【合格体験記】受験ライフを楽しみ合格! ぴ。さん

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ロケットスタートセミナー@東京
1月11日(土)13:40~16:30

TIME SHARING 四谷(東京都新宿区四谷3-9 第一光明堂ビル 9F)

※12月25日(水)12:00~申込開始!
お申し込みはこちらから

※大阪、名古屋はロケットスタートセミナーの予定はございません。
あらかじめご了承ください。

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どうも、kskn(きしけん)です。

本日も2人の体験記をご紹介いたします。
1人目はぴ。さんです。

ぴ。さんは6年間挑戦を続け、最終的に合格を勝ち取りました。
ぜひこの体験記を読んで、6年間勉強を続けることができた、そのメンタリティをご参考ください。

 

========ここから寄稿========

(0)受験生情報

名前:ぴ。(38歳男) 嫁・子供2人

リアル中小企業勤務で、現在の業務は総務・経理・人事なんでもやる感じです。

(1)診断士受験スタイル

受験ライフを楽しむエンジョイ系

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ

会社以外で刺激が欲しかったためです。

①会社は完全な年功序列型で、頑張ってもムダという組織文化が根付いており、この環境の中だけでは自身が成長できないと思い、診断士の学習中や取得後に社外の人と接することで成長したかったためです。

②私は人付き合いが好きで、診断士になれば様々な経歴を持つかたと交流することができそうだったので、単純に楽しそうだと思いました。

 

難関資格であることは覚悟していたのですが、正直こんなに時間がかかるとは思っていなかったです。想定よりもライバルのレベルが高すぎました。

勘違いしていたのですが、「中小企業診断士」という名称から、ちっちゃい会社で働いてるけど現状に満足しない人達がのし上がるために目指す試験、と思っていたため、大企業勤務やコンサル勤務などハイスペック受験生ばかりであることに驚きました。

ですが、知識や人脈を得て社会貢献し、将来的に子供に誇れるようになりたいという思いが受験中に強くなったため、諦めることはなかったです。

(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

学習開始時は、仕事で購買を担当していたので生産管理の知識が多少ある程度。

資格は診断士試験とは関連性が薄いですが、臨床心理カウンセラーの資格を持っており、マイナー資格だと思うので、差別化でき合格後に活かせると思っていました。

診断士学習中に、簿記2級、ビジネス法務検定2級、ITパスポートを取得しました。

 

得意(と感じていた)科目

・運営管理

自社工場がすぐ傍にあり生産現場はよく見てましたので、頭に入りやすかったです。

 

不得意(と感じていた)科目

・情報システム

ITに疎いこともあり、情報システムは苦戦しました。何百とある英単語の名称を覚えるだけなら大丈夫なのですが、その英単語が経営においてどのようなことに活躍しているのかイメージが湧かず、問題を解くうえで苦戦しました。

 

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

・通学スタイル(TAC、MMC)

①メリット

・診断士資格を取得するだけが目的でなく、より多くの受験生とコミュニケーションを取りたいと思っていたので、通学での交流を通じて人脈を得ることができたこと。

・計画的な学習が不得意だったので、学校のカリキュラム通りに学習を進めることで効率良く勉強ができたこと。

②デメリット

・基本受講料に加えオプション講義や飲み会にもよく参加していたので、費用がかかったこと。

・通学講義だと休日も外出することが多いので、家族(妻 子2)との時間を犠牲にしてしまうこと。

(5)合格までの受験回数とその内容

私は、合格までに6年かかりました。

以下、無謀とも思える勉強もしましたが、ありのままに記載します。

2014年に学習を開始し、1次試験は5回、2次試験は3回受験しました。

・2014年 1次不合格(運営、中小 2科目合格) TAC通学

1年目は、正直舐めてました。学習期間は10月~8月。

TACのカリキュラム通りに学習は進めていくことができましたが、平日は1時間程度、休日は3~4時間程度しか学習しておりませんでした。通学講義の時間を含めて週12~14時間ペースでした。

