ラストメッセージ(実務を見据えた学習も良いかも?)

こんにちは、どいこうです。
11代目への引継ぎが目前に迫ってきました。今回が私が最後の投稿となります。

1月に開催したロケットスタートセミナーの続編、というような気分で、私の10代目としての1年間の振り返りを書こうと思います。
「診断士資格を取得した後、まあまあ楽しく過ごしています」という一例としてお読みいただけると幸いです。

「実務を見据える」記事を目指しました

私が抱いていた問題意識

10代目に就任直後、自己紹介の欄には、こんなことを書きました。

「私は暗記が苦手でしたので、同じく暗記が苦手な方でも気がついたら頭に入っているような、実務との距離感が近い記事を書ければ、と考えています。」

受験生時代って、学習内容が重要なのは当然ですが、資格取得後の展望が見えてないケースが多いと思うのです。それで、合格した後で慌てて情報収集に走る、ということが起きます(自分がそうでした)。

最近思うことですが、以下のような残念な事象は、情報不足に起因するのではと考えています。

1)巷で「ひよこ食い」と呼ばれる現象
合格直後の診断士からまとまった受講料を徴収するが、ろくにメリットを提供できない業者が存在します。

2)資格コレクター化
せっかく取得した資格の活用を考えるよりも、合格直後から「次は何の資格にしよう?」と考えて行動してしまう合格者が一定数います。

一方、(道場の読者には少ないと思いますが、)診断士養成課程の卒業生には、先々の展望を持っている方が多いという印象を個人的に持っています。

自分も何か貢献できないかな、という思いがあって、記事の中に「実務よりのエッセンス」を注入できればと思った次第です。

1年間の執筆を振り返って

上記の目標は私が勝手に立てたものであり、どの程度ニーズがあったのか不明です。

ただ、自分なりに、「受験生のときに、こういう情報を得れば意欲が上がり、また合格後のスタートダッシュに役立つのではないか」と考えた結果、書いた記事たちです。

実力不足だったかも知れませんが、お付き合いいただいた読者の皆様、まことにありがとうございました。

情報収集・関係づくりに取り組みました

診断士資格の活用方法

診断士資格の活用には大きく2つの方向性があると考えています。

1)資格をシグナリングに活用して、社内異動や転職につなげる
「仕事のやりがい向上」「給与収入アップ」といった利点があります。
中小企業診断士の資格はまあまあ取得が難しい資格なので、響く人には響きます。
企業内診断士の方にはこのメリットがあり、10代目でも複数のメンバーが経験しました。

2)コンサルタントや講師として収益化を目指す
企業内の方には「副収入」「将来的な独立の選択肢」、独立している方には「多角化できる」というメリットがあります。
私が目指していたのはこちらでした。

収益化したい場合に実施すべきこと

上述の(2)コンサルティング事業の収益化を目指す場合、合格したあとの典型的な流れは以下のようになると考えます。

1)資格登録
2)情報収集・関係構築
3)サービス設計
4)案件獲得・収益化

1年間の振り返り

私の上記4項目に関する取り組みですが、独学プラス通信講座で孤独に学習した経緯もあり、資格登録までは問題なくできたものの、当初は情報不足でどう動いてよいのか全くわかりませんでした。

そのため、「情報収集と関係構築」に精力的に取り組んだように思います。

1)同期との「共同作業」
一発合格道場とタキプロの受験支援活動に前向きに取り組みました。
セミナーでは、読者の皆様ともたくさんお話することができ、多少なりともお役に立てている実感を得ることができました。
また、その副産物として、同期合格者たちと顔見知りになり、気軽に声を掛けて協力しあったり相談できる関係に近づけたと思っています。

2)複数の研究会やマスターコースに前のめりに参加
いろいろ実験した結果、失敗もありましたが、よい出会いもたくさんありましたし、初期的なサービス設計もできました。

私が参加して特に有意義だったのは、CB研(コンサルティング・ビジネス研究会)が開催する「Step Up マスターコース」でした。CB研は独立志向の診断士が集まって顧客獲得を研究するリアリスト集団で、主催者の方の個性が強烈で面白いです。Step Up マスターコースはそのCB研が構築した顧客獲得メソッドを学ぶ会であり、私の代は参加者14名中、当初から独立していた人が9名、開講中に独立した人が2名という具合でした。合格者でピンときた方は、4月11日(土)に開催予定の東京協会「スプリングフォーラム」で出展ブースに立ち寄るか、4月中旬~5月に開催予定の無料説明会にご参加ください。

3)偉い方々の会に時折参加
同世代の気楽な集いだけでなく、重鎮が集まる場にもぽつぽつ参加しました。

これらの活動の結果、ある程度の成果があったと考えています。
・商工会議所の後援でセミナーを開催した
・セミナーを起点に経営計画作成をいくつか受注した
・先輩診断士の紹介で経営計画作成をいくつか受注した
・とある重鎮が関与する企業の経営支援を依頼された

中小企業政策の重要性を再認識

1年間の活動を経て、中小企業診断士が一般的なコンサルタントと明確に差別化できる点があると感じました。
それは、複雑な中小企業政策を理解している(はずである)ことです。

まだ1年間しか活動していませんが、私の活動からは以下の学習項目が収益化に直結する印象があると思いました。
・保証協会による信用保証
・公庫の融資制度
・中小企業庁が定める各種経営計画
・補助金制度

なので、これらの項目は特に「学び甲斐」があるのかな、と現時点では思っています。

おわりに

読者のみなさん!!
合格された方々、近いうちに何らかの活動でご一緒できることを楽しみにしています。
未合格の方々、ぜひ、今年の試験に合格してくださいね!
診断士仲間として楽しみましょう!!

道場を設立された初代の皆さん、バトンを引き継いでくださった2代目から8代目のみなさん、道場10代目として受け入れてくださった9代目の皆さん、本当にありがとうございました。おかげで診断士1年目を充実させることができました。

一緒に活動した10代目のみなさん、本当にありがとうございました。前向きで意欲の高い人々の集団だったので、私も一年間の活動を存分に楽しむことができました。ときどき意見をぶつけ合う激論が発生しましたが、変に感情的になることなく、生産的な話し合いができたことにも、とても感謝しています。

11代目の皆様、道場の伝統とかあまり気にせず自由に楽しんでいただければと思います。どうぞよろしくおねがいします。

それでは、また会いましょう~~~~


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ラストメッセージ(実務を見据えた学習も良いかも?)”へ2件のコメント

  1. ほんちゃん より:

    ブログ記事楽しく読ませて頂きました。
    セミナー後の懇親会でも色々とお話させて頂きありがとうございました!
    私の方は今年こそは合格出来るよう頑張りたいと思います。
    お疲れ様でした。

    1. どいこう より:

      ほんちゃんさん、コメントありがとうございます!
      セミナー後の懇親会で、たくさんお話できましたね。

      再チャレンジされるとのこと、近日中に診断士として再会する日が今から楽しみです
      ほんちゃんさんはコミュニケーションがお上手であられるので、合格後は大活躍されるような気がいたします

      11代目のブログもご愛顧のほどよろしくお願いいたします!

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