【合格体験記】3足のわらじもポジティブに! ともさん

こんにちは、ますけんです。

ここ最近は昼間でも凍てつく寒さが続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

本日も合格体験記をお届けいたします。本日は育児と仕事と勉強をうまく両立させて合格した「とも」さんをご紹介したいと思います。

受験生の多くは勉強と仕事、または勉強とプライベートとのバランスの取り方に悩んでいるでしょう。特に女性の方は家事、育児の負担も大きく、非常にバランスが取りにくいと思います。2年かかったとはいえ、そこをうまくやりくりして合格できたともさんの体験記は非常に興味深いです。ぜひみなさまも参考にしてみてください。


(0)受験生情報 名前(HN)・年齢

とも    40代 女性

はじめまして、ともと申します。2年近くかかってしまいましたが、2017年に無事合格できました。一貫して仕事、育児、家事に支障をきたさない、というコンセプトでやってきました。小学校低学年の子供を抱え、旦那は単身赴任中というワンオペ育児の中でそうせざるを得なかっただけですが、仕事と家庭、勉強の両立に悩まれている方の参考になれれば幸いです。

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ

当時往復で3時間近い通勤時間がかかっており、通勤時間の有効活用をしたいと思っていました。そんなときにたまたま新聞で中小企業診断士の紹介がされており、興味を持ったことがきっかけでした。

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

社会保険労務士の資格を持ち、経営関連の本は結構読んでいたので、企業経営はほぼ知っていることばかりでした。一方経済、情報はまったくの初学者で苦労しました。財務も最後まで苦手でした。

(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
家をあけられないので通信教育を受けました。通勤講座は5万円台と安く一次対策だけであれば通勤講座で十分です。ただ添削サービスはないので1年目からTACのお世話になりました

・1年目 一次 通勤講座  二次 TAC二次直前対策講座(web通信)

・2年目 二次 TAC二次本科生(web通信)

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

勉強は当初は通勤時間のみ、勉強を始めた2か月後に人事異動で通勤30分の事務所に転勤できたので、それ以降は朝5時に起き、ヨガやストレッチをした後、子供が起きてくるまでの最大1時間半を勉強にあてました。もともと子供と一緒に10時に寝て5時に起きる生活だったので特に苦はなく、土日も直前期もほぼ変わらずこのペースでした。勉強時間が少ないような気はしていましたが、自分の捻出できるのはこれが精いっぱいなので、これで合格できなかったら仕方ない、と開き直っていました。

①学習開始時期と受験回数

一次・・・1回  二次・・・2回

2016年1月下旬に思い立ち、一次は幸い1回で合格できましたが二次はABCBで不合格でした。もうやめようとも思ったのですが、旦那から「一次合格の権利があるのにもったいないし、あと1回だけ受けてみたら」と言われ再チャレンジすることに。
②一次学習時間

・1次学習時間・・・約300時間

・2次学習時間・・・1年目:約90時間、2年目:約400時間

(5)合格までの学習法
①1次

通勤講座という通信教育を受講しました。1次は半年で中小企業診断士に合格(http://satore.co/2015/01/smcea2014-1st/)というブログがとても参考になりました。通勤講座もこのブログで紹介されていましたし、おすすめ書籍もとても参考になりました。また経済学初学者だったので、「マンガ+講義でよくわかる経済学超入門」(小暮太一 東京経済新報社)が役にたちました。初学者の方はマンガ系がおすすめです。とりあえずとっつきやすくなるので。他はスピード問題集や、過去問、イシケコといった定番をこなしただけで精一杯でしたが、ブログの通り一次は半年で私も合格できました。

②2次筆記

〜1年目〜

 一次勉強中には二次のことまで考える余裕がなく、「経営と運営管理、財務は二次でも使うらしい」ということしか知りませんでした。一次の合格が分かった後、二次対策を調べて愕然としたことをよく覚えています。私にとって一次も富士山級に高い山だったのに、それを乗り越えたと思ったらさらに高いエベレストが控えていた、という気分でした。

 通勤講座にも二次対策はありましたが「ロジックマップ」という答えを導く論理の流れの表がぴろっとついていただけでした。なので、とりあえず大手どころ、ということでTACの二次対策通信講座を受講しました。とはいえ2か月しかなくTACの答練12回と過去問8年分くらいこなすので精一杯でした。結果はABCBで不合格でした。

 〜2年目〜

 2017年1月に再チャレンジしようと決めたものの、10か月も何をやっていいかよくわかりませんでした。そこで道場の合格体験記を読みあさり「解答手順・解答骨子」なるものを確立しようと決めました。特に解答骨子はフェイマオさんの記述がとても参考になりました。以下二次対策2年目でやったことを書きます。

 【通信講座】

再びTACの二次対策通信講座を申し込みました。10か月はやはり長いので、完全独学よりペースメーカーがわりに何かあった方がよいと思ったからです。

 【解答手順の確立】

フェイマオさんにならって解答骨子を作ってから解答を書こうとしました。また

「中小企業診断士2次試験 世界一やさしい答案作成術」(斎尾裕司 同文館出版)もとても参考になりました。これは与件の使用箇所を設問ごとにきりわけていくことで、これによってキーワードの漏れや見落としが減ったように思います。

