【合格体験記】 ぶった切って合格!「まめひこ」さんより
こんにちは。ハカセです。
まだまだ続きます、合格体験記 2011。今回は、一年目2010年の一次試験合格。その2010年の二次試験は残念な結果に終わったものの、翌2011年の二次試験で見事にリベンジを果たした まめひこ さんの合格体験談です。
道場が提示した「字数制限」を意識して頂いたおかげで、ぶった切った・・・いやいや、ポイントが絞られた、コンパクトな体験談になっています。
まずは、まめひこ さんの体験談を拝見しましょう!
=====寄稿ここから=====
1. はじめに
はじめまして。「まめひこ」と申します。
2010年1次試験合格、2011年2次試験筆記合格いたしました。
2011.12.25のふうじんさんの記事に、「最新合格体験記から読み取りたい材料」が提示されていましたので、こちらに沿って体験記を書かせていただきたいと思います。
2. データ
<学習開始時基本データ>
・ 29歳
・ 経営学科卒、製造業勤務、財務部所属
・ 簿記2級、初級シスアド、会社法学習経験あり
<得意科目/不得意科目>
・ 得意:財務、法務、事例1
・ 不得意:運営、経済、事例3
<1次成績>
・ 養成答練: 平均75点
・ 応用答練: 平均70点
・ 公開模試: 上位70%
・ 本試験: 423点 (受験回数:一回)
<2次成績>
・ 2010年チェック模試:上位45%
・ 2010年筆記試験:BCCA総合B
・ 2011年チェック模試:上位16%
・ 2011年公開模試:上位14%
・ 2011年筆記試験:合格(受験回数:二回)
3. 講座&ツール
<1次対策>
2010年:TAC1・2次ストレート速習本科(2009年12月開講)、スピード問題集
<2次対策>
2010年:TAC1・2次ストレート速習本科で計12事例
2011年:TAC 2次本科生カリキュラム(2010年12月開講)+オプションゼミ 計40事例。
◎ 事例4計算問題集 を少々(苦手な分野を少しだけ)。
◎ 過去問は解いていません(目は通しましたが)。
学習に予備校を使った理由は、「合格までの道筋が示されているから」です。いつ、どんな勉強を、どの完成度までやれば良いかを自分で考えなくて良いのは非常にラクで効率的です。また通学にすることでペースメイクと勉強仲間を見つけることも目的でした。
予備校にTACを使った理由は、「通学の利便性と受講生の多さ」です。受講生の多さをポイントにしたのは、多くの人から一定の評価を得ていると考えられることと、自分に合った勉強仲間を見つけやすいと考えられることです。内容はどの予備校も大差ないだろうと思い、気にしませんでした。
3. 学習ペース
<1次対策>
講義2.5時間×2コマ/週 自習10時間/週 合計500時間
講義→スピード問題集→過去問 の流れです。
予習はしていません。予習に時間をかけるよりも、授業に集中することと、復習に時間を充てる方が時間短縮につながると判断したためです。
<2次対策>
講義2.5時間×2コマ/週 復習2時間/週 合計300時間
演習・解説→グループ学習で他人の答案を見る→返却答案の確認 の流れです。
他人の答案を見るのは、表現の仕方やキーワードの盛り込み方を確認するのに有効でした。
自分と同じ内容を書いていても書き方によって伝わり方や文字数が変わり、結果得点が変わってきます。他人のよいところはどんどん自分の解答へ活かしました。
返却答案で見るのは、自己採点と講師採点の点数の差です。この点数の差というのは、自分では伝えているつもりなのに採点者には伝わってない、ということです。どういう表現をすれば採点者に伝わるのかを確認していました。
4. +αのマル秘学習テクニック
<1次対策>
① テキストA,Bランク論点、過去問A~Cランクのみに絞る
学習時間を短くするために学習範囲の選択と集中を行いました。合格点を取るために必要なのは上記範囲なので、「テキストCランク」と「過去問D,Eランク」は見向きもしていません。(参考:2010.03.17のふうじんさんの記事「Cランクの上手な捨て方」)
さらに6月の「一次公開模試」も捨てました。養成答練はテキストAランク、応用答練はテキストBランク、公開模試はテキストCランクを中心に問題構成されています。なので模試の受験はしましたが、その後は順位を確認しただけで復習はしませんでした。
② 理解が不十分なところはネットで検索
授業を聞いただけではどうしてもわからないことというのはあります。その時は授業中でも帰りの電車の中でもいいので調べて解決。ネットではひとつのことに対して多くの人がいろんなアプローチ・表現で説明しているため、疑問点が解消される説明にたどり着くことができ、また周辺知識の補強もできるのでおいしい手段でした。
③ 目次マインドマップの作成
時間をかけたくなかったのでサブノート等は一切作らず、テキストに全てを集約していたのですが、目次マインドマップだけは作成しました。
診断士試験は範囲が広いので、自分が何を勉強しているのか見失うことがあります。そんな時でも、目次を整理していつでも見られるようにしておくことで、勉強範囲の全体像を把握し、自分が今どこを勉強しているかを確認するのに非常に役立ちました。
<2次対策>
④ 高得点を取れた設問の自分の解答を見る
高得点を取れた設問の解答手順(問題分析、解答構成要素の取捨選択、解答文の組み立て)を思い出し、成功体験を確認することで次の演習に生かしていました。常に良いイメージを持ちながら問題に取り組むことで、良い対応ができることが増えていきました。
5. 向学心の刺激材料
飽きっぽい私が向学心を持続できたのはいい勉強仲間に恵まれたことです。「答練や演習で恥ずかしい点数を見せられない」「私だけ試験に落ちるのは嫌だ」という思いが合格に結びつきました。
6. おわりに
たいして参考にならなかったとは思いますが、お読みくださりありがとうございました。ぜひ楽しんで勉強を続けてください。合格は後からきっとついてきます。
また、私が合格しようと本気になったのはハカセさんをはじめとする皆様の、2010年1月のTAC八重洲校での合格体験談 を聞いてからです。この体験談を聞かなければ今回の合格はなかったかもしれません。本当にありがとうございました。
=====寄稿ここまで=====
「まめひこ」さん、ありがとうございました!
まめひこ さんの学習で特徴的だったことを挙げてみましょう。
まず、一次対策では「難易度ABCの問題に絞って、それ以外は模試を含めて捨てた」ことですね。確かに効率的とは思いますが、なかなかここまで思いきれないのが実情でしょう。でも、まめひこ さんは、そこを敢えて「ぶった切る」ことにしたのでしょうね。それが一次対策500時間という効率的な学習時間での一次試験突破につながったのだと思います。
そして、二次対策では「(模範解答の分からない)過去問を捨てて、仲間のベストプラクティスと自分の成功体験に注目してそれを伸ばした」ことでしょうね。
いずれの場合も、「効率的に合格するにはどうすればよいか」を考えた素晴らしい戦略だったように思います。最短合格には絶対に必要なスキルですね。
「まめひこ」さん、ありがとうございました! これからは同じ診断士として、よろしくお願いします!
by ハカセ