【何苦楚理論(其の十二)】不合格になるためのノウハウ(二次試験編)

みなさんこんにちは、ながです。

昨日ルナより号外発表した通り、中小企業診断協会より、本年度一次試験の「経営法務」にて、正解の訂正が発表されました。
今まで「どちらも正解」「全員正解」の対応はあったかと思いますが、正解の「訂正」はなかったように思います。

前代未聞の異例の対応ですが、この1マークでこの後の世界が変わってしまう方がいることを考えると、非常に心が痛みます。
まだ内容確認されていない方は、確認してみてください。

追記:8/22正解の訂正を取りやめ、全員正解にする旨の告知がなされました。


時間が経つのは早いもので、一次試験が終わってから2週間が経とうとしています。
二次試験の勉強も、徐々にエンジンがかかってきた頃かと思います。
とはいえ、ストレート生の中には、何をすべきか手探り状態になっている方も多いのでは?

「●●メソッドがいいよ!」
「●●書いときゃ点が取れるよ!」
「文の始まりは、●●にしないとダメ!」

二次試験の取組み方・解答方法は千差万別。
ただ、方法は数あれど、誰にでも当てはまる万能なものはありません。
誰かに当てはまった合格メソッドが、自分にそのまますっぽりはまることはない、と言っても過言ではないはずです。

でも!
何をやったら良いかは人それぞれでも、何をしちゃダメなのかは基本的には変わらないはず
ということは、やってはいけないことを理解し、それをやらないためにどうすれば良いかを考えれば、自ずと自分の取組み方が見えてくるはず。
ということで、今回は「不合格になるためのノウハウ」をお送りしていきます。
ストレート生は、今の段階では???な内容もあるかと思いますが、自分のスタイルを確立する中で参考にしてみてください。
挑戦2回目以上の方は、自分がやってしまっていないか、自分の行動と照らし合わせながら読んでみてください。

◆不合格になるためのノウハウ ◆

(→の後の緑字は、不合格にならないためのながの見解)

・自分の書きたいことを書く
設問の細かい指示は後回し。
とにかく自分の想いを書きましょう。
→自分が書きたいことを書くことは、めちゃくちゃ気持ちいいです。
でも、私の経験上、気持ちよく解答が書けた時ほど要注意。独りよがりの記述になっていることがほとんどです。
もう一度設問と本文を注意深く読み直してみましょう。

・できっこない提案を書く
ピンと閃いた革新的なアイデアを提案してあげましょう。
中小企業の経営資源では難しいかもしれないけど、このアイデアはきっと社長も喜ぶぞ~。
→実際に診断士になったときに、実現不可能なことをクライアントに提案しますか?
設問の出題者も、独自性や革新的なアイデアはまったく求めていません。

・ただ、事例の数をこなすことに注力する
とりあえず過去の事例を引っ張ってきて、100事例以上やりましょう。
→これ自体が悪いというわけではありませんが、残された時間を考えて取り組みましょう。
特にストレート生は時間が限られています。やみくもに事例を解くのではなく、深掘りすることを意識しましょう。

・お決まりのパターンばかりで解答を書く
事例Ⅱのマーケティングといえば「口コミ」でしょ!本文に記述があろうがなかろうが、これで間違いなし!
→その企業は本当にその提案を求めていますか?
本文中に解答のヒントが散りばめられているはず。その企業の考えに沿った提案をしてあげましょう。

・再現答案を作らない
試験中は時間も足りないし、いっぱいいっぱい。後で何を書いたか思い出すなんてもってのほかだよ。
→再現答案を作らないことが悪ではありませんが、解答の型(フレーム)が決まっていて、本文から抜き出すポイントがつかめていれば、自ずと書けるようになってきます。
解答の型作りができるようになると、安定度と書くスピードが変わってきますよ。

・解答の文字は自分が読めればOK
時間も限られているから、文字は自分が読めれば問題なし。きっと採点者も頑張って読んでくれるでしょ。
→自分が採点者だったら、雑に書かれた字を読みたいと思いますか?何千枚も答案がある中で、頑張って読み解いてあげようと思いますか?
なるべく文字は丁寧に書きましょう。

