【永久保存版】令和7年度事例Ⅰ 再現答案分析(79/67/40) ~ byマルコス

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- 1. 再現答案分析とは?
- 2. 解答者紹介
- 2.1. こうた(得点:40点)
- 2.2. マルコス(得点:67点)
- 2.3. そうる(得点:79点)
- 3. 事例Ⅰの問題及び出題の趣旨など
- 4. 第1問(配点20点)
- 4.1. 設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
- 4.2. こうた
- 4.3. マルコス
- 4.4. そうる
- 4.5. 第1問まとめ
- 5. 第2問(配点30点)
- 5.1. 設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
- 5.2. こうた
- 5.3. マルコス
- 5.4. そうる
- 5.5. 第2問まとめ
- 6. 第3問(配点20点)
- 6.1. 設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
- 6.2. こうた
- 6.3. マルコス
- 6.4. そうる
- 6.5. 第3問まとめ
- 7. 第4問(配点30点)
- 7.1. 設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
- 7.2. こうた
- 7.3. マルコス
- 7.4. そうる
- 7.5. 第4問まとめ
- 8. 事例Ⅰ全体を通して
- 9. 過去記事紹介
- 10. 名言紹介
こんにちは、マルコスです!今回含めて計3回、令和7年度試験事例Ⅰ~Ⅲの再現答案分析を行っていきたいと思います!是非ご活用いただければと思います!
再現答案分析とは?
本企画は9代目のだいまつさんが取り組まれた「超高得点シリーズ」の流れを汲んだもので、内容は代によって異なるものの、ブラッシュアップしながら受け継がれてきたものです!各事例で超高得点・合格ライン以上・合格ライン未満の再現答案を比較して分析がなされています。
私自身受験生時代に読み込み、解答を安定化させる上で大変参考にさせていただきました。先代が取り組まれたものはそうるがまとめてくれているので是非ご確認ください!
私自身の事例Ⅰ~Ⅲの得点はそれぞれ67/63/63と非常に無難な点数ですが、それ故に合格ラインを超える答案がどういったものか、また、より点を取るにはどうすれば良かったかを語れるのかなと考えています。先代のクオリティに到達できるか不安ではありますが、皆様に参考としていただけるよう鋭意努めます!
なお、前回の記事で合格ラインを超えるための要素、高得点を取るための要素についてまとめましたので、そちらも踏まえて解説していきたいと思います!宜しければこちらの記事もご確認ください!
このためにふぞろい買ったってホンマ?
ホンマやで!ちなみに令和7年度版は執筆協力者として、じぇいの名前が入ってるで!
解答者紹介
事例Ⅰの各解答者を紹介します!
こうた(得点:40点)
足切りギリギリの点数!でも、逆にしくじり先生として参考になる答案。
事例Ⅰの段階でビハインド20点を作りながら事例Ⅳでぶっちぎった財務の鬼。
一方で、今回容赦なく切られることを了承してくれた仏の心の持ち主。
マルコス(得点:67点)
事例Ⅰ~Ⅲは全て60点台のMr.無難。
事例Ⅰは幸運にもその中では得点が高め。
なぜ良かったのかも含めて解説できればと思います!
そうる(得点:79点)
事例Ⅰ~Ⅲの全てで高い点数を獲得している猛者。
再現答案分析を味わい尽くした事例通。
今回の分析も味わうのか!?口に合うのか!?
以上のメンバーの答案でお届けします!なお、あくまで答案は試験後に再現したものなので、実際の解答とは異なる可能性がある点ご容赦ください!
ある程度思い出しながら書いてんけど完全には再現できんかったんよな〜
また、合格点に到達するには設問解釈が重要と前回申し上げたので、私の観点ではありますが、冒頭でそちらも交えながら解説していきたいと思います!
事例Ⅰの問題及び出題の趣旨など
問題・解答・出題の趣旨リンクはコチラから!
第1問(配点20点)
設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
設問内容
木製知育玩具の新規事業に進出した際の A 社の現状について、SWOT 分析のそれぞれの観点から、30 字以内で述べよ。
出題の趣旨
A 社の新規事業への進出時における外部環境と内部環境の現状分析をする能力を問う問題である。
オーソドックスなSWOT分析の問題ですね!基本的に与件文に書いてあることを拾う系統の問題なので、あまり落としたくないところです!
