勉強法の勉強をする|科学と経験から考える、合格に近づく学び方 by すーじー

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目次

仕事と趣味に忙しいすーじー
仕事と趣味に忙しいすーじー

できる限りを尽くして時間を作って勉強してる。でもなんか、思ったより頭に入ってない気がする……

勉強時間を捻出するすーじー
勉強時間を捻出するすーじー

一生懸命やっているけど、人よりも順調じゃない気がする…….


サボってるわけじゃないし、時間もめいっぱい確保してる。
なのになぜか、解いたことがある問題でわかっていたはずなのに出てこない。
似てる論点なのに、できるはずだったのにできていない・・・。


勉強「量」の問題じゃなくて、勉強「法」の問題かもしれません!

同じ1時間でも、やり方次第で記憶の定着量は大きく変わります。

真面目にやっているからこそ、今のやり方が最大限効率的かどうかを一度立ち止まって確認してほしいのです。

この記事では、17代目メンバーが実際に取り入れた勉強法を、学習科学の視点から整理してお届けします。これから勉強を始めようとしている方やすでに頑張っている方が、一段上の効率を手に入れるための情報だと思って読んでみてください。

勉強法には、効く・効かないがある

心理学者のDunlosky(2013年)らが10の学習法を大規模にメタ分析し、「効果量」という指標で3段階に評価した研究があります。

論文が出した結論はシンプルです。

効果が「高い」

  • 練習テスト(リトリーバル):覚えたことを思い出す・テストする
  • 分散学習:時間をあけて繰り返す

効果が「中程度」

  • 精緻的質問(なぜそうなる?と問いかける)
  • 自己説明(自分の言葉で説明できるか確認する)
  • インターリービング(科目・論点を混ぜて学ぶ)

効果が「低い」——でも多くの人がよくやる:

  • 繰り返し読む
  • ノートまとめ・書き写し
  • ハイライト・アンダーライン

大切なのは「頭を使いながらやっているかどうか」ということです。ただ線を引いて安心して終わる、ただテキストを読み流す——そういった「やっている気になる」系の勉強は、定着につながりにくいのです。

同じ勉強時間でも、頭の中でアウトプットが起きているかどうかで、記憶の残り方がまったく変わります。

勉強法を4つに分類してみた

診断士受験の現場で使う視点でも整理してみました。

A. 脳のメカニズム系|記憶・認知を直接操作する


記憶の定着・忘却曲線に正面から働きかける方法です。
科学的に最も証拠が蓄積されている層です。
→ 分散学習・リトリーバル(アクティブリコール)・インターリービング・精緻的質問


B. 人との繋がり系|ドーパミンとモチベーションを使う

仲間の存在がドーパミン分泌を促し、モチベーションと記憶を同時に強化します。
「仲間を思い浮かべるだけでも学習効果が上がる」という研究もあります。
→ ピアラーニング・みんちゃれ・Studyplus・勉強会


C. 時間・集中の設計系|集中力を仕組みで作る

「いつ・どう集中するか」を仕組みで解決します。
意志力に頼らず習慣化しやすいのが特徴です。
→ ポモドーロ・ゲームアプリ(Chill Pulse)・週次分散スケジュール


D. メタ認知系|自分の学習を客観的に見る

「どこが理解できていないか」を把握して学習を修正する高次スキルです。
上位合格者が無意識に実践していることが多い分類です。
→ 自己説明・Studyplus記録・ファイナルペーパー・就寝前の振り返り

各勉強法を知る ~診断士一次試験に照らして~

診断士試験対策で、合格者のがどのように学習に使っていたかも踏まえて、試してほしい勉強方法をご紹介します!

A. 脳のメカニズム系|記憶・認知を直接操作する

① 分散学習(スペーシング効果)

一度に詰め込むのではなく、時間をあけて同じ内容を繰り返し学習する方法です。翌日・3日後・1週間後と間隔を少しずつ広げながら復習するのが基本形です。

なぜ効くの?

