社員をサーフィンに行かせよう
こんにちは、マイマイです。
今週はいよいよ二次筆記試験の合格発表ですね。
私たちの合格発表の時から、もう一年…。(昨年は今年より一週早くて12/6でした)
皆さんにも吉報が届くことを祈念していますね。
今回は、最近読んだ本で心に残った内容があったので紹介したいと思いました。
中小企業診断士の受験には直接関係ない内容ですが、悪しからず・・・
以下の本のタイトルを初めて見たとき、遊び心を見せる、オリジナルの考え方ぐらいの意味にしか捉えませんでした。
読み進めるうちに、「いいな」と思ったのと同時に、考え方を具現化するということの重要性を感じました。
企業をコンサルするとき、非常に大切なことだと思います。
理論や考え方を伝える、掲げることは比較的やりやすい。
けれども、その企業のリアルな状況にそって具現化が出来るかどうか。本当に求められることはそういうことだと思います。
Let my people go surfing
~社員をサーフィンに行かせよう~
著者 イヴォン・シュイナ 訳 森摂 より引用
私が「社員をサーフィンに行かせよう」と言い出したのには、実はいくつか狙いがある。
第一は「責任感」だ。
私は、社員一人一人が責任を持って仕事をしてほしいと思っている。
いまからサーフィンに行ってもいいか?、いつまでに仕事を終えなえればならないか?などと、いちいち上司にお伺いを立てるようではいけない。
もしサーフィンに行くことで仕事が遅れたら、夜や週末に仕事をして、遅れを取り戻せばいい。
そんな判断を社員一人一人が自分でできるような組織を望んでいる。
第二は「効率性」だ。
自分が好きなことを思いっきりやれば、仕事もはかどる。
午後にいい波が来るとわかれば、サーフィンに出かけることを考える。
すると、その前の数時間の仕事はとても効率的になる。
たとえば、あなたが旅行を計画したとすると、出発前の数日間は仕事をテキパキやるはずだ。
旅行中に同僚に迷惑をかけたくないこともあるだろう。
あるいは旅行を前に気分が高揚して仕事が進むのかも知れない。
その気分を日常に味わえるのが、私たちの会社なのだ。
日本でもそうかも知れないが、机に座っていても、実は仕事をしていないビジネスマンは多い。
彼らは、どこにも出かけない代わりに、仕事もあまりしない。
仕事をしているふりをしているだけだ。そこに生産性はない。
第三は「融通をきかせること」だ。
サーフィンでは、「来週の土曜日の午後四時から」などと、前もって予定を組むことはできない。
その時間にいい波がくるかどうかわからないからだ。
もしあなたが真剣なサーファーだったら、いい波が来たら、すぐに出かけられるように、常日頃から生活や仕事のスタイルをフレキシブルにしておかなければならない。
第四は「協調性」だ。
パタゴニアには、「私がサーフィンにいっている間に取引先から電話があると思うので、受けておいてほしい」と誰かが頼むと、「ああ、いいよ。楽しんでおいで」と誰もが言える雰囲気がある。
そのためには、誰がどういう仕事をやっているか、周囲の人が常に理解していなければならない。
一人の社員が仕事を抱え込むのではなく、周囲がお互いの仕事を知っていれば、誰かが病気になったとしても、あるいは子供が生まれて三か月休んだとしても、お互いが助け合える。
お互いが信頼し合ってこそ、機能する仕組みだ。
(中略)
結局、「社員をサーフィンに行かせよう」という精神は、私たちの会社の「フレックスタイム」と「ジョブシェアリング」の考え方を具現化したものにほかならない。
2007年1月 パタゴニア本社にて イヴォン・シュイナード
引用 終わり
- 責任感
- 効率性
- 融通をきかせること
- 協調性
最近、よく耳にする「ワークライフバランス」という言葉がしっくりときました。
マイマイ