【合格体験記】ストレート合格、そしてトリプルライセンスへ!~ゆうさん~
こんにちは、とりです。
昨日は口述試験の合格発表でしたね。今年は昨年同様、2次筆記試験を通過した842名全員が無事合格しましたね。あらためて、
合格おめでとうございます!!!
ご存知の通り、診断士登録までは「実務補習」、もしくは「実務従事」ともう一山ありますが、これらに不合格はありませんので、安心して臨んできてくださいね。
さて、今日からみなさまより寄せられた受験体験記を公開していきます。これから勉強を始める方、再チャレンジされる方、参考になる情報が満載です。かくいう私も、受験生時代は合格体験記をかなり読み漁っていたクチです。ぜひ、これからの勉強の参考にしてみてください。
記念すべき第1回は、ゆうさんの「合格体験記」です。ゆうさんはなんと、社会保険労務士、税理士のダブルライセンスで、今回中小企業診断士に合格され、まさにトリプルライセンスが目前です!!しかもストレート合格!必見です。
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2016年 合格体験記
(0)受験生情報
ゆう 45歳 コンサルティング会社勤務
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
コンサルタント人生20年を超え、会社経営に関する知識を一度体系的に整理し、不足しているものを補いたいというのがきっかけです。MBAも考えましたが、お客様は中小企業が中心なので、中小企業診断士の方が役に立つのではないかと判断しました。
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
保有資格:社会保険労務士、税理士(有資格者)
得意科目:一次:経済、財務(免除)、二次:Ⅳ
不得意科目:一次:法務、二次:事例Ⅱ、Ⅲ
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・TAC1次・2次ストレート本科通信
①メリット
自分の時間があるときに学習が出来ること。
②デメリット
相性が合わない講師でも他の選択肢がないこと。
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
学習開始時期:一次は前年10月の通信講座開始時から、二次は一次試験終了後から。
受験回数:一次1回、二次1回
②一次学習時間
約700時間
平日:通勤時間、休憩時間、帰宅後に1日あたり1時間、5月以降は1日あたり2時間程度、土日:1日あたり3時間、5月以降は1日あたり5時間程度
③ニ次学習時間
約360時間
平日:通勤時間、休憩時間、帰宅後で1日あたり3時間程度、土日:1日あたり8時間程度
(5)合格までの学習法
①1次
- TAC教材を軸に学習
・通信講座を視聴し、直後にトレーニングを3回転。その後も1ヶ月~2ヶ月に1回転のペースで、直前までに更に3回転程度。
・過去問は年末から直前までに5回転程度。
・答練、模擬試験は受験後から直前までに3回転程度。
- 個別科目についての特記事項
・経済はTACの講義がまとまりすぎて理解が進まなかったため、石川秀樹先生の「速習!ミクロ経済学」「速習!マクロ経済学」を購入し、ネット動画で学習した。その結果、得意科目となった。
・財務会計は科目免除にした。得点源になるからとTACの受講相談では受験を薦められたが、試験は何があるかわからないので止めた(例えば、2016年の情報システムのように難化するのが怖かった)。しかし、二次試験も見越して、講義も受講し、トレーニングはほぼ毎月1回転、答練の受験はした。
・情報システム、法務が2016年難化し、TACだけでは駄目ではないか、という意見を一次試験後目にした。私自身がTAC教材だけで情報システム60点(加点後64点)、法務55点取れたので、TAC教材を徹底的にやっていれば少なくとも足切りは避けられたのではないかと個人的には思う。
- まとめ
基本はTACから提供される教材だけで十分といえる。
②2次筆記
- 学習開始
一次試験が終わるまでは一次試験の勉強で手一杯で、二次試験の学習は一次試験が終わってからであった。一次試験が自己採点で合格していることがわかって、そこから数日は情報収集と教材購入にあてた。このタイミングで道場のブログにも出会い、以後ペースメーカーとなる。
購入した教材で特に役に立ったのは、
・ふぞろい9年分(絶版分も中古で購入。高かった。。。)
・世界一わかりやすい答案作成術
多少使ったのが、
・全知・全ノウ
あまり意味がなかったのは、
・意思決定会計講義ノート(近年の診断士の傾向には合わない。後でも述べるが、TACの事例Ⅳオプション講座の教材を繰り返す方が余程良い。)
・試験委員の本(読み物としてはすごく良かった。。)
- 模擬試験前
3年分の過去問とTACの事例演習で何とか解く手順を知った。この時点では何も身についていなかった。TACの過去問解説を読んでも、TACの事例演習の解答解説を読んでも、自分が書く答案とあまりにレベル差があり、日々悩みが深まるばかりであった。
- 模擬試験
TACとLECの2つを受験。結果はTACが上位18%のB判定、LECが上位30%のC判定。しかし、事例Ⅳで点数を稼いでるだけで、事例Ⅰ~ⅢはA判定なし。事例Ⅲに到っては共にD判定。全く力がない状態。
- 9月
模擬試験の手応えのなさと、TACの解答(過去問、事例演習とも)との格差がひどく、苦しい日が続くが、毎日1事例はこなすことを課し、過去問に関してはふぞろい中心に切り替える。それでもふぞろいの合格レベルまでは達しないことがほとんど。それでも毎日あきらめず1日1事例は続ける。
- 10月
TACの事例演習が9月で終了し、それらの答案が返却されてくるが、20点~40点くらいのものばかり。答案作成プロセスも固まらず、今年は無理か、という考えがちらつく。もやもやが深い時は、寺や神社にお参りして気分転換をするまでになる。それでも毎日1事例以上はやりきった。いまだになぜ合格できたのか分からないが、毎日諦めずに続けたことはよかったのかな、とは思う。
- 最終的な演習量
・過去問 H27~22 3回転、H21~19 1回転
・模試 2回転
・TAC事例演習 1回転
→合計のべ112事例
