【中小企業診断士】1次試験学習のメリット by しん

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こんにちは、しんです。
年末が近づいてきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は、ありがたいことではありますが仕事が詰まっていたり、忘年会等があったりで、バタバタしつつ楽しい日々を過ごしています。
そんな私から、今年初めて2次試験を受けられた方にお伝えしたいことがあります。
年末年始がお休みの方は、ぜひ予定を詰め込んでください。考える時間ができると、つい試験の結果を考えてしまい、せっかくの休みで休まらなくなるかもしれないからです。(私自身がそうでしたので。。)
石橋を叩きすぎて壊すタイプの私でも、口述試験は2次筆記試験発表後からの対策で間に合うと断言できますので、今のうちに全力で中小企業診断士関連以外の事に取り組んでいただければと思います。
どうしても気になるという方は、まだ読まれてないようでしたら以下のMakiの記事をご覧ください。1年前に読みたかったなと思ったくらい、必要な情報が網羅されていておすすめです!
本日の要約
本日の要約
- 概要:中小企業診断士試験への挑戦を検討されている方を主なターゲットとし、1次試験学習のメリットを紹介します。
- お伝えしたいこと:全科目役に立ちますが、特に財務会計は全社会人が学ぶべき内容です。
- キーワード:FOB、CIF、著作権、下請法、貸借対照表、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、他
上記の内容で気になる部分やフレーズがありましたら、引き続き本編もご覧ください!
はじめに
この記事を読まれている多くの方は、中小企業診断士となることを目指していると思いますが、きっかけはどのようなものだったでしょうか?
私は、お世話になった町工場に恩返ししたいという気持ちがきっかけとなり、後に様々な企業を伴走支援したいという想いに繋がり取得に至りました。
目指した当時は、学習したらどうなるか等はあまり考えられていなかったものの、当時とは社会の見え方ががらっと変わりました。
今回は、中小企業診断士試験への挑戦を検討されている方に向けて、最初の関門となる1次試験学習のメリット(知識が取得後にどう活きるかの実例)を紹介します。
各科目について感じたメリットの大きさを★印で表して紹介しますが、主観100%であり、人により大きく異なること、ご承知おきください。製造業にどっぷり浸かった理系100%人間の、ありのままの感想を書こうと思います。
ちなみに、紹介は以下の構成で行います。試験内容は大項目のみ抽出しましたので、興味がある方はぜひ以下のリンクより試験案内をご覧ください。
・令和6年度中小企業診断士第1次試験案内・申込書より抜粋した試験内容を掲載
・主観100%の感想を記載
今回の記事は、「中小企業診断士試験への挑戦を検討されている方」を主なターゲットとしますが、既に受験されたことがある方も「あるある」、「これはない」等の突っ込みを入れつつ、息抜きがてら読んでくださると嬉しいです。
★:経済学
試験内容
⑴ 経済指標の見方や読み方
⑵ マクロ経済理論と経済政策
⑶ 国際経済と経済政策
⑷ 主要経済理論
⑸ 市場メカニズム
⑹ 消費と生産の理論
⑺ 組織と戦略の経済学
⑻ 所得分配
⑼ その他経済学・経済政策に関する事項
経済学は、企業経営を行う上での、経済に関する基礎的な知識を問う科目です。
あくまで一個人の感想となりますが、製造業に携わる人間として、経済学は今のところあまり活用できていないです。勉強していて新鮮で面白かった記憶はあるのですが、かなりの部分を忘れています。復習しなくては。。
投資を本格的に行う方や、金融系のお仕事をされている方にとっては必須な内容だと思いますので、人により活用度合いのばらつきが大きい科目と言えそうです。
★★:経営法務
試験内容
