実録失敗談:過去問に引っ張られるな!【中小企業診断士2次】

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

一発合格道場ブログをあなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

twitterもよろしくお願いします。

 

おはようございます!おべんと君🍱です。
自己紹介はこちら。前回までの投稿記事はこちら

今日から本試験までの投稿は「実録失敗談」をお送りします。

「2次試験こうすべし!」という投稿は他のメンバーに託して、私の記事は「2次試験これはするな!」という反面教師としてご活用ください。

 

早速ですが、今日は「過去問に引っ張られるな!」と題して、過去問を中心にアウトプットしてきたがために失敗してしまった内容です。

2次試験の合格に欠かせない過去問は日々一発合格道場記事をお読みの方は、ほぼ100%の方が日々取り組まれているかと思います。

なので、逆に言えば100%の方がこの失敗にはまる可能性があります。

そんなことにはなって欲しくない!ので是非私の失敗をお読みいただき、合格につなげてください!

 

<本題>
これは予備校に通学して満を持して臨んだ2回目の2次筆記での失敗です。

私の中では事例Ⅱはつかみどころがない事例で、苦手でした。そのため、過去問を念入りに繰り返し解いて何とか本質を理解しようとしていました。

平成30年度の事例Ⅱは、老舗日本旅館を題材にしていました。私が完全に頭が真っ白になった問題はこれです。

第2問(配点25 点)
B社は今後、新規宿泊客を増加させたいと考えている。そこで、B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

メインターゲット層までは抜き出せたのですが、好意的な反応をどうやって獲得するか?全く出てこなくなってしまいました。

事例Ⅱは与件にある情報量がほかの事例よりも多いので整理ができていなかった、というのも大きな理由なのですが、

最も大きな理由は、、、過去問に引っ張られました。

どういうことかというと、事例Ⅱで温泉旅館が出題されたのはこの年が初めてではありません

平成20年度も老舗の温泉旅館が出題されていました。平成20年度の温泉旅館は、宿泊客へのきめ細かい対応評価されているという旅館でした。

つまり「きめ細かい対応=高評価」です。

そして、ここで頭の中でありえない変換が起こります。

「きめ細かい反応=高評価→→→好意的な反応→顧客満足向上

今思えば、どう考えてもありえない変換です。この記事を書いていて恥ずかしくなってきました・・・

冷静にこの時の私の頭の中を解説すると、
_与件読んでもよく分からないなぁ。どうしよう・・・
_平成20年度の温泉旅館の記憶が湧いてくる
_③あの時の温泉旅館は「きめ細かい対応」で評価を得ていたな
_④与件を再度読む、、、やっぱりよく分かんないな
__→というかこの時点で思考が停止していたはず
_もう分かんないから、過去問の答えを書いちゃうか(汗

という感じだったと思います。

「きめ細かい対応」なんて言葉は、与件のどこにも書いていません。すなわち、この旅館がきめ細かい対応をしているかなんて全く分かりません。

根拠が全くないということになります。

この年の事例Ⅱはかなりグダグダで、結局53点という結果でした。

 

<原因>
「過去問でも同じようなことを問われたから、今回もそれを書いても少しは点になるだろう」という甘い考え木端微塵にされました(当たり前)。

この失敗は「過去問の答えを書いてしまった」ことが直接的な原因なのですが、本質的な原因は、

与件に沿っていないことを書いた」という一言に尽きます。

仮に過去問と同じ解答を書いたとしても、与件にも同じことが書いてあれば得点が入ったかもしれません。

与件から必要な情報が抜き出せなかったために、過去問に似た事例があったのをいいことに、この年の事例企業に合っているか根拠が与件に全く書いていないのに、安易に過去問の解答を書いてしまったことが最大の失敗です。

 

<対応策>
では実際の本試験でこんな状態になった場合、どうするべきか?

