独学スト生の二次試験
「事例Ⅰ~Ⅲってこれ、80分で解けるの?」
「解けないと思うけど、独学ストレート生なら50~60点の答案を書くことはできると思うよ。」
「50~60点?」
「そう、安定して狙えるのは50~60点。あとは、当日出たとこ勝負で運よく得点を積み重ねられるか、事例Ⅳでどの程度カバーできるか、そんな勝負だと思うよ、独学ストレート生は。」
「最終的にはそれで仕方ないとして、今のところ80分じゃ満足に解答すらできない。50~60点というレベルにも程遠いと思う。80分で何をすればいいの?」
「俗に、解法、メソッド、ハウツーとかいわれる辺りの話だね。」
「たぶんそうだと思う。」
「そのやり方はね、人それぞれだよ。」
「・・・」
「それぞれ思考プロセスも違えば、持っている能力にも差がある。そして、“目指す答案”も違う。だから最終的には10人いれば10通りのやり方が出来上がると思うよ。」
「だから自分で考えろっていうこと?」
「そうなんだけど、何も一から考える必要はないよ。そんな時間もないし。市販の書籍やネット上で、いろいろな解法が紹介されているじゃない。その中から自分に合いそうなものみつけてきて、まずは真似てやってみる。」
「真似て・・・」
「そして良さそうなものがあったら、それを自分の能力に合わせて、使いやすいように改良していく。」
「改良・・・」
「要するに“パクってカスタマイズ”だよ。」
「何となく分かった。でも、いろいろあるけど、まずはどんなのがいいんだろう?」
「パクリの部分ね。市販の本だけじゃなく合格者の言い分も参考にするのなら、それこそ十人十色。全部試している時間もないから見極めも重要だね。個人的には、独学合格者の解法なんかより、受験校や通信で学ばれた合格者の解法の方が明らかにいいと思うよ。それらは、受験生を合格させるプロの考えた解法がベースとなっているはずだからね。」
「そして、良さそうなものを自分なりに改良していく。」
「カスタマイズね。これは試行錯誤。“なんか少しうまくいったかも”と思ったときがチャンスだと思うよ。そのときの作業をしっかりと分析すると、自分にとって重要なものが見えてくると思う。」
こんにちは、 Xレイ です。
2次対策はいかがでしょうか。
過去問に取り組んでみて分かったと思います。その手強さが。
独学ストレート生が事例Ⅰ~Ⅲで安定して60点以上を取れるレベルになるのは、なかなか大変だと思います。
やはり事例Ⅳでしっかりと得点しないと、厳しい戦いになるのではないでしょうか。
いまだ、事例Ⅰ~Ⅲは先が見えない状態だと思うので、どうしても事例Ⅰ~Ⅲの対策を優先したくなるですが、事例Ⅳの対策を疎かにしてはいけません。
事例Ⅰ~Ⅲはあと7週で何とかなると割り切って、事例Ⅳ対策に一定の時間を割くのも一つの戦略だと思います。
80分で解答を書く。
当ブログで連日話題に上がっている「80分のお作法」とでもいいましょうか。
時間があるならば、一から自分で考えていきたいのですが、残り7週では時間が足りません。
ならば、自分に合いそうなものをどこかから見つけてきて、使いやすいように改良していく。執筆陣の多くが同じようなことを言っているのですが、私もこれでいいのかなと思います。
ただし、“目指す解答”はしっかりと自分で考えていかなければいけません。
今週末に大手受験校で模試があるようですが、そこでは俗に言うキーワード採点がなされるとか。
おそらく加点方式なのでしょうが、その観点から、“多方向性の解答”さらには“キーワード詰め込み”のような対策も時折目にします。この辺りも十分に考えた方がいいと思います。
もし、減点方式のような採点なら、その行為はリスクになると思うので。
実際はどんな採点方法が取られているのかは分かりませんが、内容が違うのに随分と同じ得点の答案があるな、といった印象です。
少なくとも2,3点単位の細かなキーワード採点を想定するのは、厳しいのではと思います。
それでは、また Xレイ
診断士(通りすがり)様
さほど多くの事例を解いたわけではありませんが、事例1から3は「読む」センスと「考える」センスに加えて、少しの「書く」技術で対応できるのかも知れません。(私が出来る、という意味では無いです。念のため。)
ただ、この試験に合格するためには感性のチューニングが必要なのかな、と思っています。
恐らくチューニングにかかる時間を考慮すると、ストレート狙いなら事例4中心に点数を稼ぐ戦術の方が有効、ということなのでしょうね。
診断士(通りすがり)様
いろいろな意見は大変参考になります。
今後ともよろしくお願い致します。
ストレート狙いであれば、事例4を除き、逆に感性で乗り切った方がいいような。ストレートは「たまたま」ですからね。
Xレイ様
回答ありがとうございます。
「美人投票」ですか、そのように捉えたことはありませんでした。「大多数が選ぶであろう」銘柄を選ぶということですよね。落ち着いて全体を見る余裕が無いと難しそうです。
私の場合、少し論理を飛躍してしまう傾向があるようで、まずそのあたりをコントロールしていければと思います。
zenzen様
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コメントありがとうございます。
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>ポイントは方向性、論理性、記述の粒度
同じようなこと考えています。
昨年の事例Ⅱの第1問のように、明らかに正答を予測できる問題もあるので一概には言えないのですが、昨年の事例Ⅰの各設問のような問いに関しては、重要なのは“解答の方向性”で、それを分かりやすく説明できればいいのではと考えています。
キーワードに関しては、例えばその事例Ⅰの第1問であれば、正しい方向性で答えようとすると「技術革新のスピードが早い」「研究開発資金」「外部連携」といったようなワードが自ずと入ってくる(その方が分かりやすい)といったイメージです。必ずしもそのワードありきで解答するのではなく。
なので「与件文中のこのワードはどの解答で使うんだ?」といったような観点では難しいところもあるのかなと。
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「人並み答案」に関しては先代のどなたかがお考えになった言い回しで、申し訳ございませんが私には正確にお答えすることができません。
個人的には、経済学者ケインズの言うところの玄人筋の行う投資いわゆる“美人投票”のようなことを指南しているのではないかと考えていますが。
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以上、すべて個人的見解です。
引き続き二次試験対策を頑張ってください。
某T社の模試を受けてきました。模範解答と自分の解答を並べて考えてみましたが、仰るとおりキーワードでの加点を狙うのは難しいと感じました。
>内容が違うのに随分と同じ得点の答案があるな、といった印象です。
これは非常に重要なことではないかという気がしています。
ポイントは方向性、論理性、記述の粒度ではなかろうかと。方向性を間違えるということは、はやとちりした分析をしているか、奇抜なアイディアを披露しようとしている可能性が高い。論理性が弱い、あるいは因果がずれていると説得力が薄れる。記述の粒度が揃っていないとテキストとして完成度が下がる。
これらが「そこそこ」まとまっていれば採点対象にはなるのでは。
執筆陣の皆さんがよく使われる「人並み答案」というのはそういうことなのかな、と勝手に考えているのですが、方向性合ってますでしょうか。