おーちゃん’S診断士ライフ × 社長のつぶやき③ by おーちゃん
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
一発合格道場ブログを
あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」に
ご登録ください!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
おはようございます!
気が付けばもう12月も半ば…。師も走るとかいて師走とはよく言ったもんでございやすが、診断士も忙しく走りまわるんで士走ってわけにぁいかねえもんかと思ったりもするわけで、とはいえ飲んでバッカいると「また夢になるといけねぇ」ってなもんで、ぼちぼち福茶でもいただくか~なんてこた思いつつも、今週も来週も酒飲みの予定がしっかりへえってるってな塩梅でございやして…。
12月になると談志師匠の「芝浜」が観たくなるよね。(個人の感想です)
年内の私の登板も、残すところあと2回ということで、診断士のお仕事にふんわりかするような「ゆるわだ」をあますところなく吐き出して、来年の口述試験対策セミナー(準備中)に備えたいと思っております。
おーちゃん’s診断士ライフ~公的支援業務のメリデメ~
まずは、わたくしおーちゃんが、今年5月の診断士登録依頼、複数回派遣されている診断士としての「公的支援業務」のメリットとデメリットについて、お伝えしていきたいと思います。
◇過去の「おーちゃん’s診断士ライフ」掲載記事はこちら
公的支援のお仕事は、診断士になったら絶対やりたい仕事のひとつでした!
さまざまな公的機関から「経営の専門家」として診断士が派遣されたり窓口業務を行う「公的支援」のお仕事は、診断士によって面目躍如となるお仕事であることは間違いありません。私自身は、診断士受験中から、なんとなくのイメージで「専門家派遣されたい」「よろず支援の窓口やりたい」というように公的支援に夢を膨らませてきました。
運が良い事に、5月の診断士登録後すぐに公的支援の専門家派遣業務をいただいて、それ以来複数の公的機関から専門家として派遣していただいております。めちゃんこやりがいがあるのは間違いないんですが、
デメリットとかある?聞いてみたいわ~
というような声も聞こえてきましたので、あくまで「個人の感想です」の範疇とはなりますが、私自身が感じた「公的支援」のお仕事のメリットとデメリットをまとめてみました。
公的支援業務のメリット
①お客さんが既にいる
ふつう、お仕事は自分でお客さん見つけるしかないですよね。そこが一番大変なところ。診断士だけじゃなく、税理士だって弁護士だって、独立したら自分でお客さん作るしかないわけです。でも、公的支援の枠組みは、お客様はすでにそこにいて、我々は「先生」として派遣されるだけです。相談者である事業主さんからすれば、新米だろうが何だろうが中小企業診断士ですので、あとはしっかりやるだけです!
初めての派遣先のあの社長のことは、絶対忘れない。
②お金をいただける
正直言って、つい先日まで実務補習でたっぷりお金を払って「診断させていただいて」いたのが、今度は診断・助言をすることで対価としてお金を頂戴できてしまうわけです。見方を変えれば、ちょっとハラハラドキドキな面はもちろんありますが、独立して仕事をしている身からすれば、お金をいただけることは本当にありがたいです。
9月にレジェンド投稿をいただいた8代目メンバー・世界の畠ちゃん師匠もご寄稿いただいた記事のなかで触れていますが、独立直後に公的支援の仕事である程度お金が稼げるのは本当に助かると思います。
窓口業務とか定期で入れたら、それなりの金額になりますね!
③とにかく経験を積めること
お金ももちろんありがたいんですが、なんといっても一番は「とにかく色んな経験が積める」ということですね。診断士の試験勉強範囲は広くてびっくりしたと思いますが、診断士の業務範囲もさらにびっくりするくらい広いです。決算書見て財務分析はするのはもちろん、Webサイトの改善提案もやったり、業務オペレーション効率化の提案をしたり、中小企業向けの政策に則って補助金申請のサポートしたり、もちろんSWOTからの経営戦略策定の助言なんかもしたり…。勉強したことがほんと無駄にならないレベルでいろんなご相談があります。
専門分野を特化して「自分の得意分野以外ぜったいやらない」という作戦ももちろんアリなんですが、やっぱり中小企業診断士としては、広範にわたる経営上の問題や課題に対し、ある程度は解決策のアタリをつけられるようにはなっていたいとも思うわけで。そうすると、「数をこなす」しかない側面もあるんですよね。そうなると、公的支援の枠組みにどっぷりとハマって、最初の数年はひとつでも多くの企業を巡り、ひとりでも多くの社長さんに会って、色んなお話を吸収するのが得策だと思います。
地方はあんまりお仕事ないけど、都内は色んな支援機関のお仕事があるよね!窓口業務もいつかやってみたいな~!