①それでも与件から探して書く
1次知識から書く

結局これしかありません。
私のように「過去問で同じような解答があったから」という安易な考えは止めましょう。残念ながら与件に根拠がなければダメです。私の前回の投稿に当てはめると、B→C評価へ一直線です。

悩んでもこの①、②を抜き出せるように、道場メンバーの記事をお読みいただき日々学習してください。

過去問に引っ張られる内容としては、他にも

「○○年の過去問の問われ方が同じだな」「○○年の過去問と同じようなパターンの解答が書けそうだな」と感じたときです。このような軽度であれば、それが本当に事例企業に当てはまるのか? 何度も自問自答すれば事例企業のところに戻れるかもしれません。

ですが「○○年の過去問の問われ方が同じだからこの解答に違いない」「○○年の過去問と同じようなパターンの解答が書けそうだからこの解答に違いない」と思ってしまうと、ほぼ100%事例企業には戻れません。ただの思い込みです。

過去問をやればやるほどパターンが見えてきて、色々分かってきます色々見えてきます。そしてさらに突き進むと思い込みが強くなります。私は2次試験3回受けているので、正にそうでした。でもそれだと合格が遠のきます。

 

もし本試験で、過去問のことを思い出しすぎてしまったときは、
私の失敗談を「逆ベストプラクティス」として
思い出していただき、失点を防いでください!

この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。


☆☆☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!

皆様からの応援が我々のモチベーション!!

Follow me!

実録失敗談:過去問に引っ張られるな!【中小企業診断士2次】”へ9件のコメント

  1. ぺっぺ より:

     おべんとさん。

     ありがとうございます。

     しばらくの間、不安な毎日を過ごしていましたので、いただいたアドバイスがすごくありがたいです。

     残りの期間でやるべきことが定まりました。

     大変参考になりました。

     残り、しっかりと頑張っていきたいと思います。

     m(__)m

  2. ぺっぺ より:

    毎日、読ませていただいております。

    いつも貴重な情報をありがとうございます。

    私は2次試験は今回で2回目の挑戦となります。

    現段階の私の実力は、8月のMMCの模試で4科目とも55点だったという段階です。

    模試の結果が悔しかったので、それ以来、過去問を中心に30年から24年の科目を解きまくっています。

    解きまくって感じることは、何回解いても、解答解説を読むと新しい重要なポイントがあることを知らされるという事です。

    どこまでいくとエンドがあるんだろうか。試験までに間に合うのだろうか。 いつまでたってもエンドレスだなぁと不安です。

    難しい試験ですね。

    残りの期間をどう過ごすべきか悩んでいます。

    知識の整理のためにテキストを読む時間を加える必要があるのか、白書を読んだ方がいいのか、24年度以前の過去問を解いた方がいいのか、過去問を遡るよりも、いま解いている30年ー24年の過去問をより深める方がいいのか、等々考えています。

    自分の中では、24-30年の過去問を完璧にすることに取組むのがいいのかな。 という風には考えています。

    何かアドバイスをいただければありがたいです。

    追伸 今回教えて頂いた、過去問に引っ張られないこと。 これ大事ですね。 私、むちゃくちゃ引っ張られます、、、、、。 これをなんとか防がないと、、、

    1. おべんと君 より:

      ぺっぺ様

      コメントありがとうございます。
      ご質問いただいた件ですが、まず模試の点数はあまりお気になさらない方がいいと思います。模試は模試です。

      そして残りの時間ですが、約1ヶ月となっていることから、すべきことは手を広げず絞る段階です。ぺっぺさんの勉強環境が分かりかねますが、もし私ならば、
      ・朝早く起きるなどまとまった時間のときは過去問を解く
      ・通勤時など隙間時間ならば1次知識の復習
      ・夜は事例Ⅳを1問以上解く
      に絞ります。白書や過去問をさらにさかのぼるようなことはしません。というか時間の確保ができないかと。