⑴ 事業開始、会社設立及び倒産等に関する知識
⑵ 知的財産権に関する知識
⑶ 取引関係に関する法務知識
⑷ 企業活動に関する法律知識
⑸ 資本市場へのアクセスと手続
⑹ その他経営法務に関する事項
経営法務は、会社設立や知的財産、取引等、企業活動に関係する様々な法律についての知識を問う科目です。
私自身、以前貿易実務に携わっていた際は、毎日のようにFOBとかCIFとか書いていました。また、最近は当ブログを書く際に、著作権を始めとした知的財産権が重要となるため、たまに復習しています。他の分野についてはあまり活用できていませんが、もし診断士として独立した場合は、会社設立や相続等、様々な知識が必須となる重要な科目だと思います。
★★:中小企業経営・中小企業政策
試験内容
⑴ 中小企業経営
⑵ 中小企業政策
⑶ その他中小企業経営・中小企業政策に関する事項
中小企業経営・中小企業政策は、中小企業の経営実態や、経営に関する支援策、中小企業政策全般についての知識を問う科目です。
私自身、ピンポイントですが、下請法は発注側、受注側どちらにおいても関わる機会があり、診断士試験学習前から学んでいました。
(町工場勤務時代に、下請法完全無視な大手の顧客がいて、社内で声をあげたもののどうにもならなかったのは苦いいい思い出です。かなり前の話で当時はやり方が拙かったと思います。。)
また、中小企業診断士の業務として、補助金支援の機会は多いですので、それらを学べる重要な科目です。こちらも診断士として独立した場合には必須となると思います。
★★★:企業経営理論
試験内容
1.経営戦略論
⑴ 戦略の考え方
⑵ 企業戦略
⑶ 競争戦略
⑷ 技術経営(MOT)
⑸ 国際経営戦略
⑹ 企業の社会的責任
⑺ ファミリービジネスの戦略
⑻ その他経営戦略論に関する事項
2.組織論
⑴ 組織の考え方
⑵ 組織構造の形態
⑶ 組織文化
⑷ 組織における個人
⑸ 組織の中の人間関係・集団
⑹ 組織間関係
⑺ 組織変革と組織成長
⑻ 人的資源管理
⑼ その他組織論に関する事項
3.マーケティング論
⑴ マーケティングの基礎概念
⑵ マーケティング計画とマーケティング戦略
⑶ マーケティング・リサーチ
⑷ 各分野に展開したマーケティング
⑸ プロダクト・マネジメント
⑹ ブランディング
⑺ 消費者行動
⑻ プライシング
⑼ コミュニケーション
⑽ プロモーション
⑾ 流通チャネル
⑿ その他マーケティング論に関する事項
企業経営理論は、経営や組織、マーケティングに関する知識を問う科目です。
経営戦略論は2次試験の全事例に、組織論は事例Ⅰに、マーケティング論は事例Ⅱに直結するため、中小企業診断士1次試験の中でも極めて重要です。
試験のみならず、企業に所属する方でしたらこの科目を学ぶことで、会社のビジョンや部門の目標の重要性から、人事制度の意図やマーケティングの基礎的な内容まで包括的な知識を得ることができます。
私自身、この科目を学ぶことで、常に部門戦略を意識した仕事ができるようになり、アウトプットの質が上がった…気がします…。他にも、若手への接し方等、様々なところで活かせていると感じています。
一方で、学んだが故の悩みですが、上長の方が適当なマネジメントをされていると、いろいろ考えてしまうこともあります。理論だけで現実がうまくいくものではないですが、自身では気を付けたいなと思っています。
★★★★★★:財務会計
試験内容
⑴ 簿記の基礎
⑵ 企業会計の基礎
⑶ 税務会計の基礎
⑷ 原価計算
⑸ 経営分析
⑹ 利益と資金の管理
⑺ 資金調達と配当政策
⑻ 実物投資
⑼ 証券投資
⑽ 企業価値
⑾ デリバティブとリスク管理
⑿ その他財務・会計に関する事項
財務会計は、企業の財務状況や、会計処理に関する知識を問う科目です。
個人的に、財務会計が勉強して最も役に立った1次試験科目です。つい感情が入り、★をたくさんつけてしまいましたが、誇張抜きに勉強前後で世の中の見え方が変わりました。
