独立(脱サラ)の準備

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ロケットスタートセミナー@東京
1月11日(土)13:40~16:30

TIME SHARING 四谷(東京都新宿区四谷3-9 第一光明堂ビル 9F)

※12月25日(水)12:00~申込開始を予定しています。

※大阪、名古屋はロケットスタートセミナーの予定はございません。
あらかじめご了承ください。

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●合格・不合格問わず!受験体験記募集!!
一発合格道場の強みは「積み重ねられた数多くの体験記」です。
道場をつくるのは、あなたの体験記。また、あなたの貴重な経験が、多くの人たちのために役立ちます。
ぜひ、体験記をおよせください。※公開先はコチラ

□募集要項□

対 象:2019年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
–> 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量  :自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:Word(.docxまたは.doc)
ファイル題名:合格体験記(HN).docx (例:合格体験記(道場くん).docx)
特典   : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
期限   :2019年12月31日
応募方法 :Googleフォームにて募集(こちらから
問い合わせ:ippatsugoukaku10th@gmail.com
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

□受験体験記テンプレ□

(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと(40字目安)
(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②一次学習時間
③ニ次学習時間
(6)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案
(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

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こんにちは、どいこうです。
次回以降は合格体験記をご紹介する予定ですので、私が担当回でまとまった記事を書くのはおそらくこれで最後となりそうです。

独立・脱サラを検討する診断士は多い

中小企業診断士の約7割が企業に勤務しているといわれ、独立している人は少数派のようです。
ただ、私も合格後に多くの診断士と交流しましたところ、総じて「独立=脱サラ」や「副業」に興味をもつ方が多いことがわかってきました。
(自分が独立志向の研究会等で活動しているため、少しバイアスがかかっているかも知れません)

そこで、本稿ではこれを題材にし、自身も脱サラ組である自分の経験談をまじえつつ考えたいと思います。

独立前に考慮すべきこと

独立の意思があったとしても、準備せずに勢いだけで会社を辞めることはあまりおすすめできません。
会社をやめると、これまで安定していた給与所得が途絶えることになりますから、独立後の仕事で収入が安定するまで、生活費と事業費をどのように確保するかが重要な課題となります。

多くの方にとって、診断士としての仕事(経営コンサルティング業)は「新規事業」になるかと思います。
新規事業には、一般的には計画立案と(時間および金銭的な)投資が必要になりますし、投資の結果がすぐに出るとは限りません。このため、最初はなかなか収益が安定化しない方が多いのではないでしょうか。

独立準備の考え方として、①会社勤務と並行して診断業務を行う、②他の安定収入源を確保する、③当面の資金需要を貯金でまかなう、④準備なし、という考え方があるかと思います。

会社勤務と並行して診断業務を行う

基本的にはこのスタイルを採用する方が多いと思います。会社勤務で生活費を安定して稼ぎながら、勤務時間外に診断士としての仕事をゆっくりスタートさせます。そして、一定の経験を積み、収益を確保できる目処がたったタイミングで会社勤務を卒業するという形です。

診断業務で収益化できるまでの期間は、「およそ1年」「いや2年」などと人によって見解が異なります。要するに、「やってみないとわからない」ということです。なので、生活基盤を安定させながら実験的にスタートするこのアプローチは、地に足がついており、とても良いと思います。

他の安定収益源を確保する

経営コンサルティング業以外の収益を確保する方法も考えられます。例えば、株式や投資信託などの配当収入や不動産の賃料収入、年金収入、配偶者の収入等で生活を維持できるようにする方法です。

この方法をとった場合、診断業務にほぼ全力を投じることができます。仮に成果がなかなかでなかったとしても、生活基盤が揺らぎませんので精神的にも安定して過ごすことができそうです。

ただ、一般的な会社員等にとっては、少しハードルが高い面があります。

当面の資金需要を貯金でまかなう

3つ目は、貯金で当面の生活費・事業費をまかなう方法です。「一刻も早く診断業務を立ち上げたい」「とにかく早く会社を辞めたい」という場合に採用する形態だと思います。

この方法は、当面の資金ショートは発生しないのですが、預金残高が一直線に減っていくという点がプレッシャーになりかねません。事業の立ち上がりに時間がかかってしまった場合に、焦りが生じたり、本当はやりたくない仕事を受けてしまったりするリスクがあると思います。

準備なし

最後は、準備なしで飛び込んでしまうという方法です。

この方法は、当面の資金繰りの課題がありますから、業務を斡旋してくれる人や団体との関係を作り、単価が多少低くても仕事を受けていく、という考え方になると思います。貯金がない分、焦りが出たり、仕事を選びにくい状況になる可能性があると思います。

私の独立経験談

きっかけは転職検討

以下は、私の独立体験談を記載しました。私の場合はあまり周到な計画をたてた計画的独立ではありませんでしたが、結果的には上の②「他の安定収益源を確保する」の事例であり、独立前に不動産賃貸業を創業しました。