人間の脳は一度学んだことを時間が経つにつれて忘れていきます(忘却曲線)。忘れかけたタイミングで思い出す作業を繰り返すことで、記憶が長期的に定着しやすくなります。まとめて学ぶより非効率に感じますが、長期記憶への転送効率は大幅に高くなります。

診断士試験での使い方

7科目を数ヶ月かけて学ぶ診断士試験は、構造上すでに分散学習に向いています。

週次スケジュールで全科目に触れる習慣をつけることで、自然に分散効果が生まれます。「今週触れなかった科目ゼロ」を目標にするとやりやすいです。


② リトリーバル(アクティブリコール・練習テスト)

学んだ内容を「思い出す」作業を意図的に行う方法です。テキストを閉じて「さっき読んだ内容を何も見ずに思い出す」「過去問を解く」「白紙に書き出す」といった行為がすべてリトリーバルにあたります。

なぜ効くの?

記憶は「引き出そうとする」たびに強化されます。読み返すだけでは脳に負荷がかからないため定着が弱いのに対し、思い出す作業は脳に適度な負荷(望ましい困難)をかけ、記憶の固定化を促します。

診断士試験での使い方

過去問演習はまさにリトリーバルの実践です。ただし「解いて答え合わせして終わり」では不十分で、「なぜ間違えたか」「正解はどこから来るか」を思い出す作業まで含めるとより効果的です。隙間時間に「昨日やった論点を頭の中で再現してみる」だけでも有効です。


③ インターリービング(交互学習)

1つの科目・論点を集中して終わらせる(ブロック学習)のではなく、複数の科目や論点を交互に混ぜながら学ぶ方法です。

なぜ効くの?

「今日は企業経営理論だけ」とブロック学習すると、パターンに慣れすぎて学習効率が落ちます。科目を混ぜることで「これはどの論点だっけ?」と考える負荷が生まれ、判断力と応用力が高まります。また1次試験の本番は7科目が2日にわたって出題されるため、科目をまたいで切り替える練習にもなります。

診断士試験での使い方

勉強の後半期(直前期)の過去問演習で特に効果を発揮します。年度別に「令和5年度の7科目をまとめて解く」というやり方は、まさにインターリービングです。科目をランダムに解いてみると「突然聞かれる状況」への耐性が身につきます。


④ 精緻的質問・自己説明

「なぜそうなるのか?」と自問し、自分の言葉で理由を説明する方法です。精緻的質問は「なぜA=Bなのか?」と問いかける行為、自己説明は「Aは〜という理由でBになる」と自分なりに説明する行為です。

なぜ効くの?

知識を「AはB」という表面的な記憶で終わらせると、問いの形が変わったときに対応できません。「なぜ」を追うことで知識が構造化され、応用問題にも対応できる理解になります。

診断士試験での使い方

1次試験の選択肢を読むとき「なぜこれが正解なのか」「他の選択肢はなぜ誤りなのか」を一言説明してみましょう。2次試験では与件文の根拠を「なぜこのキーワードが使えるか」と自問する癖をつけると、記述の精度が上がります。

「精緻的質問」と「自己説明」の考え方を取り入れてたで!

じぇい
じぇい

分類するとリトリーバルなんかもやけど、布団に入った時に今日何を学んだかを頭の中で振り返って整理してた!人によっては寝付けなくなるかもやけど笑

マルコス
マルコス

隙間時間にアクティブリコールを使って頭の中で昨日勉強した内容を思い出すことをしていた!

ゆうゆう
ゆうゆう

B. 人との繋がり系|ドーパミンとモチベーションを使う

⑤ ピアラーニング

仲間同士で教え合い・解答を見せ合い・コメントし合う学習方法です。「教える」「説明する」「評価される」という行為を含む点が、一人学習との大きな違いです。

なぜ効くの?

「人に説明できるか」は理解の深さの指標になります(プロテジェ効果)。また、他者の解答と比較することで自分の解答の穴が見えたり、自分にない視点を得られたりします。仲間の存在がドーパミン分泌を促し、モチベーション維持にもつながります。

診断士試験での使い方

「解答をWEBにアップしてコメントし合う」はまさにピアラーニングの実践例です。道場のセミナーや勉強会への参加もピアラーニングの機会になります。Studyplusで同じ資格の勉強仲間と繋がるのも一つの形です。


⑥ Studyplus・みんちゃれなどのアプリ活用

学習時間を記録・可視化し、同じ目標を持つ仲間と共有できるアプリの活用です。Studyplusは資格試験の勉強仲間と繋がる機能が充実しており、みんちゃれは毎日の習慣継続に特化した写真投稿型のアプリです。

なぜ効くの?