・完全な文じゃなくても、とにかくキーワードを盛り込む
大事なキーワードが入っていれば点がもらえるはず。文構造や因果関係は無視してとにかく詰め込んでやろう!
→キーワードも大事ですが、当然ながら主従関係・因果関係がちゃんとしていることが大前提です。
ちゃんと主語・述語がある文になっていますか?因果関係がおかしなことになっていませんか?
分かっていても表現しきれないのは、なんとももったいないです。


・消しゴムをとにかくたくさん使う

文字が収まりきらなかったから、最初から書き直し。最近文字を書く機会も少ないし、消しゴムを使うのもしょうがないよね。
→消しゴムを何度も使うことは、相当な時間ロスになってしまいます。
パソコンでの文章書きに慣れると、後からの修正が当たり前になってしまいますが、手書きではそういうわけにもいきません。
消しゴムの使用を最小限に留めるために、内容・構成を固めた上で記述する必要があります。

・口頭での追加説明が前提となっている
重要そうな箇所があったけど、文字数に収まりきらないから、解答には書かなかった。
でも、ちゃんと頭の中では分かっていたからオッケー。自己採点では加点してあげよう。
→採点者が見るのは、枠の中に書かれている文字だけです。あなたがどう思っていたか、頭の中を確認することはできません。
制限文字数の中で、漏れなく伝えきることが大事。マスの中で勝負です!


今回は、少し違う切り口で総論的なことを書かせてもらいました。
次回以降は、もっと深掘りした各論的なことを書いていきたいと思っています。

また、はじめにも書きましたが、二次試験の取組み方は多々あります。
今回の内容も、多くの情報のうちの1つに過ぎません。
うまく取捨選択して「良いとこ取り」をしてくださいね。

それでは、本日のお言葉です。

『他山の石以て玉を攻(おさ)むべし』
(ことわざ)

「よその山から出た粗悪な石でも、それを砥石に利用すれば自分の玉を磨くのに役立つ」ということから、「他人の誤りを自分の修養の役に立てること」を意味します。単に「他山の石」とも言ったりしますね。
情報を集める時に、やった方がいいことばかりがフォーカスされがちですが、やっちゃいけないことからも学ぶことはたくさんあると思います。
今回の記事で、何かを考えるきっかけになれば嬉しいです。

以上、ながでした!

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【何苦楚理論(其の十二)】不合格になるためのノウハウ(二次試験編)”へ10件のコメント

  1. ゆき より:

    皆様
    私見を失礼致します。
    本件は、単に正解の記載を間違えただけなのか、出題者が間違った解釈をして作問したのか、あるいは、他の理由を説明すべきかと。
    前者であれば、そのエビデンスを提示すべきですし、後者であれば、皆様の言われる通り、没問が妥当かと思います。

    1. なが より:

      ゆき様
      返信遅くなり申し訳ありません。今回の件では皆それぞれ様々な考え・思いがあるかと思います。
      まずは、どういった経緯で本件が発生してしまったのか、再発防止のために原因究明に努めてほしいですね。
      どういう理由にせよ、受験生を混乱させるようなことは二度と発生させてほしくないです。

  2. マー より:

    出題者が間違った解釈をし、tacに言われて初めて誤りとわかったようだね。没問が妥当であると思います。

    1. なが より:

      マー様
      実際にどうだったかは分かりませんが、一因ではあると考えます。
      私も没問が妥当のように思います。

  3. ケイ より:

    試験後二週間で訂正は遅すぎる。今回の発表だけでは知らない受験生も多いと思います。昨年に引き続き協会の対応はひどい。診断士試験の信頼性も揺らぐのではないかと思います。明日、所管の中小企業庁に抗議します。

    1. なが より:

      ケイ様
      確かに遅すぎました。また、発表の仕方も他に方法があるように思います。
      信頼を維持できるように、しっかりとした対応を行ってほしいものです。

  4. なが より:

    ヒロ様
    心中お察しいたします。
    今回の対応はあまりにあんまりですね。
    1マークでどれだけの人に影響が出るか・・・を考えて対応してほしい・・・と思うばかりです。

    1. 匿名 より:

      なが様

      ヒロです。
      協会から全員正解 とする 発表が出ました。

      1. なが より:

        ヒロ様
        返信遅くなり、申し訳ありません。
        お知らせいただきありがとうございました。

  5. ヒロ より:

    訂正で経営法務足切りとなりました。総合点では10点オーバーだったので腹が立ちます。二次の通信教育も申し込み、これからだったので協会の対応恨みます❗️

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