシャワーを浴びていると、全くなじみのない分野の企業が出てきた際も、知識の連想からなんとなく関連付けができるようになる効果を狙っています。

とはいえ、たとえ全く知らない業界やワードが出たとしても、与件に忠実に基本のフレームワーク(3C, ダナドコなど)を使っていけば確実に解ける問題のつくりになっているので気にしすぎることもありません。

たまに俯瞰的な視点をもつために、決して覚える必要はないので、気楽にデータベースを読んでみてください。

 

 

趣味の話(さらに診断士試験から遠ざかりますがついてきてください)

 

私の趣味の一つは、将棋です。昔は将棋を指していたのですが、負けると悔しいのと覚えることが膨大なために、2012年ごろから指すのをやめて観るのを専門としています。いわゆる”観る将(観る専門の将棋ファン)”というやつです。

最近の将棋界は、藤井聡太さんの話題で持ちきりですね。対局日はワードショーで取り上げられ、お昼ごはんやおやつまで予想され、ひと昔前からは想像がつかない事態になっています。昨日発売されたNumber(スポーツ雑誌)は初の将棋特集とのことで、普段将棋に触れない層が盛り上がっていることを実感します。

将棋界はAIとの関係が重要になってきており、藤井聡太さんもAIをベースにした将棋ソフトを研究に活用されているそうです。将棋の強さとしてはAIが人を超えたといわれて久しいですが、人が指す将棋にこれだけ価値が見いだされていることがとてもすごいと思っています。

先にご紹介したNumberの一説に、次のような趣旨の藤井聡太さんの発言が載っています。こちらのネットニュースでは発言がわかる記者会見の動画も見られます。

”(AIと棋士との共存期において)今の時代においても、将棋界の盤上の物語の価値は不変だし、自分としてもそういう価値を伝えていけたらと思う”

AIの方が棋士より強いとはいえ、棋士が将棋盤の上で指し示す物語の普遍性とその価値を、自らの言葉で語っています。人が奏でるからこそ、人を熱く熱狂させることができることを体現しているんですね。藤井聡太さん、時代を共にできるのを本当に幸せに思える方の一人です。

診断士に話を戻しますと、中小企業診断士は、AIに置き換えにくい士業だといわれています。それは、顧客や仲間とのコミュニケーションなどの人と人のやり取り、すなわちヒューマンスキルが必要となる領域を、AIが苦手としているためのようです。

私が想像する未来は、将棋と同様に診断士とAIとが共存する未来です。例えば、今回の「はばたく中小企業」のような成功事例をデータベース化して、顧客に当てはまる成功事例を引っ張ってきたり、環境変数を設定して全体最適を見据えた成長戦略を出力させるなど、得意分野はAIに任せて人と人とのコミュニケーションの部分は人間が携わることで、AIとの共存により、診断士と企業の物語が続いていくような未来を願っています。

以上、さいちゃんでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です