【合格体験記】諦めない気持ちこそ勝利への道筋。見事合格のいんこさん

みなさん、おはこんばちは!ブブです。

本日も、2件の合格体験記をご紹介します。 いんこさん、AKさん です!

こちらでご紹介するいんこさんは、諦めない気持ちを忘れずに最後は見事に合格されました!

それでは、どうぞ!

=====ここから寄稿=====

(0)受験者情報

HN:いんこさん・37歳

(1)受験スタイル

精神面を鍛えるために独学に拘り、学習スタイルに試行錯誤。

(2)挑戦理由・きっかけ

  • 前職のセミナーの講師が中小企業診断士で、テキストなしで生き生きと講師をされ印象的だった事
  • 今まで何かに最後まで本気で取り組んだ事がなく、「やればできる」という言葉で逃げてきたため、自分に自信を持てず、合格する事で「やればできる」という自信をつけたかった事
  • 強みとする分野がなく、知識の幅を広げたかった事
  • 自分の人生を少なからず自分の力で築いていきたいと思った事
  • 人のために何かをしたいと思った事

(3)知識・保有資格

保有資格:日商簿記2級、FP3級、基本情報技術者、ビジネス会計検定2級(2018年3月取得)

得意科目:経営情報システム、財務・会計、事例Ⅳ

不得意科目:中小企業経営・政策、事例Ⅰ

(4)学習スタイル

一次:一次・二次ともに独学

①メリット

好きな時間に出来る、費用を抑えられる

②デメリット

モチベーション維持が完全に自己管理となる

自分に有った勉強方法を見出す事や勉強方法が間違っていた時、気づくのに時間がかかる

 

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

学習開始時期と受験回数
2014年11月にTACの財務・会計のテキスト・問題集を購入し学習開始
受験回数:一次4回、二次3回
2015年:財務会計、運営管理、経営法務に科目合格
2016年:企業経営理論に科目合格
2017年:経済学・経済政策、経営情報システム、中小企業経営・政策 に合格し一次試験合格
2017年:事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ ⇒ CCCD
2018年:事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ ⇒ DBBB
2019年:一次試験合格
2019年:二次試験合格

一次学習時間
1,650時間(内5年目は、470時間)

二次学習時間
1,100時間(内5年目は、235時間)

 

(6)合格までの学習法

3年目に科目合格の積み重ねで一次試験に合格し、4年目は保険受験をせず二次試験に専念したが不合格、5年目に一次試験からの再出発となりました。

まず、中小企業診断士を受験するまでの学習方法は、テキストを一読してから問題集に取り組み、過去問は最後の実力確認という位置づけでした。そのため、過去問を実施するときは早くても試験の1ヶ月前などで時間が足りなくなっていました。1・2年目はまさしくこのようなやり方で得意な科目や暗記が定着してきた科目は合格するが、それ以外は当然不合格となり時間も要し結果的に3年目でなんとか合格にたどり着ついたという感じでした。

3年目に初の二次受験となりましたが、二次の学習を始めたのは一次試験合格後の8月からで、1・2年目に合格した二次に関わる一次の知識は全く覚えておらず、一次の復習から始まりました。
二次試験の学習方法についても特にこれだというものが確立されていなかったため、T○Cの速習をベースに取り組みました。しかし、一次の知識の不足から終始用語の暗記ばかりとなっていました。学生の時にやっていた、英単語を覚えるだけで英語の試験に突撃していたのと全く同じ状態でした。もちろんこれで受かるわけはないが、何かしら得られるものがあるかもしれないというほぼ記念受験的な状態となっていました。結果はCCCDと散々な結果でした。事例Ⅳは、どちらかと言えば得意な方なため何とかなるかなと楽観視していましたが、やはり当然の結果となりました。

4年目は、二次試験に専念しましたが、5月まで方向性が見いだせず基本的に用語の暗記となっていました。暗記が苦手なため暗記にも時間がかかり焦りが募るばかりでした。しかし、まだ半端な状態でしたが、ここで初めて“ふぞろい”に取り組んでみました。初めて取り組みましたが、この時が今まで一番「もっと早く取り組んでいれば良かった・・・」という気持ちになりました。5月からであれば充分時間はありますが、やはり用語の定着や解答の方向性が見いだせないままの受験となり不合格となりました。