設問解釈
「木製知育玩具の新規事業に進出した際」という時制には気をつけましょう!と言っても今回の与件文にはそこまで多くの時制はありませんでしたが。。。また、出題の趣旨にあるように、SWOT分析の内部・外部の切り分けは正確に行うようにしましょう!(企業内部の)強み・弱み、(外部環境の)機会・脅威になるため、それに該当する項目を満遍なく拾う必要があります。
解答方針
字数は30字以内のため、8~10文字程度の要素を3つ、または、13~15文字程度の要素を2つ書くことを方針として持てていれば良いと思います。また、多面性を意識するのであればSWOTに関して「新規事業」「既存事業」の観点それぞれを拾う想定ができれば良いのではないかと思います!
こちらを踏まえて各解答を見ていきます!
こうた
S:子息の大学での知見と良好な関係。木工職人ネットワーク。(27字)
W:市場トレンドの変化が速くビジネスのスピード感に追いつかない。(30字)
O:自然素材国産材への関心の高まり。安心安全素材を求める傾向。(29字)
T:内装材市場の競争激化と公共案件の不安定性。(21字)
ふぞろい採点:11/20
ツッコミどころがいくつかありますが、先ず良いところを見ていきます。外部環境の機会(O)と脅威(T)は、第三段落を根拠にして十分得点が取れる内容になっています。Oは新規事業、Tは既存事業の内容で2つで対比になっているのも分かりやすいです。注文をつけるとすれば、Oは主に「第2には〜」の部分しか反映できておらず、木育に関する言及である「第3には〜」の内容が入っていない点が、多面性の観点でリスクがあると考えます。また、Tの字余りも勿体ないです。少しでももぎ取るのであれば「知育玩具の既存製品」くらいはねじ込めそうです。
内部の強み(S)は点を取れているものの、現状の内容では外部との繋がりしか記載できておらず、物足りなさを感じます。Sは主に第6段落、第7段落に記載がありますが、「第1に〜」から「第4に〜」とある中の第3、第4箇所目しか書かれていないことが要因と思います。多面性を出すためにも、技術や調達に関する記載のある「第1に〜」や「第2に〜」の部分はいずれかでも抜き出したいところです。
内部の弱み(W)は様々な点で宜しくないですね。恐らく点は入っていないと思われます。まず、「市場トレンドの変化が速く」は外部環境の話なので、Wに対する設問要求からはズレています。また、「ビジネスの変化に追いつかない」は言い過ぎです。「スピード感が求められる」とはありますが、「彼一人の力では限界が見え始めている(=まだ限界ではない)」とあるので、変化への対応ができていないわけではないです。細かいですが、他の回答が体言止めなのに、ここだけ文章なのも気になります。1番大きい点ですが、答案全体を見た時に、事例Ⅰなのに「人事・組織」に関する回答がありません。ここのチェックができていれば、「新規事業の人材不足・体制未整備」といった点が書けたのではないかと思います。こうたの回答は当該弱みを補強する材料ではありますが、直接的な弱みではないですね。
マルコス
S:①木材加工・仕上技術②木材調達ネットワーク③公共団体との関係(30字)
W:①既存社員の危機感不足②新規事業の人材・育成不足③収益性低下(30字)
O:①木育ニーズ・国産材への関心の高まり②林業が盛んな地域(27字)
T:①内装材市場の競争激化②公共案件の不安定性③早い流行変化(28字)
ふぞろい採点:15/20
概ね拾えている点は良いですが、Wの記載がイマイチですね。①は第5段落にある「既存事業を支えてきた社員たちは新規事業の必要性を十分には理解できなかった」を根拠にしようとしたのですが、言い換えた結果飛躍してしまいました。要因として、無理に多面的にしようとして「③収益性低下」を記載したために文字数が足らなかったことが挙げられます。③を削って「既存社員の新規事業への無理解」程度にすれば上手く収まったのではないかと思います。また、無理矢理ねじこんだ「③収益性低下」も恐らく点に繋がっていません。本文中に記載はあるものの、本内容は一時点における結果でしかなく、会社の状態を示したものではないため、Wの記載としては不適切です。
寧ろ記載すべきは第9段落の「内装材事業は、依然としてA社の売上の大半を占めており」を根拠とした「既存事業への売上依存」でした。それがあった上で、外部環境の悪化により「収益性低下」したのであり、低下したことそのものは弱みではないと考えられます。弱者の戦略として、可能な限り詰め込もうとするのは悪くないと思うのですが、上手く収まらなければ点に繋げられない諸刃の剣であることは注意した方が良さそうですね!
