【2次口述試験】ここまでやって来ました

こんにちは。こぐまです。

口述対策も後半戦へ入ってきました。
2次試験は筆記、口述を通じて、「与件に始まり、与件に終わる」ということができると思っています。
身体に染みわたり、愛着を感じるくらい事例を読み込んで、出題されたときに瞬時に与件情報を引出し、整理できることを目標にしてください。

それから、「2分間」の感覚を身体でつかめてきたでしょうか?

あれ、3分も話しちゃった!?」、ということも増えてきていませんか?
それは、事例を読み込んで情報の引き出しが増えてきたからだと思います。いい傾向です(そう思い込みましょう)。

次は、膨らんだ内容を削ぎ落として、2分以内に収める練習です。自宅でも歩いているときでも、時間を計りながら何度も繰り返してみてください。
明日までには1分半超えでアラームが鳴り始めるような身体に持って行きましょう。

 

 

さて、ひめの記事らいじんの記事、これ以上加えることはありませんが、試験当日、面接官の前で「あぁ、しまった・・・」と頭が真っ白にならないために、聴かれたら嫌な知識問題も念のために準備しておきたいです。

恐らく、忘れているとどうにも対応しがたいのが事例Ⅳ

今年の事例Ⅳの事例文を読み込んで、設問はすらすら答えられるようにしておくのは当然ですが、設問のテーマとなっている理論や公式を、素のまま問われても対応できるくらいの準備は必要かと。

過去には、いきなり「営業レバレッジとは何か説明してください」と問われた例もあります。はっきり言ってメロメロです。

 

◆第1問◆

旧館を改修した後の予想損益計算書作成と財務指標の問題。
関連しそうなテーマは・・・。

①固定資産の減価償却方法の種類と特徴。
安全性の変化を指標で説明。
設備投資案の評価方法の種類と特徴。
④借入、株式発行それぞれの資金調達方法のメリット、デメリット。

 

◆第2問◆

旧館を閉鎖し、新館のみで営業した場合の収益性の問題。

CVPに関連する公式(損益分岐点売上高、損益分岐点比率、安全余裕率、限界利益など)。
②CVP計算を行う目的と利用方法。
固変分解の手法。

 

◆第3問◆

旅館売却による事業承継の問題。

WACCの意味。会社の視点と投資家の視点から
フリーキャッシュフローの算出方法。
企業価値の算定方法の種類。
株主資本コストの算出方法。

 

◆最後に◆

質問されたくないことばかりですね
図や式などを紙に書きながらであれば人に説明できても、頭の中で思い浮かべながら口頭で意味を持たせて話すのはなかなか難しいことです。

事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと比較すると、数字が絡む事例Ⅳは何ともお茶を濁しにくい(?)。

受験校の想定問題集に掲載されている問題はもちろん、1次試験の「財務・会計」のテキストで確認して、一度、紙に書き出してメモしておくと精神的にも安心できます。

診断士試験の長旅も間もなく終了です
師走で忙しい時期ですが、仕事などで「明日でもいいこと」は来週に回して、最後の関門、口述試験準備に集中してください。

繰り返しになりますが、純粋知識問題は別として、とにかく与件に寄り添い、しがみついて回答すること、そのために事例を、設問含め覚え込んでおくことが合格の鍵です。
答えに詰まりそうになった時の最後の拠りどころは、皆さんが必死の思いで受けた4つの事例「そのもの」

診断士の卵として最初に提出した報告書、提案書です。それだけはお忘れなきよう。

 

私の「2012年度合格目標記事」はこれにて終了です。
長らくボケこぐまにお付き合いいただきまして、ありがとうございました<(_ _)>

晴れ晴れとした気持ちで口述試験を迎え、そして終えられることを心からお祈りしています

 

by こぐま

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【2次口述試験】ここまでやって来ました”へ8件のコメント

  1. こぐま より:

    猪鹿様

    道場セミナーへのご参加と記事のご愛読、誠にありがとうございます!
    .
    このたびはおめでとうございます! 