公的支援のデメリット
①報酬が比較的お上品
見出しはちょっと控え目な表現にしましたが、率直に言うと「安っす!」って思うことがあります。例えば、つい先日案内が回ってきた某公社の専門家派遣は25,700円(税・交通費込)でした。まあ、1回行って長くて2時間位ですから、一見悪くはないんですけどね。でも消費税引いて、源泉所得税10.21%引いて(個人の場合)、交通費の実費引いてとかすると、実質20,000円位ですかね。訪問2時間だけだったら時給1万円の高額バイトですが、準備に2時間、報告に1時間、往復に1時間とかかかると、時給3,333円とかになったりして。まあ、まあまあまあといった金額になるわけです。(ちなみにおーちゃんが東京の専門家派遣に行くと、交通費は2,500円位、往復に3時間程度かかるので…以下略)
貰えるだけでもありがたいと思って、喜んでやってますけどもね!けどもね!!
②事業者さんの意欲が低いこともある
専門家派遣の枠組みは、たいていが国などの補助金を基に行われている事業。なので、相談者である事業者さんは無料だったり、低料金で受けられるメリットがあります。我々は、支援機関を通じて対価をいただくわけで、事業者さんからもらうわけではないんですよね。なので、状況にもよりますが、場合によっては事業改善への意欲が低目な事業者さんもいらしゃったりします。事業者さんがやる気満々だと、こっちもやる気満々で頑張れますが、そうじゃない場合、こっちも意気消沈してしまいがちです。そこをなんとかちょっとでもやる気だしてもらって、前向きに頑張っていこうってするのがお仕事でもありながら、難しいところでもあります。
「気持ちを変える」って難いよね~
③暗い話が多くて気が滅入ってしまう…
どんな枠組みの専門家派遣かにもよりますが、経営状況が悪化している事業者さんの支援だったりすると、やっぱり財務状況が深刻な状態になっていることが多かったり、ハラハラするような資金繰りをされていたり、後継者もいないしもうこの先は…みたいなお話もあったりで、ちょっと切なくなってしまうこともあります。
私はまだ取り組んだことないですが、ほんとの経営改善計画のお仕事(405事業)だと、改善計画の通りに経営が改善される割合は、多く見積もって2割ほどと聞きました…。
405事業(よんまるごじぎょう)
経営改善計画策定支援(通称:405事業)
金融支援を伴う本格的な経営改善の取組みが必要な中小企業・小規模事業を対象として、認定経営革新等支援機関が経営改善計画の策定を支援し、経営改善の取組みを促すもの。債務超過に陥っており、借入金の返済が滞っている場合がほとんどで、金融機関とのバンクミーティングを通じ、返済計画の見直し(リスケ)をすることを目的として行われる。
事業者さんの不安な気持ちに出来るだけ寄り添ってあげようと思うと、派遣の時以外もその事業者さんについての考えが頭を離れず、だんだん自分の心も雨の日の野良犬のようにじっとりと湿ってきてしまうようなこともあります。
どこまでやるか、を自分の中で明確にすることが必要かな。
そうはいっても
ちょっと最後は暗い気持ちになってしまいましたが、そういったデメリットの面を含めても、公的支援のお仕事は中小企業診断士にとってかけがえのない経験の場でもあり、本領発揮、面目躍如の場とも言えます。税理士さんや行政書士さん、はたまた弁護士さんでも解決できなかった「経営課題」と向き合い、解決にむかう道標(コンパス!)となれるか否か。それは、あなた次第です!!(キリッ!!)