      そして「何回解いても、解答解説を読むと新しい重要なポイントがあることを知らされるという事」と書かれているように、まさに色々見えてきていらっしゃる段階だと思います。そうすると「あれも書きたい、これも書きたい、あれは書いた方がいいのか、これは書かなくてもいいのか」など違う悩みが出てきます(私はそうでした)。一方この試験は100点や高得点を取りに行く必要は全くなく、60点x4科目=240点でOKです。80分の中で合格者が重要ポイントのどこまでを気づき、どこまでを解答に書いたのか?ここを理解されることが必要だと思います。

      過去問に引っ張られないようにするためには、だれか架空の人物からの相談をイメージするといいと思います。対面で相談された内容が過去問と同じような内容だからそれやりなよ と言えないと思います。

      長々と書いてしまいました。エンドレス、苦しい状況だと思いますが、多分ほとんど受験する人はその状態だと思いますので何とか乗り越えてください!

  3. たーさん より:

    おべんとさん(君)こんばんは。
    今年、2回目受験のおじさんです。

    とても役立つ「ベストプラクティス」です!
    タイミング的にも「ジャストタイミング」です!

    あと37日しかない(もある)中で、日々、過去問が命だぞ!とか、解答は与件文根拠の因果で多面的に盛り込んでリスク回避するぞ!とか、強みを生かして付加価値の・・・などなど

    進歩がなかなか実感できないなか、日々悪戦苦闘?しているものとしては、つい陥りがちな重要視点!です。私の場合。。

    今日のおべんとさんの記事と出会い、こうしてお礼の返信を送らせてもらうことで、ガッツリと私の脳と体とシャーペン握る指に、インプットできます!!!

    根拠は問題文・与件文がすべて、一次試験の「最も適切な」解答理論モデルの因果・知識がすべて・・・・なんだと。

    本番でも必ずや思い出すことができます。
    大変ありがとうございました。

    1. おべんと君 より:

      たーさん様
      夜分にコメントありがとうございます!
      お役に立ててうれしいです!
      おっしゃるとおり、問題文と与件文が最も大事です。どんなに分からなくなっても、私のように適当な答えを書かず、何とか与件文に食らいついて下さい!勉強頑張って下さい!

  4. TK より:

    おべんとさん

    独学初年度で間もなく過去問3周目にはいりますが、少し解き方がわかるようになった事も相まってか、確かに同じような問われ方すると似た事例を思い浮かべる事ありますね…肝に銘じて当日ミスしないようにします。ありがとうございました。

    1. おべんと君 より:

      TK様

      コメントいただきありがとうございます!
      過去問を何度も解くことで本質的に必要なこと、共通して問われていること(抽象度高め)、などを理解することは大変重要なのですが、TKさんのように過去問を思い浮かべたときは「それが令和2年の事例企業に沿っているのか?」を常に思い返すような練習を今のうちからしておきますと、本番でも自然にできるかと思います。暑さも落ち着いてきていますが、本試験時は季節の変わり目が近い頃ですので、体調管理に気を付けながら勉強頑張ってください!

      1. TK より:

        おべんとさん

        こちらからで申し訳ございません。
        落ちた方のことを考えると他人事な気がせず、公に二次試験通過したと言うのに抵抗を感じてしまった為、こちらから連絡しました。(OPENでの報告をけなしたりしているのではありません)

        二次試験通過しました。
        アドバイス通り、過去問にとらわれず与件企業に寄り添えたのが功を奏したと感じております。
        ありがとうございました。

        引き続き口述試験も頑張ってきます。
        よろしくお願いいたします

        1. おべんと君 より:

          TKさん
          コメントありがとうございます。お気遣い痛み入ります。
          おめでとうございます!
          私の記事が少しでもお役に立てたようで、本当にうれしいです!

          口述試験は、例年と違い発熱は一発退場になるため、体調管理が何より重要だと思います。この部分はぜひご注意くださいませ。

          また是非合格体験記をお寄せくださいね!

          2次筆記通過おめでとうございます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です