診断士資格の本質を見極めると合格が近くなる!
皆さま、初めまして。こぐま と申します。
湯治場巡り と音楽 を至上の楽しみとしています。
ご縁あって道場3代目執筆陣に入れていただき、今回が初めての記事執筆となります。頭の中はまだ混沌としていますが、早期合格を引き寄せるために、精神面、テクニック面ほか様々な領域について、自分の経験を昇華して 格闘しながら 具体的な言葉で伝えることで、受験生の方々のお役に立ちたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、自己紹介についてはこちらの 合格体験記 で代えさせていただきます。道場では初めてのTAC以外の受験校出身者ですが、テキストやカリキュラムの違いはあれども、一次試験に限っては合格に必要な勉強の方法や考え方の根本において大きな相違はないと思っています。
事実、受験勉強中にこのブログを見つけて読んだ時、共通点が非常に多く「自分のやり方、考え方は間違ってない!」とますます意欲が高まりました。
どういう道を辿るにせよ、結局、合格する人はこの 「道場基本理論」 に収斂されていくのではないかと考えていますので、表現や具体的方法は異なる点があるにせよ、基本はここに立って具体論を展開していくことにします。最新の発展版は、うちあーの の この記事 をご参照。
◆診断士試験の本質と建て付け◆
ご存知の通り、中小企業診断士試験は 中小企業支援法第12条 に基づき次のような過程で実施され、資格登録に至ります。
①一次試験
→ ②二次筆記試験
→ ③二次口述試験
→ ④実務補習(または実務従事)
→ 資格登録
今現在、私は④の段階にいますが、このプロセスを後ろから見ていくと、最終的に国家資格を与えるに相応しいレベルに導いていくことを目的として、この試験制度がいかによく考え抜かれて建て付けられているかが実感としてわかります。
各段階で求めるレベルをクリアした人に次に進む権利を与え、新たなステップでの課題を提示することで自然に診断実務と助言に必要な最低限の知識や理論・姿勢を身に付けさせるよう、科目構成や学習内容、各ステップ間の到達難易加減、スケジュールなどがうまく仕組まれています。
私自身も含め、誤解してはいけないのは、上記根拠法を見てもわかるように、あくまで中小企業を支援する専門家を育成するための資格制度である こと。動機やきっかけが何であれ、診断士の現実がどうであれ、国家資格である以上、決してビジネスパーソンの自己啓発や社内昇格のためにある資格ではない ということは深く心に刻んでおく必要があると考えています。
このことは、試験の本質(=われわれに求めていること)を考える上で案外忘れられがちでは?
上記プロセスを俯瞰でき、われわれが求められていること(=この試験の本質)に早く気付けば、そしてその仕組みにうまく乗れれば、自ずと学習の効果とモチベーションが上がり、早期合格の可能性がぐっと高まるでしょう。
4月~5月に一次試験の基本学習を一定レベル以上でクリアし、7科目の科目構成の「美しさ」が体感できれば合格への道に乗っています!
◆プロジェクト管理できてますか?◆
最大の難関は②ですが、それは道場メンバーとも議論を続け、いずれ触れたいと思います。何はともあれ今は①の一次試験をどう突破するか?が皆さんと我々執筆陣に与えられた最大の課題であり関心事。
そのためには、今現在、どういう勉強をしてどの地点まで到達しているべきなのか?
目標地点と今の自分とのギャップの認識ができているか?
何よりもそれらを常に意識して自分なりのマイルストーンを各所に設定して愚直に勉強しているか?
「診断士試験合格プロジェクト」の自己マネジメントが有効に機能しているかどうか、今一度、じっくりと振り返り自省する、ちょうどよい時期に来ています。
◆重要3科目、大丈夫ですか?◆
TACのストレート本科生の方は、現在、4科目目の「経済学・経済政策」の養成答練を終えた頃だと思います。
速修コースの方は「企業経営理論」を終え、「財務・会計」の途中でしょうか。他校も順番は違えど、似たようなカリキュラムで進んでいると思います。
講師の先生方が強調されているように、最初に学習する「企業経営理論」、「財務・会計」、「運営管理」の3科目は、相当程度まで得意にしておかなければ最終目的地 に辿りつくことは困難。上記プロセス全体を通じて背骨となり中核となる科目たちです。
残りの4科目も、別の意味で難物揃い です。基本講義中はその科目の学習に集中したほうがベター。
「経営情報システム」は専門の仕事とされている方であれば容易な内容でしょう。しかし、他の3科目(経済、法務、中小)は多くの人にとってほぼ初学に近いはず。
契約や与信管理、IRの仕事をしていても、リーガルマインドが高いのは有利ですが経営法務の出題範囲すべてをカバーしているわけではありません。合格レベルに達するには相当な労力がかかります。
となれば、重要3科目の現時点での実力がどの程度か、が雌雄を決する、最初のポイントです。
でも、「もう記憶が薄れてるよ」、「財務・会計まだわけわからない」、「運営管理は範囲が広すぎて手が回らない」、等々、悩みを持つ方も多いはず。
次回以降、ひとつずつ現時点での対処方法を考えていきたいと思いま す。
by こぐま