5年目は、一次試験からの学習となりました。今まで通りやっていたらまた3年以上の時間が必要になるため、抜本的に変えなければ合格はあり得ませんでした。そのため、1月から学習を開始し財務会計、企業経営理論、運営管理、経済学の4科目は1ヶ月ずつ、暗記は3週間で実施すると決めました。問題集や過去問を最低何回繰り返すか、次の科目に進んだ後、前の科目のアウトプットをどのタイミングでするか、などのスケジュールをエクセルで作成しました。スケジュールを印刷し、実施したら色をつける事と、過去問の点数を表に書き込むなど記録を残すようにしました。4月が仕事の繁忙期のため、当初はこれを想定してスケジュールを組んでいました。スケジュールの確認を忘れると勉強しようとする事が、その時不足していると思った事をしようとしてしまいずれが生じてしまいますが、スケジュールを組んでいた事でそのずれを抑える事ができたためスケジュールの作成は効果が有ったと思っています。もちろん必要に応じてスケジュールの変更もしていましたが、極力しないようある程度の余裕を入れて作成していました。そして、今までは確認としていた過去問題集をインプット及びアウトプットのメイン教材として取り組みました。

3年目の時は、一次試験の勉強中に二次試験の勉強を平行する事はできませんでした。5年目もやはり平行する事はできませんでした。二次試験の勉強をする事で一次試験に不合格になっていたら意味がないためです。結果的には、一次試験はぎりぎりの合格だったためこの判断は良かったと思います。ただ、何もしなかったわけではありません。事例Ⅳのみ対策を平行しました。これにより一次試験(財務会計)の苦手論点でも得点ができるようになったため、とても効果が有ったと思います。

5年目の二次試験は、まず事例Ⅰと事例Ⅳに専念しました。
事例Ⅰは、4年目に足切りとなっている事もあり、縦にH30~H26を繰り返しました。
事例Ⅳは、得点源とするため、一次の時から実施していた問題集の間違えた問いの復習と、H30から順にH24までアウトプット重視で取り組みました。
次に、事例Ⅰ~事例ⅢまでをH30~H28を繰り返し取り組み、10月は、H27~H23までを順次毎日取り組みました。(以下の通り)
事例Ⅳだけは極力間を空けないよう、事例Ⅰ(H30)→事例Ⅳ(H30)→事例Ⅱ(H30)→事例Ⅳ(H29)→事例Ⅲ(H30)→事例Ⅳ(H28)→事例Ⅰ(H29)→事例Ⅳ(H27)→事例Ⅱ(H29)→事例Ⅳ(H26)→事例Ⅲ(H29)→事例Ⅳ(H25)→・・・という感じで進めていきました。
試験月の10月時点での実力としては、5割辺りにいる感じだったと思います。

道場やふぞろいの方は、基本的に7年~10年分取り組んでいたため、このままではやばいと言う気持ちで最後まで諦めず取り組めました。
しかし、過去問に取り組んだだけではまだ方向性は確立できていませんでした。自分の解答に大きな影響を与えていただいたのは、やはり道場の「永久保存版シリーズ」と、道場メンバーの「再現答案」だと思います。また、毎日更新される記事を読む事でモチベーションの維持が図れました

以下は、各科目で使用した教材についてです。ほかにも使用している教材はありますが、あまり効果がなかったと思っているものは省略しています。
① 一次
【経済学・経済政策】
1年目:スピードテキスト(TAC)を買うも意味が分からず、石川秀樹先生のテキストを追加購入。しかし、経済のテキストが2種類あり、無料動画のないタイプを購入してしまった事と、単純に間に合わないと判断し、経済学を受験科目から外す事を決断。
2年目:石川秀樹先生の速習テキスト(動画対応版)を購入。
3年目:上記、速習テキストとトレーニング問題集を繰り返し、スピード問題集・過去問題集(TAC)でアウトプット。
5年目:速習テキストの動画を一通り見直し、スピード問題集・過去問でインプット・アウトプット。

