【合格体験記】楽しく、でも解答の型を作るための努力で合格!そんかんさん!

どーも、そーやです。

本日も合格体験記は二本立てでご提供いたします。トーベさんの記事はこちら

一本目は会社経営改善の良縁を求めて診断士受験を始められたそんかんさんです。受験のモットーは勉強を楽しく無理なく進めていく、でプライベートでも欧州旅行なども楽しみながらモチベーションを維持し、見事合格されました。

勉強の楽しさは人それぞれな部分はあるかと思いますが、長期間の勉強となる診断士試験はどこかで勉強自体に楽しみを見つけないと続きにくいと思います。そんなそんかんさんの視点をご参考頂ければと思います。

それではどうぞ!

========ここから寄稿========

(0)受験生情報

名前(HN):そんかん
年齢:49歳

 

(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと(40字目安)

勉強自体を楽しいと思える範囲内でがんばる(ストイックは苦手な)受験スタイル

 

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ

まず、本業ですが、マーケティングリサーチ会社で車関連のリサーチを20年超担当しています。
で、勤め先が、2次試験の事例Ⅰに取り上げて頂き、皆さんに改善策を示して頂きたいような中小企業の症状を発症していると感じる一方で、自身は年相応に管理職になり、会社の行く末を考える立場になったにも関わらず、会社の将来像を実現するための具体的なロードマップの作成能力不足を深く痛感する経験をした為、自身の能力向上のみならず、会社の経営改善に助力してくれそうな方との良縁を求めて(苦笑)、診断士への挑戦を決意しました。

(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

学習開始時理系(経営工学)出身なので、生産管理が得意、と言いたいのですが、すっかり忘却の彼方に。マーケティングは本業なので得意、と思っていましたが、得点的にはむしろ足を引っ張る傾向に(汗)。ということで、なかったです。

保有資格:なし(CFPを取りましたが、資格取得の個人的満足の達成と費用対効果を鑑み返上)

得意科目:相対的に財務になるかと(財務の問題を解くのが息抜きでした。もちろん診断士試験レベル限定ですが)。

不得意課目:2018年1次試験の法務の衝撃(難しさ)は今でも覚えてます(終わった時に、足切りかも、が頭をよぎりました→結果は加点前で48点だったとはいえ)。

総括:試験に合格することを考えると、得意な科目で得点を確保して苦手科目の得点不足を挽回する、という策は、1次試験ではありかもですが2次筆記試験では危険(各事例とも60点を取れる力をつけましょう)、が現時点の認識です。

 

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

1次・2次とも通学(ただし、1年目はTAC、2年目はMMC)

①メリット
あくまで、本人のスタートラインのレベル感の影響大、と考えますが、わからないところを面着で質問できる等々、正しい理解の定着と納得性が得やすいので、効率的・効果的な学習の実行による短期合格の確率アップには効果的、と考えます。独学では自分は合格しなかっただろうな、という思いは率直にあります。

②デメリット
やはりまとまったお金が必要になる点でしょうか。私は、1次も2次も学校にお世話になったので、50万以上の投資になりました(学校が実施するオプション講座への参加等々の事後発生も含む)。

 

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数

1年目(TAC)

1次試験:800時間→合格

2次試験:200時間→不合格

2年目(MMC)

2次試験:700時間→合格

(6)合格までの学習法

①1次試験

インプット時期(17年10月~18年4月)

学校に行かないとそもそもだめでしょう、という100%思いこみから、知名度があるTACに入学。この頃は、“ふぞろい”、“一発合格道場”等々、TAC・LEC以外の通学勉強手段は全く思いつかず、そもそも“独学”という選択肢は0%でした。

TAC入学後、まずはひたすら覚えないといけないので(知識はほぼゼロベース)、土曜日は学校で授業日曜日に復習月~金は、夜は気力体力がないため早々に寝て、朝1~2時間を勉強に充てる、という日々を、10月~翌年4月くらいまで続けました(除く年末年始)。

