【合格体験記】基本に忠実に学習して一発合格 さかなやさん

みなさん、おはようございます。なおさんです。

本日2本目の合格体験記は、通信講座と過去問を活用して一発合格されたさかなやさんです。
ご本人は末尾に「基本に忠実に勉強しただけでアドバイスできることはありません」と書かれていますが、診断士試験の特徴を理解した上での目標設定の仕方や自分に合った方法の模索など非常に示唆に富む内容となっています。
みなさんは社会人として、家族を持つ身として、多くの制約の中で生活されていると思いますが、その中で「基本に忠実に実行」することはなかなかできることではないと思います。
多くの受験生の参考になると思いますよ。(^^)/


(0)受験生情報 名前(HN)・年齢

名前(HN):さかなや
年齢:30代前半

(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

基本に忠実

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ

きっかけは、自分の社会人としての汎用性の低さに危機感を覚えたことです。
私は理系大学出身で、製造業の研究開発部門に勤めています。入社以来、研究開発職として特定の分野に特化した能力開発が続いていました。そんな折、勤務先の会社に大きな変化が起きました。そのとき生まれたのは、「もし自分が今の会社から放り出されたら、他に活躍できる領域はあるのか?」という危機感でした。特定分野に特化するあまり、自分が潰しの効かない人材になっていることを痛感しました。そこで、知識の幅を広げてT型人材になるべく、中小企業診断士への挑戦を決めました。経営全般の幅広い知識を体系的に身に付けられ、資格という形で客観的にレベル感を示せることが魅力に感じました。また、勤務先は副業を認めていませんが、資格取得後のプロボノ活動等を通じて自分の市場価値を確認・向上できるのではないかという期待もありました。

(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

典型的な理系の学歴・職歴しかなく、経営情報システム以外は素養のないところから学習を開始しました。ただし蓋を開けてみると、企業経営理論や生産管理には製造業の開発職であれば知っている内容も多かったです。
保有資格:基本情報技術者
得意科目:経営情報システム
不得意科目:なし

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

学習スタイル:通信(クレアール)
①メリット
最大のメリットは、時間をお金で買える点です。素養がなかったため、短期間の独学で経済学や財務・会計を正しく理解できるとは思えませんでした。そこで、講義形式で学習可能な資格スクールを選びました。他校との比較はできませんが、実際に講義は非常に分かりやすく、理解が早まりました。また、通信講座なので学習時間を柔軟に設定できる点もメリットです。

②デメリット
特になし。

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数
学習開始時期は2018年9月で、受験回数は1回です。
②一次学習時間
約750時間
③二次学習時間
約180時間

(6)合格までの学習法

①1次
学習目標を「過去問15年分(ABランクのみ)を正答率80%以上で解答できること」に設定し、全科目を満遍なく勉強しました。易化した科目で得点を稼ぎ、難化した科目は足切りを避けるという基本に忠実な作戦を採りました。
具体的には、講義と過去問を中心にINPUTとOUTPUTを繰り返し、知識の定着化を愚直に進めました。資格スクール独自の問題にはあまり手を付けませんでした。例外として中小企業経営は過去問が通用しないため、市販の問題集も活用して可能な範囲で多くの問題に触れました。
1次試験は学習範囲が広いため、過去に学習した内容を全く思い出せない場面に何度も遭遇し、不安や絶望を感じることが多々ありました。そんな焦る気持ちを抑えつつ、一発合格道場の橋げた理論を信じて、目の前の科目を1つずつ確実に勉強していきました。その結果、2回転目・3回転目と復習を重ねていく過程で少しずつ成長を実感できたことで、焦燥感が解消されていきました。
1次試験の自己採点結果は522点でした(経済96点、財務72点、経営60点、運営74点、法務60点、情報88点、中小72点)。2019年度は合格率30%超の易化した年だったとは言え、全科目で合格点に達したことで、学習の成果を実感できました。

