【合格体験記】独学にこだわり二次試験ストレート合格を達成!~いるかさん~

こんにちは!まっすーです。

本日ご紹介するのは、いるかさんの合格体験記です。
すべて独学で受験されたことに感嘆しつつも、体験記を読ませていただくと納得の内容です。

それでは、どうぞ。

***寄 稿 こ こ か ら***

1971年生、男性、機械製造業課長職、所属は営業部門で、取引先からの注文をまとめて各工場と生産調整したり、取引先の営業支援システムを作ったり、たまにプロジェクトがあると任されたり、なんでも屋的な業務内容です。

勉強のきっかけは、取引先4社(内、3社が中小企業)の非常勤役員を兼務することになり、取引先に対して何ができるのか?を自問して、中小企業診断士の勉強をしようと決めました。
つまり、資格取得の勉強は手段であり、目的は仕事である取引先の役に立ちつつ自社にも貢献することです。

勉強は独学です。受験校の存在と利点も理解していましたが、金銭的な理由と時間がかかってもよいと思い、独学を選択しました。模試だけ一次2回二次1回受験機関を利用しました。

一次2回、二次も2回での突破の3年計画を立てました。
目的を明確にし、計画を立てることが重要なのは、仕事でも勉強でも同じです。

勉強時間は、早く出勤して始業前30分、昼休み30分、帰りの電車の30分の計90分ですが、業務多忙時には、確保できないことも多々ありました。休日は家族サービス優先で試験直前以外、勉強はしませんでした。優先順位は、家族、仕事であり、それらを犠牲してまで資格をとるつもりはありません。

一年目は、一次用の市販テキストと過去問の勉強でした。模試では合格点でしたが。本番は5点不足で不合格、五科目合格にとどまりましたが、8ヶ月の勉強期間では、実力通りの結果と受け止めました。

二年目は、二次試験対策中心の勉強で、月刊誌企業診断の問題と過去問を繰り返しました。一次の残りは財務会計と経営法務で、二ヶ月前になってからの勉強開始でした。模試も合格点で、当然のように一次は受かるつもりでいたのですが、財務会計の難しい年に当ってしまい、まさかの不合格、経営法務は科目合格しました。

しばらくはショックとプロジェクト業務の忙しさで勉強に手が付きませんでした。再開したのはプロジェクトが落ち着いた4月ですので、半年以上ほとんど勉強しませんでした。
しかしながら、非常勤役員としての業務は順調で、学んだ法務知識を活かして、就業規則改定の助言を行ったり、財務状況の分析をして経営診断を行ったり、取引先の社長からの評価も上がり信用を得ることができたと同時に勉強の成果を実感するようになりました。

勉強再開後は、一次財務会計を残したのは、二次対策としてはやり易いと前向けに受け止め、事例Ⅳを中心とした二次対策を、過去問を繰り返し解き、ふぞろいな合格答案で採点をしました。
同じ問題を繰り返し解きながら、解答の一貫性、読み易さと説得力を意識した書き方を身につけるように意識しました。

財務会計はどんな難問でも合格できるレベルに達し、一次は余裕の合格。

二次については、一日に4事例解く経験が、試験本番で初めてだったので、かなり消耗しました。
最後の事例Ⅳでは疲労で単純計算ミスを連発してしまいました。事例I II IIIでは、実力通りの解答ができました。自己評価としては、事例Iが70点、IIが60点、IIIは80点とれていて、IVが45点で合格できると思いました。
結果合格、3年かかった分喜びもひとしおです。涙がでるほどうれしかった!

口述試験対策は、再現答案と事例の徹底読込しかしませんでした。ここまで来た以上、最後まで独学を貫きました。試験会場に辿り着いて、沈黙さえしなければ大丈夫と信じてしゃべりまくりました。矛盾点を指摘されて相当あせりましたが、それでも合格できるものです。

今後は、実務補習は受けずに、取引先への経営診断と助言の実務従事を15日間積み重ねて、登録要件を充たす予定です。
取引先からは事業承継とシステム導入に対しての助言の要請を受けていますので、経営情報システムなどで学んだ知識を活かして、企業内診断士として、取引先と自社の役に立っていきます。

最後になりましたが、一発合格道場の情報は孤独な独学者にとって、非常に役に立つものでありました。この場を借りて、御礼申しあげます。ありがとうございました。

***寄 稿 こ こ ま で***

 

いかがでしたでしょうか。
いたるところで独学へのこだわりを感じますね。

いるかさんの合格の秘訣は下記のとおりになると思います。

・「診断士になるのが目的ではなく、診断士になることで取引先の役に立ちつつ自社にも貢献すること」という目的意識が明確だったこと
⇒あくまでも合格は通過点という考えから、実務に活用できるレベルの知識が身につけられた

・診断士試験の学習が仕事に活用できることでモチベーションの維持・向上が図れていたこと
⇒3度の一次試験受験中も、身につけた知識を仕事に反映することで、自らの成長を感じてモチベーションが維持できた

・家族や仕事を犠牲にするくらいならば資格を取らなくてもいいという割り切り
⇒使える時間が少ないからこそ、隙間時間を徹底的に有効に活用する方法を身につけられた

・前年の経営財務不合格を二次試験のため、と認識する前向きな姿勢
⇒どんな難問でも合格できるレベルまで徹底的に経営財務をやり込むストイックな取り組み

ちなみに「二次試験で1日4事例を解くのが本試験が初だった」というのは私にとって驚きでした
私の場合、もし本試験が初の4事例挑戦であったら合格はできなかったと思います。
最初に受けた模試では最後の事例IVで頭が全然働きませんでした。それほどまでに一日4事例はきついです。
模擬試験やセルフ模試は、4つの事例を一日でやることでへとへとになる経験を積むことが重要だと思っていましたが、いるかさんのように初めてで対応できちゃう方もいるんですね。

ちなみに、体験記中に登場する企業診断の事例問題は、複数の受験指導校が出題を担当しており、色々なノウハウが詰まっていますので、とても有用だと思います。
ただ、受験指導校によって解答の導き方が異なることもあり、個人的には、自分のスタイルがある程度固まるくらい学習が進んだ後、ストレート生ならば9月後半~10月頃の過去問をほぼ潰した後に、余裕があったら取り組むくらいがいいのかな、とは思いました。

もちろん、バックナンバーを購入するのがベストではありますが、図書館で借りることもできますのでそれを活用することもできます。
私は会社の昼休みに、近くの図書館で紙と筆記用具だけ持っていき、企業診断を閲覧して事例を解いていました。

いるかさん、貴重な合格体験記ありがとうございました!

それでは、今日も頑張りましょう!
以上、まっすーでした。

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