また、いわゆる隙間時間を見つけての勉強ですが、自分の通勤時間はドアツードアで25分程度だったこともあり、TACから提供される授業の音源を聞きながら通勤、程度でした。

知識のインプット方法ですが、私のスタイルは、学校から配布される過去問集に、キー知識や関連知識、テキストの関係頁、設問を解いて間違った理由等々を過去問集に書き込み(詰め込み)、過去問集にすべてが詰まっている状態にする=自称バイブル化、に努めました(で、それを持ち歩いていつでも見られるように)。

アウトプット時期(18年5~7月)

この時期も学習時間の状況・スタイルは変わらずで、作り上げたバイブル(過去問集に色々書き込んだもの)を片手に、学校の対策講座に出つつ、模試等で自分の理解力を確認する形で勉強を進めました。で、1次試験の結果は、法務の+8点に助けられることもなく、加点前で475点→合格でした。

ただ、この時期の超反省点としては、ストレート合格できなかった人にありがちな、まずは1次試験に合格する、という呪縛(余裕のなさ?)にからめとられて、2次試験対策がおろそかになった点があります(特に事例Ⅰ~Ⅲ。事例ⅣはTACの2次試験演習に通っていたこともあり、レベル感の把握程度はできていました→とはいえ、難しさに閉口)。

②2次試験

1年目(2018年8~10月)

1次試験終了後に、年老いた親を欧州ドライブ旅行に連れていく約束をしていたこともあり、8月下旬から本格的に始動。

で、学校の演習問題を解いてみて、頭にある自分の考えを規定字数内&規定時間内に書ききる能力の圧倒的な不足、にものすごく戸惑い焦りました(特に事例Ⅰ~Ⅲ)。非常に場当たり的な回答になったり、何回も回答を書き直すようなことになったりと、とにかく回答する為にベースとなるアプローチ方法の確立に苦戦しました

その対策として、学校の演習に依存するやり方はまずいと早々に判断し、“ふぞろい”を購入したり、“一発合格道場”の記事を拝見したりと、限られた時間の中(正味2か月)、自分なりにあがいたつもりなのですが、結局その課題は解消せず(もちろん原因は100%自分自身の実力のなさ)、結果は、顔を洗って出直して来な!レベル(CCCB)の不合格通知を受け取るレベルで惨敗でした。

2年目(2018年11~12月)

2次筆記試験終了後、TACの模範解答を見て、事例Ⅳを得点源にできなかったことは理解できていたので、事例Ⅰ~Ⅲでなんとかくらいついて、事例Ⅳでマイナスを帳消しにする、という自分の戦略が崩れていたことは自覚していた(≒多分落ちている)ので、来年の勉強法どうするかな~、の覚悟はある程度できてました(汗)。

なので、まずは、来年2次筆記試験に合格する為の自分の課題は何なのか、をまずは考えました。考えた結果は以下の通りです。

事例Ⅰ~Ⅲ:問題を解くための自分なりの一連のアプローチ法、ノウハウの確立
事例Ⅳ:大事なのは、絶対ミスを発生させない解き方(確認ポイントの列挙・解き方のお作法)の確立

次に、上記課題への対策を考えた時、自分は(年齢的にも)早く合格したい、という思いを強く持っていたこともあり、今のレベルから2次筆記試験を突破する為には、自分を導いてくれる師が必要だ、と最初から通学ありきで考え、TACも含めて学校選びに着手しました。その過程の中で、合格者の方と事例Ⅴ(飲み会)でお話する機会があり、「自分はMMCがあってた」という話を伺ったこともあり、まずは学校の説明会に参加してみました。

2年目(2019年1~10月)

MMCの授業が開始されました。授業の流れは、「演習を解く→解説を聞く→個別答案のフィードバックを受ける」、が基本的な流れになります。MMCの回答骨子(型)は、厳選されたキーワードを使いこなしながらわかりやすい答案を書く、なのですが、私はなかなかこれが定着せず、結果点数も伸びず結構焦ってました。ただ、毎回の演習を自分なりに振り返り設問自分の回答模範解答自分の回答に足りない部分を考察して留意点にまとめるもう1回回答を作成する、をエクセルにファイル化し、その内容を隙間時間に見るといったことで定着化を図るを愚直に行っていたせいか、8月頃になるとやっと事例Ⅰ~Ⅲは60点前後で安定化し、事例Ⅳで得点を稼ぐパターンが定着して感を持つに至り?ました(かな?苦笑)。