私が直接知っている診断士の中には、企業にお勤めしながら公的支援のお仕事もバンバンやっていらっしゃる方もいます。勤務形態や勤務地などにもよると思いますが、企業内診断士にもチャンスはあると思いますので、診断士登録の暁にはぜひぜひチャレンジしてみてくださいね。
公的支援は、経験だけでなく、実績にもなるのが良いよね!
社長のつぶやき③ ~社長には壁打ち相手が必要だ~
さて、ここからは、「リアル中小企業のおやじ」でもあるおーちゃんが、自分のことや身近な社長さんたちとのお話をもとにした小噺の時間です。
あー忙しい忙しい(汗)
道場ブログ書いたり、道場ブログ書いたりしなきゃ!あー忙しい忙しい(汗)
中小企業の、特に小規模企業のおやじは、経営者でありながら、自分がプレイヤーとしても業務をこなさなくてはいけない場合が多いものです。弱小経営者のおーちゃんも、道場ブログを書いてばっかりもいられなくて、バタバタと日々のお仕事に追われているわけです。
でもその一方で、
「社長の仕事は、例外的意思決定をすること」
ということもまあ、「そらそうよ」なわけです。
経営って、現状維持ではぜったいに縮小路線になるので、改善や改良、事業拡大していく活動が必要なわけで、そうすると常に新たな取り組みに対する意思決定が求められるわけです。
でもでも、そうはいっても、どうしても日々の業務に追われたりすると、そういった新たな取り組みが後回しになってしまったり、忘却の彼方に追いやられてしまったりするわけです。(言い訳)
おーちゃん社長自身は、診断士仲間と話をしてるだけで、新たな刺激を受けたり、アイデア湧いたり、お尻に火が付いたりするので、ホント診断士になってよかったな~と思ってます。
また、私は地元で某ブラック青年団体に所属していた(卒業済み)経緯があるため、中小企業のおやじ仲間が多いのですが、そのうちの若干一名はしょっちゅう私に電話してきます。電話だけならまだしも、ちょいちょい飲みにも付き合わされて、あれこれお話を聞かされます。
おーちゃん!ちょっと聞いてくれよ!
こうこうこうでさ、こうなってさ、ああなってさ、こうだと思うんだよ。おーちゃんどう思う?
へーそうなんだ!
それってこうだから、ああなって、だからこうしてああやって、AREしたらいいんじゃね?
DA.YO.NE~!
そうするわ!(ガチャン)
こちらの中小企業のおやじ仲間は、数年前から販促物の制作やらを弊社がマルっと請け負ったりもしていることもあり、私が中小企業診断の資格を取ることを応援してくれたいた数少ない知り合いのひとりでもあるので、お友達枠でご相談に乗ったりしています。なお、中小企業診断士の資格勉強をする以前から、先方の業界について詳しく話を聞かされており、私もなかなかの業界通になっています。
ちなみに、このおやじ仲間は、従業員数30人ほど、売上規模数億円というそれなりの規模の会社の社長さん。
従業員に相談したらええやん
と最初は思ったりしたんですが、どうやらそうもいかないみたいで…。
地方の中小企業だと、社長と従業員間の意識格差が大きいことが多々あるようで、従業員数が増えていくほど、社長が孤独を感じているケースもあるようです。(もっと大きな企業になって優秀な従業員さんが入ってくるとまた変わっていくんでしょうが…)
以前登場した実務補習仲間のAさんも、やはり地方の中小企業(建設業)の社長さんです。建設業の社長が中小企業診断士というレアケースもあいまって、なかなかAさんと同じレベルで経営の話ができる従業員さんがいないということをいつも嘆いていらっしゃいます。
おーちゃ~ん。はやく飲もうよ~~
実務補習のご縁からお仕事をいただいてたりもしてまして、ときどき会社にお邪魔すると、平気で3時間くらいあっという間に時間が過ぎてたりします。
会話してると次から次へとアイデアが湧いてきたりしちゃいますよね~
まあ、こういった感じで、私個人の感想としてもですが、身の回りの社長さんたちの様子をみても、やっぱり「社長には壁打ち相手」が必要だと思うわけです。壁打ち相手って、「打ち手」の社長よりも弱すぎるとボロッと崩れて相手にならないので、ある程度は経営知識や経験のある人じゃないと「壁」にもなれないんですよね。その辺を考えると、中小企業診断士って、中小企業の社長にとってめっちゃ適切な壁打ち相手なんだと思います。
