【渾身!論点シリーズ】2次試験対策にも繋がる「競争戦略」攻略のコツ(企業経営理論)
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こんにちは、きゃずです。
過去記事はコチラ。
5月ももうすぐ終わりますね。1次試験を受験される方は申込期限が明日5/31(木)まで。申し込み忘れはありませんか?
今回取り上げるテーマは企業経営理論の経営戦略。そのど真ん中「競争戦略」についてです。
企業経営理論の論点別難易度は、以前Chikaがまとめてくれている記事を参照ください(【一次データ分析②】勝負の別れ目Cランク!~企業経営理論~)
■競争戦略は、資格取得後に中小企業を支援するためにも理解すべき論点
「競争戦略」はテキストにして数ページではありますが、その中身はとてつもなく深く、診断士資格取得後も学習し続けていくべき論点。
ここでお伝えしたいことは、過去問のABCランクで問われている王道論点をしっかりと理解して、「知っている」だけではなく「図に書いて人に説明できる」レベルを目指しましょう!ということです。
DEランクを無理に頑張って解いたり、枝葉の知識をむやみに暗記してくださいということではありません。
なお、競争戦略は2次試験全体に関わる「橋げた」論点でもあります。ここで理解することは2次試験対策にも役に立ちますので、あやふやな方は一気に地盤を固めてしまいましょう!
■全体を貫くテーマに意識を向け、原理原則に照らし合わせる
競争戦略を攻略するにはまず、全体を貫くテーマに意識を向けてみましょう。
TACテキストなどでは、「業界構造の分析」~「競争回避の戦略」~「競争優位の戦略」へと進むわけですが、これらの論点にはすべて目的があります。競争戦略はすなわち「競争しなくても良い状況をいかにつくるか」。戦いを略すための戦略なわけです。
中小企業は、大企業とは異なり経営資源が限られています。大企業と同じことをやっても勝ち目はありません。
となれば生存のために取るべき原理原則は「同質的な競争を避けるために差別化・集中の戦略を取り、独自性のあるポジションを目指す」ことです。
正誤が見分けづらい問題に出会った時、設問がこの原理原則に即しているか?というのは1つの視点になります。
■本試験は既習論点でも「未習の問題であるように見せる」問いをしてくる
ここで一度おさらいも兼ねて、道場メンバーの主張をまとめます。
①暗記系科目と理解系科目の違いの認識
②出題パターンの理解
③正誤判断の勘所の把握
④プレッシャー下での実践
①暗記系科目と理解系科目の違いの認識
先日のへんりーの投稿(特にコメント欄)でもあったように、企業経営理論は労働法規など一部の箇所を除いて「理解系問題」が出題されます。
土台となる知識を応用する問題に対応するためには、理解したうえで「説明できる力」が求められるわけです。なので、単純にひたすら暗記しても歯が立ちません。ではどうすべきか。ここで②③がキモになります。
②出題パターンの理解
理解系問題はひねり方によっていくらでも問題が作れるのですが、「ひねり方≒出題パターン」そのものには限りがあります。先日のきゃっしいの投稿が非常に参考になります。
1) 大きい/小さい、高い/低いといった程度を表す形容詞を逆にする
2) 対となるような用語を入れ替える
3) 因果関係を入れ替える
4) 余分な説明や形容詞を挟むことで文章を長くし読みにくくする
「問題を作る側の気持ちになって、問題を作る時のパターンを知っておく」これだけで対処の仕方が変わります。
初見の問題に見える場合でも、「ホントに新しい論点」の場合と、「実は既習論点の焼き直し」の場合とがあるわけです。
後ほど、実際の過去問を眺めてみましょう。
なお詳細はきゃっしいの著書でもある『中小企業診断士 一次試験一発合格 まとめシート』に詳しく記載がありますので、ぜひご覧ください!
③正誤判断の勘所の把握
さて、ここで平成29年の第7問を例に見てみましょう。Bランク(正答率60%以上~80%未満)の問題です。
あくまで1つの例ですが、このように問題に書き込んでみてはいかがでしょう?
(受験生のときも、同様のスタイルで問題に取り組んでいました)
もう一問、平成28年の第6問を見てみましょう。勝負の分かれ目Cランク(正答率40%以上~60%未満)の問題です。
同様に、問題に書き込みをしていきます。
これがいわゆる「出涸らし法/鶏ガラ法」です。
1つ1つの設問をじっくり分析し、どこで引っかけようとしているかを見ていく。それによって正誤判断の勘所の把握が進んでいき、過去問を解く効果が何倍にもなるのです。
過去問を解き、解答解説にある引っかけポイントを読んだら、「ご自身の言葉で、テキストやまとめノート・単語帳などに再度まとめてみる」のも効果的です。問題集やテキストは汚してなんぼ。急がばまわれ。試してみてください。
④プレッシャー下での実践
本試験当日は凄まじいプレッシャーと限られた時間の中で、最大のアウトプットを出さなければなりません。
私たちが対策できることは「本試験さながらの環境で問題を解くこと」。つまり模試や答練の活用です。
以下の過去記事が参考になれば幸いです。
→今年の各予備校主催の模試日程、模試活用の効果(模試前、模試中、模試後)について説明しています。
Chika「”点数を伸ばすため” の模試・答練の復習方法」
→模試・答練を受けた後にどう活かすか?実践するためのヒント満載。渾身の記事です。
いよいよ試験の足音が近づいてきましたが、やれることはまだ沢山あります。
もう2ヶ月?いえいえ、まだ2ヶ月あります。一日一日を全力で行きましょう!
以上、きゃずでした。