その財務会計の中でも特に役に立ったのが財務諸表とキャッシュフローの知識です。中小企業診断士試験学習前までは、「貸借対照表」という字がそもそも読めず、「黒字倒産」というニュースを見ても、なんぜそんなことが起こるのか分かりませんでした。。ついでに、なんで利息を払ってまで借入するんだろうとも思っていました。。
財務諸表やキャッシュフローを学んだ今は、企業の特性(安定を好むか、リスクを取って拡大を試みているか)が数字から追えるようになり、上場企業のIRを読むのが楽しくなりました。それらの知識は株式投資にももちろん活かせます。(といいつつほとんど利益は出ていませんが・・・)
また、仮に上場企業への転職を考えている場合は、過去分含めてIRから情報を拾えば、自身に合った企業を探すことにも役立ちます。例えば、営業キャッシュフローより投資キャッシュフローが大きいのであれば、リスクを取ってでも成長を図っているのかな、と推測できます。
さらに本業的な意味でも、会計系や原価系のシステムに携わる際は、財務会計の知識がものすごく役に立っています。ユーザと会話する際も、最低限の知識を持つことで、認識の相違を防ぐことができます。
金融系の方や経理部門の方のとっては必修なのはもちろんですが、個人的には、すべての社会人が学ぶべきと言ってもいいくらいの科目だと思います。
ちなみに、2次試験の事例Ⅳに直結する科目であり、診断士試験を合格するためにも重要度が高いと言えます。私自身、まだまだ勉強不足な身であり、これ以上語ると神が降臨してしまいそうなので、このくらいで筆を置きます。
財務会計が面白かったのなら簿記1級がおすすめ!
ビリビリくるお言葉・・・!!
あと2科目あるのでは?
ここまでのパートをまじめに読んでくださった貴重な方(ありがとうございます)は気づかれたかもしれませんが、中小企業診断士1次試験は7科目あるといいつつ、ここまで5科目しか触れていません。
残りの科目である、運営管理と経営情報システムについては、学習のメリットを適切に測れず、★を付けられませんでした。診断士試験学習開始までの仕事や経験で土台ができあがっていたためです。
そんな背景により対象外扱いとしましたが、もちろんどちらもすごく役に立つ科目ですので、それぞれ役立つ例を紹介します。
対象外①:運営管理
試験内容
■運営管理
Ⅰ 生産管理
⑴ 生産管理概論
⑵ 生産の管理
⑶ 作業の管理
⑷ 設備の管理
⑸ 物の管理
⑹ その他生産管理に関する事項
Ⅱ 店舗・販売管理
⑴ 店舗・商業集積
⑵ 商品仕入・販売(マーチャンダイジング)
⑶ 商品補充・物流
⑷ 流通情報システム
⑸ その他店舗・販売管理に関する事項
運営管理は、企業の運営、管理に関する全般的な知識を問う科目です。
製造業や小売り、物流等、業界によっては必須な内容が含まれており、その業界に属する方や、幅広い業界相手にビジネスをされる方にとっては、とても有用だと思います。2次試験の事例Ⅲにも直結する内容であり、診断士試験としての重要度は高いと言えます。
製造業で働いている身としては、運営管理部分は無意識に活用する程身近な知識です。歴史ある企業程、独自の慣習が存在すると思いますので、そういった慣習によらない柱となる知識を持つことで、社内で客観的な意見を出すのにも役立っているように感じます。
店舗・販売管理については、本業的にはあまりに馴染みがないものの、買い物がとにかく楽しくなります。「このスーパーは陳列に凝ってるな」とか「バーコードはこんな意味なのか」とかいろいろ考えることが増え、滞在時間がつい長くなりました。(役に立っていると言えるのか怪しいですね・・・)
その他にも、通販の拡大により重要度を増している物流についての知識も学べますので、仕事に直結しなくても生活する上で役に立つ知識が多い科目だと思います。
対象外②:経営情報システム
試験内容(抜粋)
■経営情報システム
1 .情報通信技術に関する基礎的知識
⑴ 情報処理の基礎技術
⑵ 情報処理システムと関連技術
⑶ データベース
⑷ 通信ネットワーク
⑸ システム評価
⑹ その他情報通信技術に関する事項
2.経営情報管理