GW以降は、TACの完成答練でメタメタになり、追い込みをかけるべきなのに、6月から始まったサッカーW杯(ザックジャパン好きでした)の誘惑に負け、模擬試験の結果も370点。

直前期に過去問を繰り返しやりましたが、答えを覚えるだけに留まり、自信が持てないまま本試験へ臨み撃沈。

1次勉強時間:約600時間

 

・2015年 1次合格 2次不合格(BBAB) TAC通学

2年目は、人生最大に勉強しました。灰になるよ?と嫁に言われていました。学習期間は1月~10月。

講義が面白く分かりやすい講師がいる校舎で受講するために、往復2時間かけて、仕事終わりの平日に通学しました。財務、経済、企業経営を単科受講して徹底的に鍛えました。財務対策としては簿記2級の勉強もしました。

その他科目は、情報システム対策として、ITパスポート試験、応用情報処理試験の勉強もやりました。また、法務対策としてビジネス法務検定2級も勉強しました。

モチベーションを常に高くキープできたこともあり、1次試験は合格。

一方で、2次の勉強は与件へのマーカーテクニックを磨くことに終始し、答練では0点を取ることもしばしば。何を書いたらよいか分からず、絶望感の中、2次試験に臨み撃沈。

1次勉強時間:約1600時間

2次勉強時間:約300時間

 

・2016年 2次不合格(CCAC) MMC通学

3年目は、2次試験に専念。学習期間は1月~10月。

合格率が高いと評判だったMMCに通学。一番前の席で講義を受けることで、毎回10回以上は講師から質問が飛んでくるので、緊張感がたまらなく楽しかったです。

早い段階でMMC流を習得し、2回目と3回目の模試では共にトップ10に入るも、高得点が取れだしてから欲が出て、キーワードの詰め込みなど解きかたをこじらせてしまう。

こじらせたまま2次試験に臨み2回目も撃沈。

2次勉強時間:約1000時間

 

・2017年 1次不合格(財務会計 企業経営 経済 3科目合格) 独学

・2018年 1次不合格(情報システム以外合格) 独学

4~5年目は、なんとなく一旦診断士の勉強から離れたほうが良いと思ったため、社労士等その他勉強に浮気し、診断士は試験直前期に過去問を少し解く程度でした。

1次勉強時間:約50時間

 

・2019年 1次合格 独学 2次合格 MMC通学

6年目の今年は診断士学習に復帰しました。学習期間は1月~10月。

1次は情報システムのみが残っていましたが、中小も保険受験して合格。

2次は再度MMCで通学しました。

2年ブランクがあったので、学んだことを繰り返してこじらせ男子から脱却できれば合格できると思いました。そしてついに2次合格。

最終年度はガツガツ勉強せず、家族との時間も大切にしながらでしたので、一番充実していたと思います。

1次勉強時間:約200時間

2次勉強時間:約600時間

 

(6)合格までの学習時間

1次学習時間:トータルで約2500時間。

2次学習時間:トータルで約1900時間。

一般的には1000時間程度で合格できると言われてますが、私は6年合計で約4400時間と長時間を要しました。

受験校のオプション講義への積極的な参加、各種セミナー参加、他資格受験など、寄り道とも思える勉強もしておりましたので、受験生活をエンジョイしすぎたことが要因かもしれません。

また、個人的な資質として資格試験への慣れ、基本知識の有無、実務経験の有無、集中力、などの要因もあると思います。

ただし、この試験勉強を通じて得られたことの大きさを考えると、他人より長時間を要することなど大したことではないと思います。

(7)合格までの学習法

①1次

主にTAC通学時に行った学習について記載します。

(講義前の予習)

テキストを読んでも理解できず集中できなかったので、ほとんどしなかったです。

(講義後の復習)

