【合格体験記】自分に合う勉強方法を取捨選択して合格”プラムさん”

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おはようございます。きゃっしいです。

昨日に引き続き、合格体験記のご紹介です。昨日の投稿でも書きましたが、今年は嬉しいことに一発合格道場史上最多の50件超の合格体験記・末合格体験記をお寄せいただきましたので、本日よりペースアップして1日2本の体験記をご紹介させていただきます。
普段の1日1記事と異なり、2記事アップされていますのでぜひお見逃しなく!

さて、本日ご紹介するのは自分に合う勉強方法を取捨選択して合格!プラムさん>の体験記です。

プラムさんは、1年目通学、2年目独学というスタイルで合格されました。
1次では、予備校通学のスタイルでしたが、予備校の授業や教材を自分に合うように取捨選択し、2次では、予備校よりも独学が自分に合うと判断して、勉強会も活用しながら学習を進めるなど、自分に合う勉強法は何なのかということを常に考えながら勉強されています。

それではプラムさんの合格体験記をご覧ください。

==========ここから寄稿==========

 

(0)受験生情報

名前(HN):プラム
年齢:50歳

 

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ

転職先(中小企業)の経営に疑問を感じて(予感は的中しその後倒産)経営の勉強をしようと思い、初めて中小企業診断士という資格を知りました。
勉強を本格的に開始したのは倒産後、会社員でなく独立した働き方を目指すため、資格を取って名乗れるようになることが第一目的に変わりました。

 

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

学習開始時には経営学の知識はなく、仕事柄一次の情報と運営は得意でした。
暗記が大の苦手で、特に法務が不得意です。
二次については得意・不得意はありません。

 

(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット

・1年目 TAC通学ストレートコース(10月~) 
・2年目 独学

①1次:予備校のメリット 
試験合格に必要な学習内容が提供されること。
予備校テキストは非常によくできており試験対策上の重要ポイントやそれ以外の補足事項まで記載されており、また学習のペースも作ってくれるので非常によかったと思います。
TACは教室が限定されていないので、わかりやすい先生を求めて他の教室に受けに行ったり(同じ授業を2回まで受講できる)、仕事の出先の近隣の教室で自習室が使えるのも良かったです。

②1次:予備校のデメリット
金額が高いところくらい。

③2次:予備校のメリット・デメリット 
自分に合わない場合もあること。
合えば良いのですが、合わない場合でも簡単に見切りをつけて他の予備校や勉強方法に切り替えるのは難しい。

④2次:独学のメリット・デメリット
自分に合うものが見つかれば勉強がはかどります。
ただ採点が受けられないので、人からのフィードバックを求めるタイプの方は通信でもいいので予備校の方がよいかな。

 

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数
受験回数:
一次:2回(合格2回)
二次:2回(不合格1回、合格1回)

開始時期: 
1年目:2016年10月からTACに通学、しかし3月までは並行して他の資格を取っていたため、診断士に集中し始めたのは4月から。
一次合格、二次不合格。

2年目は不合格のショックからなかなか立ち直れず、勉強会へぼちぼち参加し始めたのが2月ですが、自分でやり始めたのはGW頃から。
そして一次はもし来年受ける時どのくらい勉強すればよいかのレベル確認のため受けることにし7月中旬からテキストの見直しをやっただけですが、合格できました。

②一次学習時間
計測はしていませんでしたが、1年目は予備校の授業含めて500時間くらい。
それ以外に電車内など隙間時間に常に何かやっていました。
2年目は直前2週間なので30時間程度。

③ニ次学習時間
1年目は一次終わった後から始め、200時間くらい。
2年目は、300時間くらいだと思います。

 

(5)合格までの学習法

①1次
教材も含めTACのみ。
通学コースですが、Webオプションも申し込み、得意科目や講師の先生が自分に合わないなと思った時には、通学せずWebで受講しました
得意科目は1.5倍速で聞き流し時間を節約
ただし答練はすべて教室で受け、本番に向け試験感覚を身に付けました

本来なら答練までに少なくとも問題集を一通りやるべきなのでしょうが、その当時私は別の資格勉強等で忙しくてできず、養成答練の結果は散々なものです。
こちらの道場では養成答練で80点目標と言われていますが、私の感覚では60点くらいで十分だと思います。直前期にも当然得点は上がっていきますので。

