あなたは問いに答えていますか?

こんにちは。牛嶋・寺前・和田法律事務所の弁護士岡崎教行です。

さぁ、もう早いもので、二次試験まで1か月ですね。時が過ぎるのは早いですね。

今日は、先日の一発合格道場夏セミナー@東京で当職がプレゼンをしたことを踏まえ、問いに素直に答えるってどういうことかを意識してみたいと思います。

これは、はっきりいって当たり前のことなんですが、意識できていない人も結構いると思う(某書籍での合格者の答案や参考答案などを読んでいての個人的な感想)ので、頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。

今回の道場担当者の中で、理論的なことを唯一語れない私が、どうして合格ラインにぎりぎり滑り込めたかを考えるにあたっても重要な視点です(笑)

はい、ではちょっと過去問から。

【平成26年度事例Ⅰ第一問】

A社は、小規模ながら大学や企業の研究機関と共同開発した独創的な技術を武器に事業を展開しようとする研究開発型中小企業である。わが国でも、近年、そうしたタイプの企業が増えつつあるが、その背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか。120字以内で答えよ。

【思考の流れ】

聞かれていることは、「研究開発型中小企業が増えている背景には、どのような経営環境の変化があると考えられるか」である。

⇒ とすると、回答は、

「(研究開発型中小企業が増えている背景には)~~という経営環境の変化があると考えられる」、もしくは、「経営環境の変化は~~であると考えられる」

になるはず。

はい、これ当たり前ですよね。

でもね、合格答案(再現答案)とか載っている書籍をみてください。結構、このように忠実に回答していないもの多いんですよね。

あとは、~~の部分に何を入れるか、これは日ごろの勉強の成果によりますね。私はその部分がだめだったので、点数低かったです。。。事例Ⅰは49点。

【岡崎再現答案】

技術革新のスピードが速いため、中小企業が自社のみで新しい技術や製品を研究開発することが困難になっているという経営環境の変化があると考えられる。また、公的助成金の充実という環境の変化もあると考えられる。

 

ところでね、これを自慢げに語ったのですが、これ回答フレームっていうんだよと教えてもらいました。が、どうしてそんな面倒なネーミングつけるんでしょうね(笑)

話は脱線しますが、個人的には、横ぐしって言葉と縦ぐしって言葉も好きじゃありません。年代別とか単元別って言葉使えばええやん!なんて一人心の中で突っ込んでます。

どうでもいいことは置いといて、次に参りましょう。

【平成26年度事例Ⅲ第三問】

C社では、主要取引先X社精密部品事業部の国内部品調達および物流の合理化計画に対応するための対策が検討されている。この課題について、以下の設問に答えよ。

(設問1)

C社がX社の唯一の国内調達先となり、部品在庫管理および受注・発送業務の移管が行われると、C社にはどのようなメリットがあるのか、100字以内で述べよ。

【思考の流れ】

聞かれていることは、「C社にはどのようなメリットがあるのか」である。

⇒ とすると、回答は、

「(C社には)~~というメリットがある」、もしくは、「C社のメリットは、~~である」

になるはず。

ほんと、簡単なことでしょ?こうすれば形式的に題意を外さないことができます。ちなみに、事例Ⅲは50点でした。

おいおい、岡崎点数悪いじゃんか、これ間違ってるんじゃないのか?という声も聞こえてきそうですが、そんなことはありません。中身が悪いんです。いわゆるキーワードが十分じゃないんでしょうね。でも、逆に言うと、形式だけはしっかりしてるから、この点数に収まったともいえそうです。

【岡崎再現答案】

X社の国内発注量が減少する中で、受注部品が増えることにより売上が増加し、また、受注がC社1社になることで経営が安定するメリットがある。また、業務委託料も受領でき売上が増加する。

はい、次に参ります。

【平成24年度事例Ⅱ第2問】

B 社は提携によって新たな販路を獲得し、経営再建を成し遂げた。一方、この提携は提携先の企業にとってもメリットがあったために成功したといえる。B 社の提携先の企業にとってのメリットについて次の設問に答えよ。

設問1 B 社が行った垂直的な提携は、提携先企業にとってどのようなメリットがあったと考えられるか。100字以内で答えよ。

【思考の流れ】

聞かれていることは、「提携先企業にはどのようなメリットがあったのか」である。

⇒とすると、回答は、

「(提携先企業には)~~というメリットがあった」、もしくは、「提携先企業のメリットは、~~であった」である。

になるはず。

ほれ、簡単でしょ?単純に言えば、質問のオウム返しをすれば、形式的な題意は外さないってことですね。

そうそう、それから、事例Ⅱの試験委員の岩崎邦彦先生が、「引き算する勇気~会社を強くする逆転発想」という書籍を9月17日に出版されたようです。

スモールビジネスマーケティング、小さな会社を強くするブランドづくりの教科書を書かれている先生です。いずれも必須ですね。岩崎先生の本は読みやすくて、面白いので個人的には大好きです。

今回の新刊も昨日購入し、これから勉強するところです。僕が受験生だったら、間違いなく、反復して読みますね。

この時期に出版するってところが、さすが、マーケティングの先生(笑)

あと1か月、悔いの残らないように勉強にまい進しましょう。

Follow me!

あなたは問いに答えていますか?”へ2件のコメント

  1. 岡崎教行 より:

    KD様
    実際のところはどうなんでしょうね。いくらキーワードで採点するといっても題意外してたらどうなんかな〜と思います。

  2. KD より:

    >でもね、合格答案(再現答案)とか載っている
    >書籍をみてください。結構、このように忠実に
    >回答していないもの多いんですよね。

    私も同じように感じました。
    これって、かなり減点されてもおかしくないと思
    うんですが、記述内容に整合性かあればOKという
    ことなんでしょうかね?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です