こんにちは。とってもお久しぶりのJCです。
僕は今、中国の北京に駐在しているんですが、先月の半ばに突然すごくうれしいメールが届きました。
差出人は本日の体験記を書いて下さったひろいんさん。
ひろいんさんは2011年に渋谷で開催した道場のオフ会に参加してくれた時からのお友達です。道場ではセミナー等、みんなに集まってもらった後には、必ず懇親会もセットで開きます。懇親会場へは道場執筆陣が先導して、会場に向かうのがいつものパターンです。
でも、あの時はなぜか、ひろいんさんが執筆陣に代わってみんなを先導して仕切ってくださっていたんですよね。関西の方ということもあり、お話もとても楽しくて深い。すごく魅力的な方です。

それではひろいんさんの合格体験記をお楽しみください。

     寄稿ここから     

◆はじめに◆ 
こんにちは。ひろいんと申します。 昨年9月で50歳になりました。JCさんやこぐまさんの言うところの「おっさん」です。 1次試験合格に3年掛かり、2次試験にはなんとか一発合格できました。 広告会社勤務で営業を24年、そして4年ほど前に経理部門へ転属となりました。経理といっても、ずーっと広告営業をやってきた人間に、いわゆる経理業務などできるわけもなく、どのようにしてクライアントからフィー(お金)をいただくのかを提案するファイナンス寄りの業務に従事しています。

◆とんだ勘違い◆
受験の契機は、ファイナンス部門に転属となり、以前から興味のあった診断士に、必須の財務会計が身近になったこと。また、自分の将来を鑑みて、コンサルティング業を生業としていこうと考えたこと。さらに、自宅近所の自営業の方々の経営に少しでもお手伝いができれば…などと考えたことです。
とりあえず、2010年の春に大手通信教育の講座に申し込みました。送られてきたテキストを見て、「えらいたくさんあるなぁ」と思ったことを覚えています。 ところが、忙しさにかまけてテキストを開くことはなく数ヶ月が経ち、気がつけば季節は夏になっていました。

「どんな試験なのかだけでも体験して、来年に一発合格すればエエやろ」と思い、1次試験を受験することにしました。
申し込んではみたものの、そんな心構えなので勉強することもなく、7月に受験票が送られてきて初めて、「お、これはいかん。体験受験とはいえ、受験料も払ったんだし、単なる記念受験にしてはいかん!」と思い、1ヶ月で何ができるかを考えました。 結論は、とにかくできる限り過去問をやることでした。しかし、1ヶ月では7科目すべての過去問を1年分1回転するのが精一杯でした。 そして臨んだ1次試験。とにかく全ての問題に解答することを目標にしました。

結果は、「企業経営理論」「運営管理」「経営情報システム」「中小企業経営/政策」に合格。

ここで、私はとんだ勘違いをしてしまうのです。
なーんや、たいして勉強せーへんでも、なんとかなるな」と。なにせ、難化したといわれる経済学についても、難しいかどうかさえわからない状態だったのですから、勘違い以外の何者でもありません。

◆2次対策開始◆
とんだ勘違いをしたまま、2011年の合格を目指して2次対策を開始しました。 実際に始動したのは2011年1月。1次試験は独学で何とかなると判断し、TAC2次本科講座への申込みをしたのです。過去問をパラパラと見て、「これは受験指導校の持つノウハウを活用したほうが早いな」と考えたからです。 1月からTACに通い始めたものの、2次試験についての知識はほとんどないため演習問題にほとんど対応できず、おまけに財務会計の知識はほとんどない状態だったので、特に事例Ⅳの演習の得点は惨憺たるものでした。経理部門に所属するとはいえ、「簿記って何?」という状態でしたから、当然のことです。 簿記の基礎知識(簿記3級レベルで十分)は必ず習得してください。実際の企業診断にも、これなしでは話になりません。

◆2度目の1次試験◆
このように始めた2次対策も、事例Ⅳを除いては徐々にコツをつかんでいき、少しずつ得点は伸びていきました。ただし、週1回の通学以外にはほとんど勉強していなかったので、仕事に深く関係のある事例Ⅱ以外は、平均的なものでしかありませんでしたけど。 そうこうするうちに1次試験の申込み時期になり、「残り3科目の勉強もしなくてはならんな」と思いつつ、悠長に構えていました。

に「2次対策ばっかりやっているけど、1次を通過しなければ2次を受けることはできないのよ」と言われても、「この俺が落ちるわけないやろ」と、今思えば根拠のない自信を持っていたことを恥じ入るばかりです。 6月から「経済学」「財務会計」「経営法務」の過去問を中心にした勉強を始め、改めてその範囲の広さに危機感を覚えました。
が、とにかくやるしかありません。結局、中途半端な対策しかできず、本番に臨むことになりました。

