こんにちは、ふうじんです。
今週は事例I特集。うぅむ、事例Iはやはり2次筆記試験の花形、堂々たる主演男優(社長)。「さぁ、男らしく堂々と80分一本勝負だ!解けるものなら解いて見ろ!」と叩きつけられた挑戦状。

 

■事例Iは挑戦状■
受験校の指導を仰ぐまでもなく、事例Iは難。しかも事例Iで心残りに解答作ると、後の事例II、IIIの解答方針に微妙な心理的影響を残すからやっかい。だから受験校は事例I対策を最重視しているわけね。

そこで先ほど試験委員から叩きつけられた挑戦状。
挑戦状を堂々受けて立ち、快刀乱麻で男らしくズバっと経営指導方針をマス目に書き上げ・・、たら気持ちいいだろな。どうだ、まいったかっ・・。

・・という作戦を採用して合格した人がいたらぜひお目にかかりたいdash
みなひたすら逃げ回り、

受験生:「あなた様の仰っているのはこのことでしょうか?」と差し出し、
試験委員:「うむ、貴様は俺の言うことわかってるな、よしA答案!

というのが毎年事例Iで繰り返される光景。だから事例Iについて積極的に語りたがる人は、事例IIに比べ極端に少ない。
 

■事例Iは安定得点可能■
しかし、主演男優恐るるに足りず。
予め難しいとわかっていれば、実は事例IでA答案を作るのは極めて容易。周囲もみんなできてないから、平凡な根拠抜き答案が上位に来る。そんな環境下、事例Iで確実に点を稼ぐコツとは、「要求解釈」と「解答順の判断」の2つに他ならない。
では今日もちょっとドキュメンタリータッチの寸劇を。
 

■寸劇:解答要求から連想ゲーム■

2009年9月26日(土)。秋分が過ぎたとはいえ、まだ日中の陽射しは汗ばむほど力強い。そしてその日の午前中、緑色の新幹線の止まるターミナル駅の西口にそびえるビルの一室。事例Iを得意とするその講師は受講生にこんな疑問を投げかけた。
 
事例Iの設問文を読み、解答の候補案を自力で10個作りましょう
例えば「今後の事業を拡大するに当たっての留意点」と聞かれら、10個答えられますか?

ううむ、3つ、4つなら答えられるかな・・。

間髪をおかず、講師はこう続けた。
①担当者育成
②マネージャーの計画的な採用、育成
③組織体制、部門化、役割分担の明確化
④権限委譲

よし、この辺までなら大丈夫、俺もついていってる・・。
だがさらに続けて曰く、

⑤業績評価制度
⑥経営資源配分
⑦コア強化
⑧組織学習・全社最適化・シナジー
⑨リスクの分散
⑩¤ÆŽv‚¢‚Ü‚·‚Ì‚Å‚²“s   (←すみません、聞き逃しました)

この講義は、頭を棒でガンと殴られた感の2回目(1回目はこちら)。そりゃ、確かにここまで解答候補案作ってから問題本文(与件文)読みにいけば、そりゃ何かしらカスるだろ・・。
 

■事例I処理スタイル:知識で解く■
この解説講義を終えた瞬間、「事例Iは知識で解く」と決心。もちろん、好き勝手に知識を書いて点がくるわけはなし、また「事例は国語の試験である」という指導だって正解。ただし事例Iに限っては、問題本文から「根拠を抜き出し」、マス目に「並べる」前に、「知識で方向性を味付け」すると上手な解答出来上がり、という意味で。
 

■事例I処理スタイル:解答順■
そう、実は事例Iの勝敗は「要求解釈」の時点で決着済。これは予備校の指導通り。でもあと、事例I第(1)問は普通後回しにするでしょ?あと第(5)問も。それは第(1)問、第(5)問は「どの解答が要求されているか、判断しづらいから」でしたよね?

一方、第(2)問・第(3)問は現状分析(過去)の要求が多く、根拠抜きで得点しやすい。そして結果的に、第(2)~(3)問で、解答要求通りに根拠を抜き出しさえすれば、A答案への仲間入りに限りなく近づく。
逆にこれができないと、事例I A答案が絶望的=合格確率が極端に下がる、という仕組み。・・と言い切っても大丈夫かしら?
 