そうる
S:①薄板加工や仕上げ技術②林業家や製材所との関係で木材確保可能。(30字)
W:①競争激化と公共案件不安定で収益性悪化②新規事業の体制弱い。(30字)
O:①安心安全な素材ニーズ増加②教育や子育てで木育ニーズ増加。(29字)
T:①知育玩具の既存製品②市場トレンド変化早い。(22字)
ふぞろい採点:10/20
あれ、どうしたそうる?笑
SとOは良いですが、WとTに問題があります。まずWですが、競争激化と公共案件不安定は外部環境の話なのでWに入れるのは不適切です。また、私と同様で収益性に言及していますが、こちらもあくまで結果なのでWの解答としては不適切と考えられます。また、表裏ではありますがWに記載してしまったがために、Tの内容が新規事業のみになってしまっています。内装材事業の外部環境悪化は新規事業へ参入する誘因にもなっているので、ここは記載しておきたいところです。
第1問まとめ
S・O・Tの要素は3人ともある程度拾えていたのではないかと思います。要因としては、目星をつけられそうなワードがあり、与件文の言葉もそのまま使いやすかったためと考えられます。Sの着眼点としては第6段落の冒頭、「木製知育玩具の新規事業は、A社の持つ様々な経営資源やネットワークを効果的に活用することで推進された」という文章から、その周辺を探すと良いのではと気づくのではないかと思います。また、O・Tの着眼点としては第3段落の冒頭、「近年、A社は、木材を取り巻く市場環境の変化に直面していた」という文章を見つけていれば、その周辺を見て書けたのではないかと思います。
Wについては与件文そのままを使いづらかったので、他と比べた時の難しさはありそうですが、事例Ⅰが組織・人事に関するものという意識があれば、新規事業の体制について言及はできるのではないかと思います。また、その点が後続の設問とも繋がっており、記載できていると一貫性を作りやすかったのではないかと推察されます。
第2問(配点30点)
設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
設問内容
A 社が木製知育玩具の新規事業を展開する際に、顧客との接点を作るために行った取り組みや工夫について、150 字以内で説明せよ。
出題の趣旨
企業向け事業に取り組んできた A 社が、一般消費者向けの新規事業に挑戦する際の、資源や能力の補完に関する組織的工夫を分析する能力を問う問題である。
こちらも与件文に記載されていることをまとめられれば問題ない系統の設問ですね!ただ、情報量が多いのでどれを内容に入れるか迷うことに難しさを感じるのではないかと思います!
設問解釈
「木製知育玩具の新規事業を展開する際」という時制が再度出てきましたので留意しましょう。また、設問末尾は「説明せよ」とあるため、与えられた情報をまとめることが問われていると捉えても十分得点可能と考えられます。「顧客との接点を作るために」とありますので、当該目的に沿った内容を抜き出すようにしましょう。また、「取り組みや工夫」と分けて書いてあるので、それぞれを記載するようにした方が良さそうです。どちらも似たようなものに感じますが、取り組みは実際に行ったこと、工夫はそこから得ようとした、あるいは、得られたことを書くとまとまりが良さそうです。
解答方針
「取り組みや工夫」の2点を書くこと、及び、字数制限が150字であるこのを踏まえて、それぞれ75字、20~25字程度を3つ程度書くことが想定できれば良いと思います。書き方としては「取り組みは①~②~③〜、工夫は①~②~③~である」と書くとまとめやすいです。
こちらを踏まえて解答を見ていきます!
