こんにちは、ひめです。
昨日のらいじんの記事にある「2次試験で求められるスキル(※くれよん作)」、秀逸ですね~!

特筆すべきは、「書くスキル」ではなく「伝えるスキル」と表現している所。採点者を意識して編集することの重要性を端的に指摘しています。

 

●採点現場を妄想してみる
採点者はどんな風に採点しているのだろう、とは受験生であれば一度は想像したことがあるのではないでしょうか。
今日は自分の想像(妄想)を晒してみようと思います。「ふーん、そんな考え方もあるのね」と、ナナメ読みしてもらえれば幸いです。

 

<採点にかける工数>
合否結果通知&口述試験案内の発送等、スケジュールを勘案すると、遅くとも11月末には採点が完了しているはず。受験生5,000人×4事例=20,000枚の答案を採点するためには、1事例12分(休憩含む)で見積もると1時間あたり5枚、よって合計4,000時間が必要です。
1日8時間フル稼働したとして、500人日必要。40日で採点完了させるためには、毎日12.5人をフル稼働させなければ終わりません。現実的には、作問した先生の研究室生を中心に、各事例別で10人×フル稼働12.5日間で採点している、といったところかな・・。こんな感じで想像しました。

 

●上記の妄想から考えたこと

①1事例あたりに使う採点時間は10分程度
→そんなに丁寧に読んでもらえないだろうなぁ

②複数人で採点
→国家資格試験としての公正を担保するために、
きっちりした採点マニュアルがありそう。
※「先生、これは何点にしましょうか」なんて
都度確認する時間はなさそう(あっても最初だけ)
採点者各々の心象・理解によって、
部分点のブレは多少出る
かもなぁ。

●妄想から導き出した採点基準

・採点マニュアルは、例えばこんな感じかと考えました。「原因の意味合いで、“段取り替えが多い”のキーワードが含まれている・・・3点」(※“段取り替えが多い”は与件に記載あり)。
設問要求をふまえると、「配点全体の6割が与件キーワード。残り4割は与件にない助言や、与件から想起される1次知識」かな~とも。(このあたりで妄想MAX(笑))

 

●2次解答の戦略
上記のもと、私の2次解答は、加点可能性の高い与件キーワードを中心に多面的にコンパクトに盛込む戦略を採用しました。『ふぞろいな合格答案』を読んだ際に、合格者の書いている与件キーワードが似通っているなぁ、と思ったこともその理由の1つです。

 

●解答編集のスタイル
先日、Pilotfish様からいただいた貴重なコメントから、受験生の解答編集スタイルを敢えて分類してみました。

 スタイル1.ロジカル重視・きれいな日本語派
 スタイル2.与件キーワード重視・ガシガシ盛込み派
 スタイル3.一貫性重視・コンサルレポート派

私は、自分の選択した戦略を直球で表現できる「スタイル2」を軸にしつつ採点者を不快にさせない程度の文章を(※多少スタイル1を意識して)編集するようにしていました。また事例を大局で掴むことも意識していたので、スタイル3もソコソコついてきたと思います。

スタイル2を過度にやりすぎると、助詞が極端に抜けて中国語のような文章になってしまいます。これは上記のとおり「採点者の心象によって部分点のブレが多少出る」リスクになると思いました。採点者が、自分の解答をストレスなく読み進めることができるような文章に、と心がけました。

またスタイル3の一貫性は、当然一貫している「べき」だと思いますが、例えば採点基準で「設問1と3で、一貫性に相反していたら△5点」ということは採点時間の制約・オペレーションの簡便を考えると、していないだろうな、と考えました。

これまで100以上の再現答案を見比べた雑感ですが、上記のどのスタイルでも合格者はいます。一方で合格者は、上記3つのどれかに軸を置きつつも、3つのバランスが取れているようにも思います。
ただ、個人的な見解としては、上記の想像から、加点に直接効くのは「2」ではないかと考えました。

 

●80分で何を優先させるのか
上記の1~3、全部バランスよくかければ、それに越したことはありません。ですが、80分の制約時間の中で、何を優先するか・・。私は、合格可能性・実現可能性の両面から「スタイル2」を軸に解答編集することにしました。多年度受験生としては、「1点でも多くもぎ取る解答を書いて、確実に点を積み上げ、安心して合格発表を迎えたい」と思ったからです。
また「スタイル1」は自分の経験上では、考えすぎてうっかり時間をロスすることがありました。

例えば平成23年 事例1 第2問「特許をあえて取得しない理由」の問題
最初はロジックで正しく繋ごうとして
「(A)特許をあえて取得しないことで」→「(B)▲▲し」→「(C)競合と差別化・継続的な競争優位を確保する」と考えたのですが、この「(B)▲▲」を考える時間を割り切って捨てて、(A)→(C)で繋ぎました(汗)。

ロジックをキレイに繋ぐことに数分費やしても、自分の実力では確実に加点できる可能性は高くないと、当日試験場で判断したからです。
問題によっては、(A)と(C)のサンドイッチから、自然と(B)が想起できる問題もあるので、この話はケースバイケースです。

・・・とまあこんな感じで、本番でも終始、スタイル1よりもスタイル2を優先させて書いていました。

 

●妄想から感じ取っていただければ
ここまで妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます(笑)。
この妄想から感じとっていただければ・・・、というポイントは

