【二次試験】まっきーの事件簿:file10 ~9月中旬~
こんにちは、まっきーです。
TAC2次公開模試が終わり、LEC・MMC模試も今週末。
そして本試験まであと残すところ一カ月とすこし。
学習は順調に進んでいますか?
さて私はというと模試を経て「いい加減答案を全部埋められなければヤバイ」と思いだした時期で(遅い?)、その後の演習では少しずつその空欄も減ってきたころ。
負のスパイラルから一歩脱出かと思いきや、やはりここでそうやすやすと突き抜けられないのがトラブルメーカーたる所以でしょうか。
それではさっそくこの時期のまっきーの生態を探ってみましょう。
【それでも点は伸びない】
前よりは「埋めて」出しているので少しはマトモに戦えるかと思ったのも束の間、点数自体は対して伸びていかない。
また、埋められる様になってきたとはいえ少し悩めばまた埋まらない、まさに低空飛行一直線である。
原因は言うまでもなく、道場メンバーが手を替え品を替え書き連ねる
「読む力」、この不足。
つまりは「何を聞かれているかわかっていない」、唯それだけである。
何を聞かれているか「わかって」いれば、ある程度の点数は絶対に取れる。
しかしながら、まっきーは「わかってない」事をわかっていなかったのである。
他クラスに遠征にいった学習仲間からテクニック的な要素を聞き出してはトライ、道場記事を読んではまたトライ、しかしながら結果はことごとく惨敗。
何をやってもうまくいかない場合、原因は基本的なところにあり大抵はその足元に転がっていている、そこに気づかないのもまたヒトなのだ。
【この時期のモヤモヤ】
話はかわり当時、常々思っていたこと。
「アタリマエッテ・・・スナオッテ・・・ナンデスカ?」
受験校の講師から、合格者から、口々に語られる合格の秘訣。
「当たり前の答案をつくる」「素直に解答する」
もちろん最終的にはその一言に尽きる、それは間違いない。
しかしそれが必須だとわかっていて、ひねくれた方向、ましてや俗にいう「アイディア解答」をわざわざ書こうなんて思う受験生は果たしているのだろうか。
本人は「当たり前」に書いているつもり、だけど点が取れない。 そこへ「合格する為には当たり前の事を書きなさい」と言われて
尚更何を書けばいいのかわからなくなった、
それが昨年9月半ば時点のまっきーである。
【結局何を書けばいいのか?】
<当たり前>
1 そうあるべきこと。そうすべきこと。また、そのさま。
2 普通のこと。ありふれていること。また、そのさま。並み。ありきたり。
しかし合格率20%という数字は決して「並み」とは言い難い。
昨日今日勉強を始めた人間がぱっと思い浮かぶ当たり前さではなく、逆にコンサル会社面接時に求められる当たり前さではなく、結局、ここでいう当たり前とは「中小企業診断士2次試験」でいうところの「当たり前」なのだ。
私はこの時期よりもう少ししてから、せんせいと同様「ふぞろいな合格答案」を手にすることになり合格への糸口を少しずつ模索していった。
この作業がなければ、奇跡がどれだけおきたとしても私が合格する事はまずなかったと思う。
とはいえお勧めしたいのは「ふぞろい」の購入ではなく、当たり前の答案を書く為に、一般的にここまで書ければある程度合格とされるもの(ex:予備校の模範解答、予備校の答練における成績優秀者の答案、ふぞろいな合格答案などなど)から「合格のレベル感」を掴む事。
不思議な事に、実力的に届いていないとはいえ目標とする答案のレベルが自分の中で定まり始めてから、あれだけ無駄を省こうと時間を削る努力をするも時間に入れられるか入れられないかといった不安定な状態からすんなりと時間内に解答が書ける様になった。
あんなに下を向いたままびくともしなかった得点が少しだけ、上を向いた。
漠然と「設問を、与件を、しっかり読み込みなさい」と言われるよりも、「このレベルの解答を書くため」に「どの程度読まなければいけないのか」という基準が自分なりにようやく出来上がってきたのだと思う。
あと残り一カ月強。
ここから本番まで答案を矯正し合格へもっていくために、今一度、合格レベルをご自分なりに再確認してみてはいかがでしょうか。
それでは本日もはりきってまいりましょう!
