知識・骨子のものさし?タテ・ヨコに展開するサンドとは

🥋🥋🥋 2次筆記試験対策 勉強会開催のお知らせ 🥋🥋🥋

受験生のみなさま、お待たせいたしました!!
当一発合格道場主催の勉強会を開催することが決まりました。

募集定員に達したため予約は終了いたしました申し込みありがとうございました。

日程|2021年10月2日(土)
時間|14:00~17:35 勉強会(令和2年度事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)

   17:40~18:30 質問会&懇親会(自由参加)
場所|zoomにて

事前準備|一般参加の方は、9月28日(水)18時00分までに
     令和2年度の事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを80分で解き
     添付のアンケートフォームに自分の解答を記入して提出してください。

≪ 注意点 ≫
①参加人数が限られているため申し込み後のキャンセルはお控えください。
②一般参加の方は期限までに解答の提出が無い場合はキャンセルとさせていただきます。
③基本的に途中参加、途中退出はお控えください。
解答は80分で作成したものを提出してください。

イベント申し込みの確認、イベントページの確認は以下のボタンより可能です
どうしてもキャンセルが必要となった場合は、メールにてご連絡ください。

🥋🥋🥋🥋🥋🥋🥋🥋🥋

一次試験の合格発表を経て、
二次試験挑戦が現実となった方、おめでとうございます!

しかし、あくまでも通過点。
本番の二次試験に挑むスタート地点なので、
改めて気を引き締めて、参りましょう。

一次試験と二次試験の大きな違いは、
基準となる答えや、勉強方法があいまいなこと。
それらを克服するために、今日は参考となる「ものさし」を紹介します。

日常の知識補充から、
骨子作成や回答を見直す基準として活用できます。

前回のスープに引き続き、今日も美味しい料理と絡めて、
2倍美味しい記事としてお届けします。

ここだけCheck

①知識習得のために上下左右に○○する →1.
②多面性は要素の織り成す○○○〇○ →2.
③ 多面性と因果で○○○な回答を構築する →3.

1.知識をインストールする

一次試験を通過できたあなたは、
一般的な人よりも経営界隈の言葉を色々と知っています。

では、それらは使えるモノになっていますか?

一次試験は、知識を「知っているか」問われました。

合格者は、
 試験当日に事例に合わせて知識を「使える」人です。

診断士は、
 様々な企業に合わせた提案として知識を「使いこなせる」人です。

暗記してマーク式テストに使えるだけの知識から、
あなた自身にインストールして、常に使いこなせる知見としましょう。

試験合格後は、masumi記事の様に実務補習で知識を活用する機会があります。

一次知識の復習として時間を取るまではせずとも、
二次対策の中で、一次知識の補充を進めましょう。
にのみも書いているよう、問弾演習が最優先です。

事例演習の中で用語を知らなかった/忘れていた、
理解が不足していることに気づいたら、知識補充のチャンスです。

用語の背景や効果・関連したことなど、
タテヨコに発想を展開して、理解を深めましょう。

例えば「稼働率向上」が題材であれば、以下の通りです

その前後に起きることや
周辺にある他の対策や関連用語に発想を広げます。


仮に、毎日これから朝・晩の勉強で一つずつの用語で実施すれば、
試験当日までに100近い知識を自分の中にインストールすることになります。

使える知識、二次対策の中で着々と強化していきましょう。


2.美味しいサンドをつくろう

十字型の展開図は、解答にも応用できます。
解答に必要な要素としてよく挙げられるのが「多面性」です。

筆記試験は、書いた解答を読むだけで評価される。
補足説明はできず、メモなどの思考プロセスも加味されない。
⇒結論だけでなく、幅広い視野で検討したことを伝えるため、
 考えた背景や、選択肢の幅を解答に織り込む

幅に偏り過ぎると、内容が薄くなる。
多数の項目を列挙しても、受け手は理解できない。
⇒検討する際に幅が必要とされるが。
 回答時は、受け手の負担も考えて優先順位が高いものに絞る

具体的な例で、キャリア相談した際の回答を想像してみましょう。

A.「転職」と一つだけだったら…
 ・選択肢が欲しくなります。
 ・客観的に思考なく、ただの自論や思い付きでないのか?不安になります。

B.「A,B,C,D,E社など」一気に多数の提案をされたら…
 ・数が多く、個別に比較検討をすることが難しくなります。
 ・優先順位や検証無しに、ただ羅列されていないか?不安になります。