学習量の可視化は「やれている・やれていない」の客観的把握につながります。また他者の学習量が見えることで、競争意識や連帯感が生まれます。「今日も誰かが頑張っている」という感覚が、継続のモチベーションになります。

診断士試験での使い方

Studyplusでは科目別の学習時間も記録できるため、「財務ばかりやっていて運営管理が手薄」といった偏りの把握に役立ちます。試験日を登録すれば残日数も自動表示され、危機感の可視化にも使えます。

ピアラーニングは良かったよ~!2〜3人グループ組んで、問題を決めて解答をWEBにアップ、お互いの解答にコメントし合う感じ。これがピアラーニングっていうのかはわからんけど笑

てせ
てせ

みんちゃれで、診断士勉強中の仲間と勉強した報告をしあってた!

C. 時間・集中の設計系|集中力を仕組みで作る

⑦ ポモドーロ・テクニック

25分間の集中作業と5分間の休憩を1セット(ポモドーロ)として繰り返す時間管理術です。4セット終えたら長めの休憩(15〜30分)を取るのが基本形です。

なぜ効くの?

「25分だけ頑張ればいい」と思うことで集中しやすくなります。また休憩を構造的に挟むことで、脳の疲労蓄積を防ぎながら集中状態を長時間維持できます。「いつ休んでいいかわからない」状態をなくせるのも大きなメリットです。

診断士試験での使い方

通勤時間・昼休み・子どもが寝た後など、短い時間しか取れない社会人に特に相性がよい方法です。タイマーアプリや勉強タイマーと組み合わせると継続しやすくなります。


⑧ ポモドーロ×ゲームの考えを取り入れたアプリの活用

ポモドーロ・テクニックにゲーム要素を加えたアプリの活用です。勉強した時間分ゲーム内通貨がもらえ、そのコインで部屋のインテリアを整えるなどの仕掛けが継続動機になります。PC・スマホどちらでも使えます。

なぜ効くの?

勉強そのものへの報酬(ゲームの進捗)が即座に得られることで、勉強を「続けたくなる」状態が作れます。内発的動機が薄れがちな中盤以降の学習継続に特に有効です。

診断士試験での使い方

「ポモドーロ ゲーム」で検索すると他にも類似アプリが見つかります。自分の好みに合うものを試してみてください。

1週間単位で必ず全科目に触れる時間を作っていた!

ゆうゆう
ゆうゆう

使ってたアプリは、勉強した時間分ゲーム内通貨が貰えてその通貨でアプリ内の部屋を豪華にできるアイテムを買って遊ぶみたいな感じ!

やま
やま

D. メタ認知系|自分の学習を客観的に見る

⑨ 就寝前の振り返り(就寝前リトリーバル)

寝る前に、その日学んだことを何も見ずに頭の中で思い出す時間を5〜10分設ける方法です。

なぜ効くの?

睡眠中に記憶は整理・定着されます。寝る直前に「今日何を学んだか」を振り返っておくことで、睡眠による記憶の固定化の効果が高まるとされています。道具も場所も不要で、布団の中でできるのが特徴です。

診断士試験での使い方

「今日の過去問で出た論点」「間違えた選択肢とその理由」を布団の中で思い出す習慣をつけると、翌日の復習効率も上がります。眠れなくなる人は就寝30分前に切り上げるとよいかもしれません。


⑩ ファイナルペーパー(FP)

試験直前に見返すための「自分専用の要点まとめ」です。テキストや過去問で何度も間違えた論点・出そうな論点を、自分の言葉で1枚にまとめたものです。

なぜ効くの?

作る過程でアクティブリコールと自己説明が同時に行われます。また「何が大切か」を自分で判断してまとめる作業自体が、メタ認知の練習になります。直前期に見返せる形にしておくことで、本番前の最終確認にも使えます。

診断士試験での使い方

テキストへのマーカーを色分けしながら繰り返し見直すことで、自然とFP的な機能を持たせる方法もあります。科目ごと・論点ごとに1枚ずつ作るスタイルや、手書きのノートにまとめるスタイルなど、自分に合った形で試してみてください。

スタディプラス使ってたー!一次、二次の学習バランスも把握できるし、モチベ維持にもなるのでやって良かったと思ってる。

よっしー
よっしー

ファイナルペーパーは準備する人も多いよね!

