2020/09/09 | 中小企業診断士試験 一発合格道場のブログ記事

【特集】
受験の女王ティアラ × 一発合格道場コラボ
2次試験直前!
プラス20点を実現する最終チェックリスト


雑誌「企業診断 10月号(9月28日発売)」に受験の女王ティアラことTACの津田まどか講師と当サイト「一発合格道場 11代目(2020年度のいつものメンバー)」によるコラボ記事が掲載されることになりました。
4科目それぞれでプラス5点=計プラス20点を実現するための事例Ⅰ~Ⅳの最終チェックリストと銘打って、発売時期にピッタリな実用的コンテンツを雑誌記事にて公開します。
本試験1カ月前という超直前期の入り口に立った時、「来た道の点検」と「進む道の確認」に、よろしければ活用し倒して下さい!


皆さまこんにちは。ぴ。です。過去記事はコチラ。

「土曜だから夜更かし」「道場オンライン合宿2020」のイベントにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

私は両イベントに参加しましたが、皆さまの2次試験に対する不安や悩み、そして合格への熱い想いにも触れることができ、大変刺激を頂きました。

今日から数えて46日後には2次試験がやってきますが、自分だけのチカラで乗り切ろうとしなくても大丈夫です。当道場の記事や受験生支援団体の勉強会などガンガン活用して情報収集し、最後まで頑張りましょう。

さて、本日は、事例Ⅲについてお話したいと思います。

今回の記事をおススメしたい方

・与件文の読み取りに時間がかかる・・・

・設問と与件文の対応付けに時間がかかる・・・

など事例Ⅲが80分で終わらないと悩まれている方

事例Ⅲについては、すでに11代目メンバーから多くの記事が紹介されていますが、私からは少し違った視点でご紹介できればと思います。

なお、オンライン合宿では、「自分では思いつかない与件文の読み方や細かいテクニック」等についてご質問がございました。

今回の記事で何か少しでも参考になる点があれば幸いです。それでは本日も宜しくお願いします。(長文ですのでお時間があるときにどうぞ。)

はじめに


私は、H27、H28、R1と2次試験を3回受験しています。中小企業診断協会の得点開示結果では、事例Ⅲは3回共に70点前後の得点が取れていました。

ふぞろい採点サービスの結果もあわせて下図にご紹介します。ふぞろい採点サービスの精度がすごい。

とはいえ、他の事例は毎年50点前後と低空飛行でした。私の記事は今まで失敗談ばかりですが、唯一とも言える成功談が事例Ⅲなんです。

そこで、成功談についても何か記事にできればと思いまして、事例IIIが得意だった理由を振り返りました。

分析したところ、主に以下の4つの対策を繰り返し行ったことによる反復効果が大きかったと思いますので、今回と次回にかけて具体的にご紹介していきます。

対策① 基本的なC社像を想定して与件文を読んでいた。

効果 着眼点を持って与件を読むことで根拠が見つけやすかった。

対策② 設問要求の切り口を明確にしていた。

効果与件根拠と設問の対応付けのコツを掴むことができた。

~今回の記事は上記までの内容です~


対策③ 設問内や設問間の関連性を強く意識した。

効果因果関係で説得力のある解答が書けた。

対策④ 分析や改善のキーワードをあらかじめ準備していた。

効果多面的で且つ端的に伝わりやすい解答が書けた。

事例Ⅲは、事例Ⅳの次に反復学習の効果が大きく得点が安定する事例だと感じます。

今回は、上記の対策①②について、短い時間の中で効率良く与件文を読むコツをご紹介します。

(対策③④は伝わりやすい解答のコツについて、次回の記事でご紹介します。)

事例Ⅲの世界観については、以下のかーなの記事もオススメです!

【実録】リアル事例Ⅲ&運営管理の世界~前編~(by かーな)

【実録】リアル事例Ⅲ&運営管理の世界~後編~(by かーな)

基本的なC社像を想定する


皆さまは、SWOT分析する際、内部外部という視点で読むものの与件文の根拠を探すのに時間がかかるなぁ・・と感じていませんか。

他事例もですが、事例Ⅲでは特に、過去から現在、そして今後の成長戦略までにおける基本的なストーリーを過去問を分析してイメージしておくことが重要と思います。

理由は、C社を取り巻く外部環境との関係性やC社の内部環境の特徴について、毎回同様のパターンで出題されるためです。

例えば、昨年の事例Ⅲは過去と比べ、与件文に問題点の記述が少なかったため、出題傾向が変わったという話を聞きます。確かにそう思いますが、私は実際に解いていて、問題点の記述が少ないことによって難易度が上がったとは感じませんでした。

なぜなら、問題点が明確に書かれていなくても、基本的なストーリーやC社像を具体的にイメージし着眼点を持って与件文を読むことで、あるべき姿と現状の差を短時間で発見し、問題点の根拠に気付くことができたためだと思います。

