【合格体験記】速修コースでのストレート合格 〜 KICしんのすけさん〜
こんにちは。ZonEです。
2012年合格目標の受験生の皆さん、学習の進捗はいかがでしょうか?
年末に向けて業務が忙しく、思うように学習が進まない…という方も多数いらっしゃるかと思います。
一方、T◯Cでは12月から速修コース(速修クラス)がスタートするようですね。8月、9月から学習を開始している受験生と同じ土俵で勝負するためには3〜4ヶ月のビハインドを挽回しなければならない…ということで、学習を開始するかどうか迷っている受験生予備軍の方々もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな、「診断士勉強に挫折しそうな方」や「診断士勉強の開始を躊躇している方」にぜひ読んでいただくべく、昨年速修コースで見事ストレート合格を果たした KICしんのすけさん に合格体験談を寄稿していただきましたので、ご紹介させていただきます。
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はじめまして。KICしんのすけといいます。
私は2010年度T○Cのストレート速修コース・週末通学を受講しなんとかストレート合格できました。
いよいよ2012年度速修コースが始まる時期ということで速修コースに関する私個人の体験談をご紹介したいと思います。
また、道場もストレートコースが前提の記事もありますので速修コースの方が、そのまま適用できない点の参考になればと思います。
1.速修コースのハードル
速修コースの特徴はパンフレットに譲りますが、パンフレットを読んでも最初は気づかないような私なりの速修コースの苦労した点を書きます。
①養成答練のコマがない
養成答練が教室講義ではなく、自宅学習となります。
自宅学習自体は問題ないのですが、養成答練の1週間がカリキュラムにないことが苦しかったです。
私の1次の時の1週間の学習ルーチンは
- その週の講義内容の分のスピード問題集を解く
- 同じく過去問を解く
- 翌週講義分の予習(テキスト一読)
だったのですが、科目と科目の間は、上記内容に更に
- 養成答練を解く
- 自宅学習問題を解く
が追加されます。
つまり週次のルーチンにプラスして科目全体の復習をしなければなりませんでした。
更に新しい科目の予習は、頭がうまく切り替わらずペースが落ちました。
科目の切替わりの1週間は、通常週にプラス10時間程度の学習時間の確保が必要で仕事や家庭の事前調整に苦労した覚えがあります。
②GWのカリキュラム
速修コースは、GWの11日間に経営法務と中小企業経営政策が詰め込まれます。
更に中小企業経営政策の講義最終日の数日後には企業経営理論の完成答練になります。
さすがにこの期間はキツかったです。
GWの全日を学習時間に充てても上記学習ペースは維持できず、翌週以降に学習残を残すことになりました。
ストレート生はGWは復習に充てられますが、速修生はレギュラー講義で手一杯です。
GWは勉強三昧を覚悟して、あらかじめ予定調整しておいた方がよいと思います。
③1次の学習中に2次の先行着手がしづらい
速修コースは2次スタートアップ講義・演習が自宅学習となります。
よって、1次レギュラー講義と予習復習の合間をぬって対応しなければいけません。
それだけでも十分ツラいのですから、2次学習の先行着手は現実的には難しいと思います。
私は1次不合格の恐怖から、1次の学習に集中することにして2次の学習は1次試験が終わるまでまったく着手することができませんでした。
この見えないダメージは2次の学習を始めてから痛感しました。
だからといって、1次の学習時間の合間に2次の学習を進める度胸と覚悟は私にはありませんでしたけどね。
④焦り
T○Cの自習室で勉強していると、ストレート生が近くで勉強していることがよくあります。
当然ですが、カリキュラムが速修より先をいっているので例えば、速修で3科目目の運営管理をやっている時に、ストレートは既に6科目目の経営法務に突入しています。
これは、とにかく焦ります。
しかし焦っても仕方ありません。
目の前のことを粛々と進めましょう。
2.速修コースのメリット
ここまではネガティブなことばかりですが決してそれだけではありません。
私が速修でよかったと思えた点を書きます。
①短期集中
よく「中だるみをしないのがメリットだ」と聞きますが、これは確かに実感しました。
私は公開模試のあと、いわゆる中だるみになり、勉強をしてはいるけどしているだけという状態になりました。
見通しがたったら手を抜き始めるという自分の性格が顕著に出てきてしまい本試験でヒヤリとすることになってしまいました。
これが更に長い学習期間だったら、もっと中だるみ期間が長くなり挽回不可能になっていたかもしれません。
走りきりやすいというのは大きなメリットです。
②短期間高回転
企業経営理論を例にとると、ストレートコースが養成答練から完成講義初日までの期間が約6.5ヶ月であるのに対し速修コースは基本講義の最終日(養成答練のコマが無いため)から完成講義初日までの期間が約3.5ヶ月です。
道場で「橋げた理論」を掲げていますが、橋げたの劣化期間は短いにこしたことはありません。
速修コースの方が修復期間が短くなるはずです。
③メリットではないですが、考え方として・・・
ストレートコースと速修コースの違いは完成講義が始まるまでだけです。
以降は、違いは全くありません。
そして、完成講義開始時点から1次本試験までは、まだ3ヶ月もあるのです。
完成講義開始時点で修得度合いがストレート生に比べて少なかったとしても
まだまだ挽回可能です。
しかも、ストレート生より伸びしろが残っているケースが多そうです。
3.まとめ
速修コースはストレートコースのカリキュラムを比較すると、違いは1次の基本講義までです。
よってスケジュール的なハンデは1次のみと思われがちですが(私もそう思っていました)
上述の通り、1次学習期間中の2次学習着手が難しい点を踏まえると、2次学習にも影響がありそうです。
しかし、2次試験は学習量があればよいというものではありません。(たぶん)
気づきを得られるか、とか、センス(これを言ってはおしまいですが)とかに依存するような気がしています。
現に、1次を突破するような猛者が2年かけても苦労していることもあるのです。
ですので、速修生はまずは1次突破を最優先にとにかくノンストップで突っ走る!
2次は1次試験が終わってから、自分を信じてノンストップで突っ走る!
これに尽きるのではないでしょうか。
決して悲観したり焦ったりすることはないです。
元々、診断士の学習は努力と根性が求められます。
それはストレート生だろうと速修生だろうと変わらないのですから。
がんばってください!
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KICしんのすけさん ありがとうございました。
なるほど、速修コースは非常に大変ですが、短期集中のメリットもあるわけですね。
今回語っていただいたポイントを事前に知っておくことは、これから速修コースで学習を開始する方にとって大きなアドバンテージになると思います。
また、学習の進捗が芳しくない方も、短期集中で頑張っている受験生がいることを思えば、諦めるのはまだまだ時期早尚です。
KICしんのすけさん の合格体験記を参考に、引き続き頑張っていただければ幸いです。
それでは、今日はここまで。