こうた
①自社工場併設の直営店やアンテナショップ、ECサイトなどチャネルを増やし②SNSを活用した情報発信や子育てイベントへの出展を企画実行し③県内の保育園、放課後児童クラブの実証実験や広報媒体のPR協力などで顧客との関係性を作った。(113字)
ふぞろい採点:17/30
こちらもツッコミ甲斐がありますね〜。内容としては悪くはないのですが、色々と不足しています。実際は113字ではなく、もう少し書いたそうですが、得点を鑑みるとあまり加点には繋がっていなさそうです笑
全体の構成としては①〜③が取り組み、「顧客との関係性を作った」が工夫だと思いますが、「取り組みや工夫を説明する」という設問要求に応えられているかが分かりにくいです。例えば、「①〜③に取り組み、顧客との関係性を作るよう工夫した」とすると、より分かりやすくなったのではないかと思います。また、第2問の根拠は主に第7段落、第8段落にありますが、特に、「保育・教育施設での実証実験(取り組み)」による「新製品アイデアの獲得(工夫)」は、別の解答の観点として追加できそうな要素です。
マルコス
取り組みは①保育・教育施設での実証実験②県の広報媒体を通じたPR③ECサイトへの出店④SNSを活用した情報発信や子育てイベントへの出展⑤地元大学との教育連携である。工夫は①内装材とは異なるアプローチでの販売チャネル開拓②知育玩具に関する新たなアイデアの獲得③改善活動による製品開発サイクルの加速である。(150字)
ふぞろい採点:23/30
はい、取り組みは①〜⑤と盛り込みまくりました笑 ですが、第7,8段落の内容を根拠に十分含め、可能な限り与件文の言葉を使用しているので、減点要素の少ない解答にできたのではないかと思います。強いて言うなら取り組みと工夫で①〜③を対応関係になるよう記載できればより分かりやすいと思いますが、本番では時間も限られますし、そこまで求めなくて良いでしょう!
そうる
取り組みは①直営店やアンテナショップ、大手ECサイト②子育てイベント出展③地元大学との教育連携でワークショップ開催。工夫は①顧客を教育熱心な子育て家庭に設定②SNSを活用した情報発信③大学との教育連携で新たなアイデアや改善点を議論し、共同研究推進。以上により新規事業の顧客接点を作り、新製品開発を推進。(150字)
ふぞろい採点:24/30
そうるも幅広に記載ができており、十分点数が取れていたのではないかと思います!私の解答との違いでは工夫の「顧客を教育熱心な子育て家庭に設定」という部分が挙げられます。ふぞろい採点でもこの項目は高めに配点されており、重要項目となっていました。推測ではありますが、「顧客接点を持つために」という設問要求に応えるのに、「どのような顧客」かを明確にすることは重要な点であったと考えられます!また、第1問のOで木育ニーズを拾えていれば、そこからターゲットの明確化として挙げるのは解答の一貫性の点で優れているという点も考えられます!なお、効果の記載も加点要素にはなりえるようでした!
第2問まとめ
第7段落・第8段落の内容を主な根拠として、「顧客接点を作るために」や「取り組みや工夫」という設問要求をおさえながら、どこまで網羅的に記載できたかが分かれ目なのではないかと思います。その点では、こうたの解答はやや不足しており、他二人との点差がついたと考えられます。また、対象が示された際(本問では「顧客」)、対象の内容をより具体的に考える癖をつけると得点を伸ばせるのではないかと思います。この観点は第4問でも出てきますので、後ほど改めて触れます!
第3問(配点20点)
設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
設問内容
A 社社長は、木製知育玩具の新規事業を成長させていくに当たって、全社的な組織改革を検討している。それに対して、採用すべき組織体制とその理由に関して 100字以内で助言せよ。
出題の趣旨
企業向けの既存事業と一般消費者向けの新規事業の双方を、資源や能力に制約を持つ A社が効果的に推進するための組織体制に関する助言能力を問う問題である。
事例Ⅰらしい問題が出ましたね!採用すべき組織体制についてはすぐに浮かんでも、案外理由を上手くまとめることに苦戦した人もいるのでは!?かく言う私もその一人です。。。
設問解釈
「木製知育玩具の新規事業を成長させていくに当たって」とあるので新規事業にフォーカスした解答を作る方が良さそうです。また、全社的な組織体制なので、「機能別」「事業部別」「マトリックス」などのうち、どれかを選択することとなりそうです。採用した理由も当然記載する必要がありますが、それだけでなく、助言問題なので効果まで記載することが求められていると考えられます。また、理由については、選択した組織のメリットと会社の課題を対応させると良さそうです。
解答方針
解答として求められていることは「採用すべき組織体制」と「その理由」で、助言問題なので効果まで必要と捉えると、骨格としては「~組織を採用する。理由は~ため。以て(効果)する。」と記載すれば良さそうです。また、理由については、全体が100字であることを踏まえると、30〜40字で2つほど挙げられると良いと思います。
こちらを踏まえて解答を見ていきます!
