2013年度、中小企業診断士二次試験 事例IIをやってみた

こっそり投稿。

2013年度、中小企業診断士二次試験 事例IIをやってみた。

【第1問】80文字・20

B社製品は、他社にない原材料配合、機械化後も変化ない味わいにより顧客から高い評価を得て固定客がある上、贈答品や取寄せによる遠方の新規顧客への販売ルートもあるため。

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【第2問】80文字・20

X市機械部品製造業と協業し、旬の食材やそれを提供するX市農家の名前や写真をデザインやシールに活用し特別感を演出し、地域住民以外にも原材料や地域ブランド訴求図る。

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【第3問】(設問1)100文字・15

かまぼこ全体売上が前年比12%増の中、Z社売上1%増に対してB社41%増だった。B社売上シェアも21%から26%に上昇しZ社シェアの51%に接近した。イベントでB社製品の認知度が向上し売上増・シェア増につながった。

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【第3問】(設問2)100文字・15

売上は水産練物全体で7%増、かまぼこ全体12%増、利益率の高いプライベートブランドかまぼこも12%増で、B社イベントの相乗効果と評価し、今後も継続し売上増を図る。平均客数は1%減の為POP店外掲出で来客増を狙う。

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【第4問】(設問1)100文字・15

通信販売増で、費用面では冷蔵配送費増や人件費増、保存期間の短い商品の在庫費用増の可能性があり、売上面では顧客と直接接触機会減少でニーズ把握力低下で商品開発力低下が売上減となり、利益減少の可能性がある。

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【第4問】(設問2)80文字・15

X市農家に苺狩りや筍堀りに来た観光客や、YスーパーのX市外店舗の顧客に、インターネット販売のチラシを配布。贈答や取寄せ品に紹介者特典提供で、口コミの拡販を狙う。

そこまで時間をかけずざざっと作ったという意味では本番に近い環境かもしれませんが、Wordで作成した分、本番環境より格段に効率よく作成できていることは間違いないでしょう。受験生の皆さんは恐らくもっといいのが書けるのでしょうが、ブランクが長い僕にはこれが精いっぱいです。事例IIで数値を出させるとは、意外な変化球でしたが、それ以外はオーソドックスな事例IIと感じました。この「やってみた」は小職の個人的な見解を表わすもので、道場全体の見解ではありません。また他の事例を提供する予定もありません(執筆メンバーがその気になれば、あるかもしれませんが)。なお、小心者なので、コメント不可としようと思ったのですが、やっぱり開設してみました(笑)。「これでよく受かったな」などのコメントばかりだとヘコみますのでコメント不可に戻したいと思います

by ハカセ

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2013年度、中小企業診断士二次試験 事例IIをやってみた”へ8件のコメント

  1. ハカセ より:

    >あっきー様。またまたのコメントありがとうございます。そうですね、B社売上増を指摘するのみならず、その先を指摘するのは大事なことだと思います。たd、その先に何を指摘するかは色々と意見が分かれそうですね。僕は「かまぼこ全体の増加率よりもB社の増加率が多かった」という風にあくまでも指標としてしか使えませんでした。一方、某大手予備校は模範解答で「B社はPBではなく競合Z社からシェアを奪った」と指摘。あっきーさんは「B社キャンペーンがかまぼこ市場全体を底上げした」と指摘。どれも妥当性がありそうですね。最後は、設問1の趣旨である「イベントやPOPがB社販売実績に与えた影響はどのように評価できるか」にどれだけ近いか、で加点が変わってくるのでしょうか・・。本当の模範解答が分からないので、悩ましいところです・・。

  2. あっきー より:

    ハカセさん
    レスありがとうございます。勉強になります。
    少し時間が空きましたが、せっかくなので補足しますと、「B社のシェアアップは、競合から奪ったのではなく、かまぼこ市場全体の活性化を牽引したことによりもたらされた」という視点で答案構成したということがお伝えしたかったのです。実際、B社ほどではないにせよ競合他社も昨対でアップしてますので。
    取り込むことができた顧客属性はキャンペーン内容からの推定になってしまうので言及すべきか微妙なとこかもしれないですね。
    いずれにしても、縮んでいく市場の中で消耗戦になると下位メーカーは不利なので、ガチンコ勝負を挑むよりはずっといい試みだと思うし、問題形式は変われど絵に描いたような事例Ⅱって感じで試験場でニヤリとしてたかもしれません笑

