【TAC動画チャネル】ここで差がつく!1次直前期の効果的な学習法

なんて難しい試験だと痛感するか、
思ったより簡単とスイスイ進むか。

リンク先で「ここで差がつく!1次直前期の効果的な学習法」動画を選ぶ。

こんにちはこばです。ふうじんが記事を書いていたTAC動画チャネルシリーズの復活。
この無料動画の情報はかなり有用で、私も毎回視聴していました。特に二次試験用の動画は直前期に毎日視聴してた程。
公開は1カ月前でしたが、GWで時間ができたので内容をまとめてみました。
TAC生向けだが、勉強方法・当日の過ごし方については独学者も同じく参考になる。


■TAC 動画チャンネル~1次直前期の効果的な学習法■

・難しいことを難しくやったら十人並み。
・難しいことを簡単に指し示してこそ診断士の腕の見せ所。
・ではTACの人気講師は、どう簡単に指し示すか?
・診断士「1次」の佳境たる「怒涛の7週間」対策を兼ね、TACのWeb動画を視て確認。

この講義で、師はこう語る。

(1)概論

◇動画冒頭15分は「枕」。まずここを視聴し、以下要旨と比べっこ◇
<要旨>

・診断士「1次」の最後の明暗は5~7月直前期の過ごし方で決まる。
・「1次」学習範囲は膨大で、学習時間の確保が最初の分かれ目。
・さらに直前期では、「得点UPに時間を割く」費用対効果が重要。
・具体的には過去問を使い、出題領域・問われ方・ひっかけ方を知る。
・得点UPのコツは「覚えた⇔覚えていない」を識別し、後者を覚える。
・直前答練は当てて覚えつつ、これから覚える間違い箇所を識別。

診断士「1次」は難関国家試験ながら、7科目のマークシート型知識試験です。だがこの明暗に「最後の」が付くのは、今この時期に過去問を何回転済かで、今年の合否がほぼ決まっているから。

5月GWまでに過去問2~3回転済なら、直前答練出題は予想可。
○予想した問題を当たり前に当て、間違えた箇所を覚える作業に注力。
×直前答練を手ぶらで臨むと撃沈。これから何覚えるかを識別不可。

4月までの過ごし方で、今年の「1次」合否はほぼ既定。それは得点センス=これまでの学習時間の確保と割り当て方に他ならないから、5~7月直前期は「合格目指してガンバる」時期でなく、今年の合格可能性と自分の学習センスの見極めに使うのが筋。

師が宣う「今年で今から追い上げ可」は、これまでの誤った学習を認め、学習時間の確保量と割り当てを抜本的に見直す方のみ。

(2)科目得点戦略と過去問の使い方

◇学習の費用対効果を高めるため、目標得点を仮に設定。◇

既にどこかで聞く通り、診断士「1次」はマークシート知識型試験=6割420点で合格(の筈)。だが「2次」受験者絞り込み用の独特な科目難易度「荒れ」「ブレ」を意識しないと、得点効率は上がらない。

動画では、過去15年の出題に基づく得点戦略と過去問の使い方を指南。

<得点の目安>

難易度 傾向 目安 コメント+過去問の使い方
(1日目)「経済」「財務」が難。「運営」で稼ぎ初日をEVENで乗り切る
経済 難化 50 鬼門科目。一度出た問われ方(解法)は押さえる。
財務 難化 50 鬼門科目。難しいことは聞かないが出題範囲が膨大。
経営 横ばい 65 (50-70)独特の長文選択肢への慣れで点数差。後述。
運営 横ばい 70 知識のブツ切り。過去問を確実に暗記と理解。
(2日目)「法務」難化の恐れはあるが、暗記知識で稼ぎ、420点超えへ。
法務 難化 50 選択肢の文意が難。既出論点を整理して覚える。
情報 易化 70 知識のブツ切り。過去問のひっかけ方に注目。
中小 横ばい 70 経営/政策ともに、過去問から出題論点を予想可能。