こうた
事業部制組織を作る。理由は①内装事業と知育玩具事業では求められるスキルセットや思考様式が異なり②内装材の製造技術や法人営業から新たなスキルが必要で、迅速な対応が求められるから。(88字)
ふぞろい採点:8/20
こうたは「事業部制組織」を採用し、そのメリットの1つである「対応の迅速化」について記載しています。「迅速な対応」が必要になる理由としては「既存事業と新規事業でスキルセットや思考様式が異なること」を挙げており、採用する理由の1つとしては良さそうです。ただ、その1つしか挙げられていないため得点が伸び悩んでいると考えられます。事業部制組織のメリットには「後継者育成がしやすい」点などもあり、A社社長子息に続く次世代のリーダー候補の育成が課題としても挙げられていることから、その点にも言及できるとより良かったのではないかと思います。
それとは別に、「新たなスキルが必要で、迅速な対応が求められる」というのは論理構造的にはつながりが分かりづらいことが気になりました。新規スキルが必要→育成に時間がかかる→迅速な対応という流れだと思いますので、「社員の早期育成のために迅速な対応が求められる」とすると、論理的につながっているのではないかと思いました。
あと①と②は言ってること殆ど同じちゃう?
まぁせやな笑
これ以上切らんといて~
マルコス
事業部別組織の体制を採用し、新規事業を成長させるべきである。理由は①新規事業の規模拡大に経営リソースが不足している②既存事業とは求められるスキル・思考が異なる③社員の配置・育成制度を見直す必要がある為。(100字)
ふぞろい採点:6/20
はい、人のことを切っておきながら、私も完全にやらかしました笑
色々と並べているもののほぼ得点要素にはなっておらず、「求められるスキル・思考が異なる」から「事業部制組織を採用する」というのは、こうたと同様に間を飛ばしており、論理的にイマイチです。そもそも「事業部別組織」としており「機能別組織」と混ざっている感じがして知識の定着の怪しさを感じますね。。。(実際テンパって、メリットを繋げるとかいう発想は試験時に持ち合わせていませんでした笑)総得点から察するに名称の記載が怪しくても加点はもらえていると思いますが、知識の定着不足が露呈してしまいました。皆さんは反面教師として、1次知識の定着は徹底するようにしてください!
そうる
事業部制組織を採用する。理由は①求められるスキルセットや思考様式が異なり独立性が必要②市場トレンド変化が早いため権限委譲して迅速かつ柔軟な意志決定が必要。以上で士気向上と組織活性化で新規事業成長を図る。(100字)
ふぞろい採点:14/20
その点、そうるの解答は非常に良いと思います。メリットとして「迅速な意思決定」だけでなく「柔軟な意思決定」も盛り込み、「柔軟な意思決定」が求められる背景として「市場トレンド変化が早いこと」を挙げることで、論理的なつながりを持たせています。また、「サチノヒモケブカイネコ」のフレームワークから「権限移譲」のキーワードを入れていることも使いどころとして素晴らしいですね!事業部制組織を採用する理由として正にという点だと思います。ふぞろい採点上では点に繋がっていませんが、助言問題に対し効果で締めている点も、設問要求に対してしっかり応えている姿勢が伺えてプラスに感じます!強いて言うなら次世代リーダー育成に触れると更に良いとは思いますが、そうるは第4問に活用したようなので、その点は後ほど解説します!
第3問まとめ
設問としてはシンプルですが、採用する組織のメリットを踏まえて解答できているかで言うと、しっかり応えられている解答は限られるのではないかと感じます。また、シンプルな分、論理構成が適切かも重要な点になってくるのではないかと思います。(背景)→(理由)→(施策)がつながるように意識してもらえると良いのではないでしょうか!
なお、17代目の解答では事業部制組織を採用したものがほとんどで、すーじーのみ「プロジェクトチーム」を採用していました!ただ「プロジェクトチーム」にも「外部環境の変化に対応しやすい」メリットがあり、その点への言及や、プロジェクトチームを活用した社員育成にも触れており、十分設問要求に応えている内容でした。すーじーが70点以上の得点をとっていることからも、「どの組織体制を採用したか」よりも「採用した組織体制のメリットと顧客の課題が対応するか」が重要だったのではないかと考えられます。
興味あれば私の再現答案も見てみてな!