【財務・会計】
1年目:スピードテキスト ⇒ スピード問題集 ⇒ 過去問題集(TAC)(⇒科目合格)
5年目:スピード問題集 ⇒ 集中特訓計算問題集(TAC) ⇒ 過去問題集(TAC) + 30日完成問題集(同友館)+ 簿記の問題集[3](TAC)

【運営管理】
1年目:スピードテキスト ⇒ スピード問題集 ⇒ 過去問題集(⇒科目合格)
5年目:生産管理の基本が面白いほどわかる本(角川) + スピード問題集 ⇒ 過去問題集

【企業経営理論】
1年目:スピードテキスト ⇒ スピード問題集
2年目:テキスト・過去問題集(TBC) ⇒ スピード問題集 ⇒ 過去問題集(⇒科目合格)
5年目:スピード問題集 ⇒ 過去問題集

【経営法務】
1年目:スピードテキスト ⇒ スピード問題集 ⇒ 過去問題集(⇒科目合格)
5年目:会社法のきほん(ナツメ社) + 会社法のツボとコツがゼッタイわかる本(秀和システム)⇒ 過去問題集

【経営情報システム】
1年目:スピードテキスト ⇒ スピード問題集 ⇒ 過去問題集
2年目:スピード問題集 ⇒ 過去問題集
3年目:スピードテキスト + スピード問題集 ⇒ 過去問題集
5年目:スピードテキスト + スピード問題集 ⇒ 過去問題集

【中小企業経営・中小企業政策】
1年目:一次試験の受験科目から外しました。
2年目:特訓問題集<1><2>(TBC)
3年目:特訓問題集<1><2>(TBC) ⇒ スピード問題集
5年目:スピード問題集 + 特訓問題集<2> + 過去問題集(政策のみ)

② 二次筆記
1回目の受験:暗記シートをメインに取り組みました。
2回目の受験:暗記シートとテキスト、ふぞろい2~4と11に取り組みました。試験1ヶ月前に30日完成問題集と全知識のテキストを追加購入しました。
3回目の受験:自分で暗記シートを作成し直し、過去問に取り組みました。ふぞろい12と簿記の問題集[3]を追加購入し、基本的に過去問題をメインで取り組みました。

③ 再現答案
2回目の試験から作成しました。2回目は再現性が低いが、ふぞろいと比較しました。3回目は、再現答案を作成していた事で、口述試験対策で利用できました。口述試験対策は、筆記試験合格発表後から始めたため時間が足りず、再現答案を作成していなかったら更に負担が大きかったため作成しておいて良かったです。

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

【学習時・受験時のエピソード】
私が一番苦労した点は、勉強する習慣作りでした。最初の2年間は、仕事から帰った夜やる気があったらやる程度でした。3年目は、1年目の科目がリセットされる焦りで勉強し、この辺りから習慣化されてきたように感じました。しかし、当時の仕事は朝が早く通勤時間が長かったため朝方にはできていませんでした。
4年目で職場を変えた事で、通勤時間に余裕ができた事と前職の朝が早かった事から、ここから朝方に変えるよう試みました。最初は朝起きても30分程度しかできず眠気との戦いでした。4年目の途中から朝型が習慣化され、朝1時間~2時間+夜1時間で取り組んでいました。朝型になってからは、朝確実に勉強をする事を決め、夜は余裕があればやるというスタイルでした。朝勉強をしている事で夜は気持ちの余裕がありました。まとめて3時間を確保するよりも限られた時間でやる方が集中力が高く、休憩時間を抑えられるメリットもありました。

