二次対策の処方箋:いったい何をすればいいのか

こんにちは。ハカセです。

最初に、2011年度の一次試験を受けられた方、本当にお疲れ様でした。受験までの道のりが、険しいものだった方もいらっしゃるはず。全ての受験生のこれまでの頑張りに、敬意を表します。

残念ながら願いが叶わなかった方。本当に言葉もありません。まずは休養して、しっかり英気を養ってください。自分をねぎらい、そして家族や周囲への感謝を。ところで、僕は合格だけがゴールではないと思っています。もちろん、目標達成という心理的なゴールは代えがたいものがあります。そして、診断士になると色々な出会いや挑戦が待っています。でも、診断士資格を取ってそれを武器(または契機)に独立や転職しようと思っているなら別ですが、世の中のビジネスマンにとって「診断士の資格そのもの」が何かを抜本的に変えてくれるわけではありません。合否にかかわらず、診断士の学習を通して得た知識や考え方を、ビジネスのツールとして使うことによって、学習に費やした時間の対価を十分に得ることができます。だから、「必ず勉強を再開してください」とは言いません。自分の置かれた立場と将来像をよーく考えて、冷静に損得勘定もしたうえで、然る後に「いろいろ考えたけどやっぱり再チャレンジすることにした」ということになることを、お待ちしておりますgood

一次試験に合格された方。本当におめでとうございます。今年涙を飲んだ方のためにも、皆さんはさっさと二次試験に合格する義務があります。皆さんが今年二次試験に合格しなかったら、来年も受けることになってしまい、今年一次試験に合格できなかった方にははなはだ迷惑です smile。なるべく早く二次試験に合格することが、同じ釜の飯を食った(=同じ年に試験を受けた)仲間への恩返しにもなります。この勢いで、一次試験の余韻に浸ることなく、二次試験合格まで走り抜けちゃいましょう。

■ 「対策を始めろ」って言われても・・ ■

二次試験初挑戦の方にとって、最初にぶち当たるのが「何をしていいんだろうかbearingという壁です。

「対策をする」と一言で言っても、

  • 過去問を解ければそれでいいのか
  • 予備校の事例演習を解いた方がいいのか
  • いやそうじゃなくて二次対策テキストを熟読するべきなのか
  • スモールビジネスマーケティング」などの参考書籍を読むべきなのか

本当に何をしていいのかよく分からないbearing、と感じる受験生の方も多いはず。

■ 早く急上昇カーブを引き寄せる ■

二次試験の場合、「初学者」と「経験者」の現時点での実力差は明らかです。「小学生」と「高校生」程度に違います。

しかし、実は経験者(または合格者)も、その高い実力をコツコツ身に着けたわけではなく、「なにかのきっかけ」で急上昇した結果なのです。(いや、コツコツ上昇した方もいらっしゃると思いますが)

その「急上昇」をなるべく早く、しかも「試験前」に発生させることが、最短合格の秘訣となるわけです。

■ 急上昇しやすい事例 ■

もちろん個人差はあると思いますが、道場の(ほぼ)統一的な見解として、

  1. 事例IV
  2. 事例III
  3. 事例II
  4. 事例I

という順番で、「急上昇」が発生しやすいと思います。

「えっ? 事例IVが一番上昇しやすい? 逆では?catface」と思う受験生の方もいらっしゃると思います。

いいえ、上記は間違いではありませんwink

事例IVが、最も急上昇を発生しやすい事例です。

この辺のことは、8月8日の道場セミナーでたっぷりお話しさせてもらいましたから、参加者(またはUstream視聴者)の方はお分かり頂けると思いますgood

■ 急上昇を誘発させる「処方箋」をつかむ ■

「何をすればその『急上昇』を発生させられるのよ? もったいぶらないで教えてよ!」

こういう受験生の声が聞こえてきそうです。

大変申し訳ありません、その期待に応えることはできません。<(_ _)>。

それは、「もったいぶっているから」ではないのです。

「処方箋が人それぞれ違うから」なのです。

薬はなんでも飲めばいいってもんじゃありません。

  • 症状にあった適切な薬を、
  • 適切な時期に服用する

これが重要なのです。

■ 二次対策にのみ中小の受験対策学校がある理由 ■

皆さんは一次対策に受験校を活用されたでしょうか。僕ら一発合格道場の執筆陣はTACの出身者が集まっています。他にはLEC、TBC、大原、マンパワー、といったところが一次対策をやっていますね。

