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おはようございます。きゃっしいです。
今回で2次試験前の私の最後の記事となりました。

そこで、最後に応援メッセージを、といいたいところなのですが、まだもう少しだけ書き足りないことがあるので、最後までガチでいかせていただきたいと思います。

今回の記事は「きゃっしいの解法実況@事例Ⅳ~事例Ⅳは時間配分がキモ」と題しまして、これまでの事例Ⅰ事例Ⅱ事例Ⅲと同じく、解答の流れを解説したいと思います。

なお、事例Ⅳの個別の問題についての細かい解答方法は、ここで解説するまでもないと思いますので、端折って、優先順位のつけ方や時間配分のやり方に絞って解説したいと思います。

ちなみに、事例Ⅳの得点配分に関しては前回の「【大胆仮説】再現答案の比較からの「事例Ⅳの配点操作説」」もご参考としていただくと幸いです。

それでは最後の最後まで長文で恐縮ですが、今回もぜひお付き合いください!

 


きゃっしいの解法実況@事例Ⅳ

■最初のルーチン(開始~30秒)

試験が始まったらまずは、受験番号を記入して問題用紙を破ります。

事例Ⅰ~Ⅲと違って段落番号は記入しませんでしたが、事例Ⅰ~Ⅲと同じく試験開始後のルーチンとして作業をしながら気持ちを落ち着かせます。

 

■優先順位・時間配分を決める(30秒~3分)

早速事例Ⅳのキモの時間がやってきました。

1次試験でも同じようなことをやっておりましたが、2次試験でも最初の2~3分で優先順位を決めていました
さらに、1次試験は問題数が多いためやっておりませんでしたが、2次試験では優先順位に加えて時間配分も大まかに決めておりました。

では、具体的にどんなことをしていたかということをご紹介します。

まずは、最初のルーチンを終えたら、問題用紙にざっと目を通します。
そして、メモに第何問がどの論点の問題かというのをざっとメモします。

もし可能ならここで各問題の難易度までざっと判断できれば良いのでしょうが、私の場合ここで難易度判断までやろうとするとついつい個別の問題の解法を考えるところまでやってしまい、時間を食いすぎてしまいがちでしたので、あえて難易度判断はせず、よっぽどのイレギュラーかどうかだけチェックして、論点だけに留めました。

メモに論点を書いたら、それを元に優先順位付け時間配分を行います。

まず優先順位付けについてですが、事前に私が設定していた優先順位付けのルールは下記の通りです。

  1. 経営分析はよほどイレギュラーなことがない限り(例:PLがない、とか)1番最初に解く
  2. 文章で記述する系の問題は計算問題より優先順位を上げる
  3. NPV最後にする
  4. それ以外は、すごくざっくり見た印象で簡単そうなものから

というものです。このルールに従って問題を解く順番を決めました。

 


(ちょっと脱線:優先順位付けのルールについて)

それではちょっと脱線してなぜ、上記のようなルールにしたかについてご説明します。

1.経営分析はよほどイレギュラーなことがない限り(例:PLがない、とか)1番最初に解く

経営分析は毎年必ず出題されており、基本的にはみんなが取れる問題になっています。
よほどイレギュラーなことがない限りは解答の手順や記述欄の書き方もこれまで十分練習してきて、半ばルーチン作業としてできるようになっていたので、まずは確実に取りやすい経営分析を毎回1番目にすることで流れを作ろうと考え、1番目に解くと決めていました。

2.文章で記述する系の問題は計算問題より優先順位を上げる

これは文章で記述する系の問題は計算問題より計算ミスのリスクが低いためです。
特に知識を要求するタイプの記述問題は知っていればそれこそすぐにでも解けますし逆に知らないのであれば何時間唸っても書けるものではありません。
書ければ、比較的短時間で解答が書け、計算ミスのリスクも小さいため優先順位を上げました。