<得点目安に届く戦略>

・「経済」「財務」「法務」は難化を前提に、最低50点取る学習。
・「運営」「情報」「中小」は過去問を分析し、70点取る範囲まで学習。
・「経営」は選択肢の文意を掴むと50→70点に伸びる。
・科目得点を積み上げると420点前後になり、ケアレスミスの数で明暗。
・知識増で高得点より、ボーダー付近のケアレスミスを減らすのが上策。

.師は「独特の荒れを前提に、過去15年分を分析」しているから、「得点の目安」は毎年ちょっとやそっとじゃ変化しない。だが得点戦略=受験校の指導方針は、少しずつだが毎年進化。特に当動画は「ケアレスミスの削減」に強く言及。去年は最後の2択。

△460~500点を狙うと、多少のミスがあっても420点はクリア
〇420点前後の実力でも、ミスを減らす集中力が「2次」で有利。

「2次」合格をゴールとし、高いレベルの「1次」対策で「2次」対策を兼ねるのが過去の上策。だがそれを「単に高得点狙い」で片づけず、 

①「2次」を意識してケアレスミスを減らす。そのために、
②完成答練高得点を通じ、ミスを減らしその敗因を分析。
③GWは1日10時間学習を試し、ミスを減らす集中力も磨く。

と一つなぎに指導するのが、合格者を大量生産する大手受験校の凄み。

.

(3)完成答練期の学習法

◇難しい試験を簡単に感じるか、より難しくするかが実力差◇

(1)~(2)の過去問分析を踏まえ、動画の35:00過ぎから具体的な出題予想と学習策を指南。

<要旨>

・週2科目2回転の完成答練と公開模試は、高得点80点を狙う。
・「1次」は答練・模試の点が伸びないと後手。逆に伸びれば先手有利。
・「財務」「経済」は難化前提で、答練・模試で何が起きても慌てない。
・「財務」は難化前提で10マーク40点狙い。もし易化すれば貯金科目。
・「経済」の初見問題はまず解けないが、過去問の既出問題なら当たる。
・「法務」は改正論点が無く、無難な出題。選択肢の問い方に慣れる。
・「運営」「情報」「中小」は、やればやるだけ得点UP。

詳しくは動画解説に譲るが、難しいことは問わないのに、難しく感じさせるのが「1次」出題の極意。
だから師は、過去問を「自力で」しっかり分析し、出題予想して臨めば答練・模試・本番とも「1次」は楽勝でしょ?と説くに過ぎない。当Web動画でそこを悟れば今年のスト合格は射程内。そうでなければ過去問回転から堅実に。

(4)おまけ・「1次」当日の戦い方

◇1日目「経済」・2日目「法務」の、当日心構えが実力差◇

当動画は15分×4=60分構成。が、尺が余ったのか当章は妙に長い。誰でも知ってる内容なので流して良いが、当たり前のことを臨場感たっぷりに解説するのも大手受験校の魅力。

・2日間7科目の試験は、体力消耗と脳の疲労を伴う。
・前述の1日長時間学習で集中力を切らさない訓練を積む。
・「経済」知識は忘れやすく、蘇生しやすい。試験当日の直前復習が鍵。
・試験会場下見は公式には禁止だが、試験への闘争心が沸く効果有。
・試験当日の睡眠不足を避けるには、朝方学習への切り替えが有効。

特にコメント不要ながら、師はなぜ何度も「当校の受講生は当日朝7:00からカフェに陣取る」と強調するか?そして「1次」本試験当日、「経済」「法務」がなぜ朝イチで、「運営」「中小」が最後か?