しかし、それらはどれも大手企業。中小の受験校が一次対策も大々的にやっているというのは余り聞きません(もちろんあるとは思いますが)。

なぜならば知識中心の一次対策では、規模の経済(あるいは範囲の経済)を働かせて、ワンセットの教材と少ない講師陣で、なるべく多くの受験生を合格させることができるから。中小の受験校は規模と資力で大手に勝つことが出来ないのです。

でも、二次対策になると途端に多くの中小規模の受験校が活躍しています。上記の受験校に加え、クレアールあお先生の道場AASMMC、などがあります。(他にもあると思いますし、これらの中で一次対策もやっているところもあります)。

何故二次対策でこのような中小規模の受験校が活躍するかというと、それは、「処方箋は人それぞれで違うから」ということに他なりません。規模が小さい方がより個別の指導ができるであろうことは想像できますよね。

「そうか、中小の受験校に通えばいいんだ」、という方。もちろん、それも選択肢の一つですが、多くの受験生が大手受験校経由で合格しており、僕らもその一部です。大手受験校でも合格するチャンスは十分にあると思います。僕のポイントはそこではありません。

■ では何をすればいいのか ■

でも、大手受験校にしろ、中小にしろ、独学にしろ、受け身の姿勢では合格できません

なぜなら、一次試験と異なり、処方箋を自分で探さないといけないからです。

そのためにどうすればいいか。それは、

  1. 体験談や先輩受験生の話を通して、どんな勉強法・解法があるのかを学ぶ(選択肢を増やす)
  2. それらを事例ごとに試み、トライ&エラーで自分に最適なものをみつける(選択肢を試す)
  3. 事例を漫然と解かず、必ずPDCAを回すこと (検証と意識改革)

    ことに他なりません。

    受験生の悩みは様々です。

    例えば、

    • そもそも何を書いていいか分からない!
    • 書くべきことはボンヤリ分かるけど、それが加点されない!
    • 50文字はOKだけど、100字以上になると途端に得点できない!
    • 事例IIIは得点できるけど、事例IIがどういうわけかダメなの!

    こういう人、いますよね。こういう人に、一概に「xxxxをしたらいいですよ」とは言えないわけです。

    だからこそ、

    (勉強法の)選択肢を準備し、
    選択肢を試し、
    それを検証する。

    この循環が必要なのです。

    そう。非常に手間なのです。時間がかかるのです。

    特に初学者は時間が足りないのです。

    だから、とにかく早く二次対策をスタートさせ、早くもがき苦しみ、早く処方箋をみつけなければいけないのです。

    どんな処方箋があるのか、については、これから道場で執筆陣が紹介していきます。今後もお楽しみに。

    by ハカセ

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    二次対策の処方箋:いったい何をすればいいのか”へ2件のコメント

    1. ハカセ より:

      かじかじ様。コメントありがとうございます。ご心境、よーく分かります。僕も全く同じ心境でしたから。腹の底から襲ってくる焦燥感。「ピーンチ!」というアナウンスが頭の中を駆け巡る。ヤバいですよね、焦りますよね。そういう焦燥感に苛まれている受験生の一助になるべく、僕らは道場を執筆しています。これからも折に触れて覗きにきてくださいね。資料はWackyからお届けしたと思います。この焦燥感は必ず克服できます。だから諦めずに、めげずに頑張ってください!

    2. かじかじ より:

      はじめまして。TAC通信生。完全初学者です。2次・・・これはまずそう、なにすりゃいいんだ・・・の状態です。BランクどころかCランク。今の私がまさにそれ。8月8日の録画映像拝聴しております。地方に住む人間にとってはとてもとてもありがたいです。会場で使われているパワーポイント資料はどこかで見れるのででょうか。ありがとうございます。

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