第4問(配点30点)
設問内容・出題の趣旨・設問解釈・解答方針
設問内容
A 社は、木製知育玩具の新規事業を拡大させるに当たり、自社の創業以来の企業理念をどのようなものへと再定義したり、それを関係者に浸透させたりすればよいのか。150 字以内で助言せよ。
出題の趣旨
A 社が新規事業を推進するにあたり、どのようなものに企業理念を見直したり、いかにそれを社内外に伝達・浸透させたりすればよいかの助言能力を問う問題である
出ました、理念の再定義!令和7年度受験生を一番困惑させた問題ではないかと思います!私も「新規事業は自社の理念とも合致する」はずなのに再定義とは??どのようなものへ??と頭にクエスチョンを浮かべながら解答していました!ただ見返すとやはり与件文や設問文にはヒントがあり、そこを踏まえた解答ができるかがポイントになりそうです!
設問解釈・解答方針
解答として求められているのは「再定義する理念の内容」「関係者への理念浸透手段」の2点です。また、出題趣旨にもあるように、関係者というのも、新規事業に関わるのは社内だけでなく社外にもいるので、浸透手段は更に2点の要素に分けて書けそうです。加えて、助言問題なので効果まで記載することが求められます。
解答方針
理念の再定義に関する内容で50字程度、浸透手段2点を40字程度ずつ、効果を20字程度で書けると良いと思います。骨子としては「理念を~と再定義する。社内には~、社外にはすることで理念浸透を図る。以て新規事業拡大を図る。」とすれば良いのではないかと思います。
こうた
①企業理念を社長自ら社員に共有し②既存社員に既存事業の現状と新規事業の可能性を伝え③地元大学との良好な関係を生かし新たに必要な人材を大学などで探し④子息の右うでとなる人物を見定め体制の構築を行う。(98字)
ふぞろい採点:9/30
文字数が少ないのは再現しきれていない部分があるということでしょうが、おそらく得点が入っているのは冒頭部分のみと考えられます。理由としては②③④は理念の浸透とつながった内容になっていないためです。また、「理念の再定義」に関する内容には触れることができておらず、設問要求の大きな要素に応えることができていないこともマイナスです。見慣れない問題に困惑はするかもしれませんが、何とか設問要求に対して応えようとしている姿勢を示す意識を持ちたいところです。
マルコス
既存理念に対し①国産材を使用している②子供たちの豊かな心を育む事を追加し再定義することで、顧客ターゲットを明確化すべきである。社員に対しては定期的に説明会や面談を行い、顧客や取引先に対しては県の広報媒体を通じたPRやSNSでの発信で浸透を図り、関係者の協力を得ながら高品質な木製知育玩具の拡大を図る。(150字)
ふぞろい採点:21/30
理念の再定義について、私の解答の糸口としては、「新規事業は自社の理念とも合致する」ことから大きく変える必要はないものの、新規事業も含めて考えるには不足や不明瞭な要素があるのでは?と考えたことでした。そう考えた時に「自然から頂いた木」を機会(O)にも入れた「国産材」へ、「生活する人々」に木育の主体となる「子供たち」を加えると良いのでは?と考えました。解答時は「苦し紛れか?」と思いましたが、点を見る限り要求には応えられていたようです。ただ「顧客ターゲットを明確化すべき」は意味不明ですし、理念ともつながらないので不要ですね笑 「再定義する」の部分までで留めて良かったと思います。
理念の浸透については、設問解釈でも記載した「関係者」を「社内」「社外」と切り分けそれぞれの施策を記載し、最後に効果で締められているので及第点の解答になったのではないかと思います。設問要求を分解してそれぞれに解答しにいった結果ではないでしょうか!