講義の録音を倍速で聴きながら先ずはテキストを読みざっくりと理解したあと、「トレーニング」という基礎問題集を何度も繰り返しました。

過去問は、同友館の10年分載っている問題集を何度も繰り返しました。

(講義後の質問)

テキストや過去問で不明な点は、次回講義で講師や受験仲間に質問するようにしました。ここは試験対策上重要でないから深く理解する必要はない、とか、ここは重要なので徹底的に理解するべし、とかの助言を参考にしておりました。

(その他)

・中小だけは過去問はとかず、上述の「テキスト」と「トレーニング」を重点的にやりました。中小企業白書を購入し、全て読み切りましたが、1次対策としては時間の無駄でした・・・。

・2年目の試験直前期には、TACオプション講義の財務特訓講義、経済特訓講義を受講しました。重要な論点だけを集中的に解説してくれるので、あいまいだった点の理解が深まり、自信を持って本試験に臨むことができました。

・テキスト、トレーニング、過去問はキンコーズで裁断し、PDFにして通勤時等にアイパッドで眺めていました。

・一発合格道場のブログをほぼ毎日見て参考にしていました。

(関連資格について)

・簿記2級は、1次の財務会計の得点を高める上で効果的でした。仕訳や原価計算は簿記2級のほうが問題の難易度が高いので、得点源にすることができます。

・ビジネス法務検定2級は、経営法務の得点を高める上であまり効果的ではないと思います。診断士の経営法務のほうが難易度が高く、ビジ法2級の知識は浅いので対応が難しいです。

・ITパスポートは、情報システムの体系的な理解を深めるには効果的です。なので事前知識がなくイメージが湧かないかたにはおススメです。ただし、診断士の情報システムのほうが難易度は数段高いので、得点を高めることは期待薄です。

・応用情報処理技術者試験は、取得すると診断士の情報システムを免除できるため魅力的ですが、難易度が高いです。ただ、過去問を繰り返し解くだけで合格できるチャンスはあるようです。

②2次

主にMMC通学時に行った学習について記載します。

2次試験はスキマ時間の活用が重要だったため、学習ツールを作成しました。

・レイアーごとの模範解答集を作り、解答の型を覚える。

設問のレイアー毎に過去問の模範解答を並べて眺めることで解答の型を覚えました。

例えば、事例Ⅰの設問だと「経営環境分析」「事業展開」「組織」「人事」のレイアーが主に問われるので、そのレイアーごとに模範解答を縦串で見ていく感じです。

MMCの過去問の模範解答は、どの年度でも同じような金型、キーワードで書かれていたので、設問を見て、レイアーを特定し、解答の型が想起できる状態にしました。

 

・演習の添削コメントを学習時に毎回確認し、上達度を図る。

講師の添削コメント付きの解答用紙を設問ごとに切り取り、事例別のノートに貼り付けていました。ノートの見開きを1枚分使って、1回目に提出した解答を上に貼り、復習で解答したものをその下に貼っていきます。

復習時に悪いクセを確認すると共に、1回目の添削コメントの指摘から改善できたかどうかの確認を行っていました。

 

・事例Ⅳの計算問題集を毎日解く

講義では、経営分析をはじめ、事例Ⅳで合格点を獲得するために必要な解法が明確になりました。とはいえ、計算科目なので学習効果を高めるためには毎日勉強するなど継続的なトレーニングが重要だと考えました。

MMCの事例Ⅳのオプション講義で配布された計算問題集2冊を毎日2問ずつ取り組んでいました。問題集は経営分析やCVP、NPV等の主要論点が複数問連続してあり、1問あたりのボリュームが大きいので大変ですが、2回転目からは確実に力がついてきていると感じられました。

 

(その他)

某金融機関の研究所のセミナーをたまに受講していました。

直接的に2次合格に繋がったかは怪しいですが、比較的役に立ったセミナーを2点ほど記載しておきます。私のように文章を書くことが超苦手なかた、論理的思考法が全く分からないかたにはおススメです。一方で、苦手意識が無いかたは必要ないと思います。