  3. ハカセ より:

    OK様、コメントありがとうございます。この答案が合格レベルに達している自信は全くありません。OK様が指摘できた根拠で僕が見逃したものもあるでしょうから。でも、ふぞろいとか見ていても、合格レベルの答案って「なんだ、そんなもんか https://rmc-oden.com/blog/archives/3372 」って感じることも多いですよね。キレキレではない、「グゥの音」が出てしまうような、ツッコミどころ満載の、ありふれた答案でお恥ずかしいのですが、でもそれ(=多数派答案)を目指したのも事実です。お団子( https://rmc-oden.com/blog/archives/12566 )は少しずつ盛るように心がけましたが。

  4. OK より:

    ハカセ様 さすが合格者の答案だと思いました。試験時間後に気づいた書き漏らし箇所や、見逃していた根拠に触れられていて、自分の足りない部分を掴めました。某受験機関の解答例よりリアリティを感じました。精進いたします…。

  5. ハカセ より:

    通りすがり様。コメントありがとうございます。なるほど、ご意見ありがとうございます。確かにそうかもしれませんね。この最後の問題は解答者によって答えが相当バラけると思われ、高得点は難しい。ここは時間をかけずに「苺狩り」と「筍掘り」で5~6点取れればOKかな、それ以上考えても無駄だな、と感じていました。ちなみに、「苺」と「筍」が「イチゴ」と「タケノコ」ではなく、事例本文で漢字でルビを振ってあった(=文字数を短縮してあった)時点で、「あ、これは解答に使うんだな」とピンと来た受験生は多かったはずで、この2つは(この問題ではなくてもどこかで)必ず使わなければいけないのでしょうね。

  6. 通りすがり より:

    とても参考になりました!
    ありがとうございます!

    ただ、【第4問】(設問2)は、インターネット販売はスーパーマーケットと競合になるはずなので、スーパーの顧客に告知するのはマズイ気がしました。

    何とか今年合格したいのですが、事例4が散々だったので、ドキドキしながら過ごしてます。

  7. ハカセ より:

    あっきーさん。コメントありがとうございます。でも炎上コメントではなく、前向きなコメントでホッとしました(笑)。

    個人的な見解ですが、第3問設問1は、あくまでもPOSデータが示す実績に基づく分析をする必要があるので、POSデータに年齢層・顧客属性のデータがない以上、その解答は「ルール違反」に該当してしまう可能性が高いかと思います。個人的には、「子どもや若年層のかまぼこへの愛顧性増加→顧客生涯価値、長期愛顧性確保への契機」という流れは事例2っぽくて好きですけどね。

    第4問設問1の「列挙型か因果型か」は、なかなか難しい問題です。結論からいうと、僕は個人的には両立するよう、すなわち「列挙しつつ因果も含む」を目指していました。実際僕の解答は「配送費増、人件費増、在庫費用増による費用増。需要把握力低下による離反による売上減。その二つによる利益減」という具合に「b1、b2、b3によるB、a1によるA、BとAによるC」という具合です。列挙しつつ、「利益減=費用増+売上減」というフレームワークも使いつつ、因果も踏むという、苦心のローリスクのつもりですが、正しいかどうかは怪しいですね。ゴールは点線でしか分かりませんからね。

    あっきー様のご武運、お祈りしております。合格して「恩返し」、期待しております<(_ _)>。

  8. あっきー より:

    はかせさん、こんばんは!
    こういう試み面白いですね。
    大体同じ方向性だったので安心していいかどうか?わかりませんが心強かったです。

    第3問設問1は、個人的にはシェアアップよりは、小さな子供のいる家庭を取り込みパイを拡大させた上での販売増を評価する記述としました。
    第4問設問1のような場合は、注意点の列挙に終始するのと対処の方向まで示すのとどちらがよいのでしょう?私は無意識のうちに後者になっていましたが、その分指摘できた注意点が狭く限定されてしまった感はあります。

    いろいろと大変な面もあるでしょうが、今回のようなホットな投稿は大歓迎です。
    今年合格するつもりですが(笑)、結果はともあれ今後ともよろしくお願いします。

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