そして完成答練は平日夜(火曜・金曜)に通いました。
各科目が順に3回周って来ますが、科目と科目の間の3~4日に次の科目を一通りやります。
この間は苦しかったですが7科目を一気に仕上げられたと思います。
もちろん時間もあまりなく問題集も全問は3日間では終われませんので、間違えた問題だけやり直す等、メリハリをつけました

また、これとは別に「企業診断」という雑誌を活用、といっても購読していたわけではなく、最寄りの図書館の雑誌コーナーを活用していました。
月末~月初に必ず行き、毎月掲載される巻末の予想問題を図書館で解きました(最新刊は借りられない)。
予備校で出てこないような聞かれ方や初めて聞く用語(同じような意味でも違う言葉使いだったり)に触れることができ、初見の単語が減り、少なくともどのジャンルの用語か、くらいはわかるという効果はあったと思います。
予備校の教え方より(自分にとって)わかりやすい考え方・解き方を知ることもできました

こんな感じで終盤詰め込み型でしたが、意外と身に付いていたのか、2年目はざっと通しで見直した程度にも関わらず同程度の得点で合格できました。

②2次筆記
1年目、一次勉強中は一切二次の勉強をしておらず、予備校の最初の講義では、まだ過去問解いてない人は一刻も早く解くように!と言われ、え??まずはテキストで勉強→問題集→過去問ではないの?となりました。

いざ過去問題集をやり始めると、まず時間がかかる上に、模範解答を見ても、解説を読んでも、しっくり来ないし解き方が全くわからない。何をどう勉強すればよいのかわからないまま、勉強の手ごたえどころか、試験勉強している感じもあまりせず、ネットで二次試験について調べ始め、こちらの道場にもたどり着きました。
しかし、残り時間が少なく、こちらで知った勉強方法の実践もあまりできず、またようやく私にとって納得感のある解説をしてくれる動画を見つけたのですが(TBCです)、予備校の答練が終わったころで、試験までの時間はあまりに少なすぎました
それでもなんとか、解答欄は埋められる程度になった状態で当日を迎えました。が、案の定、残念な結果に終わりました。

そして2年目、に入る前、1月に養成課程併設の大学院を受験するも不合格に(倍率が異常に高かった!)。
二次の受験資格があるのだからもう一度受けてみようと思えたのは春になる頃です。

そして二次の勉強で予備校は役に立たない(というより私には合っていない)と感じ、自分に合う教材で独学することを決め、まずは以前無料動画を見ていたTBCの速修テキストを購入し動画を一通り勉強しました。
基本的な考え方が自分にとって理解しやすく、また過去問を使った勉強のヒントにもなりました
それと1年目は買わなかった「ふぞろい」を5年分揃え、一般受験生の書く解答と比べるということが独学でもできるようになりました。
そのため勉強はほとんど過去問(過去6年分)のみで行い、たまに「企業診断」の新作事例を解くといった感じ。
また知識のインプットはTBCのテキストや全知識で行い、事例Ⅳは30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集を毎日1問はやりました。

それに加えて勉強会への参加がとても役に立ちました。
私自身は勉強仲間(お友達)を必要としない性格で仲間作りに否定的でした。
しかし、二次試験勉強における勉強会とは、お友達と励まし合う会ではなく、共に議論することにより事例企業に対する理解を深められる場であり、いろいろな考え方や感じ方を知り、多面的な考え方ができるようになることが目的だ、ということが、参加してみて初めてわかりました
私の参加したものは多年度生や先輩診断士さんも参加され、本当にいろいろな角度からの見方や、一次知識をどう使うのか、という部分で多くの学びがあり、このおかげで合格できたと思います。

③再現答案
1年目:事例Ⅲで大事故を起こした自覚があり、そのショックから立ち直れず問題を見るのも辛い状況で、1か月後にようやく作成しました。(当然再現率は低い)

2年目:事例Ⅳで終了時間の勘違いや解答欄を間違って書き直すなどドタバタしたので、今年もダメだった感が残り、当日はやけ酒、翌日から仕事が忙しく、次の週末に作成したものの骨子が残っていない問題は再現度が低く。やはり当日に作成すべし!

