合格発表までそわそわ~今年の事例Ⅲについて~

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事例Ⅲ時系列まとめ図

 

皆さんおはようございます。

ヒロちゃんです!

すっかり季節が変わり涼しくなりましたね。二次筆記を終えた皆さんも、緊張感から解放されて、ガクッと疲れが出てくる頃かもしれません。体調管理に気をつけて、健康第一で是非お過ごしいただければ幸いです。

さて、今年の二次筆記合格発表は12月7日ですね。まだ一カ月以上も発表まで時間がある中で、皆さん何をしてよいやら手持ち無沙汰状態かもしれませんね。昨年私の場合も同様にそわそわして落ち着かない毎日を過ごしていました。診断士仲間と意見交換したり、5チャンネルを毎日見てしまったりする中で、日々一喜一憂していたことを覚えております。難しいことかもしれませんが、そのような外部からの情報に対して一喜一憂しすぎるのはあまりお勧めできることではありません。当たり前のことを言いますが、皆さんが10月21日に解答提出した時点で結果は決まっているんですから

試験について考えるなとは言いませんが、ダラダラとクヨクヨと取り組むのではなく、計画的に前向きに取り組んでいただければと思います。そしてそれ以外の時間は、仕事や家族サービス、今まで出来なかった趣味や読書、診断士試験対策以外の学習や交流など有意義に使っていただければありがたいかなと思います。

そんなこと言ったくせに恐縮ですが、本日は今年の事例について少し考察してみたいと思います。先週日曜の皆さんと同条件設定で初見、時間1時間くらいで考えてみました!モレや誤りがあると思いますが、このレベルの考察力で私は去年の事例Ⅲ60点超えることが出来ましたので、ひとつ参考にしていただければと思います。

 

 


 

 

 

本日は、

一言集約 

設問主旨 

外部環境 

内部環境 

生産状況 

解答ポイント 

という感じで考察します。

 

 

 


 

一言で今年のC社を表現すると

「変化対応し続けているが、生産性に難のある技術系企業」

って感じですかね。皆さんも是非一言集約してみてください。本質を掴む訓練になります。


今回の事例はサプライズ問題も特になく、オーソドックスな出題形式でした。

各設問の主旨は以下の通りです。

設問1 業績維持の理由

設問2 作業方法の問題とその改善策

設問3 生産計画の問題とその改善策

設問4 生産管理IT化するための事前整備

設問5 立地・経営資源を活かして付加価値を高めるための今後の戦略

 

と、設問1で過去、設問2~3で現在、設問4~5で未来について問われていますね、事例らしく時系列で出題してくれてわかりやすいです。

また、与件文も基本的に時系列で文章構成されているのでこちらも比較的わかりやすかったのではないでしょうか。

 

 

 


 

外部環境を時系列で確認すると以下の通りです。

1990年後半 

主要顧客の海外移転により受注減少。

近年 

顧客の国内生産回帰により受注回復。安定受注はしたが1回発注量少なく、量としては従来には戻らず。

今後

ますますの短納期化、小ロット化、多品種化が進む。

 

と、外部環境についても特殊な事情も特になく、日本の製造業全般における一般的な状況だと思います。

 

 

 


 

次に内部環境については以下の通りです。

1970年代

プラスティック射出加工業として創業。

1990年後半

当初は全ての金型支給だったが、金型設計製造部設置。受注減を期に金型内製化。

OJT・技能士資格取得推進により、加工技術強化。

当初は住工混在地域だったが、高度化資金利用して、工業団地に移転。電気電子部品分野の起業集積。

C社リーダーとなって工業団地内での交流、共同受注、開発。経営難を乗り越えてきた。

最近

インサート技術習得。顧客メリットとして工数削減、納期短縮、コスト削減。古い顧客1社から受注成功。

顧客企業は、C社成形加工品、他社金属加工品を組み立てて、家電メーカーに納品している。

段取り時間短縮改善が会社方針であり、生産管理IT化により作業者が効率良く金型材料が使用出来るようにすることが課題。

と、金型設計製造技術やインサート成形技術の獲得や、工業団地での他社協業と変化に対応し続けています。高付加価値化を目指しながら脱下請けも目論んでいるように伺えます。

 

 

 


 

次に生産状況です。

生産計画

㈮に翌週生産計画確定主要顧客X社の納品計画に基づき全体の生産計画立案

日程計画週に1回立案

ロットサイズは成型機の段取り時間考慮して決定。製品Aはロットサイズ3,000個で生産

効率重視のため受注量上回る生産計画のため在庫過大。

X社以外の顧客は受注変動が大きく在庫管理困難。

X社からの受注量は全受注量の半数、㈮に翌週納品指示が来る。

最も生産量が大きい製品AX社向け)は毎日600個前後納品。

 

作業内容(主要工程である成型機)

作業員1人が成型機2台の多台持ち

作業員待ち時間多い

段取り時間に無駄がある

金型探す時間・・・自社製造と顧客支給混在で共通コード無し。

材料探す時間・・・保管場所定位置無し。

 

と、生産計画、作業内容ともに問題点が明示されています。あまり深読みしすぎずに素直に解答すればよいかと思います。

 

 

 


 