3.NPVは最後にする

これは当時教わっていた先生から何度も何度も言われていたルールです。
NPVの問題は、大抵が問題文から複雑な制約条件を拾い集めて、それらを解釈し、計算を行います。
制約条件の解釈は人によって差が生じることもありえ、さらに計算も複雑になりがちなため、それに伴い計算ミスのリスクも高まります。
せっかく時間を費やして一生懸命計算しても結局間違いとなれば、計算に費やした時間が無駄になってしまいます
そのため、計算間違いのリスクの高いNPVの問題は最後としていました。

4.それ以外は、すごくざっくり見た印象で簡単そうなものから

上記以外は感覚論で、できそうなものから手をつけます。

 


優先順位を決めたら、時間配分を決めます。これもざっくりですが、前々から経営分析は優先順位付け・時間配分の時間を含めて20分と決めてあり、それ以外は優先順位の高い順にかかりそうな時間を書いていきます。

このとき、無理やり合計を80分にする必要はなく、優先順位が高い順から時間配分を書いていって、足りなくなればその問題は、全部終わらないのもやむなしとして、優先順位が高い問題を確実に処理することに注力します。

さて、以上を踏まえたとき、今回の私が書いたメモがこちらになります。

当日の私の対応としては、上記で説明したとおり、まず問題の論点をチェックしました。

その結果、

第1問目:通常通りの経営分析
メモではいつも「け」としていましたので、本番でも「け」としています。

第2問目:予想損益計算書の作成とCVP
メモでは「予損」と「CVP」

第3問目:NPV

第4問:文章問題
メモは優先順位を決める上での論点を書き出しているので、どういう文章かまでも突っ込まず単に文章問題と捉えています。そのため、メモも「文」とのみ書いています。

としました。

次に、上記のルールに則って優先順位を決めました。
まずルール1.に基づいて最初に経営分析を解き、ルール2.に基づいて2番目に文章問題、ルール3.に基づいてNPVは最後なので4番目に、そうすると予想損益計算書・CVPは3番目という優先順位となりました。

想定する時間は今回はどれも20分位と考え、目標時間を20分と設定しました。

 

■問題を解く(第1問:経営分析)(開始3分~22分)

まず、毎回の練習通り、経営分析を解きました。
経営分析は毎年出題されるため、ほとんどの人が取れている問題かと思います。
そのため、経営分析の問題を解く際は、ミスがないように確実に解く(※1)のはもちろん、時間をかけすぎないというのを意識していました。

私の場合、経営分析は事前のプロセスの優先順位付け・時間配分の時間を含めて20分を目標にして、そのために経営分析を20分弱で解く練習を重ねていました

経営分析を素早く解くというのはいつも練習してきたはずだったのですが、最初の論点チェックの段階で第4問がこれまでほとんど触れてこなかったようなタイプの問題で、若干動揺したというのと、やはり本番で少し舞い上がってしまったということで、目標時間より2分オーバーの22分となりました。

問題を解き終わった時点でメモの方にかかった時間を記入します。

かかった時間を記入するのは、予定より進んでいるか、遅れているかを把握することで、最終問題のペースを決めることを目的としています。

もし、予定より遅れ気味であれば、最終問題は当たればラッキーですぐ解けそうな部分を部分点狙いで取りに行きます。

逆にもし予定より時間が余れば、最終問題も丁寧に解き取れれば取りに行きます。

 

■問題を解く(第4問:連結決算)(開始22分~36分)

とりあえず最初の段階でざっくりと文章問題と位置づけていたため2番目に解きます。
しかし、連結決算など1次でもろくに勉強したことがありませんでしたので、正直、全くわかりませんでした。

通常、こんな状態に出くわすと焦りでペースを崩しがちですが、私は事前に「波乱は絶対起こる」という気持ちで臨んでいましたので、確かに最初若干焦りはしたものの、第4問を解く段階では

「想定通り波乱が来た」

「連結決算なんて1次ですらろくに出題されたことがないので、みんなわからず焦ってるはずだ」

「ここで取れなくても差はつかないだろうからここで立て直せた自分は超有利!」

と無理やりポジティブな考えに持っていき気持ちを立て直しました。

これは、1次の時もそうでしたが、前々から「波乱は絶対起こる」と思うようにしていたので、前々からの予定通り波乱が起きても気持ちをポジティブに持っていくことができました。

