【二次試験】80分間の回答プロセスについて

一発道場の読者の皆さま、こんにちは。TOMです。

早くも本日は8月の最終日。明日から9月。本番当日まで52日となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

TOMはどこでもらったか分かりませんが、夏風邪をこじらせ、つい先日まで一週間近くダウンしておりました。今も薬のせいだと思っていますが、本調子ではありません。ダウンした私が言っても何の説得力もありませんが、貴重な勉強時間を継続的に確保するため、学習面だけでなく、体調面やメンタル面のケアも是非してくださいね。(メンタル面については先日3代目のひめから紹介がありました。)試験当日までは何においても二次試験を優先に全てを組み立て、これまでの努力を無駄にしないよう気をつけてくださいね。


さて、8月下旬から9月上旬となると、特に受験校に通われているストレート生の方は事例1から事例4までの答練を一通り経験され、ご自分の課題・今後すべきことに関し、考えをめぐらしている頃だと思います。また、多年度生の方は最後の答練の二巡目に入った頃だと思います。

皆さんの学習状況により違いはあるでしょうが、事例1から事例3に関して言えば、例えば以下のような感じでしょうか?
(事例4は与件文はあるものの、事例1から3と対応が異なるので別に考えてください。)

  1. 時間内に解き終えることができず、設問によっては白紙の部分が残ってしまう。さて、どうしたらいい?
  2. 時間内には一応解き終わるが、なかなか安定的に合格点に到達できない。さて、どうしたらいい?

私の場合、1年目の段階では1の境地、2年目の段階でようやく2の境地でした。昨年は解き終わることはできてもまだ安定的に得点できるようになっていないので、残り2ヶ月弱となるなか、焦る日々を送っていました。

そこで、本日ですが、特に事例1〜事例3共通で必要となる「80分間の回答プロセス」についてお話しします。これがルーティン化できれば、少なくとも1と2の素地となる部分ができます。残りは何をどのように書くかです。(これについては次回以降お話しします。既に書き方の考え方である「金型」についてはその世界の畠ちゃんが紹介しています。私もこの考えに賛成です。)

実際には書くべきことが試験中に想起できないと、途中で詰まってしまったり、見切り発車的な回答を書いてしまうわけなので、想定したプロセスが有効に機能しません。従い、何をどのように書くかについても力をつけなくてはなりません。しかし、実際に何回か試した方は実感できると思いますが、80分間で本当の意味で考えて書くという時間は極めて少ないです。設問文・与件文を読んだ時に「反射的に(背骨で考える)」回答の流れが出てくるようにならないと本番では焦ります。そこで、「反射的」とはいえ、考える時間を捻出したいので、試験対応の型を作り、無駄な時間を削ぎ落とす必要があると思っています。

さて、私の事例1から事例3の「80分の回答プロセス」は以下の通りです。

TOMの80分の使い方(事例1〜事例3)

【回答準備:開始後2〜3分までに】

  • 問題用紙のホチキスの針を外し、下書き用紙を作る。(注①)
  • 設問数と各設問での回答文字数、配点を確認し、下書き用紙に設問数と回答文字数に応じた回答骨子を記載する枠を設ける。(注②)
  • 問題用紙の段落に数字を記入する。(注③)
  • 最初の段落を読み、与件企業の概要を把握する。(注④)

【設問要求解釈:開始後15分までに】

  • 設問を読み、要求事項を捉え、回答骨子として答えるべきであろう要素を下書き用紙に記載する。(注⑤)

【与件文確認:開始後25分までに】

  • 与件を読み、設問の要求事項に関連する箇所を確認する。(注⑥)
    • 事例1は直接的に設問と関連する与件文が少なく苦労しますが、事例2と3は比較的関連する与件文が多いので、どの与件文をどの設問で使うか考える必要があります。

【回答骨子作成:開始後分45分〜50分までに】

  • 下書き用紙に回答骨子を作成する。(注⑦)

【回答作成:開始後75分〜80分までに】

  • 回答骨子を回答用紙に転記し、回答欄を埋める。(注⑧)

注①:定規で問題用紙を切る方もいました。私は大きな定規を持ち合わせていなかったので、針を外す方法を採りました。
注②:配点の確認は各設問の重要度チェックです。60点を如何にもぎ取るかが重要なので。
注③:与件文の展開が変わり得る場所をより明確に認識できるようにするのが目的です。段落間に線を引く方もいました。
注④:最後の段落に目を通すこともシバシバ行いました。与件企業の社長の思いが記載されていることが多かったためです。
注⑤:80分間の回答プロセスの肝の1つ目です。次回以降で触れます。
注⑥:80分間の回答プロセスの肝の2つ目です。次回以降で触れます。
注⑦:基本的に注⑤で準備した「型」を利用して文章を起こします。また、ここで熟語力が問われます。熟語力が弱い文章が解答欄に収まらないので、次の回答作成プロセスで苦労します。
注⑧:幾分反省が入りますが、私の場合、回答骨子が事実上の回答とほぼ同じでした。回答骨子の方が文字数が多かったことも多々あり、回答用紙本紙に書く時間が少なくなってしまったこともあります。当たり前ですが、骨子は採点されませんので、骨子の作りすぎにはご注意ください。唯一メリット的な事といえば、再現答案を作る必要がほぼありませんでした。ちなみに骨子を全く作らないというツワモノもいます。どの方法がご自分に合うか、手を使って判断してください。


如何でしょうか?

もうプロセスは固まっているという方はそのままで、もし、まだプロセスが出来ていないという方であれば、対応方法の一つとして参考にしてください。

次回は、プロセスは出来たものの、答練や模試でブレる中、残り2ヶ月弱で、事例1〜事例3の得点を合格水準(60点)にあげるために取り組んだこと(具体的には設問要求解釈・与件文確認・回答骨子作成)に触れたいと思います。

以上、TOMでした。

 

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