⑴ 経営戦略と情報システム
⑵ 情報システム開発
⑶ 情報システムのマネジメント
⑷ 情報システムの評価
⑸ 意思決定支援
⑹ その他経営情報管理に関する事項
経営情報システムは、情報・通信に関する基礎的な知識を問う科目です。
現在、ITの利活用なしでは生きていくのが困難な世の中だと思います。そんなITについて幅広く学べるのが経営情報システムです。多くの企業で取得を推奨しているITパスポートの発展版のような印象ですね。インターネットを利用するすべての方が知るべきだと思う、セキュリティに関する内容も含まれています。
DXや生成AI等、新しい技術も都度盛り込まれるので、ほとんどの方にとって7科目の中でも最優先に勉強すべき、役立つ科目ではないかと思います。
終わりに
今回は、中小企業診断士1次試験についての概要と、学習のメリットについて紹介しました。
リアルさをお伝えするために、悩みに悩んであえて順番を付けましたが、長いスパンで見ればすべての科目が役に立つと断言できます。そのくらい、苦しくも面白い試験ですので、興味がある方はぜひ学習を始めてみることをおすすめします!
以下のかますの記事で、各科目の過去問をピックアップしていますので、少しでも興味を持たれた方はぜひチャレンジしてみてください。
明日は、サトシの出番です。お楽しみに!
仲間を増やすにはどうしたらいい?
マスターボールを投げれば増やせるよ!
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はじめてコメント投稿します。
11月より独学で勉強をはじめてまだ2科目ですが、まとめていただいた内容が大変しっくりきました。企業経営理論に関して基本的な理論を学んだことで視野の広さが変わった実感があります。
財務・会計に取り掛かり中で難易度の高さを実感していますが、これからの科目を楽しみに一層頑張りたいと思います。
今後も投稿楽しみにしております。
はやとさん、コメントありがとうございます!
返信が遅くなり恐縮です。
勉強を開始された直後から当ブログを読んでいただいていること嬉しく思います。
はやとさんが感じられた通り、企業経営理論も学ぶことで視野が大きく変わる科目だと思います。
財務会計については、私も前提知識がなく苦戦しましたが、山を越えると別世界な感じでしたので、ぜひ頑張ってください!
来春に執筆メンバーの入替を予定していますが、それまでも、それ以降もぜひ当ブログからノウハウをインプットしていただけたら幸いです。
こんばんは!
にっくです。
診断士受験を考えておられる方への記事、ありがとうございました!
僕からも、診断士の面白みについて、Xかどっかで読んだ名言があるので、紹介させてください。
「中小企業診断士は、税理士さんでも、弁護士さんでも解決できなかった課題を解決する」
盛られているところも多分にあるとは思いますが、中小企業診断士は幅広い分野の知識を網羅している分、より多くの視点から課題に取り組めます。実務の課題はいろんな原因が複合的に絡まり合って起きていると考えられるので、実務での課題解決にはもってこいだと思います。
勿論、「基礎を学んでいる」にすぎないので、専門家との連携や自分の知見を更に充実させることで、より難しい課題を解決できるようになると思います。
道場のレジェンド投稿の言葉を借りるなら、中小企業診断士は「良く耕された畑」になる事だそうです。
そこにどんな種を植えるか、実をならせるか、可能性は大きく広がると思います。
まとめると「他の専門家に解決できない課題を解決できること」「可能性が大幅に広がること」が診断士の面白みだと思います。
以上、ハラハラドキドキを必死で抑えている2次試験合格発表待ちのにっくでした!
にっくさん、名言のご紹介ありがとうございます!
「他の専門家に解決できない課題を解決できること」と「可能性が大幅に広がること」が診断士の面白みというのはその通りだと思いました。
様々な可能性を模索しつつ、他の専門家に解決できない課題を解決できるようになるよう活動しようと思います。