気持ちを建て直した上で、何を書けばいいのか全く見当のつかなかった第1問、第2問は本当に適当に、第3問は企業経営理論の知識を使って書きました。

第1問、第2問はわからなくても仕方がないと割り切って書いたため、時間は想定より短く14分で書け、第1問で生じた遅れを取り戻すことができました。

ちなみに、試験に受かってから知ったのですが、連結決算は診断士の試験範囲しか勉強してない人は全然歯が立たない問題だったのですが、簿記をやっている人はそこそこ知っている内容だったそうです。
なので、結果としてそういう人達はそこそこ第4問が取れていたとのことで「みんなわかるはずがない」というわけでもなかったようです。

しかし、本番時点の対応としてはそれを知らずに「みんなわかるはずがない」と思い込んでいたのが、焦ってペースを崩さなかった理由の1つでしたので、それはそれでよい対応だったかと思います。

また、簿記論点が取れなかったという点についても、ストレートで限られた時間の中で勉強していたので、もし簿記の勉強をしたとしたら、そこでするはずだったほかの科目が疎かになり、結果として他の科目で今回のようなフォーマンスが出せなかったかもしれないので、私としては後悔はありません。

 

■問題を解く(第2問:予想損益計算書、CVP)(開始36分~54分)

3番目に経営分析でも文章問題でもNPVでもない第2問を解きます。

この問題は勝負の分かれ目となる問題だと思いましたので、かなり慎重に解きました。

しかし、慎重に解いたにも関わらずCVPの後半の問題は間違いました。

というのも、実は私は大学院のころ木質バイオマス発電の研究をしており、さらに、前職場は電力会社であり、これらの経験に引っ張られてしまったからです。
この問題の最終問題に正解するためには、売電は全て商用運転の際に行われているものとして計算する必要があるのですが、私の過去の経験からすると、試運転の時も発電はしており、発電した電力は売ることができるという知識が頭の中にあったためそういった発想が全く出てこなかったのです。

ですので、

他に試運転のときの発電量と商業運転のときの発電量に関する情報がどこかにあるはずだ、と思い込みそれを必死で探す

→見当たらず、その時点で「経験に引っ張られるのは危険だ、もっとシンプルに考えろ」と思いなおす

→シンプルに考えすぎる(表にあるのは半年分の変動費だから、1年間運転すると費用が倍になるとすればいいのだろう、とシンプルにしすぎました)

→不正解

という流れとなりました。

これが、売電量じゃなくて何かの製品の生産量だったらこんなに変なこと考えなかったのに、と思いましたが終わってしまったものは仕方ないです。

「経験に引っ張られるのは危険だ、もっとシンプルに考えろ」と思い直せたまでは良かったですが、そこでシンプルにしすぎたのがダメでした。

2次試験では経験がある業界ほど点数が取りにくいという説もありますが、まさにそのにはまってしまいました。

 

■問題を解く(第3問:NPV)(開始54分~)

最後はNPVです。

NPVは、ミスが多いため取れない可能性があるとは認識しつつも、時間には比較的余裕があり、かつ配点がそれなりにあったため、取れるところは確実に取ろうと比較的丁寧に解きにいきました。

たまたま直前に解いていたH27の事例Ⅳの記憶があり、安全性・収益性の指標はすぐに思い出すことができ、当たればラッキーと思って解いた最終問題も正解できていたのでラッキーでした。

後日その配点すら当てにならないのではという疑惑が生じましたが、それについては前回の記事をご参照いただければと思います。

時間としてはぎりぎり1~2分を残しての解答となりました。

 

【どうしても伝えておきたい補足】

※1 事例Ⅳのケアレスミス対策

私は事例Ⅳのケアレスミスには最後まで悩まされました。
通常、ケアレスミス対策については、「最後にしっかり見直ししましょう」そして、「見直しのための時間をしっかり確保しましょう」と言われます。