・TAC事例Ⅳ計算問題集 5回転
・TAC事例Ⅳオプション講座教材 4回転
・意思決定会計講義ノート 2回転(あまり意味無し)
働きながら、限られた時間の中である程度事例はこなしたと思う。事例Ⅰ~Ⅲについては、繰り返しやって、ふぞろいで確認することで、使いやすいキーワードを身につけることが出来、本番でもいくつかは使った。事例Ⅳについては、TACの事例Ⅳオプション講座の教材がすばらしかった。これを繰り返しやることで、本番では数字は全問正解していた。事例Ⅳ計算問題集の評価がとても高いが、私はこちらの方が良かったと思う。
③再現答案
当日の出来が悪く、試験後3日後くらいまでは何もしたくない状態で、5日後くらいに嫌々作成した。しかし、受験校の模範解答は怖くて一切見れなかった。
【得点結果】
(6)学習時・受験時のエピソード
上でも書いたように、二次試験は最後の最後まで解答プロセスが定まらなかった。結果、本番でも事例ⅠとⅢは下書きをしてから解答用紙に記入したが、事例Ⅱは全く歯が立たず試験開始後50分経っても下書きも出来ず、解答用紙に一文字も書けていない状態であった。そんな状態でなぜ合格したのかいまだにわからない。あえて贔屓目に考えると、限られた時間のなかである程度の数の事例を毎日継続し、繰り返しやったことで、習慣として身に付いた部分があったのかも知れない。
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス
私のような者が偉そうなことは言えないのですが、一つだけ。
今になって思いますが、一次・二次ストレートを目指す方は、二次対策を早めにやっておくことをお勧めします。年明けから5月くらいには、二次の過去問を一週間に1事例くらいはやって慣れておけば、二次試験直前になっても解き方が分からない、ということにはならないのではないでしょうか。また、ストレート合格生は二次の事例Ⅳで得点を稼ぐべきとよく言われますが、それはその通りです。私の唯一の勝因はそこだと思います。TACの事例Ⅳオプション講座は確か年明けくらいから受講できるはずですので、財務が苦手だけど短期合格したいという方は早めに取り掛かることを是非お勧めします。
============ 寄稿ここまで ============
いかがでしたでしょうか?
やはりストレート合格するには、愚直な学習時間の確保が重要ですね。平日も休日も、1日単位ではわずかな時間でも、コツコツ積み上げてトータル1,060時間の学習を実践されています。また、体験記からもお分かりいただけると思いますが、常にPDCAを回していますよね。学習方法、解答プロセス、などは初めから迷いなく突き進める方はほとんどいないです。ゆうさんも時には躓き、悩み、試行錯誤して、見事ストレート合格を導き出したのです。決して、「コンサルタント人生20年」という経験だけでたどり着いたものではなく、地道な努力と試行錯誤の結果だと思います。
道場では、明日以降も受験体験記を公開してまいります。寄せられた体験記を拝読すると、あらためて試験勉強は人それぞれだなぁと実感します。ぜひ、多くの体験記に触れて、今後の勉強の参考にしてみてください。
また、この後も引き続き受験体験記を募集します!年末年始はゆっくりされた方も、まだ今からでもwelcomeですので、ぜひ体験記をお寄せください!
□募集要項□
対 象:H28年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
–> 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量 :自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:Word(.docxまたは.doc)
特典 : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
応募方法 : webmaster@rmc-oden.com までメール
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。
□受験体験記テンプレ□
(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②一次学習時間
③ニ次学習時間
(5)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案
(6)学習時・受験時のエピソード
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス
詳しくはこちらをご参照ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以上、とりでした。
ゆうさん
はじめまして、ゆうさんの合格体験記を投稿させていただきました、7代目のとりです。
補足コメントをいただき、ありがとうございます!
そうですね、2次試験に早い段階で慣れることは合格への近道ですね。私も、受験生時代は勉強会を大いに活用し、非常に多くの気づきをいただくと同時に、合格答案の勘所を、おぼろげながらですが掴むことができたと思っています。
勉強会の存在や実態をご存知ない受験生の方も、まだまだいらっしゃると思いますので、ゆうさんのコメントは受験生にとって大変ありがたいものです。今後もお気づきの点がありましたら、ご遠慮なくコメントくださいね。
今後とも、よろしくお願いいたします。
この体験記を執筆させていただいた、ゆうと申します。体験記に書きましたが、ストレート合格を目指す方は、一次試験直前期に入って余裕がなくなる前に、二次試験に早めに慣れる機会を作ってはどうかと思います。勉強仲間と勉強会をやってもいいですし、勉強仲間のいない方はタキプロというところで勉強会をやっているようですので、そういったものを利用されてもいいかと思います。この部分について具体策を書いてなかったので、もう読む方は少ないかも知れないと思いつつ、今更ながら追記させていただきました。失礼いたしました。
再現答案はリンク切れでしょうか? ストレート合格者の高得点答案とのことですので、ぜひ拝見したいです。
匿名様
リンクが切れていましたので、修正しました。
宜しくお願いします。