 

(6)学習時・受験時のエピソード

1年目の勉強開始にあたり、数年前に診断士になった先輩や他の難関資格を取った友達から話を聞きましたが、二人ともTACで勉強しており、なんとなくTAC最強!という意識が植え付けられ迷いなく申し込み。
今から考えると、自分は独学向きのタイプなのになぜ?という感じですが、当時は大学受験依頼30年ぶりの勉強ということもあり、資格取るなら予備校通いは必須だと思い込んでいました。

結果的にテキストは活用できたのでよかったけど、同様の内容は本屋に売ってますよね(苦笑)。
振り返ってみて予備校は必ずしも必須ではない、と思います。
一方で、二次試験対策の勉強会には一度は参加した方が良い、なぜ1年目に参加しなかったのだろう、と悔やまれます。

 

(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

診断士は難関資格、7科目もあり幅広い知識が必要、ということと、自分自身が30年ぶりの本格的な勉強ということで、知識を覚え解き方を身に付ける、ということに必死になり過ぎて、一次試験がゴールのように感じていました

実際一発で一次に受かった時には「勉強終わった」という達成感さえありました。
しかし一次に受かっただけでは、自己啓発的な意味はありますが、資格取得という意味では一切意味を持たない(税理士の科目合格とは違う)。
それを実感したのは二次に落ちてからです。

一次だけに受かることより、一次と二次に受かるための勉強をすべきです。
一次の勉強をしている冬~春頃に、一度は二次の問題を解いたり、何らかの勉強会に参加してみてほしいです。

自分は二次試験に対しどういう状態なのか(読む・考える・書く、のレベル感)、あらかじめ知っておかないと一次の後すぐに始められません。
そして予備校のストレートコースは一次だけを受けるのと大差ない(模試等含めるとむしろ安い?)ので、躊躇せず8月から予備校を変えたり予備校を休む等、自分に合うやり方を見つけて、合格へ向けて突き進んで下さい

また、私は家族が夫と子供3人おり、できるだけこれまでの生活を変えず十分な時間が取れない中で勉強してきました。そのため隙間時間(特に電車内)は必ず何らかの問題を解く(アウトプット中心)ようにしていました
たとえ5分でも財務1問とか。「平日でも1日4時間は勉強」みたいな話を聞くと、誰が食事作るの?洗濯は?などと歪んだ感想を持っていました(笑)。
勉強時間だけを見ると比較的少ない方ですが毎日の生活は本当に時間との戦いでした。でも元々コツコツ長時間勉強するタイプではなかったのでちょうど良かったのかも、と今は振り返っています。

==========ここまで==============

 

プラムさんは、常に自分に合った勉強方法を追及し、必要に応じて取捨選択しながら学習を進めています。

1次試験では、予備校通学を選択しましたが、

  • 教室に行く必要性が低いと判断された科目はWeb受講とする
  • 得意科目は1.5倍速で聞き流し時間を節約
  • ただし答練はすべて教室で受け、本番に向け試験感覚を身に付ける
  • 5月~の完成答練の時期は、問題集を全部解くのではなく間違えた問題だけやり直す等、メリハリをつける
  • 予備校の問題集よりも良いものを見つけたら、それも活用する

など、ご自身で予備校のコンテンツを取捨選択し、自分に合った形にカスタマイズしています。

また、2次試験では
・独学の方が自分に合っていると判断しあえて独学を選択
・1年目は買わなかったふぞろいを活用
・これまで否定的だった勉強会も、学ぶところが多いと判断したら考えを改めて活用する

など、勉強方法を自身で考えて選択されています。

自分に合った勉強法というのは人それぞれだと思いますので、ぜひプラムさんの合格体験記も参考にしながら、みなさんも「自分にはどういう勉強が合っているのか」を考え、自身で勉強方法を工夫してみてください。

また、プラムさんが実体験で感じられた「一次に受かっただけでは、自己啓発的な意味はありますが、資格取得という意味では一切意味を持たない」という教訓もストレート合格を目指す方にとっては示唆に富むものではと思います。

ストレート合格を目指す方は、プラムさんのおっしゃる通り、一次の勉強をしている冬~春頃に、一度は二次の問題を解いたり、何らかの勉強会に参加してみてはいかがでしょうか。

以上、きゃっしいでした。

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