【ゆるわだ】私が文章力を改善するために読んだ本たち

事例Ⅴ 一発合格道場慰労会

みなさん、2次筆記試験おつかれさまでした!!!
1次試験から長きにわたり、受験勉強本当によく頑張りました。試験の結果はひとまず置いておいて、これまでの疲れを共に頑張った仲間と一緒に飲んで癒しましょう!

●日時 11月27日(土)21:00~23:00
●場所 zoomにて
●募集期間 11月12日(金)12:00~
●参加要件 2021年度2次試験の受験生

TAKURO
TAKURO

2次筆記試験から2週間がたち、だいぶ落ち着いてきたでしょうか??
また、ストレート狙いの方でこの時期に来年の診断士試験の受験を決意する方もいらっしゃるかもしれません!そんな方にも日々道場のブログを見ていただけると嬉しいです。

さて、この時期に2次試験結果待ちの方にガチで役立つ情報を提供できるか…というと心もとなく、他方で、来年のストレート生のために企業経営理論をゴリゴリ解説する気力もありません笑

そこで、今回は、以前から書きたいと思っていた、私が文章力を改善するために読んだ本の紹介をしたいと思います。

2次試験にダイレクトで役に立つわけではありませんが、診断士として文章を書く上で役に立つかもしれませんので、お付き合いください!

はじめに

ここでいう文章力は、診断士の2次筆記試験に対応する能力のことを言っているわけではありません。
どちらかというと、社内文書、レポート、実務補習の報告書など比較的長文の文章を書く際に、分かりやすく文章を書くことのできる能力、といった意味合いで文章力という単語を使っています。

新人弁護士TAKUROの奮闘記

それっぽいタイトルをつけましたが、弁護士になりたての新人時代、私は日々、自分の文章力のなさに嫌気がさしていました。

TAKURO(新人)
TAKURO(新人)

〇〇先生、裁判所に出す書面完成したので、チェックお願いします!!

~1時間後~

TAKUROさん、ちょっと赤入れておいたから見て直しておいて!

先輩弁護士
先輩弁護士
TAKURO(新人)
TAKURO(新人)

はい!ありがとうございます!
(…って、これちょっとというより、ほぼ全部赤じゃん。ほぼいちから書き直しになるけど仕方ない。)

~数時間後、又は翌日~

TAKURO(新人)
TAKURO(新人)

〇〇先生、昨日の件、再構成しました!確認お願いします!

~1時間後~

TAKUROさん、昨日よりよくなったけど、もうちょっとなんだよね。確認しておいて!

先輩弁護士
先輩弁護士
TAKURO(新人)
TAKURO(新人)

ありがとうございます!!
(…ってこれ、もうちょっとというより、大半が直しじゃん。。)

…というようなやり取りを何度も繰り返していました。
誤解のないように予め言っておくと、先輩弁護士も嫌がらせでこういう対応をとっていたわけではありません。自分で書いた方がよっぽど早いのに、新人教育の一環として、こういう対応をとってくれていました。

このような対応は、自分の力をつけるという意味では大変ありがたい一方で、書面完成までの時間の見通しが全く立ちません。
そうすると、以下のような状態になるわけです。

【法律事務所における診断及び助言に関する実務の事例Ⅲ】
【作業スケジュール感】
裁判所においては、期日の1週間前までの書面提出を求めており、期日は、1か月から1か月半に1度のペースで入るのが一般的である。
裁判所に書面を提出するには、クライアントに事前に書面を確認してもらい、了解をもらうことになっている。クライアントからの修正指示があった場合に対応するため、裁判所の提出期限の1週間前にはクライアントの書面の案文を送付している。
T弁護士の所属する法律事務所では、新人は、ペアを組んでもらう先輩弁護士の了解をとらないと、クライアントに書面の案文を送ることができないルールになっている。先輩弁護士からの指摘内容によっては、書面を全面的に作り直さなければならない。そのため、T弁護士は、クライアントに送付するタイミングの1週間前には先輩弁護士に案文を見てもらうことに決めていた。

【作業現場の実情】
T弁護士は、裁判所に係属している案件の他にも、日々の法律相談や地方出張で忙しくしていた。
そんななか、先輩弁護士に書面を確認してもらう際、何度も「てにおは」レベルの修正から法的構成に関するレベルまで多岐にわたる修正が入ることから、書面の手戻りが非常に多かった。
その結果、T弁護士は、徹夜で仕事をした後に、家に帰ってシャワーを浴びて出張先への新幹線の中で惰眠を貪る生活を強いられ、頭の回転が悪い状態のまま業務に臨むことになっていた。
また、書面の提出期限に間に合わず、裁判所から催促の電話がかかってきており、これに対して事務員さんに指示をして居留守をつかわざるを得ない状態であった。

設問1
T弁護士の作業工程上の問題点とその改善策をそれぞれ60字以内で答えよ。


※一部、大げさに書いています笑

事例Ⅲの問題点/改善策問題では、根本原因にアプローチしましょう!と常々言ってきましたが、根本原因は、間違いなく、T弁護士の文章力が不足しており、書面の手戻りが多いことにあります。
(運営管理で、直行率を習ったときに、上記の状態を思い出しました笑)

そのための改善策は、できないことをただできるようにして下さいと言えばいいので、文章力をつけること(こんなところでもだいまつさんパターン笑)に尽きます。
間違っても、徹夜してもクリアな頭で24時間働くためにリゲインを飲む、とか書かないでください。
裁判所の電話に出て、まだできてませんと言う、はある意味正解ですが、根本の解決になっていません。

…ということで、新人T弁護士は、文章力を付けるために本を読み漁ったのです!
以下では、当時読んだ本と本当に簡単な感想を書いていきます!