そうる
創業以来の企業理念は木製知育玩具の新規事業にも適合しており、消費者向けビジネス用に再定義する。公的団体、林業系企業、林業家や製材所、大学に県の広報媒体やイベントで浸透を図る。子息からのOJT教育で次世代リーダー育成。企業理念を伝え採用強化、OJT教育で人材の確保と育成。以上で新規事業拡大で売り上げ拡大を図る。(150字)
ふぞろい採点:21/30
初見ではやや内容が読み取りづらく、良い解答なのか疑問に感じられるかもしれません。OJT教育が2箇所あったりして、私も最初は理解が追い付きませんでした笑
しかし、与件文のある箇所を見つけた時、特に後半は素晴らしい解答であることが分かりました。それが最終段落の「A 社社長は、内装材と新規事業、そして X 事業をどのように連携させ、限られた経営資源を効果的に配分していくか、あるいは、新規事業を牽引する社長の子息に続く次世代のリーダー候補をどのように育成し、さらには、新規事業に必要な専門知識を持つ人材をどのように確保・育成するかといった点を課題と考えている」という部分です。次世代リーダー育成は「子息からのOJT教育」、人材の確保は「企業理念を伝え採用強化」、専門人材の育成は「OJT教育」にそれぞれ対応しており、A社が抱えている課題を理念の再定義・浸透を通じて解決しようとしていることが分かるのではないでしょうか?特に、理念の浸透を採用につなげている点が素晴らしいと思います。関係者を求職者まで広げ社外関係者という設問要求に応えつつ、理念に賛同してもらった人に入社してもらうことで人員を確保し、新規事業拡大につなげるという一本のストーリーになっています。ふぞろい採点では加点になっていませんが、最終得点から察するにおそらく加点された要素ではないかと推察されます。ふぞろい採点の点数は私と同じになっていますが、質が全く異なることが感じられるのではないかと思います。
なぜそうるは「採用」が出てきたかでいうと、これまた「サチノヒモケブカイネコ」のフレームワークからなのだと思います。使いこなし過ぎ!(褒めてる)
なお、理念の再定義についてはやや抽象的ですが、既存の枠から広げるという観点からすると加点はなされていると考えられ、ふぞろいでも同じような記載がなされていました。
第4問まとめ
見慣れない出題内容に面食らう設問ではありましたが、設問要求にしっかり応えようとすれば一定の得点は得られるのではないかと思います。特に、合格点レベルの得点を目指すボーダーとしては「関係者」をより具体化(社内・社外に分解)し、複数の浸透策を提示できるかが分かれ目になったのではないかと考えられます。更に、高得点を目指す要素としては、与件文中に記載のあるA社の課題に対し、どこまで対応した助言ができたかが大きかったのではないかと推察します。その観点で、私の答案とそうるの答案を見比べてもらうと、私の解答は間違っていないのですが、一般論に近くA社に寄り添った内容ではないことが分かるのではないかと思います。この課題に対応する提言をすることが、俗にいう「社長の想いに寄り添う」ことなのかなと、今更ながら感じました笑
テクニックめいた形で落とし込むと、与件文中に「課題」というワードがあれば、その課題に対応する助言を行うように意識することが重要ではないかと思います!ちなみにですが、今回の課題に対応した解答を第3問でしている再現答案もあり、比較的点数高めの印象だったので、第3問で解答しても良いのだと思われます!
事例Ⅰ全体を通して
まずは各解答者のふぞろい採点結果と実際の得点を見ていきましょう!
ふぞろい採点:合計45点(第1問:11点 / 第2問:17点 / 第3問:8点 / 第4問:9点)
実際の得点 :合計40点(差分マイナス5点)
ふぞろい採点:合計65点(第1問:15点 / 第2問:23点 / 第3問:6点 / 第4問:21点)
実際の得点 :合計67点(差分プラス2点)
ふぞろい採点:合計69点(第1問:10点 / 第2問:24点 / 第3問:14点 / 第4問:21点)
実際の得点 :合計79点(差分プラス10点)
今回の事例Ⅰは第1問と第2問が比較的点数を稼げる問題だったのではないかと思います。こうたと私の点数差で言うとその2問で一定の差ができたという点、また、第4問で設問要求に対してどこまで食らいつけたかという点で差が出たのではないかと思います。前回の分析記事の通り、設問要求に応えられているかという点が合格ラインを分けるという仮説とも合致していると考えられます。また、私は第3問、そうるは第1問でやらかしてますが、やらかし1つ程度であれば、十分挽回はできるという結果がある程度見えたのではないかと思います。
加えて、ふぞろい採点と実際の点数との差分についも考察したいと思います。こうたは設問要求への解答不足だった、そうるは第4問でA社の課題に対応した解答をしたという点もあると思いますが、答案全体を見た時の「一貫性とストーリー性」の優劣も出ているのはないかと感じました。「第1問の解答は使いまわせ」とよく言われており、各解答者共にその意識が働いた解答が見受けられるのですが、その内容はそれぞれ異なっていました。