■事例Iの要求能力・解答要求パターンを知る■
記述スキルは別として、事例IにおけるA答案作成スキルとは結局「相手が何を言っているか理解(想像)できるか」につきる(と思う)。ここをクリアすれば点をもらえる根拠を問題本文から選び出すことは極めて容易(⇔事例IIと好対照)。

事例Iにおける要求能力 (中小企業診断協会HP「出題の意図」より抜粋)
基礎的理解・基礎的知識 →主に第(1)問
分析能力 →主に第(2)~(3)問
助言能力 →主に第(4)~(5)問

これ↑は、私が勝手に「過去問分析」の結果から得た思い込み。決して信用せず、もし採用したいなら必ず自分自身で「過去問分析」を実践願います!

なおお気づきの通り、「助言能力」とは、あなたの素敵でオリジナルな助言そのものよりも、「助言するふり」をして「抜き出した根拠」で点数がもらえることが多かったでしょ?
 

■事例I対応力UPドリル■
分析の話ばかりしても何の役にも立たないので、今からできる即効ドリルを3つご提案。そんなことこの時期もう既に終わってるよ、が理想。でもまだ未着手なら、これをやるだけで大きく一歩前進。

ドリル①問題本文の写経
もし未着手なら、だまされたと思ってやってみる。事例一つの入力に15分もあれば足りる。事例I~IIIまで5年分やっても3事例×5年×15min=4時間足らず。
 
ドリル②問題本文⇔設問別解答根拠の対応づけ
ドリル①で入力した問題本文に対し、設問(1)~(5)においてそれぞれどの箇所が根拠として使われたかマークする。これを必ず過去問で(できれば5年分)やる。※予備校の事例演習は過去問の模倣に過ぎないから後回しでOK。
 
ドリル③出題の意図を写経
意外と活用されていないが、これも写経。あぁなるほど、事例Iの各設問って、こんな能力を養うことが狙いだったのか。

■余談~ドリル結果からオリジナル解答方針を作る■
事例の解答方針に「絶対解」はありえない。なぜありえないかは既に何度も説明済なのでもう言わないけど、やさしく言い換えれば「人それぞれ」だから。そして他人の真似したってムダ、自分で考えなきゃダメ。なぜなら、出題要求は毎年必ず変化するから。

つまりストレート合格の確率を少しでも上げたいなら、これからの勝負は「自分で考える時間をどれだけ確保するか」。よって全く余計なお世話なので、昨年自分が作った「事例I解答方針」は小さーな字でこそっとメモ書き。

  1. 相手の話の煙に巻かれない。前半分はほとんど現状ムダ話。解答要求と文末から経営課題を探しにいく。
  2. 解答要求の時点で、事例Ⅰ視点で解答候補作成。相手のとりとめの無い話から、根拠に気づくHIT率↑
  3. 折角予想しても、それを上回って根拠すら言ってこない恐れ。ぐっとこらえて相手が口にした言葉(根拠)をつなぎ、組織・人事・経営管理論点に持ち込む。
  4. 「僕が相談してるのは組織の話だよ、わかってる?」要求すら言わないクライアント。にこっと笑って、生産・マーケっぽい話は受け流す。
  5. 守る・闘わない・こらえる。あくまで相手の解答要求をつかむ、向き合う、外さない。精神修養。

以上はあくまで私見なので内容解説はしませんし、質問もお受けしません。ただ方針1だけちょっと面白いでしょ?これに気づいて自分オリジナルで作った事例処理スキルが「問題本文逆さスキャン読み法」。

H22年は確実にH21年を上回る激戦の2次筆記試験。道場読者各位が自らのオリジナルスキルを考案し、ラクラクと事例IA答案を作ることを真摯に願っています!

byふうじん


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⑩は、従業員の意識改革でしょうか?
具体的には
共通目的、コミュニケーション、貢献意欲が
あてはまると思うのですが、
いかがでしょうか?

