事例Ⅳの簿記知識 簿記1級 簿記2級(桃ちゃん)
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おはようございます!桃ちゃんです(^^)/
だんだん秋服を着ることが多くなりましたね~♪
あと12日間、体調管理もしっかりしてください!!
さて、今日は事例Ⅳの豆知識(簿記)をお伝えしようと思います。
去年の事例Ⅳではあまりメジャーでない単語が
出てきていたと思います。
それは、、
圧縮記帳!
皆さん「圧縮記帳」ってご存知ですか??
(こちらは後で説明します。)
突然なぜ出てきたのかなと思ったのですが、
(たまたまかもしれませんが・・)
日商簿記検定の「簿記1級→2級への論点改正」の
とかぶっているんです!
簿記の論点改正は2016年度から始まり、
段階的に変更が加わっていて、
2018年度に終わる予定です。
(2級に追加された論点)
・課税所得の算定
・圧縮記帳
・リース取引
・外貨換算
・連結会計(資本連結、非支配株主持分、のれん、
ダウンストリームなど)
去年の事例Ⅳで私も苦しんだ(笑)
「連結会計」と、
あまり言葉は知らなくても、なんとかなった(笑)
「圧縮記帳」が!!!
では、次に今年のポイントを見てみましょう!
(2級に追加される論点)
・税効果会計
・未実現損益の消去 (アップストリーム、連結会計)
・製造業を営む会社の決算処理
ホントに関係あるかどうか分かりませんが、
言葉は知っておいた方が、
なんだか良さそうな気がしませんか??(^^)/
そうすれば、いきなり出てきても焦らずに済む!!!
本日は、このなかから
●圧縮記帳
●リース取引
●アップストリーム
の3つを説明します!
ただし、深追いはせずにふーん程度でいいと思います!
①圧縮記帳
直接減額方式の場合
固定資産を購入する際に「補助金」を得ると、
「補助金受贈益」という「収益」が発生したことになります。
現金預金 5,000/ 国庫補助金受贈益 5,000
そうすると、収益に対し税金がかかってしまい、
補助金を受け取った年に、
一気に税金を支払わないといけなくなります。
よって、初年度の税負担を軽減するために、
固定資産の取得原価を減額=圧縮します。
備品 10,000/ 未払金 10,000
固定資産圧縮損 5,000/ 備品 5,000
そうすると、補助金分だけ取得原価が小さくなり、
安く購入できたように見えます。
→→減価償却費が少なくなります。
よって、1年目に支払う税金は圧縮記帳を使うことで
少なくなりますが、減価償却費が少なくなるので、
次年度以降も減価償却費も少ないのが続きます。
結果として、
支払う税金を繰り延べしているにすぎないという事になります。
↑ ここがポイントです。
②リース取引
リース取引、習いましたね!!
2つ覚えていますか??
そう、
ファイナンス・リースと
オペレーティング・リースです!
どの内容が、どっちか覚えていますか?
【ファイナンス・リース】
●ノンキャンセラブル(解約不能)
●フルペイアウト(借りている人が保険料なども支払う)
ですね!
オペレーティング・リースは上記以外のものを指します。
簿記の仕訳的には下記のようになります。
「オペレーティング・リース」なら
契約時は 仕訳ナシ!
支払時に 支払リース料10,000 / 現金預金10,000
「ファイナンス・リース(利子込み法)」なら
契約時は リース資産 10,000/ リース債務10,000
支払時に リース債務 500/ 現金預金 500
決算日に 減価償却費 2,000
/ リース資産減価償却累計額2,000
所有権移転外
(ファイナンスリースの場合は、減価償却期間はリース期間)
③未実現利益の消去 アップストリーム
未実現利益とは、
親会社と子会社間の連結会社間の取引で発生した利益などが
連結会計外では発生していない利益のことです。
企業グループを1つの企業と見なす連結会計では、
未実現利益は、連結修正仕訳で消去する必要があります。
その未実現利益で
子会社から親会社への販売のものはアップストリーム。
アップがあるからには、ダウンもありますw
親会社から子会社への販売のものはダウンストリーム。
【アップストリーム】のほうがダウンストリームより複雑です。
(深追いしなくていいと思います)
親会社の持ち株60%の場合
子会社が別企業から 1,000円 で仕入したものを
今度は親会社に 1,200円 で販売すると
子会社の仕訳
仕入 1,000 /買掛金1,000
売掛金 1,200 /売上高 1,200
親会社の仕訳
仕入 1,200 /買掛金1,200
このまま決算日になり、親会社がまだ外部へ販売していない場合、
企業グループとしては利益が出たとは言えない状態です。
既に子会社は利益200を計上しているのですが、
子会社の利益200は実現していません(=未実現)
なので連結財務で
グループ全体の利益から控除する必要があります。
アップストリームの場合は、子会社の負担で利益を消去します。
本来 連結会計上は、子会社が仕入した原価で期末商品
を評価し、売上原価を計算するべきです。
→売上1,200と原価1,000の
差額200円を調整します。
個別会計:親会社の仕訳
商品(繰越商品) 1,200 /売上原価(仕入)1,200
連結会計:本来正しい仕訳
商品(繰越商品) 1,000/売上原価(仕入) 1,000
連結修正仕訳
売上原価200 / 商品200
また、子会社の利益は(親会社)と(非支配株主)の按分します。
子会社の「未実現利益を消去」して、
子会社の利益が減少となる場合、
消去した分に対応する「非支配株主に帰属する当期純利益」
200×40%(非支配株主)=80を
減額する必要があります。
(※親会社の持分は60%と記載ありの場合)
なぜかって??
そもそも「非支配株主持分」とは子会社の純資産のうち
親会社ではなく非支配株主が持つ部分です。
なので未実現利益に対する「非支配株主持分」を減額させます。
非支配株主持分当期変動額80
/非支配株主に帰属する当期純損益80
非支配株主の事は、去年の事例Ⅳでも出ましたね!!
さらっと読んでいただいて、
もし分からなくてもそのまま次の勉強をがばってください!
以上、最近簿記1級の試験勉強をスタートさせた
桃ちゃんでした!