最後に各設問への解答ポイント

設問1

業績維持の理由ですが、「顧客の生産工場海外移転があっても~」とのことですので、この文脈に沿ったC社の取組みを与件文から抜き出しましょう。与件文内にはC社の取組みが色々書かれていますが、80字と字数も少ないのでクリティカルな解答が求められます。金型設計製造まで対応可能な体制構築、OJTや技能士資格による加工技術強化。高度化資金利用して移転した工業団地内での他企業と協業。とかかなと思います。

 

設問2

作業方法の問題とその改善策ですが、与件文とマン・マシンチャート図から解答を導きましょう。初歩的ですが重要なポイントとして設問で成型加工かかわる作業内容を~と問わているのに間違っても生産管理や品質管理について答えてはいけません。この設問の解答ポイントは、分析問題点改善策に答えることです。分析については、段取りに関わる無駄が無いか探してみましょう。金型について、材料について、の無駄を見つけられると思います。また、作業者の手待ち時間が作業員稼働時間の50%くらいもあることについても言及すべきでしょう。

 

設問3

生産計画の問題とその改善策ですが、こちらも設問2同様に与件文と図から解答を導きましょう。設問2も3も、(図)を分析せよと設問で問われていますので、しっかりと解答する時も図から情報を抜き出しましょう。さて、ポイントですが、週の生産計画を前週㈮に決めているようでは遅いのではないでしょうか。X社含む顧客から一カ月先くらいの納品スケジュールをもらって、先行管理したいところです。日程計画も週に一度ではなく日々見直すくらいこまめにやるほうが精度が高まります。また、効率目当てに受注量よりも多い生産計画であることで在庫過大になっていることも是非盛り込みましょう。図1からもそれが見て取れます。

 

設問4

生産管理IT化するための事前整備についてですが、設問2・3で解答した改善策を具体的にITの力で対応しようという流れですね。IT化する前に必要なこととして、金型について、自社製造、顧客支給ともに一元化出来る共通コード設定、材料の在庫基準や保管方法のルール化、各作業員、機械の作業負荷内容把握し標準化、顧客と共有した納品情報入手、などでしょうか。

 

設問5

立地・経営資源を活かして付加価値を高めるための今後の戦略についてですが、セオリーからして与件文に書いてあるC社の強みを機会にぶつけることが求められます。成功事例を今後の成長戦略として取り組んでいくべきです。ひとつはインサート成形技術を活かしたて工数削減、納期短縮、コスト削減の付加価値を既存顧客に提供すること。ふたつ目は工業団地内の他社と競業して共同開発、共同受注をすることです。既存顧客に配慮しながらも、加工業から部品メーカーへと川下へ事業領域を展開することもありかなと思います。

 

 

 


 

いかがでしょうか。あくまでも私の見解ですので、的外れなこともし述べてたりしても道場とは関係ありませんのであしからず。ちなみに各予備校の模範解答も見ていません笑。言い訳するようで恐縮ですが、診断士試験、60点とれればいいんです!! 40点分的外れなこと書いても合格出来るんです!!……だいぶ言い訳がましいですね。すいません…

何はともあれ、診断士二次筆記試験は模範解答が存在しない稀有な試験制度となっています。ドヤ顔で俺の解答が正しい!!と言ってくる人、恐れを知らずにブログで自分の考えアップするヤツ、必ずいますが、「ふ~んそんな考え方もあるんだ~」くらいに留めておきましょう。

 

それにしても、久しぶりに診断士二次試験問題と向き合いましたが、本当に面白い試験ですね。

 

今日は以上となります!!

 

今日も一日楽しいでいきましょう!!

 

 

 

 

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合格発表までそわそわ~今年の事例Ⅲについて~”へ2件のコメント

  1. サトシ より:

    今年の事例Ⅲはやはり第2問のマンマシンチャートの読み取りですね。

    僕は第2問と第4問の切り分けを真逆にしてしまいました。
    つまり第2問で置き場改善や統一コード、納品位置のことを改善策として指摘し、第4問は「作業者が効率よく処理できるようにする」と「データベース」という内容から完全にDRINKの観点で解答してしまいました。
    昨日、 TACの解答分析会に参加し講師にこのあたりのことについて聞いてきました。そうすると事例Ⅲは過去にも27年や29年にも切り分けを真逆にしてしまう事象があり、真逆にした人でも合格しているから、最低限のことが書けていれば3〜4割の点数で踏み止まれると言われました。ふぞろいでも切り分けを真逆にしても確かに点数は入っていました。
    なので、第2問は段取り時間や待ち時間が長いという問題点、第4問は「成形加工課の作業者が効率よく金型や材料を使用できるようにする」やデータベースを含めたDRINKの内容を書けていれば、ある程度は点数が入ると思います。また、置き場改善などの問題点の改善策をどちらかの設問で書けば、問題点の放置にはならないので大量失点にはならないと思います。
    このように僕は前向きに捉えていますが、いかがでしょうか?あとで冷静に振り返ると確かに予備校の模範解答のような切り分けになりますが、80分で緊張している中ではこのように都合良く切り分けができませんでした。

    1. ヒロちゃん より:

      サトシさん、
      お疲れ様でした!

      設問2.3と設問4の切り分けに関しては受験生全体的に悩んだところだと思います。
      サトシさんがおっしゃる通り、本質的な問題点を捉えていれば、確実に加点されるはずです。しっかりと設問2で聞かれている問題点について言及出来ていれば、改善策についての切り分けに関してはどう転んでも致命的にはならないかなと、私は思います。
      大丈夫です。60点取れば合格なんですから。

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