そのため、私も当初は計算を早く行い、場合によっては難しい問題は捨てた上で見直しの時間を作り出していました。
しかし、いくらやってもミスが減らず、逆に見直しの時間を作り出そうと焦ることでさらなるミスを引き起こすということをやらかしてしまっていました。

原因をいろいろと分析をしたのですが、私の見直し能力が低いのではないか、という結論に至りました。

どれだけ時間を取っても見直しで滅多に間違えに気付かないのです・・・

この結論に至ったのが9月末くらいで、じゃあどうするか、ということを考えたのですが、9月末の時点から見直し能力を向上させるなんて悠長なことはやってられないので、私の低い見直し能力をカバーするためにはどうすればいいかということを考えました。

その結果、私は

見直しをしない

という作戦で行くことにしました。
見直しをしないと言っても、正しくは「後から見直しをしない」ということで、問題を解くスピードを若干落としてでも1問1問を確実に解く作戦です。

問題を解くそれぞれの段階で、転記ミスはないか、電卓の叩き間違いはないかをチェックして、「もう振り返らなくて大丈夫」という状態で次の問題に進み、最終問題がもし間に合わなければそれはそれで仕方がない、というスタンスとしました。

その結果、それまでは全部の問題を解いて10~15分くらいを見直しの時間として充てていたのが、新しい方法では最終問題が間に合うか間に合わないかギリギリ、という時間配分になりました。

ただ、この方法を取ることでいくらやっても間違いが見つけられない見直しに割く時間を1問1問丁寧に問題を解く時間に充てることができるようになったので、ケアレスミスが格段に減りました

今からこの方法を試すのは厳しいかもしれませんが、2次試験を前に○○力が足りないと悩んでいる方は、この段階にきたら、今からその不足している力をつけるための対策ではなく、力が足りないという状態を認めた上で、じゃあそれをどうカバーできるかということを考えていただくと良いかと思います。


 

以上、最後まで長々と恐縮です。

 

最後の最後になりますが、本番に向けて私からのメッセージです。

波乱は絶対にあります。

でも、波乱があると思って事前に心の準備をしておけば、していない人より圧倒的に有利です。

波乱があったら

予想通り波乱があった、事前に波乱を予想していた自分は有利だ

と心の中でつぶやきましょう。そう思うだけで、ちょっとだけ落ち着けるはずです。

 

口述セミナーでお会いできることを楽しみにしています!

以上、きゃっしいでした。

 

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コメント & トラックバック

きゃっしい様
手順の解説、ありがとうございました。
事例IVがものすごく苦手で、先日の日曜日までTAC のオプションに行ったりしていたのですが、その先生の独特のキャッシュフローの解き方を消化しきれておらず、未だにキャッシュフローに自信がありません。きゃっしい様の書かれていたように、NVPは最後に回し、出来る知識でできる範囲で対応しようと思います。営業利益ベースか、営業CFと投資CFから導くか。時間切れになりそうですが。
あと3日で何をすべきか、やるべきことが多すぎて、しかも、きゃっしい様の先生でもあった方が私も好き?、興味があるので、その学校の直前オプション通信まで申し込んでいて、ややパニック状態ですが、諦めずにやりきろうと思っています。仕事で難題を抱え、老朽化して弱った頭も休めたいし。
あと少し、道場の記事を励みに頑張ります。ありがとうございます。

Toko2さま

おそらく両E先生のことなのかな、と勝手に想像していますが、もしそうであれば、お二人の言っていることはかなり違っています。
なので、両方の先生の言っていることを全て吸収しようと焦らず、自分が信じられそうな部分に絞って上手く取捨選択してみると良いのかと思います。

もう試験は目の前なので、焦りすぎず、取れるところを確実にというのを意識して頑張ってください!

きゃっしい様

コメントありがとうございました。ご想像通りです。キャラもノリも随分違いますね(^_^;)キャッシュフローの深追いはやめました。
いよいよ今日なので、頑張ってきます。能力が全然足りていませんが。ありがとうございました。

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