個人的には、MMCは私が求めていた答案骨子の型を自分にしみこませたい(野球に例えるなら、どんな変化球を投げられても、自分のフォームを崩した打ち方はしない)、という課題解決には応える内容だったと思っており、決して安くはないですが、ROI的には有り(含む回収期間法的要素も)と判断しています。

ちなみに、実際の2次筆記試験に関してですが、得点開示請求の結果を見て改めて総括したいと思っているのでここでは割愛しますが、一点、事例Ⅳの難易度の軟化に対し、疑心暗鬼(こんなにやさしい?はずがない)になった、いつもなら絶対やらないミスをやってしまい偉く落ち込みました。ということもあり、教訓としては、設問と解くぞ(≒対峙の気持ち)、ではなく、相談に乗りますよ(寄り添う気持ち)、がこの試験を受ける時のメンタルには効果的ではないかと、今は思っています。

③再現答案

当日は夜のラグビーの応援に全力を尽くしたので作成せず(苦笑)、翌日作成しました。で、MMCの採点では、BAAA、でした。まあ、下駄をはかせてくれたんだと思ってます。

 

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

①受験時エピソード

エピソードというレベルのものではないのですが、試験の時の食事・間食は、ちょっと自分の気持ちが上がるものを用意したくらいでしょうか。おいしい具の入ったおにぎりとかちょっとお高いチョコレートとか(苦笑)。とにかく、頭は疲れますので、気分を上げられるような仕掛けはあった方がいいと思います。

②アドバイス

試験受ける必要はあると思いますが、色々な学校の模試を受ける必要はないと思います。私は、1次試験はTACの全国模試を1回、2次試験はMCCの模試を2回受けましたが、今でもそれで十分と思っています。目的は、自身の立ち位置(レベル)の把握と、特に2次試験は80分×4事例を解く体験の獲得であり、合否に直結するものではない、という認識が大事と考えます。

 

1次試験の勉強は、知らない領域を学ぶの喜び・楽しさを、改めて体感するパート、という感じで、とにかく“勉強を楽しむ”という気持ちで過ごして頂ければと思っています。

ただ、1次の勉強のみやっていると、私みたいに多年度生になる確率はあがりますので(汗)、2次を見据えた1次試験の勉強時間配分に留意されることをお勧めします(とはいえ、難しいと思いますが)。

2次試験の勉強は、出題者は設問を通じてこういう風に

この会社を助けたいんだなという感受力と、

感じた内容を分かりやすく出題者に伝える説明力を見せるパート、

だと思います。

そういう意味では、この部分の力量アップは、日々の仕事の中でも役立つ部分も多くあると思いますので、診断士の試験勉強を通じてビジネススキルを向上させるいる、ぐらいの前向き?な(苦笑)気持ちで取り組んで頂けたらと思います。

要は、診断士の勉強が楽しい・面白い、と感じられる人は合格できる試験だと思います、ということが最後にお伝えしたいわけなのですが、前年CCCBだった自分が合格できた最大の理由はそこにあると思っています。

========ここまで========

 

いかがだったでしょうか。

一次試験はTACを活用したしっかりと地に足を付けた勉強法で合格され、二次試験は一年目の反省点を生かして自分にあったやり方を模索し見事合格しました。特にご自身に何が足りなかったのか、自己分析能力の高さを伺わせる内容でしたね。

また勉強時間も自分にあった時間をしっかりと見つけしっかりと合格まで続けられたこともポイントだと思います。

見事合格されたそんかんさんの会社に素晴らしいアドバイスができる方との縁ができることを期待しています!

 

以上、そーやでした。

 


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