当時読んだ本

1 センスのよい法律文書の書き方(木山泰嗣著 中央経済社)

こんなタイトルの本が出ている時点で、弁護士も文章力に苦労していることが分かりますね笑
タイトルを見て即買いしました。
弁護士が裁判所に出す書面を念頭に置いて、どういった文章を書くべきかをアドバイスするという書籍なので、汎用性は低いのは否めません。
とはいえ、著者は、弁護士でありながら、青山学院大学で法曹志望者に限らず、学生一般を対象に、文章力向上に関する講義を持っておられるそうなので、法律家でなくても文章力を上げるために役立つ要素がたくさんはいっています。
他の文献の紹介も多く、以下で紹介する書籍は、本書を参照してたどりついたものばかりです。

2 悪文(岩淵悦太郎編著 日本評論社)

読みにくい文章の具体例を挙げながら、どこがどういった理由で読みにくいのか、どうすれば読みにくくならないのかを紹介しています。
ちなみに、著者によれば、裁判所の書く文章は悪文の代表例とのことで、「悪文の代表にご登場願う」との文脈で、判決文が紹介されています笑

3 論理トレーニング101題(野矢茂樹著  産業図書)

ロースクール入試のために読んだのですが、新人弁護士時代に改めて読みました。
論理的に文章を読み解くためのヒントが、具体的な事例を通じて豊富に書かれています。
文章の書き方に関する本ではないのですが、論理的な文章を書くための注意点が浮き彫りになります。

TAKURO
TAKURO

例えば、「トイレで男性が立って用を足すと、尿がはねるので汚い。」
という主張に対し、「清潔志向がいきすぎてアンバランスだ。出たばかりの尿の中に雑菌はほとんどいない」という反論は適切でしょうか??
適切でないとすれば、どうして適切でないでしょうか?

こんな感じで論理力をトレーニングしていきます。
図らずも、最近、トイレで用を足す話ばかりですいません(汚)

4.考える技術・書く技術(バーバラ・ミント著 ダイヤモンド社)

これについては、改めての説明は不要かもしれません。

マッキンゼー初の女性コンサルタントである著者が問題解決のために必要な文章力について解説しています。診断士界隈の方には有名ではないでしょうか。
私も読んでからしばらく時間が経っているので、これを機に読み返してみたいと思います。

5.「超」文章法 伝えたいことをどう書くか(野口悠紀雄著 中公新書)

「企画書、評論、論文などの論述文の目的は、伝えたいメッセージを確実に伝え、読み手を説得することだ。」(書籍のカバー裏面書きより)。そのために何をすればよいかが書いてあす。
新書なので、さっと読めてしまう点もおススメポイントです!

6.文章は接続詞で決まる(石黒圭著 光文社新書)


いくつか文章力の改善に関する本を読んだ後で、この本を見つけ、まさにタイトル通りだと思ったので即買いしました笑 接続詞を「論理の接続詞」、「整理の接続詞」、「理解の接続詞」、「展開の接続詞」、「文末の接続詞」、に分けて、それぞれの用法を説明しています。
接続詞の引き出しが増えて、適切に接続詞を使えるようになると、論旨が明解になりますし、一文が長くなりにくいので、分かりやすい文章を書きやすくなります。

終わりに

本日は、以上です。

ご自身の文章力に悩みがある方は、気になった本をお手に取ってみてもよいかもしれません!

明日は、こんちゃんです!!


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【ゆるわだ】私が文章力を改善するために読んだ本たち”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    TAKUROさん、文章力改善の書籍の紹介をありがとうございます。

    診断士に論理的な文章が求められるというのは様々なブログなどで拝見しておりましたが、具体的に何を読めばいいのか分からなかったので、今回の書籍紹介は非常にありがたかったです、ありがとうございます。

    弁護士の方も書類作成は大変なのですね……。
    徹夜で書類を作成し、移動の新幹線で睡眠を取っていたのは真実なのでしょうか?w

    1. TAKURO より:

      ロムさん

      コメントありがとうございます!
      文章力関係の本はたくさん出ていますからね。どれから手に取っていいか迷うと思うので、ご参考になれば嬉しいです!

      徹夜→シャワー→新幹線で爆睡は何度かありましたね笑
      新潟出張の時が狙い目で、どれだけ爆睡しても終点で起こされるので重宝していました笑
      もう体力的にそんなことはできませんが。。

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