子息の大学との良好な関係(第1問のS、第4問)
国産材、木育ニーズの高まり(第1問のO、第4問の理念再定義)
新規事業の体制弱い(第1問のW、それを踏まえた第3問、第4問の理念浸透策)
こうたの解答は第1問の解答を使い回してはいるものの、設問に対する答えには繋げられていません。私の解答は設問に対する答えには一応なっていますが、ストーリーとしては「国産材・木育ニーズが高まっているので、それに合わせて理念を再定義しましょう!」という助言になるので、少し納得感に欠けます。しかし、そうるの場合は非常に納得感のあるストーリーができあがっています。第1問で「会社の弱みは新規事業の体制の弱さ」と指摘し、第3問で「では新規事業の体制を強化するために、事業部制組織にしましょう。理由は権限委譲による迅速かつ柔軟な意思決定を行うためです」と助言し、第4問で「再定義した理念を求職者にもアピールして人材採用しましょう。採用した人はOJT教育で育成しましょう。これらによって新規事業の拡大が図れます」と助言しているのです。A社の状況・課題を踏まえて「確かにそれイイね!」となる助言ではないでしょうか?この辺りが、キーワード採点では推し量れない実際の得点との差に表れているのではないかと推察されます。
正直ここまでのレベルの解答ができるようにならなければ合格できないわけではありません。私のような一般論に近い内容でも、設問要求から外さなければ十分合格ラインにのります。ただ、大きく得点を稼いで(例えば事例Ⅳを見据えた)貯金を作りたいということであれば、是非「適切な使い回し要素の選定」と「答案全体のストーリー」を意識していただければと思います。
今回は以上になります!ご不明点・質問があればコメントいただければと思います!
次回は事例Ⅱの再現答案分析になります!誰が褒めちぎられ、誰が切られるのか、乞うご期待!
過去記事紹介
今回の分析と合わせて読んでいただきたい過去記事を紹介します!
まずは13代目リットさん!
有名フレームワークである「サチノヒモケブカイネコ」について詳細解説いただいています!イマイチご自身に身に着いていないと感じていらっしゃれば是非ご確認ください!ちなみにリットさんは再現答案分析もされているので、そちらも要チェックです!
次は14代目ベストさん!
パカパカ一問一答形式で、2次試験に使える知識の定着・確認ができます!スキマ時間で活用できますのでお勧めです!(私は読んでおきながら実際の試験で活かせなかったのが申し訳ないですが。。。)
名言紹介
今回はジャンプの名作忍者漫画『NARUTO』から、名言を紹介します!
自分を信じない奴なんかに努力する価値はない!!!
『NARUTO』 マイト・ガイ
主人公ナルトの1年先輩ロック・リーは、忍者でありながら忍術が一切使えず体術のみで戦うキャラクターで、マイト・ガイはリーの師匠です。熱血漢かつド根性タイプのリーはスポ根漫画のような努力の末に強さを手にしますが、初めはライバルに中々勝てず「いくら努力しても強くなれないんじゃないか」と泣きながらガイに弱音を吐きます。その際ガイがリーにかけたセリフになります。
字面だけで言うと落ち込んでいる人の傷口に塩を塗る酷いセリフですが、裏を返すと「自分を信じている奴の努力は価値がある!」つまり、「自分を信じろ!」という強いメッセージを感じられます。確かに「自分は大丈夫だろうか…」と思いながら努力するよりも、根拠はなくとも「自分は何とかなる!」と思いながら努力した方が実を結びやすいのではないかと思います。
2次試験の学習では不安が多く、「努力してもダメなんじゃないか…」と感じられることも多いと思います。それでもそんな不安を跳ねのけて、自信を持って学習を続ければ、きっと最後に結果はついてきます!1次試験を通過できる実力を持っていることに自信を持って、努力を続けていただけたらと思います!
ちなみにセリフだけだとガイが酷い奴に感じるので補足すると、リーはその後忍びとして致命的な怪我を負い、50%の確率で回復するか死ぬかの手術を受ける決断を迫られ、努力の及ばない現実に再び重い悩みを抱えますが、ガイは「努力を続けてきたお前の手術は必ず成功する!もし死ぬようなことがあれば一緒に死んでやる!お前に会った時から俺の”忍道(忍びとして生きる道)”はお前を育てることだった…約束だ!」と感動的な励ましの言葉を送ります。「俺(ガイ)が信じるお前(リー)を信じろ」的なことを言うアツくて良い(あと強い)キャラですので誤解ないようにお願いします!笑
今回は以上になります!次回はマツです!
マツも実はアツいキャラ!
アツさで負けない!
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