ふうじん様
度々のコメントありがとうございます!
”「複数解釈」が疑心暗鬼な「深読み」による不安定さを伴う一方”この一言はしびれました(笑)
「複数解釈」自体は二次試験を解くにあたって重要なことだと思うのですが、この広げかたを間違えてしまい時間が足りなくなったり、気づけば与件からはずれてしまっている(そのつもりがなくてもアイディア解答になっている)事がよくありました。
本当はその辺のあたりをもっとわかりやすく、前回と今回の記事でお伝えできればよかったかなと思います。
コメントを通じて補足して頂き、ありがとうございました。
ふうじん様も仰る通りまだまだ修行の真っ最中ですので、これからも貴重なコメント、お待ちしてます!
まっきー様、貴重な補足情報ありがとうございます。
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>問題本文を「読む力」がまずは重要で、それを「複数解釈等」ではなく「合格答案レベルを知る」事で補った
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仰る通り、「複数解釈」が疑心暗鬼な「深読み」による不安定さを伴う一方、「合格答案レベルを知った」ことは解答を安定させる効果があったのではと拝察します。
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またこれにより、材料の目星をつけるだけでなく、解答記述をいちいち考える手間が省け、時間短縮に成功した効果もありそうです。
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新たな発見も仰る通りで、この試験の良いところは、合格後の工夫次第でさらに実力を伸ばせる所だと思っています。
なるほど、生々しい得点感覚が伝わってきます。これって普通の人が、「要求解釈」→「問題本文」と進む所を、
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①要求解釈
→②書きたい構成要素をイメージ (合格レベル感、 レシピ)
→③問題本文で材料を探す (どの程度読むか?)
→④ごく当り前の答案
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という手順に変えたら得点が上向いた、という理解で良いでしょうか?すると、②に気付くことがポイントの様な・・。
返信が遅くなり申し訳ありません。
コメント読ませて頂いて、逆に「なるほど」。
うまく伝えられず少しばかりモヤモヤしていたところを、あっさり解説されてしまいました(笑)
確かに、「②書きたい構成要素をイメージ」した事は自分にとってかなりターニングポイントだったと思います。
私の場合、当時、「①要求解釈」は出来ているつもりでいたのですが、手元に残っている答練での答案を今見ても、「なんでこの設問にこの答えだったのか」意味のわからない答案がちょこちょこあるんです。
また、他の方は複数解釈等で設問・与件を「深く読む」訓練をしていたかと思うのですが、私に限ってはそれを80分の中でやみくもにやろうとすると余計な事まで考えすぎて時間オーバーになる事が多々ありました。
なので、要求を、問題本文を、「読む力」がまずは重要で、それを「複数解釈等」ではなく「合格答案レベルを知る」事で補った、くらいの認識だったのです。
ふうじん様のコメント内容を少し拝借して解説すると
①「だいたい何が聞かれているのかがイメージできる状態」からの→要求解釈(材料の目星をつけることができた)
→③問題本文で材料を探す (目星がついているのでどの程度読むかがわかってきた)
→④ごく当り前の答案
というイメージで、ふうじん様のコメントにもある→【書きたい構成要素をイメージ (合格レベル感、レシピ)】という②の手順を私はざっくり①に包括して捉えてしまっていたという事になります。
「読む」という行為の認識をどこの範囲まで広げるかですが、私の中ではやはり最終的に広義での「読む」という行為が最も合格に直結するのではと思っています。
しかし、その範囲を更に分析・分類していく、または別の手順として確立させる事でより合格答案作成までの手順が明確になるのですね。
ふうじん様の意図を捉えられているかは非常に微妙ですが、勉強になりました・・。
伝える側としての力不足は反省すべきところですが、自分の頭の中を人に解説してもらうのは新たな発見があっておもしろいですね。
コメントありがとうございました!