【一次データ分析】最新の科目合格率推移からみる傾向とR8学習対策

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はじめに

本日のテーマは、「一次試験のデータ分析」です!

一次試験の各科目は年度ごとに難易度のバラつきがあります。

本記事では、「一次試験の全体像を掴むこと」を目的に、
一次試験の科目別・年度別の「科目合格率」推移をグラフにして分析し、
2026年度の一次試験に向けて科目別の傾向と対策を考えていきます。

12代目Ma.satoさん11代目べりーさん13代目まよさん、といった人気記事のR8年度版になります。
もともとは、9代目Chikaさんから始まった一次試験分析の好評シリーズです。

尚、「令和8年度の傾向予測・対策」については過去データから導きだせる私個人の考えを書いています。
各予備校や受験者支援団体と見解が異なっている場合がございますが、何卒ご容赦ください。

本日のサマリ

今年1次試験を受験する方で、特に読んで頂きたい方は、
・一次試験を今年始めて受験する人
・今年一次試験で科目合格を目指す人  です。

 byNotebookLM

科目合格推移とR8の学習戦略

R7年度の一次試験は、全体で合格率23.7%と例年より低下し、令和以降で最低水準でした。
時間不足」「5択化」「難易度の科目間格差拡大」が特徴的で、科目間の難易度格差が拡大した年でした。
特に「財務会計」の難化が大きく、長文問題も出たりで多くの受験生が泣かされました…。
逆に「中小企業経営・政策」は大幅易化となり、得点源とすべき科目でした。

よっしー@1次3回受験
よっしー@1次3回受験

事例Ⅳ弱者(得点:42点)のよっしーはR7年度の財務会計でようやく科目合格しました。今だから言えますが、一次試験の財務会計はどれだけ難易度の高い年であろうが、合格する力がなければ事例Ⅳは絶対攻略出来ないということです。

注1.科目合格率=科目合格者数÷科目受験者数
注2.9代目Chikaさん,11代目べりーさんの記事にはTACデータリサーチのデータが含まれていますが、今回は掲載しておりません。

さらに、科目ごとにみていきましょう。

①経済学・経済政策

傾向
R7は、R6とほぼ同程度(標準~やや易しめ)の難易度でした。
ただし、出題形式が複雑になり5択問題が22問もあったりと、個々の問題の解答に手間と時間が掛かるものが多かったです。
問題自体は難問ではないが、「時間が足りない」タイプの試験でした。

マクロ経済の比重が高く、45度線分析やIS-LM分析など頻出問題も多々出題されていました。
ミクロは正誤判定問題が多く、需要の所得弾力性、外部不経済など過去出題の類似した出題問題が多く、
ここで得点をいかにできたかが合否の別れでだったと思われます。
総じて、知識より読解・処理速度が重要な問題が多かった年でした。

R8学習対策

2026年度予想は、これまでの傾向からしても大幅難化の可能性は低い科目と考えられます。
マクロ重視傾向は継続する可能性が高く、グラフ読解・計算スピード重視の出題が多いと想定されるため、「暗記中心ではなく理論を理解し、問題への対応プロセスを習得する」、「設問の難易度を見極め、適切な時間配分を心がける」ことが重要です。

② 財務・会計

傾向
R7最大の難関科目といっても過言ではないでしょう…。合格率8.4%、TACでは平均点52.8点と過去最低水準となりました。
計算量が非常に多く、「知識不足」より「時間不足」で崩れた受験生が多かったのではないでしょうか。
R6よりも初見論点・複雑計算が増加した年でした。

R8学習対策

難化翌年は反動で合格率が戻る傾向があるため、R8は計算量減少や基本問題回帰等、易化する可能性が高いと、各社大手予備校は予想しています。ただし、油断せずに頻出論点や基礎的な領域をしっかり対策し、いかに基本問題を取りこぼさないかを心がけましょう!