8月1,2日まで逆算|あなたに合う組み合わせはどれ?

この記事を書いているのは5月4日。1次試験本番まで残り約90日。

残り時間と生活スタイルで最適解は変わります。自分のシチュエーションに近いものを参考にしてみてください。

仕事・家庭が超多忙。平日は細切れ時間しかない人へ

おすすめ:ポモドーロ(25分×スキマ)+ アクティブリコール(通勤中)+ Studyplus記録

机に座れなくてもOKな設計が鍵です。通勤・昼休み・寝る前の「頭の中振り返り」を習慣化してみてください。ポモドーロの25分はちょうど通勤1区間に使える長さ。記録することで「やった感」が可視化され、続けやすくなります。

週末まとめて勉強派。平日はほぼ動けない方へ

おすすめ:分散学習(週次スケジュール固定)+ インターリービング+ 平日は最低1科目触れる

週末だけの集中はクランミング(詰め込み)になりやすく、忘却も速いです。ゆうゆう流の「1週間単位で必ず全科目触れる」を採用して、平日は1問だけでも触れることで分散効果を維持しましょう。

ある程度時間が取れる。1日2〜3時間確保できる方へ

おすすめ:リトリーバル(過去問反復)+ 精緻的質問+ ピアラーニング(道場セミナー・勉強会)

時間がある分「テキストを読み返すだけ」、過去問を「回す」だけに陥りやすいので注意です。高効果2つ(リトリーバル+分散)を軸に、余力で精緻的質問(なぜそうなる?)を加えると理解がぐっと深まります。

残り90日で1次初挑戦。短期決戦に臨む方へ。

おすすめ:過去問マスター(リトリーバル)+ まとめシート(メタ認知)+ ポモドーロで習慣化

テキスト精読より「過去問→わからない→テキストで確認」の順が最速です。ポモドーロで毎日の勉強を儀式化して、まとめシートで頻出論点だけに絞りましょう。90日は少ないようで、実は十分戦えます!

知識はあるのに本番できっちり思い出せない方へ。

おすすめ:アクティブリコール強化+ 自己説明(声に出して)+ インターリービング

「知識はある=でも出てこない」は、インプット過多・アウトプット不足のサインです。リトリーバルの頻度を上げ、「言えるかどうか」を基準にしてみてください。科目をランダムに混ぜるインターリービングで、本番のような「突然聞かれる状況」に慣れておくことも効果的です。

もっと深掘りしたい方へ|参考にした本2冊

どちらも直前期に読み始めるのはおすすめしないですが、これから勉強を始める方にお勧めの本を紹介します。今年8月に向けて追い込み中の人は、試験後のお楽しみにとっておいてくださいまし!

『科学的根拠に基づく最高の勉強法』
著:安川康介(米国内科専門医)/KADOKAWA 2024年

勉強法一般ではこの書籍を参考にしてた。
科学的に学習効率の良し悪しが書かれてる!

じぇい
じぇい

先代のごりさんも記事にしていらっしゃいます!

『脳が一生忘れないインプット術』
著:星友啓(スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長)/あさ出版 2024年

私が読んだのはこれ!予備校の動画講義も復習でよく使っていたので、効率化がしたくてリトリーバルを取り入れたよ

おわりに

今年受験される方へ——

一次試験まで残り約90日弱。

「勉強してる。でも手応えがない」と感じてるなら、今から一つだけ取り入れられるもう一工夫だけやってみてほしいです。 勉強法を改善するのに遅すぎることはないです!

ラストスパートをかけて、合格までとにかく全力で取り組んで駆け抜けましょう!


来年度以降に受験を考えている方へ——

勉強を始める前に「正しい習慣」を仕込めるのは今だけの特権です。効率的な方法を知って始めた人と、知らずに始めた人では、スタートから大きな差がつきます。

この記事が、その一歩になれたらうれしいです!

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