よって、今年の事例Ⅲも与件文中に問題点が明確に記載されないことが想定できますので、過去問の分析を通じてC社像を明確にイメージしておくことをおススメします。

C社社長像を描く

では、ここから具体的に見ていきます。

先ずは、事例Ⅲの特徴や全体のストーリーを分かりやすくするために、「C社社長像」としてイメージ化します。

以下に、社長の人となり・悩みごとと仮定してご紹介します。

【人となり】

社長はいつも主要取引先からむちゃぶりを受けますが、それに謙虚に応えようとします。一方で、社長は収益改善のため、主要取引先への依存脱却を目指し、虎視眈々と新規開拓を図るというストーリーが基本です。

【悩みごと】

C社は技術力には自信があります。そもそもC社は中小企業なので技術力に競争優位性がないと問題として成り立たないんですね。一方で、生産管理は工程ごとにバラツキがあるなど成り行き任せの体制であったり、生産現場はベテラン社員の個人能力に依存するなど生産効率が低い状態です。そのような問題を踏まえ、今後は全体最適していこうというストーリーが基本です。また、部門内の人員不足、部門間の情報共有不足ということも鉄板のストーリーです。

事例Ⅲの特徴については、Tomatsuの記事もオススメです!

事例毎の特徴・お作法を知る~事例③編~(by Tomatsu)

部門の特徴と取引先との関係に着眼する

次に、C社を取り巻く外部環境とC社内部の特徴を見ていきます。

私は与件文を読む際に、「部門の特徴と取引先の関係」に着眼していました。

内部環境面で、C社は受注生産であることや一貫生産体制に優位性があることが多いため、営業から設計開発、製造の部門があることが基本です。上図の〇が無い部門や人員が不足している場合は、今後の成長戦略に不適合になる可能性があるので強化が必要と想定できます。

また、外部環境面で、C社は主要取引先に依存していることが多いです。そして今後は収益改善を図るため、新たな取引先あるいは協力会社を事業機会として販路開拓していくというストーリーが基本的です。

一方で、事例Ⅲの最近の問題では競合先の情報はほとんど出てきません。昔の問題では大手企業の競合先が登場し、大手は低価格な一般品を大量生産するのに対し、C社は特注品を受注生産するといったストーリーでした。

ただ、与件文に競合との対比が描かれていなくても、C社の差別化戦略(高付加価値化)の方向性は少し意識しておきたいですね。

【部門の特徴】

第1問では、よく強み、弱みが問われますが、部門を切り口として与件文を読みにいくとスムーズです。

なぜなら、基本的な部門の特徴を把握しておくことで、「今回もまた同じだ」、「今回はここが違うな」といった着眼点を持つことができるためです。

上図の内容はあくまで参考ですが、基本的な強み・弱みはあらかじめ想定しておくことをおススメします。

【取引先(協業先)との関係】

毎回のように主要取引先と新規取引先が登場します。機会や脅威は、この取引先との関係を切り口に与件文を読みにいってました。

基本的な機会・脅威もよろしければ参考にしてみて下さい。

C社像のまとめ

C社社長の想い、社内部門の特徴、取引先との関係の3つの視点で、基本となるC社像を把握するということをお話してきました。

最後に留意すべき点について補足します。

よく事例Ⅲの対策として「当たり前のようにできていないことを、当たり前のようにやることを助言するだけです」と言われます。

しかし、当たり前の状態というのは一般的な製造業のことではなく、あくまで事例ⅢのC社のことです。

また、ここまで過去のC社像の話をしてきましたが、出題者の意図に沿う問題点を指摘し、改善策を助言するためには、過去のC社のことではなく、今年のC社のことであることは絶対です。

ですが、時間が短い中で効率的に与件文を分析するためには、基本となるC社像を過去問を通じて把握しておき、内外の切り口や例年と同じ点、違う点といった着眼点を持つことも重要と思います。

よって、過去のC社像と今年のC社を対比させるように与件文を読むことをおススメします。

※事例Ⅲの着眼点は「中小企業の評価マニュアル」も参考にしました。(参照元:中小企業診断協会


古い資料ですが、中小企業における問題の着眼点や改善のキーワードの参考になりましたので、お時間がある際にでも一読することをおススメします。

設問要求の切り口を明確にする


ここからは、設問と与件の対応付けの話です。

事例Ⅲは他事例より設問の字数が相対的に多く、解答作成に時間がかかるため、80分間の解答プロセスの中で、与件文を隅から隅まで読み込む時間は少ないです。ポイントをしっかりチェックしていきましょう。

事例Ⅲは設問も毎年同じような構成で出題されます。

先にご紹介したTomatsuの記事にも詳しくありますが、具体的には、第1問でSWOT分析が問われ、2問目から4問目ではオペレーションの問題である生産管理と生産現場のことが問われ、最後に経営戦略の問題が問われます。

この設問要求(レイアーとも言います)ごとの切り口を明確にして与件を読みにいくことで、設問と与件の対応付けがスムーズになります。

※今回の話は、問題を解く際に、与件文よりも設問文を先に読む解答プロセスを前提としています。

では、令和元年の問題を例に、与件の根拠を一緒にみていきましょう。

令和元年の事例Ⅲの振り返りにはCKの記事がおススメです!