③ 企業経営理論

傾向
R6から大幅に難化し、「5択問題の増加」「読解量の増加」「選択肢精査型の増加」が目立ちました。
マーケティング分野の難問も多く、「迷わせる選択肢」に頭を抱えた受験生も少なくない年でした。

R8学習対策

財務・会計同様、難化翌年は反動でR8年度では、難易度はやや戻る可能性があります。ただし5択傾向は継続する可能性が高いと思われます。
また、「マーケティング重視」「組織論・人的資源管理は基本回帰」する可能性があります。いづれにしても、R7ほどの難化は考えにくいですが、「考えさせる問題」は継続しそうです。

対策は、「基本的な理論の理解」「用語の正確な暗記」を駆使した消去法で正解を探る戦略が有効かと思います。

④ 運営管理

傾向
生産管理・店舗管理とも5択化が急増し、なんと全44問中43問が5択!!読解力と判断力が問われた年でした。
特徴的なのは、「知識問題」より「運用理解問題」重視の傾向が強まり、例を挙げて用語の意味・効果を判断させる問題が増加したことです。
時間不足になりやすい構成で、1日目最終科目なのに、読解負荷を爆増するという受験生泣かせの科目でした。
ちなみに、本科目は4年連続で全員正解問題発生という異常傾向をTACが指摘しています。

R8学習対策

各受験校の予想がかなり異なっており、予想が難しい科目です。考えられる可能性としては、「出題ミス回避のため基本化」か「逆に5択維持で読解重視継続の2択です。いづれにしても、IE、生産統制、在庫管理、店舗レイアウト、などの頻出基本論点は確実に抑えましょう。また、問題の難易度を瞬時に見極め、取り組む順番や捨て問を決断するなどして、時間配分を意識することが重要でしょう。

捨て問の判別には、先日のてせの記事も参考にしてください。

⑤ 経営法務

傾向
R6と同様の難易度となり、科目合格率が高かったR4・5出題形式と比較すると「通常回帰」となりました。
特に、全25問中会社法で7問、知的財産権法で8問と合計6割を占めており、経営法務で最重要論点の傾向は変わりませんでした。
民法問題が増加でやや難化したという見方もありますが、基本知識を活用すれば消去法で正解できる問題でした。

R8学習対策

R6・R7は比較的得点しやすかったため、反動警戒が必要な科目です。最重要論点の会社法、知的財産権法のほか、民法でどれだけ得点出来るかで差が出るでしょう。特に、R7同様条文知識+事例読解型が増える可能性は高いと思われます。経営法務の攻略は過去問徹底攻略ですが、暗記だけでは厳しいため、「制度趣旨理解を念頭に学習を進めましょう。

経営法務の攻略法は、じぇいの記事も参考にしてください!

⑥ 経営情報システム

傾向
23問/25問が5択問題、かつすべての選択肢の正誤判定をする問題が7問、と時間配分が非常に難しく受験生泣かせの科目でした。
特に、過去問重視の基本問題と新技術問題の二極化が進み、ランサムウェア、WEBアプリケーション、SQlなど新技術・時事系の知識問題が増えたことから、難易度は高かったです。経営情報システムは近年難化傾向が継続しているとTACデータリサーチでも指摘されています。

R8学習対策

難易度は高止まりが予想されますが、情報技出分野、経営情報管理の基本は徹底的に抑え、新技術・時事系の知識ではAI、クラウド、セキュリティを中心に最新の情報も踏まえて学習しておきましょう。経営情報システムの攻略法は、「基本問題を確実に抑える」「時間管理」「足切り(40点以下)回避」です。ご自身の得意科目でカバーすることも戦略に入れておきましょう。

⑦ 中小企業経営・政策

傾向
超難化したR6から一転、大幅易化し11年ぶりに合格率30%台となった科目でした。特に、中小企業政策では、過去に出題された論点の問題が多く、得点源となった受験生も多かったでしょう。

R8学習対策

R7の軟化反動により、難化する可能性が高い科目です。
こちらの科目での難化といえば、「白書細部」「統計数字」「新政策」の増加が考えられます。
ただし、診断士1次試験の中でも唯一暗記だけで対応できる科目です。
その他の科目でどうしても不安が大きい人は、中小企業経営・政策を得点科目とする戦略も有効でしょう。

次回はめーちゃん!

よろしくお願いします!

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