・ライティング講座

主語と述語の適切な配置など、意味が伝わる文章を書くということや、正しい日本語、きれいな日本語、見栄えの良い字、といった基本的な書き方を学びました。

・ロジカルシンキング講座

ビジネス文書の作成で使う演繹的志向・帰納的志向を学びました。おおまかには演繹的志向では、因果関係を正しく書くこと、帰納的志向では、箇条書きするときに漏れなくダブりなく書くこと、などです。

③再現答案

今年の再現答案は2次試験後すぐに作成しました。

試験の翌朝は早く起床しなければならなかったので、再現答案は翌日に作成しようと思っていたのですが、試験後の興奮状態で寝れず朝方まで作成し、寝ずに仕事に行きました。

解答した内容は完全に覚えていたため、再現度は高いと思います。

 

(8)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

・エピソード

①2人の子供がまだ小さいのに、休日の家族の時間を犠牲にしてしまいました。また、6年間で膨大な費用がかかってしまいました。

長い期間、嫁には迷惑をかけましたが、2次筆記試験合格の報告をすると、泣いて喜んでくれました。本当に感謝です。これからお父さん頑張って稼ぎます。

②受験生活も長くなり、受験校への通学やセミナー等に参加しまくっていると、勉強仲間がたくさんできます。名刺交換をするのですが、そのほとんどが誰もが知る大企業勤務やコンサル等のハイスペック受験生。特にMMC受講生は全員ハイスペックなのでは?と思うくらい多かったです。診断士受験生と30人以上は名刺交換しましたが、私と同じ中小企業勤務の受験生とはあまり出会えなかったのが少し残念でした。

 

・アドバイス

モチベーションを維持し続けることが重要だと思います。

私はモチベーションを維持していくために、以下の4つを意識して勉強しました。

・期待値が高い目標設定

できれば短期的な目標ではなく、中長期的な目標を本試験までに何個か設定すると良いと思います。例えば、私は養成答練で全科目60点以上を取る、完成答練で足切り科目を出さないなど、本試験までにいくつかマイルストーンを設けて取り組みました。

・内発的な動機付け

診断士を目指している理由を常に思い出すと良いと思います。手当が貰えるから、昇給するからといった外からの働きかけによる金銭的理由ではなく、社会貢献したいからといった内から出た理由です。私は、「下克上」と書いて紙に大きく書いて部屋に貼っておきました。

・フィードバック

勉強の成果や手ごたえを得るために、定期的に他人からフィードバックをもらうと良いと思います。私は嫁に2次試験の解答を見てもらって、これ分かりやすくてイイネ、など言ってもらい承認欲求を満たしていました。

・気分転換

自身の好きなこと、気分が良くなることであれば、勉強時間を削ってでもやるべきだと思います。例えば、好きな音楽を聴くなどは勉強中にでもできますが、子供と遊ぶなどが気分転換に一番効果的な場合は勉強時間が少なくなっても遊んでしまったほうが良いと思います。

 

(9)最後に

合格までの道のりをありのままに書きました。

私の場合は時間も費用も非効率的なので、多くのかたには参考にならないかもしれません。

悪いところは反面教師になれれば幸いです。

また、私と同じように中小企業で働いていて、診断士の勉強をきっかけにこれからの人生を充実させてのし上がってやろう!と思われているかたが挑戦するきっかけになれば幸いです。

========ここまで========

いかがでしたでしょうか?

僕は『最終年度はガツガツ勉強せず、家族との時間も大切にしながらでしたので、一番充実していたと思います。』という一文が非常に印象に残りました。
ご自身を『受験ライフを楽しむエンジョイ系』と表現されていますが、そうしたポジティブなマインドを持つことこそ合格への鍵なのではないでしょうか。

ぴ。さん、合格おめでとうございます!
今後益々のご活躍を祈念いたします!

 

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