・2次解答の戦略を能動的に立てて、自分が心から納得できていること
・戦略に基づいた戦術(解答編集スタイル)を設定し、
  自分の中で優先順位を持っていること
本番でも迷わずに実行する勇気を持つこと

が、大事なんじゃないかなぁ、ということです。

うーん、伝えるって難しい(汗)!!まだまだ伝えるスキル、発展途上です・・・。 今日は長々と失礼しました!

by ひめ

 

 

 


コメント & トラックバック

なるほど!僕は多年度受験生ですが、解答を「作る」際には、
・キーワードを数多く盛り込むことを最優先にする。
・キーワードを切り口(フレームワーク)で整理したうえで、因果関係を破たんさせない
ことを重視しています。2を中心としながら、1重視の採点者でも失点しない、ってところでしょうか?僕もロジックや一貫性へのこだわりすぎると、設問に対する愚直さやキーワードへの意識が薄れる傾向(DNA?)があるため、現在の方針となりました。
ただ、解答を「探す」際には、
・ルールにそってロジカルに
が基本なので、そのあたりはハカセさんに近いかも、ですね。

っと、長々と自分のことを書いてしまいました(汗)。で、質問なんです。僕の解答プロセスは、設問読み→与件読み→対応付け→解答作成、なんですが、どうも対応付け→解答作成がふわふわしている気がします。
与件読みまでで解答候補が見つかっていない時、何を書くか?がほぼその場のひらめきに頼るような形になってどうも安定しません。ひめさんは、解答候補が与件を読んだ段階でも絞り込めない場合の対応方法でプロセス化したことや気をつけていたことってありますか?

はまっち様
コメントありがとうございます!もたもたしててお返事遅くなりました、ゴメンナサイ。
はまっちさんも1,2ブレンドタイプですね!このブレンド比率が、人によって違うのでしょうね。設問要求に合わせて使い分けている方もいそうです。
どのスタイルを採用するにしても「意図してやる」ことがポイントなのかなぁと感じてます。

ご質問「与件読みまでで解答候補が見つかっていない・絞り込めない時の対応方法」ですね。
●このお話に至る前、「設問読み」からお話します。
私は「設問読み」の時点で「①与件に探しにいくもの」を極力ビビッドにしておきます(ある程度”決め付け”で、こんなことが書いてあるはずだからこういう内容を探す!と)
例:設問文に書いてある内容
「近年の○○業界では~」→外部環境の「変化」(脅威っぽいこと)を探す
「新規顧客」→解答骨子にターゲットを書くから「(最近)増えている」人たちを探す
「強み」→顧客から評価・褒められてることを探す
「弱み」→(直接見つからないことが多い)。依存していること・柔軟性のないことを探す。
「新規事業」「戦略」→解答骨子に方向性(期待する効果)を書くから、
           社長が「~が重要だと考えている」ことを探す
           ※ニーズ、強み(経営資源)も探す
「問題点」→現状でイケてないこと。近年「変えてない」ことを探す

●設問読みの段階で、上記①がぼやけている場合は、設問文に書いてあるワードと同じワードが書いてある与件段落から、解答を探すようにしてます。
例:設問文に書いてあるワード「近年」「営業」「在庫」「現社長」など

その後「与件読み」の段階で、まずは段落ごとの固まりで紐付けます。そうするとたいてい紐づきます。もちろん第2段落は問1,3,4で使う、というように複数にまたがってOK。
(※でもH23事例2の最終段落は紐付けられず。なので思い切って捨てましたw)

●上記でも解答候補が見つかっていない・絞り込めない時の対応方法
a)見つかっていない時→「効果」「成果」に近いワードをバンバン放り込みました。
 例:H23事例2「顧客関係性を高め」「伝道師によりクチコミを増やし」「再来訪を増やし」etc
b)絞り込めない時→設問タイプによって、優先順位を決めていましたが、基本的には上記と一緒で、一番優先順位の高いのは「効果」「成果」に近いワード。その次に、内部資源に関する記述。外部環境に関する記述は一番後回し。

ちょっと解答としては尻切れトンボですよね(汗)。次回の投稿でこのあたりを掘り下げて
お伝えしてみようと思います。しばしお待ちくださいませ!

ありがとうございます! ご指摘の通りで、まだまだ設問分析段階で甘いところがあると気づかされました(問題点で「近年、変えていない」は事例Ⅰで相当役に立ちそうです)。設問分析段階で、キーワードレベルでのひも付けを想定する部分は、早速手順に取り入れたいと思います。今の段階だと、「ミスを恐れず大胆に与件を読んでる時に対応付けをやっていく」ことが大切な気がしたので、この部分を中心にしばしトレーニングをつんでみようか?と思います。

では、詳細の部分の楽しみにしております。

はまっち様
お返事遅くなりましてすみません。本日投稿の記事にて、ご質問の件をもう少し具体的に書いてみました。
http://rmc-oden.com/blog/archives/41680
仰るとおり、設問分析段階で「与件文に探しに行くもの」を大胆な位にフォーカスイメージしても良いかな、と思ってます。
ただあまりにもフォーカスしすぎて虫の目になると大事なものを見落としてしまうリスクもありますし、鳥の目すぎてもアンテナにひっかからないですし。
与件を読む時には、「望遠⇔近影」の2つのレンズを交互に使いながら読み進めるといいと思います。
また何かご不明点ありましたら遠慮なくおっしゃってくださいね。トレーニングがんばってください!

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