当試験のこの題意を忖度すると、5~7月完成答練期の科目別戦略が変わる。題意と戦略が変わると、合格所要年数が変わる。忘れちゃいけないのは、当試験は単なるマークシート型知識試験と見せかけ、

題意=相手の要求を察する能力を最重視する試験だということ。

■今日のまとめ■

◇費用対効果が重要。過去問を使い出る所から覚える◇

当動画は所要60分、2倍速なら30分。僅か30分の時間コストでこの内容を無償提供する受験校の太っ腹に感謝しつつ。
失礼を承知で裏読みすると、師の頭が余りに超高速回転かつ話が上手なため、
「わかったつもりで、頭に残らない。真意を掴み損なう」
のが当動画のリスク。具体的には目標得点やエピソード(余談)だけ頭に残り、「費用対効果」「過去問」「出る所から覚える」の意図を正しく掴まないと、当動画はわかったつもりで逆効果。
師はそれを知り「ただ眺めるだけでなく、手を動かせ」とも宣ったのに気付いた?この試験、やはり知れば知るほど奥が深い。

ではまとめ。

・「1次」対策は5~7月で最後の明暗。その意味で今から逆転可。
・「1次」科目の題意に沿い、ケアレスミスを減らせば420点クリア可。
・過去問分析し、出題予想して臨むのが答練を簡単に感じるツボ。
・おまけエピソードは面白いが、このネタだけに夢中になったら負け。

byこば

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【TAC動画チャネル】ここで差がつく!1次直前期の効果的な学習法”へ4件のコメント

  1. ふうじん より:

    昨年同記事とのご比較ありがとうございます。
    .
    昨年と見比べると確かに「過去問の使い方」が進化してますね。通学生のみならず独学者にも「目からウロコ」の内容であり、今後の反響がありそうです。

    1. こば より:

      ふうじんさま、コメントありがとうございます。
      昨年に執筆を引退されておりましたので、コメント頂けるとは思ってもいませんでした。

      一次試験は私の場合、独学でしたのでこの動画はかなり有益でした。
      個人的にですが、去年の最後の2択の方が厳しい内容だったと思います。
      昨年の記事にも『いつもと違う』と書かれています。

      昨年の動画、ふうじんさんんの最後の2択の記事も読んでいましたが、
      試験本番では結局最後の2択でやられて(ほぼ全て外す)1次ギリギリでした。

      最後の2択を取る方法及びケアレスミスをしないための対策をしなければいけなかったなと記事を書きながら反省しています。

  2. まさし より:

    遅ればせながら、本日動画を聴講しました。
    非常に濃厚な中身であり、私のこれからのスケジュール感を大きく変えてくれる、有用なものでした。

    特に、『朝1科目目の優位性』については、目からウロコでした。
    科目の配置に意図を感じざるをえないと再度認識致しました。
    また、2次試験を見据え、ケアレスミスの撲滅など、珠玉の内容満載の動画でした。

    私は今年は独学ですので、これから某学校の生徒に負けず、怒涛の追い込みを行い、1週間で2科目引っ掛け所を見つける訓練に勤しみたいと思います。
    「診断士になることにとにかく憧れて」これから頑張りたいと思いを新たにしました。

    有益な情報を教えていただき、ありがとうございました。

    1. こば より:

      まさし様、コメント頂きありがとうございます。

      診断士にとにかく憧れて
      この気持ちは非常に重要で、最後の追い込みをかける力になります。

      科目配置はかなり意図的にしていると考えています。二次も同様。
      特に朝一科目をあえて難しくしているのは、受験生の心を折る意図を感じています。これまた二次同様。

      引っ掛け所を見つける訓練は『作問者の想い』に触れることになります。
      この訓練は二次にも直結しますので、重点的に行うと良いかと思います。

      また、今年は財務が荒れます。
      二次を見据えて重要論点は深く対策をしてた方が良さそうです。
      また、道場ではケアレスミスは解答プロセスが確立していないことが原因であると過去記事をで言及しています。

      分析シリーズで一次試験の傾向について記事を書いていますので、
      参考にして頂ければと思います。

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