結果は、「経営法務」のみ科目合格。「経済学」は56点、「財務会計」は52点。 特に「財務会計」は2次に直結するにもかかわらず、まったくもって準備不足でした。 自己採点で2科目持ち越しが判明した時の
「ほら見たことか」という嫁の冷たい視線が忘れられません。

◆正しい情報で ◆
1次試験の広範囲であるが故の難しさを身に沁みて感じたこの頃に、一発合格道場のブログに巡り会い、よくまとめられた情報には大いに助けられ、本当に感謝しています。

「1次の残り2科目は余裕でクリアしてやるぞ」という強い思い(勝手なリベンジ)で勉強再開です。「経済学」は大学時代以来30年振りに、マクロミクロを一通り学習しました。使ったのは「速習!マクロ/ミクロ経済学」です。無料動画での講義を視聴しながら学習することもできるので、診断士試験対策はこれで十分カバーできると思います。さらに補強するのであれば、公務員試験の問題集を1冊やってみてはいかがでしょうか。 「財務会計」に関しては、法令や制度の変更に伴う対策は独学では難しいと考え、TACの単科コースで勉強しました。簿記の基礎知識を持った上で講義を聞くことで、アカウンティング分野だけでなく、それまでかなり朧げだったファイナンスの分野まで体系立てて理解できたので、大変役に立ちました。答練と過去問、スピ問をある程度こなせば、合格レベルに到達できるのではないでしょうか。 ただし、繰り返しになりますが、簿記の基礎知識は必須です。

◆3度目の正直◆
過去問をきちんとこなせば、やるべきことは自ずと見えてきます。よく言われるように、合格するためには100点は必要なく60点あれば良いのですから、本当は高すぎるハードルではないはずです。とはいえ、私のようになめて掛かってはダメダメです。 3度目の1次試験は、「経済学」と「財務会計」の2科目。「経済学」は易化したこともあり80点、「財務会計」は68点でした。これでやっと、2次試験に挑むことができます。

◆2次は高い壁?◆


2次試験は正解も発表されず、受験指導校の模範解答もバラツキがあることから、過去問に関してふぞろいやAASで公開されている合格者の答案を比較することで、「こういう問題ではこの程度解答できれば良いのだな」という感覚を得ようと考えました。最終的に「これだ!」というものは掴めませんでしたが、多くの答案を比較することで、自身の解答の精度を求めすぎることなく、ある意味適当なところでまとめることを意識できるようになったと思います。 変にこだわって時間不足に陥っていた最初に比べて、タイムマネジメントも上手くなったと思います。すべての問題に対して、模範解答並みに書こうとすると、いくら時間があっても足りませんし、その努力は不毛です。 確かに2次の問題は、決して易しくはありません。でも、所詮はテストです。あえて言いますが、上位20%の得点を取ればよいだけなのです。私自身、そう考えるようにしていました。そのために何をすればよいのか?

私が考えたのは、「人並みでいること」でした。

◆2次試験を終えて◆
2012年の2次は、見た目の変化がいくつかありましたが、問われている中身が変わったのではないと、試験中に思っていました(事例Ⅳの計算は何度も見直して大変でしたし、解答欄を間違えて丸々書き直した問題もありました)。もちろん、会心の答案ができた訳ではなく、家路に着きながら「もう1年かぁ、きっついなぁー」とご多分に漏れず絶望の淵にいました。 帰宅してすぐ、一気に再現答案を作成し、さらに絶望のどん底へと沈んでいきました。

その後の各校の解答解説会やセミナーにはできる限り参加しました。今しかできないことだし、参加することで少しは気が晴れるかも、と思ったからです。

◆最後に◆
様々な偶然や幸運もあって合格することができました。しかし、診断士と呼んでもらうためには、これからが本当の勉強だと思っています。 先にも述べましたが、所詮はテストです。もちろん、これを乗り越えなければ診断士にはなれないのも事実です。事例企業の課題に対して、ごく当たり前のこと、人並みの答案を作成すればよいのです。実際のコンサルティングは、試験問題以上に大変なのですから。 決して驕らず謙虚な気持ちで解答すればOKだと考えることで、私の場合は、合格に繋がったのだと思います。

道場の皆さんには、記事やセミナーで大いに助けられました。精神的にもやる気と余裕を与えていただきました。

本当にありがとうございます。

     寄稿ここまで     

ひろいんというと映画のヒロインとか美しい女性を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、体験記の冒頭で本人がカミングアウトしている通り、僕と同世代の関西のおっちゃんです。常に明るく前向きで自分のことより周囲の人のことを心配するような方です。僕と出会ったのは2度目の1次試験を失敗しちゃった直後の時、それでもこの人は来年必ず合格するな、と僕に直感を感じさせてくれた方でした。

でも僕の直感はこれまでも必ずしも当たってきたわけではなく、必ず合格!と思っていた方の涙もたくさん見てきました。そんななかで必ず通ると思ってた方がきちんと合格されると本当に心からほっとします。
ひろいんさん、本当におめでとう!これからもよろしくお願いしますね。

by  JC

 


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