【これから合格を目指す方へのアドバイス】
どの試験に言える事かもしれませんが、独学でやっていく人に一番重要と感じた事は情報収集です。予備校や勉強会などをしている方は、情報を得る機会がある程度あると思いますが、独学でやっていく場合は、市販のテキストかインターネットの情報に限られます。私は、人がやっている事をあまり試さなかったため自分に合っている勉強スタイルを見つけるまで時間がかかりました。もちろん1・2年目は意志が弱かったというのもありますが。ただ、自分に合わない勉強スタイルを信じて取り組む事ほど時間を無駄にする事はありません。とりあえず人のやっている事を試してみて合わなければすぐに切り捨てていくのが良いと思います。以下に、私がこれは役になったと思った事と、失敗だった事を一覧にさせていただきます。もちろん道場の過去の記事に多数書かれている事です。ほんの少しでも参考になってもらえれば幸いです。
<一次試験>
①経済学の対策は、石川秀樹先生の動画対応版の速習テキストでする事。1~3年目の一次試験対策に費やした半分近くは経済学をやっていたのではというくらい苦労しました。このテキストがなければ経済学に受かる事はなかったのではないかというくらいお世話になりました。
②財務・会計は、一次試験の時から二次試験(事例Ⅳ)の問題集を使用する事。これにより、1年目は捨て問題としていたものを5年目では得点源にできた事と、2次試験対策もアウトプット重視で取り組む事ができました。
③過去問は確認するためではなく、インプット及びアウトプット教材である事。とは言え、H30年は保険受験をしていなかったため、模試として利用しました。
④中小企業経営・政策の内、毎年変わるのは白書で、政策は過去問が有効である事。これを知らず1~3年目はとても苦労しました。
過去問題集の問題側に解答を赤ペンで自分の言葉で書き込む事で、理解度を深められる事。これにより、解答の曖昧な理解を排除する事ができました。また、復習を時短できます。私的には企業経営理論で一番効果がありました。(これは前回の合格体験記で書かれていた事です。起稿者のお名前を忘れてしまいました・・。)
⑥企業経営理論は、スピード問題集と過去問のレベルに差があるため、過去問ベースで取り組む事。
⑦苦手科目は得意科目でフォローする事。これは、試験制度そのものの事で当然の事ですが、私は暗記が苦手で一度も中小企業経営・政策で合格点を取る事ができませんでしたが合格する事ができました。
⑧TACの過去問題集限定ですが、得意科目以外はD・Eを切り捨てる事。

<二次試験>
①事例Ⅳで間違えた問題の一覧を作成する事で、ケアレスミスを防止する事。
②予備校作成の解答はレベルが高いため、ふぞろいや道場などの再現答案をベースとする事。
だいまつさんの永久保存版シリーズを読む事。(これは前回の合格体験記で由宇さんがお薦めしていたのがきっかけでした。もちろん10代目の永久保存版シリーズの重要です)
④各事例ごと解答を多面的に書くための方向性を決めておく事。
⑤まだ全くふぞろいを読んでいない人向けですが、ふぞろいは読むだけで効果がある事。

最後に、私が合格できた一番の要因は最後まで諦めずに取り組んだ事だと思っています。独学だったためふぞろいや道場の再現答案と比較をしても、自分で把握できる事には限りが有りました。1回目の二次試験の勉強を始めたときは、本当にこんな問題に解けるようになるのだろうかと思った事を今でも覚えています。3度目の二次試験の勉強で10月に入り時間が無い焦りの中でも最後までできる限り事例を解く事で、まだまだ新たな気づきもありました。方向性も定着に向かっていきました。今までの方も言っておりますが、本当に最後までわからない試験だと感じました。試験の時は全員が初見であり、たまたま今年は私の解ける問題が出たのだと思っています。この合格体験記が、来年受験する方に少しでも参考になっていただければと思います。

======ここまで=====

いかがでしたでしょうか。
合格への道筋は人それぞれです。そして合格に向かうために掛けた時間もそれぞれだと思います。ですが、ほとんどの人が合格に向かうまでに心の”揺らぎ”があるのではないでしょうか。
その時に、「諦めるか」「諦めないか」。究極はその2択なのかもしれません。
自らの弱くなりそうな心に向き合い、「諦めない」選択を選んだいんこさん。
合格おめでとうございます!!


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