【リアル実況】令和元年度 事例Ⅲ(by CK)

SWOT・戦略問題の根拠

一つ目は、SWOT(環境分析)の問題と経営戦略の問題の根拠です。

「部門と取引先」の切り口から与件の根拠を探します。

【企業概要】

先ずは、企業概要を見ていきます。

緑色は部門赤色は強み青色は弱みや脅威紫色は取引先との関係で色分けしています。

1段落目の最後にC社の部門が書いてありますね。この事例では熱処理・機械加工部が製造部にあたり、あとは設計部、総務部があるという組織です。

この段階で「むむ?」と思いますよね。

そう、基本的なC社像では営業部があるはずなんですが、このC社はないんですね。つまり、営業体制を今後は強化しないといけないのではないか?と想定できます。

2段落目と3段落目で一番インパクトのある箇所はどこでしょうか。2段落目の最後のほうの「このため一般に~」と書き出し以降は、他社より優れているという内容ですから、C社の競争優位性になります。強みが問われたら必ず根拠にしたい部分ですし、最後の戦略問題の解答にも必ず含めたいです。

3段落目は、部門の強みとして機械加工部の記述も根拠にしたいところです。

その後に設計部は現在2名で対応しているという記述がありますね。皆さまはこの「現在2名で担当」という記述をどのように感じますか。

他の部門については人数などの記述がなく、わざわざここだけ2名と強調しているため、C社社長は弱みと感じている可能性が高いと思います。なので、営業部が無いのと同様に、設計体制も今後は強化しないといけないのかな?と想定できます。

【生産の概要】

次は、生産の概要を見ていきます。

この事例では工場が出てきますが、内容としては部門ごとの生産形態や仕事の流し方が書かれています。工場について深く考える前に企業概要と同じように部門に着眼し、SWOTの根拠をチェックしていきます。

5段落最初の「それぞれ独立した」という記述も問題点の根拠に想定できる表現です。この事例では工場間を全体最適しようという方向性かな?と想定できます。

6段落目には熱処理部の作業員について書かれています。技能資格を持つベテラン作業員の品質保持は素直に強みと捉える一方で、その後の個人技能~のくだりは、いつもの「属人化⇒標準化・マニュアル化」の方向性かな?と想定しておきます。

生産管理問題の根拠

二つ目は、生産管理の根拠です。

生産計画は、「日程計画、工程計画、負荷計画」の切り口で与件文から探します。(参考:工程管理の知識)

また生産統制は、「進捗管理、現品管理、余力管理」の切り口で与件文から探していくと根拠を複数に切り分けて使うこともできます。

特に生産計画の根拠は毎回同じような表現で記述されますので、どのような表現で記述されているか過去問で分析しておきましょう。

生産現場(生産性向上)の根拠

三つ目は、生産現場の根拠です。

生産現場は、「人、作業方法、設備、資材」といった4Mの管理手法の切り口で探します。

この事例では、与件文の最後のほうに社長の方針があり、そこには明確に「人・作業方法・設備」の3つの視点で記述されていました。

ここまで、与件文の根拠について一緒に確認してきましたが、最後に難問に出くわした際の対応について補足します。

設問要求の切り口を明確に、とはいっても切り口がよく分からない問題はあります。また、複数の設問で与件文の根拠の箇所が重複するといったケースもあります。(例えば、直近の問題ではH30の第2問と第4問のケースです。まだ解いてない方はチェックしてみてくださいね。)

切り口が分からない問題は、解く順番を最後にするなど優先順位を下げ、どうにかこうにか解答欄を埋めて5割程度を確保する戦略を採りましょう。

このような問題は、あまり時間をかけすぎないことも重要です。

また、与件文の根拠が重複する場合は、それぞれの設問で同じ与件文の根拠を使っても大丈夫です。こっちの設問にこの根拠を使ったからといって、他の設問に無理やり違う根拠を使おうとしてしまうと、最悪の場合は両方ともに外してしまうリスクがあります。

根拠の重複はあまり恐れず、設問の題意に沿った妥当性のある与件文の根拠を使いましょう。

まとめ


今回は、事例Ⅲについて、効率的に与件文を読むコツについてお話しましたがいかがでしたでしょうか。

最後に、本日のまとめです。

✅着眼点を持って与件文を読むことで、根拠を見つけやすくする

基本となるC社像を具体的にイメージしておく。

部門の特徴や取引先との関係などに着眼することで、効率的に与件根拠を見つけることができます。

✅設問要求ごとに切り口を明確にすることで、設問と与件文の対応付けをしやすくする

与件文を隅から隅まで読むのではなく、設問の要求の切り口を明確にした上で、問題点や課題を探しにいきます。

過去問をただ回すのではなく深く分析し、切り口ごとにどのような表現で問題点が記述されているかチェックしておくことで、対応付けに慣れることができます。

事例Ⅲは80分で完答することが他事例と比べ難しいと思います。その中で、効率よく与件の根拠を見つけ設問と対応付ける練習を重ねていきましょう。

今回は以上となります。超長文となり大変失礼致しました

ぴ。でした。


☆☆☆☆☆☆☆

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