当時の勤務先で将来の姿をいまひとつ思い描けなかったため、転職しようと考えはじめたことが最初のきっかけでした。
ただ、転職すると、勤続年数が短くなって住宅ローン融資を受けにくくなるなあと考えました。
そこで住宅ローンを借りて自宅を取得する検討に入りました。

定量分析からの住宅購入

当時の勤務先では企業の買収を支援していました。そこでは、事業計画の損益計算書・貸借対照表、キャシュフロー計算書をモデル化し、計画の確度や市場動向等を踏まえてモデルを修正し、合理的と思われる企業価値を計算していました。

そこで、自分の住宅投資に関しても、やや精密に評価すべく、Excelでモデルを作成して解析しました。そして、収益(貸した場合の家賃・家賃が不要になる効果を加味)、運営経費(管理費、修繕費、固定資産税等、損害保険料など)、住宅ローン減税によるメリット、将来の予想売却価格、等をモデルに投入して定量的に評価しました。

その結果、私の「住宅購入プロジェクト」は、借入を最大化すればNPV / IRRを非常に大きくできることがわかり、購入する決定をしました。

「Excel起業」

私の住宅購入プロジェクトはこれで終わりませんでした。

住宅取得に向けて作成した定量モデルに、ネット上に掲載されている売り物件の情報をいくつか当てはめてみたところ、事業化できるものがあることが定量的に確認できてしまったのです。その結果、お金を借りていくつかの土地・建物を購入して、事業を運営することになりました。事業の概略の予測をExcel上で立てることができましたので、「Excel起業」とでも言えそうです。

結果的に、その後、会社勤めを辞めて独立・脱サラしました。

昨今、脚光を浴びる「社会起業家」は、「ほしい未来を創造する」といった理念駆動型が多いのですが、私の起業はそれとは正反対の「完全現実立脚型」でした。良く言えば「地に足が着いている」、悪く言えば「セクシーではない」となるのでしょうか。
なお、事業開始のきっかけが理念先行でなかっただけで、私の事業においても経営理念を明文化し、実行しています。

コンサルティングに注力し始める

そして、経営コンサルティングを本気で事業化しようと思いたち、中小企業診断士の資格を取得しました。

資格の登録後は、それなりに精力的に診断士の研究会等に参加したと思っています。
現在は、コンサルタントとしての案件獲得方法を学ぶ研究会に所属しています。ほかに、道場とタキプロの受験支援コミュニティにも所属しています。

実際のコンサルティングを実施例はといいますと、診断士の研究会がきっかけで紹介を受けた経営計画の策定、知人からの紹介を受けた技術ベンチャーの経営と資金調達の支援、等です。このほか自主セミナーを2回開催しました。

私の場合、経営コンサルティング事業の収益化はまだまだ道半ばです。当初思っていた理想には届きませんでしたが、振り返ると、1年で急激に立ち上げるというのはなかなかハードルが高いと思います。

不動産賃貸業ってどうなの?

私が携わっている不動産賃貸業について少し言及します。

不動産賃貸業にはよい点があり、会社員が片手間でスタートすることに適しています。
・小規模でも問題なく経営できる(大手企業とガチンコ勝負しなくてよい)
・少ない元手で大きな資産を取得できる(担保提供で借入を活用)
・変動が緩やかな業種なので落ち着いて経営できる(Googleの方針如何で大打撃を受けるIT業界とは違う)
・時間をかけず片手間で経営できる(外部委託サービスが発達している)
・会社の就業規則に抵触しない(不動産保有を禁止することは、相続等を考えると考えにくい)

もちろん、リスクも数多く指摘されます
・人口減少時代の賃貸業は斜陽産業である。How dare you(絶叫)!
・多額の借金するなんてとんでもない
・不動産業界は詐欺師がうごめいている

私の立場は、リスクも含めて事業計画で定量化するというものです。リスクを補いきれないのであれば手を出さない、リスクをカバーできるリターンがあれば実施する、という簡単な考え方です。

中小企業診断士資格を受験するほどの方々であれば、世間の風説を鵜呑みにすることなく、実現可能な事業計画を作れる可能性が高いと思います。

おわりに

世の中には、「持ち家と賃貸、どっちがトクなの?」という永遠の(?)テーマがあります。残念なことに論者によって回答がばらばらで、定性的な答えとしては「人それぞれ」という結論に落ち着きます。それは当然のことです。各人それぞれ、購入したい物件、借入条件、所得額や所得税率、住宅手当の有無などなど、前提条件が違うからです。

ところが、診断士になる皆さん(或いは既に診断士の皆さん)は、定量分析ができます。自分の条件をモデルに投入して解析すれば、揺るぎない自分の答えを出すことができて、Webや雑誌の記事に右往左往しなくて良くなります。

自宅の取得を検討中の方には、財務分析&事例4の勉強を兼ねて、DCF・NPV・IRRを計算するモデルを作ることをおすすめしたいと思います。実利が関わると学習意欲が倍増するのが人情ではないでしょうか?

それではまた!

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