また「論理的な文章って一体どんなもの?」ということがだんだんわからなくなってきたので、道場でも紹介されていた「論理トレーニング101題」(野矢茂樹 産業図書)を読みました。結果論理的とはただ単に根拠→結論(逆もあり)を書くだけ、という気がして気持ちが楽になりました。(そんなに単純なことではないかもしれませんが)他にも過去問数年分の解答を写してみたり、とにかく過去問を平成13年までさかのぼって、試行錯誤を繰り返しました。

【Web勉強会】

リアルの勉強会は家を空けられず無理なので、フェイスブック上での勉強会に参加しました。過去問の答案を投稿するのですが、丁寧なアドバイスをいただき、また他の人の答案を見ることでずいぶんいろんな気づきが得られました。地方在住や私のように家庭の事情で家を空けにくい人にもweb勉強会はおすすめです

【財務対策】

財務が苦手なので二次対策は財務を重視しました。過去問、イシケコの他TAC簿記1級問題集(簿記の問題集 日商1級 3直接現価・意思決定会計編TAC/出版 これが一番診断士試験の出題範囲に近かったです。)も繰り返しやりました。おかげで財務への苦手意識は大分なくなったのですが、平成29年の本試験の事例Ⅳは撃沈。。。後から見直すと単位の書き忘れなど、どうしようもないケアレスミスまであり、問題を解くことよりも見直しをしつこくしつこくすればよかったと思います。

これら①~④を淡々と毎朝の日課のようにこなしていました。ただ一向に通信教育の答練の点数は安定せず、はたしてこれで実力がついていっているのか不安でした。初めて変化を感じたのは9月の模試を受けた時です。ふっと「何が出てきてもいつもどおりにやればいいや」と思え、そのときの模試の結果は全国100位内のA判定・好成績でした。「いつもどおり」というのが要は解答手順のことで、特別なことはやっていませんが私の場合、「問題文を読む→切り口、制約条件の確認→SWOTチェックしながら与件を読む→各設問ごとに与件の切り分け→全設問の解答骨子を作る」までで大体40分くらい、残り40分くらいで各設問の解答を書いていく、という流れになります。似たようなことは一年目の二次対策からやっていたのですが、それが完全に身につくには繰り返しの練習が必要だったのだと思います。

(6)学習時・受験時のエピソード

重要なプレゼンの前日などはきまって眠れなくなる小心者なので、嫌な予感はしていました。案の定一次試験の前日も2回の二次試験の前日も、あげくに口述試験の前日まで眠れませんでした。。。試験当日は寝不足でふらふらになりながら、ドリンク剤と蒸気マスクを友に気合で乗り切りました。ちなみに蒸気マスクはおすすめです。前日眠れていたとしても試験日午後になると疲れてくると思いますが、目を休めるというのは思っていた以上に疲労回復効果があります。

(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

特に二次対策は筋力トレーニングに似ていると思います。日々トレーニングすることで結果はすぐには出ないし、本当に学習効果があがっているのかさっぱりわからなくなりますが、それでも実力は確実についていきます。あきらめないでがんばってください

体験記はここまで!


どうでしたでしょうか!?今回の体験談から4点ほど参考にすべき点があると思います。

①1年目の失敗の要因

ともさんは私と同じく2年目合格の多年度生です。1年目のうまくいかなかった要因は2次試験対策が1次試験合格までほとんど手をつけられなかったことかと思います。1次試験終了後の2ヶ月強で2次試験に臨むのは極めてハードです。ストレート合格を本気で狙うならば、1次試験と並行して2次試験対策を少しでも進めましょう

②2次試験における解答手順の確立

2次試験は80分で与件の情報を処理し、解答しなければなりません。時間的にはめちゃくちゃハードです。なので、どんな問題でも対応できる「解答の金型(テンプレート)」を身につけておくと、高い品質の解答を短時間で作成できるメリットがあります。これには私ますけんも同感で、合格した2年目は解答のテンプレートに当てはめる作業を重視していました。

③事例Ⅳ対策

複雑な管理会計、ファイナンス問題が出題される事例Ⅳ。難しい問題も多く対応しづらいのは事実ですが、他の事例と比べ解答がはっきりしているのも事実です。なので、比較的準備しやすい事例といえるでしょう。1年間かけてコツコツ対策した成果が出やすい科目とも言えます。私も2年目の時は「事例Ⅳは絶対にA評価を取って、貯金を作る!」と息巻いて1年間勉強しましたし、結果的にはそれに救われました。

④制約にも負けない心

お子様がいらっしゃると生活リズムに大きな制約が生まれます。それをネガティブに捉える方は多いですが、ともさんのように開き直って勉強に励むことでポジティブになれます。結果的にはモチベーションの維持につながり、合格に近づいたのではないでしょうか。読者の方々も少なからず勉強の「制約」があると思いますが、その事実をネガティブにとらえているようならば、視点を変えてみて少しでもポジティブに考えられるように心がけましょう!

本日はここまで!ますけんでした。

 

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