    セミナーに参加いただいた方の合格の知らせをいただくと本当に嬉しいです。

    口述試験問題、4つともかなりの応用問題ですね。少なくとも標準形を超えていますね。

    あの何とも言えない緊張感溢れる密室で、これらの問題に何とか対処されたとは素晴らしいです。

    今回の筆記合格者数を見た時は、「もしや?」とも思いましたが、よくよく考えれば昨年までと同じ選考をするに違いないと思うようになりました。

    これだけ、問う内容が異なると点数で差を付けようがありませんよね。不公平になってしまいます。

    また昨年までと異なり、発表まで10日間しかないわけで、合格証や実務補習関連の書類発送のリードタイムを考えれば、今まで以上に選考側は忙しいはず。

    協会も、実務補習指導員の増員を急いでいるようですし。

    12/26まで待てば、合格証がやって来ます。間もなく診断士です。
    .
    診断士活動で再会できる機会を心待ちにしております。

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

  2. こぐま より:

    リラックパパ様

    返信が遅くなり申し訳ありません。
    いつも道場ブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

    このたびは本当におめでとうございます!
    いただいたコメントからは、筆記も口述試験も自然体で対応されたんだな、という印象を受けました。

    転勤による環境変化の中での学習継続、大変だったことと思います。ご家族の協力も大きかったのですね。
    .
    私など口述でオタオタしてしまい、「どよ~ん」とした正月を過ごしたのと違い、十分に診断士に足る真の実力を備えての合格だと思います。

    地方在住の方々からコメントを頂戴し、少しはお役に立てたのかなと感じ、涙が出るほど嬉しくコメントに感謝の気持ちでいっぱいです。

    身に余る光栄なコメント、本当にありがとうございます!
    .
    ご高承のとおり、診断士の東京集中度は極めて高く、東京都協会6支部の中の最小支部でも、他道府県各協会より人数が多いという状況と聞いています。

    フェイスブック等で、全国規模での繋がりを作ろうとする試みも始まっていますが、地方在住の診断士との交流・連携はまだまだだと思います。

    私も直接の繋がりを持っているのは、東北、四国、九州の一部の方々とだけで、どうしても目は東京に向いているのが現状です。

    金融円滑化法終了の影響は、地方ほど大きいはず。様々な対策が取られつつありますが、診断士に求められる役割が日々増していることを肌で実感しています。
    .
    一方、企業内においても、自分次第でこの資格から得られる経験、知識、スキルを十分利用できると思います。他の道場執筆陣もそれを目指して活動しています。

    ぜひ道場イベントにも顔を出していただいて、意見交換等、お話しする機会が持てると嬉しいです。

    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  3. 猪鹿 より:

    こぐま様、こんばんは。
    4月と8月のセミナーに参加させていただいた、猪鹿と申します。

    筆記試験の事例4に続いて、口述試験でも、こぐま様の予想に助けられました。御礼申し上げます。
    私が受けた質問は、
    ①事例4について、損益分岐点比率を下げるにはどうしたらよいですか。
    ②事例4について、割引キャッシュフロー法の長所と短所はなんですか。
    ③事例1について、機能別組織のデメリットは何ですか。機能別組織ではイノベーションを起こせませんか。
    ④事例1について、非正規従業員のモチベーションを保つにはどのような点に注意したら良いですか。
    というものでした。
    事例4の2つの問いは、いずれもこぐま様の予想に従って準備していたので、沈黙に陥らずにすみました。事例1の2つの問いも、ほぼ想定の範囲内でしたので、正解かどうかは分かりませんが、何とか答えることができました。ただ、4問の回答とも、一般知識の範囲内で終わってしまい、事例企業に落とし込んだ回答ができなかったのが、心残りです。

    口述試験は沈黙しなければ落ちないという従来の言い伝えが今年も通用することを願っています。

  4. リラックパパ より:

    リラックパパと申します。2回目の投稿をさせて頂きます。
    1回目は、1次試験前の中小・白書を頂いたときにお礼をさせて頂きました。

    この度、昨日の口述試験を受験をさせて頂く事ができました。
    こぐま様、一発道場の皆様のおかげと感謝しております。ありがとうございます。

    現在は地方からの受験のためこ一発道場のサイトは、受験勉強のマイルストーンとして、また情報収集のソースとして毎日拝見させて頂いておりました。

    特にこぐま様は私と同じ生まれ年と言うこともあり、そのクオリティの高さに毎回感心、感動して拝見させていただいておりました。素晴らしい情報をありがとうございます。またプロフィールでもレベルの違いはありますが職場上での悩み、考え方、自分への苛立ち、診断士の挑戦の動機等も共感しております。