②2次筆記
学習目標を「与件文と1次知識に基づいて、自分なりの根拠をもって80分以内に解答欄を埋められる状態」に設定しました。結局、試験当日は初見の問題に対応するため、与件文や設問文は予測不可能と仮定しました。また、1次試験終了後から本格的に学習を開始したため、時間が限られていました。そこで必要最低限の準備として、1次知識の理解度向上と80分の時間管理に専念することにしました。
具体的には、まず1次知識を記述可能なレベルに高めることを徹底しました。次に、過去問5年分を題材に、試行錯誤しながら自分に合った80分の解法手順を作成しました。過去問の模範解答は様々なものがあるため、市販の教材も複数取り寄せながら、自分に合った思考や記述のプロセスを整えていきました。また、普段から手書きで問題を解くことで、自分に合った時間感覚を身に付けられたと思います。その他にも、「問われたことに答える」「ミスをしない」という当たり前のことが少しでもできるように、自分ルールを蓄積していきました。
試験当日は事前に準備したプロセスに沿って淡々と作業する感覚で解答欄を埋められました。得点開示請求中のため出来不出来は何とも言えませんが、ミスも含めて自分の実力を解答用紙の上に置いてくることができました。

③再現答案
読むことや考えること以上に書くことに課題があったため、試験本番は問題用紙の余白に下書きしてから解答用紙に清書するスタイルを採用しました。読む時間や考える時間を削ってでも推敲する時間を確保するための取り組みでしたが、副次的な効果として試験中に再現答案のメモが完成しています。そのため、試験後に再現答案を作成する作業は不要でした。再現答案は不合格時の自己分析に使用する予定だったので幸いにも出番はなく、口述試験前に読み返すだけに終わりました。

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

この1年間を振り返ると、2次試験の直前に第2子が生まれるなど、仕事と家庭の両立に奔走する環境でした。そんな中でも資格取得に向けて勉強時間を確保できたのは妻の協力のお陰です。特に試験直前期は妊娠中の妻に育児を任せて勉強したため、夫として最低だったと思います。また、2次筆記試験当日は妻が産後入院中のため、妻の実家に子どもを預けて受験しました。家族や親族に負担を掛けての資格取得は自分のエゴであり、申し訳ない気持ちとの葛藤がありました。受験を断念する言い訳はいくらでもありましたが、家族の支えで退路を断つことができました。内心は不満だったと思いますが、支援してくれた妻には感謝しかありません。
最後になりますが、私は何か特別な学習法を採用したわけではなく、アドバイスできることもありません。資格スクールや一発合格道場をはじめとする様々な手法を参考に、基本に忠実に学習しただけです。初学者の私でもストレート合格できたのは、一重に先人達のお知恵を拝借できたことに尽きます。特に10代目の方々を中心とする一発合格道場には大変お世話になりました。直接お会いする機会がなかったため、この場を借りて御礼申し上げます。


いかがでしたでしょうか。

さかなやさんの凄いところは、1次・2次共に目標設定の仕方だと思います。「過去問15年分(ABランクのみ)を正答率80%以上で解答できること」「与件文と1次知識に基づいて自分なりの根拠をもって80分以内に解答欄を埋められる状態」と、言葉にしてしまうと当たり前の様に思えますが、非常に的確な目標設定だと思います。さらにその目標に向かって不安を感じつつも愚直に邁進し、最後には「ミスも含めて自分の実力を解答用紙の上に置いてくることができた」と思える状態までやり切っています。素晴らしいですね。

さらに、そこに至るプロセスにおいても「過去問5年分を題材に、試行錯誤しながら自分に合った80分の解法手順を作成」「問われたことに答える・ミスをしないという当たり前のことができるように自分ルールを蓄積」「問題用紙の余白に下書きしてから解答用紙に清書するスタイルを採用」と自分にフィットするものを選んでいます。

1.的確な目標設定
2.自分に合ったプロセスを選択
3.愚直にやりきる(設定した目標に到達する)

さかなやさんが言われるように確かに「基本」ではありますが、これができれば道中のロスもなくなりますし、診断士試験だけでなく多くの課題に応用できそうですね。

以上、なおさんでした。(^^)/

 

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