①から⑨までで重複しているかもしれませんが・・・。

お世話になります。
上記「ドリル①問題本文の写経」は
与件文の写経でしょうか?
それとも、設問文の写経でしょうか?
その両方でしょうか?
アマチュアな質問ですみません…

リンクさん、フォローありがとうございます。完全に聞き逃しただけで他意はなかったのですが、お考えのように「他に何かないか」探してみるのも面白いですね!あともしブログ・HPなどお持ちでしたら、ぜひリンクさせていただければ幸いです(笑)。

ガネーシャくんさん、用語の使い方へのご指摘ありがとうございます。わかりづらくすみません。用語の定義はT○Cの指導方針に従い、下記としています。

1. 問題本文(=与件文)
2. 設問文

ちなみに私の場合「設問文の写経」は「過去問分析」に含まれるので8月中に終了、「問題本文(与件文)の写経」は10月上旬から、「出題の意図の写経」は10月中旬から行いました!

ドリル②で問題本文と設問別解答根拠の対応付けをTACの模範解答を参照し、やってみましたが、
今一すっきりとしませんでした。
ドリル②の記述してある内容は、このようなやり方のことでしょうか?よろしくお願いします。

yamadaさん、またまたわかりづらい表現だったことをお詫びいたします。

他メンバーの例でも見られるように、問題本文(与件文)と設問文の対応関係を分析してみることは有効な手段といえそうです。そして、4色ボールペンで囲ってみることが、ある発見のきっかけになったのが私のケースです↓
https://rmc-oden.com/blog/archives/3700

ただ事例から何を読み取るかは、人それぞれで違いますから、この方法が必ずしも誰にでも適しているとはいえないですね。その点配慮が不足していました。申し訳ありません。

ふうじんさん、回答ありがとうございました。早速、参考にしてやってみます。やってみてわからなかった点について質問しますので、よろしくお願いします。

ふうじんさん、こんにちわ。

ざあらしと申す者です。去年は1次で敗退。今年は2回目で1次合格して、2次は初受験です。

去年の2次の演習は、モチベーションが上がらず、80分のフローも考えずに、漫然とやってしまいましたが、今年は、いろいろな人の80分フローを調べてみて、8月中には80分のフローを固めて、2次の模擬試験に臨もうと思っています。

一発合格道場の書き込みや、受験生最後の日などを見てみましたが、ふうじんさんの「問題本文逆さスキャン読み法」を試してみて、「前半分はほとんど現状ムダ話」が実感できました。あと、前半の無駄話でない所のピックアップも、設問文と問題本文の後半を読んでからの方が簡単だということに気付きました。目から鱗が落ちました。ありがとうございました。きっと、作問者のセンセイも、設問を作ってから、問題本文を作っているのでしょうね。

2点目の「解答要求の時点で、事例Ⅰ視点で解答候補作成。」の段階には、残念ながら、至っていません。もうちょっと、修行が必要なようです。

80分のお作法」の方に記載されていた「1センテンス5点法」と「縫いつなぎ記述法」にも興味があるので、良かったら、解説をお願いいたします。

ふうじんさんのご活躍をお祈りしております。

ざあらし様、ご質問ありがとうございます。
手短にご紹介しますと、

1センテンス5点法
「1センテンス=配点5点」と割り切って解答構成要素を決める方法。(あくまで割り切りですが)配点15点→3文、配点20点→4文と腹を括ると、時間の無駄・マス目の無駄を省いたシンプルな解答になる効果があります。

縫いつなぎ記述法
解答構成要素が決まったら、
①メモを作る手間をスキップし、
②問題本文中の使いたい根拠(キーワード)をマークして、
③そのキーワードだけ縫うようにつなげて1センテンスを作る
方法です。満点にはなりませんが、大失点と時間の無駄を防ぎ無難な解答を作る効果があります。

とっても姑息な手段ですが(笑)、「なぜこのような手順を採用したか」「採用するとどのような効果があるか」をお考えいただくと、ざあらし様の「80分間の解答フロー」の確立に微力ながらお役に立てる可能性がありますね。

「1センテンス5点法」と、「縫いつなぎ記述法
」についてのご説明ありがとうございました。

内容が腹に落ちました。

また、ブログへのコメントもありがとうございました。

2次合格に向けて、がんばります。

[…] やり方は、過去問5年分の事例Ⅰ-Ⅲの “設問部だけを見て(与件文=問題本文は読まずに)”解答案を10個作ってみる。 これだけ。( 理由は道場のこの記事中段「寸劇:解答要求から連想ゲーム」参照) #個人的には「これこそが2次試験の本質」と思っています。  […]

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