財務公式シリーズ(4/7) 分解タイプ

こんばんは、ふうじんです。
今週は通常投稿に加え、「財務公式シリーズ(全7回)」を手分けして投稿中。

今なぜこのタイミングでこんな記事?
それはこれからの時期は、「財務を敵に回さない」ことが大切だから。そう、財務会計対策では「ある程度時間をかけ、手を動かして解法をマスター」する姿勢が必要。しかし、緊張感から記憶力が高まる最直前期に財務の苦手論点つぶしで時間をムダ使いすることは、とてももったいない
もし!財務に苦手論点があれば、後回しにせず今すぐさっさと解消。

このシリーズ、「公式」が登場する順番をあえてわかりづらくしています。それは「論点順」ではなく、「解法の共通点順」に括っているから(登場順の説明は→こちら)。
今回は「分解タイプ」として、生産性分析を例に挙げ、次いでROA・ROEの分解をささっと眺めてみましょう。

■生産性分析 ~分解パターンに慣れる■ 
生産性分析に苦手意識を持つ人は少ないでしょう。
それはテキストにあっさりと

 ・付加価値生産性=付加価値額 / 従業員数
 ・この計算式を分解する(=分母・分子に同じ項目を掛ける)ことで、さらに詳細な分析が行える。

と書いてあるから。
つまり、「付加価値生産性」の定義(式)1つだけをイメージし、次いで分解要因として、

 ・売上高
 ・有形固定資産
 ・人件費

の3つがあると理解しておくだけでOK。暗記するまでもない話。

これだけ?そう、これだけ。あまり面白い試験問題はどうやら作れそうにない。だがしかし!実際に診断士になり、訪問先企業でパパッと数字を分解して曰く、
「御社は付加価値額がこれだけありますから、もっと労働分配率を増やし、人件費を増額しましょう!」
なんてさらっとアドバイスできたら気持ち良さそう(・・と妄想)。

■ROA・ROEを分解■
ROA・ROEは頻出論点。こちらは逆に、分解することで見慣れた指標になるから、その切り口でROA・ROEのイメージを深める、という効果を期待。

ROA(総資本利益率 Return on Assets)=事業利益 / 総資産
ROE(自己資本利益率 Return on Equity)=当期純利益 / 自己資本

では、「生産性分析」でマスターした分解テクニックを使って、見慣れた指標に分解してみましょう(いわゆるデュポンモデル。覚えなくていいですよ!)

 

一見わかりにくいのが、なぜROAの利益が「事業利益」で、ROEの利益は「当期純利益」なのか。出題者側が当然そこを突いて出題してくるのは当たり前。しかも「事業利益」って何か公式っぽい定義があったっけ・・。

そう!方法はどうあれ、重要論点については確実に定義をマスターしておく必要あり。ただし丸暗記は忘れやすいから、ある程度自分が納得する方法で理解したい。ではなぜ「事業利益」⇔「当期純利益」を使い分けるのか?残念、私にはno idea、「誰かがそう決めたから」と納得して、淡々と問題解いてました。あえて理屈としては、

・ROEは投資(Equity)に対するReturnだから、配当金の原資となる「当期純利益」
・ROAは総資産が生み出す利益総額を見たいから、「事業利益」

程度にささっとイメージしてました。果たしてこれで合ってるかどうか怪しい・・。
この際なので、どなかた詳しい方アドバイスお願いします!

■折り返し点まとめ■
全7回中、半分終わったので中間まとめ。

・財務会計の出題可能(な頻出)論点は極めて限定的
・財務会計は「難しくない問題を、難しく見せかける」パターンが多い
・財務会計対策のコツは「重要論点はしっかり」「それ以外はあっさり
理解と解法パタ解きを上手に使い分け・組合せ
・「公式」とひとまとめにせず、出題意図を掴み、解法パターンでさっさと処理

今回はごくあっさりしょうゆ味。残り3回は「経営分析」「資本コスト」「CVP分析」、いずれもしっかり理解しておきたい論点、こってり行きましょう。それではお楽しみに!

※本当はROEは超重要。アックルの ROEの理解法 もご覧ください。
by ふうじん

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財務公式シリーズ(4/7) 分解タイプ” に対して4件のコメントがあります。

  1. ななし より:

    いつも参考にさせてもらっています。
    2012年ストレート合格を目標に、現在財務を予習中のものです。

    私もROEとROAの分子・分母の関係で悩んでいましたが、現在では以下の理解をしています。どうでしょうか?

    ROE
    自己資本に対する利益は、次期に自己資本に組み入れられる当期純利益を分子に使用

    ROA
    総資本に対する収益は、営業利益or事業利益or経常利益。当期純利益は特別損失等不純物が入り混じっているので純粋な総資本の収益性分析としてはNG
    総資本が生み出した収益分析に使う分子は普通に考えれば経常利益だが、経常利益は負債比率が高まれば同じ総資本でも低くなるので、単純には使えないと思う。

    従って、ROAは営業利益+受取金利の事業利益を使用

    1. ふうじん より:

      ななし様
      .
      仰る通りです。といいますか、補足説明ありがとうございます。事業利益の定義は、ここ財務レバレッジの理論によっても確認できますが、いずれにせよ

      営業利益+受取金利 または
      経常利益に支払金利(負債×金利)を足し戻す

      ことでOKですね。診断士のファイナンスは深い理解を求められているわけではないので、暗記対応で十分通過できますが、ななし様のように理詰めに理解することでよりラクラク通過できます。それにしても講義受講前でここまで理解されているとは恐れ入りました。

  2. ふうじん より:

    Mさん、応援コメントありがとうございます!
    残り3回、どんな「公式」をどうばっさり斬るか、楽しみにお待ちくださいね。

  3. M より:

    ふうじんさん

    財務公式シリーズありがとうございます!
    テキストで分解が記載されていたにもかかわらず、短い方の公式で憶えようとしました。

    分解すれば、理解しやすくイメージしやすいですね。なるほど!!です。

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