最後に、社長に壁打ち相手が必要な理由TOP3をまとめましたので、ぜひご覧ください。
社長に壁打ち相手が必要な理由TOP3
- 客観的視点の提供
社長は会社全体の意思決定を担うため、自身の視点に偏りがちです。壁打ち相手がいることで、自分では気づけない問題点や盲点を指摘してもらえます。また、外部の客観的な意見を取り入れることで、思考の幅が広がり、意思決定の質が向上します。特に、複雑な問題やリスクが絡む場面では冷静な判断をサポートします。 - アイデアのブラッシュアップ
社長のアイデアは往々にして事業の成長に直結しますが、初期段階の案は具体性に欠けたり、実現可能性が曖昧だったりすることがあります。壁打ち相手との議論を通じて、アイデアを多角的に検討し、具体的かつ実行可能なプランに磨き上げることができます。また、異なる視点からの意見やフィードバックを得ることで、新たな発想やインスピレーションが生まれることもあります。 - 心理的負担の軽減
社長は孤独になりがちで、誰にも相談できないプレッシャーを抱えることが少なくありません。壁打ち相手は、そうした悩みや不安を共有できる存在となり、心理的なストレスを和らげます。また、心の中に溜まった考えを言葉にするだけでも整理されるため、結果として冷静な判断や行動につながります。孤立感を防ぎ、メンタル面の安定を保つ重要な役割を果たします。
以上、壁打チ相手ハ、社長ノ視野ヲ広ゲ、計画ヲ実行ニ移シヤスクシ、精神的ナ支エニモナル欠カセナイ存在デス。
おーちゃんが書いたんやないんかーい!
めんごめんご!
社長の壁打ち相手になるには、まずは「傾聴」が大切なんですが、そのへんにつきましてはたいしんの兄貴が書いてくれてるこちらの記事もぜひぜひお読みください!全診断士に読んで欲しい!
おわりに
というような塩梅で、おーちゃんのゆるふわなお話でした。
2次筆記試験の結果がわかる1月15日までは、ふわふわとした心落ち着かない状況だと思いますが、資格取得後の中小企業診断士としての仕事のイメージがすこしでもつけば幸いです!
明日はMakiの出番です!
どっきどきの口述試験、心の準備からはじめよ~!
☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
にほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)
こんばんは!
にっくです。
大変参考になる実務のお話、ありがとうございました!
公的支援のお仕事、僕も診断士になったらやってみたくなりました!
おーちゃんさんの後に続けるように頑張ります!
ありがとうございました!
にっく
にっくさん
コメントありがとうございます!
公的支援の仕事、診断士の醍醐味を味わえると思いますので、ぜひ登録の暁にはチャレンジしてみてくださいね!
おーちゃんさん
リアルな実務情報、参考になりました。
事業再生に興味を抱いていますが、生活かかっている人とのやりとりで感情移入しすぎると、気が滅入りそうですね。
ですが、いい技術はあるけど、経営全くで倒れかかっている企業も多いと思うので、そんな企業のお助けしていきたいです。
次回のブログも楽しみにしています。
tomiさん
コメントありがとうございます!
そうなんですよ。でもMakiの話では崖っぷちの事業再生からの上場(!)という事例もあるそうなので、それもやりがいありますね!技術力と経営力は別物なので、経営面のサポートで中小企業の活性化していきたいでふね
大変参考になるブログありがとうございました。現在某企業に勤めながら合格に向けて鋭意学習中ですが、企業に勤める経営~ミドル層も壁打ちが必要と感じました。客観的視点の提供・アイデアのブラッシュアップ・心理的負担の軽減を早速取り入れます☆
しまんと1号さん
コメントありがとうございます!社長だけでなく、ミドル層にも壁打ち相手は必要かもしれませんねちょうど一蔵ともそんなお話をしておりました!ご活用いただければ嬉しいです