    昨年は1次敗退後、地方に移動になり、今年一年は学校探しから始めた2年目の挑戦でした。
    1次は5科目を何とかギリギリで通過し(60点以下が2科目)(>_<)、2次も最後までフワフワした感覚でのタイムアップでした。

    開き直っていた感もあり、2次の発表前日までなぜか不思議と落ちた気がしませんでした。
    (さすがに妻に合格を知らせた時には、涙が出てしまいました。)
    昨日の口述試験も、受けるずっと前から不謹慎ながらも楽しみでワクワクして過ごし、面接本番中も自然と顔が笑っていたと思います。

    診断士の勉強を続けていて本当に良かったと思っております。これもひとえに一発道場のおかげです。
    本当にありがとうございました。
    地方からですが一度、一発道場の勉強会にも参加させて頂きたいと思っておりますので、その節は宜しくお願い致します。
    中途半端な合格体験記にのようになってしまい申し訳ありません。長文失礼致しました。

  5. こぐま より:

    ほいほい様

    コメントありがとうございます。
    そしてお疲れさまでした!
    .
    事例Ⅳ、私の記事が多くの方々にご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません<(_ _)>
    無事に最後の口述試験を終えられ、何よりです。
    .
    ほいほい様のストイックで真摯な取り組み姿勢は、貴ブログでいつも拝見しておりました。
    当然の合格だと思います。
    .
    関西と東京、離れていても今後は診断士としてお世話になることも出てくると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

    本当におめでとうございます!

  6. こぐま より:

    北海道の玉ちゃん様

    道場ブログをご愛読いただいていたとのこと、心より感謝いたします。
    また初投稿いただき、本当に光栄です。
    .
    札幌地区トップバッター、緊張されたことと思いますが、無事に終えられホッとされているところと思います。お疲れさまでした。

    私の記事が「外れて」よかったです!
    .
    私は47歳での挑戦でしたが、それは辛いものでした。玉ちゃん様のチャレンジ精神と目標成就、頭が下がる思いです。私も負けずに新たな挑戦を続けます。
    .
    ずっと道場をお読みいただき、初代、2代目の執筆陣も本当に冥利に尽きるものと思います。

    こういう試験ですから、運や巡り会わせの要素も少しはあるとは思いますが、地道に努力を積み重ね真の実力を兼ね備えてこそ、それらも生きるものだと思います。
    .
    北海道と東京、物理的には離れていても、診断士の繋がりは思わぬところで出てきますので、どこかでご一緒できることを楽しみにしております。
    .
    本当におめでとうございます!
    今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  7. ほいほい より:

    口述試験、無事終了しました。
    .
    こぐま様の本記事(事例4)の予想問題はとても対応できないと、直前に必死で復習しました。面接官から、「それでは事例4です」と冒頭に言われ、一瞬泣きそうになりましたが、上記ほどの悩ましい知識問題は出ず、なんとか対応できました。事例を覚えるほど読み込んでおいて良かったです。
    .
    最後の口述試験まで導いていただき有り難うございました。

  8. 北海道の玉ちゃん より:

    3年間毎日読ませていただきましたが、本日、初めて投稿させていただきます。札幌地区のトップバッターとして口述試験受けてきました。こぐまさんのコメントにあるように、もし事例Ⅳの質問だったらどうしようと不安に感じ、前日から、目一杯準備していったのですが、事例Ⅰと事例Ⅱから2問ずつ比較的対応しやすい質問で、ちょっと拍子抜けでした。二次筆記では、たまたまコーズリレーテッドマーケティングを知っていたことが幸いし、口述でもそれがまた問われ、今年の試験は、ラッキーが重なった結果だと思っています。事例Ⅳの第1問を間違えてしまい、合格可能性は限りなくゼロに近いと思っていました。50歳からの人生最後のチャレンジと思って取り組んできましたが、何とか重い肩の荷をおろすことができそうです。執筆陣の皆さま、本当にありがとうございました。

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