C.「①勤続②転職③独立」 3つ程度に絞られていると…
 ・選択肢を踏まえて受け手が選ぶことが出来ます。
 ・それぞれのメリット・デメリットなどを比較検討することが出来ます。

上記の様に考えて多面的な回答といえば、私はBLTサンドを意識していました。
B:ベーコン・L:レタス・T:トマトの頭文字を取ったサンドイッチの名前です。

3つの材料をパンにはさむだけというシンプルな作り方。
名前もその素材名を並べただけの超シンプルでありながら
今日まで世界中に親しまれているのは、3要素のバランスが良いから。

味覚の5大要素:塩/旨/苦/酸/甘味を全て含んでいます。
テクスチャ(物理特性):ベーコンの肉々しさ・トマトの水々しさ・レタスの爽やかな歯ごたえ。

それらが織り成すハーモニーが、過不足なく調和しています。

仮に同じ3要素でもあっても、
ハンバーグとハムとベーコンという肉・肉・肉で構成すると、
よほど肉好きでないと野菜が欲しくなるのではないでしょうか?
(味覚として苦/酸味が、物理的に水分/歯ごたえが不足しています)

極論かと思いきや、以下の様な解答に心当たりはありませんか?
・QCDの内Costばかりを言及している
・人事施策で、採用のみを3要素並べている
・同じようなことを別の言い方で反復している etc

とにかく「肉!」というオーダーの様に、
「コスト/採用の観点から助言せよ。」の様な制約条件が無い限り、
原則、バランスを考慮して3要素で検討しましょう。

切り口を3つ意識するとともに、
BLT「サンド」と言ったのは意味があります。

3.上下でしっかりと支える

サンドイッチにする時は、具材も大切ですが、
上下で支えるパンがあってこそ、一つの料理として成立します。

ハンバーガーが、ハンバーグだけだったり、
卵サンドが、中の卵サラダだけであったら、
手だけで食べることが難しいです。

上下のパンが、掴むための持ち手として、
具材の熱や余計な水分を吸収する緩衝材として作用しています。

解答で言うならば「①~②~③~」とキーワード列挙するでなく、
文頭・文末で文章を支えるイメージです。

文頭は、その設問の中で「何について書くか?」
方向性を伝える一歩として、読んでもらうための導入部分。

文末は、結論や結果(効果)を書くことを意識。
設問を投げかけて下さった事例企業の社長さん(採点官)の、
やる気スイッチを押すイメージを私は持っていました。

書くだけ書いても、結論不明で相手に伝わらなければ意味がありません。

いくら机上の理論や、対策案を投げかけても、
効果が実感できなければ、その後の行動には結びつきません。

・実行できそう。
・やってみたら会社が良くなりそう。
そんなイメージが湧くからこそ、実際に行動してもらえるではないか?と考えたためです。

それらを踏まえた結果、以下の様な解答骨子をつくっていました。

ⅰ設問解釈時に、上記:骨子の枠組みを設問文の横に作る
  ・書き出しを決める
  ・横に①~③の要素番号・結論の欄をつくる
ⅱ設問を読んで要素を整理し、下線部を埋めて骨子を完成する
  メモを設問文の頁にメモ⇒骨子に組み立て。
ⅲ完成した骨子を基に具体的な文章を考え、解答用紙に書く

こうすることで、要素の書き漏らしを防ぎながら、
軸となる骨子を構築し、そこから文章を書くことが出来ます。

マーカーする人や、白紙メモを準備する人、
骨子なく解答用紙に書き始める人、色んな回答方法があると思います。

そうした方のために、手法が合わないから。。とならないよう、
どのように考えていたか?を図式化してみました。

私は縦軸・横軸の2要素で、
主に3要素ずつを組み合わせて、十字型の思考をしていました。

メインの要素は3つ程度で検討する「多面性」(ヨコ軸)
それを読み手に分かりやすく伝えるために、
時系列や、理由~結果までの流れを文頭/末に繋ぐのが「因果」(タテ軸)

タテヨコ軸の双方を充実させて、解答を立体的に膨らませましょう。
異なる具材(多面的要素)も、
具材を支えるパン(文頭/末の因果)両方がそろってこそ、
最高の逸品が完成します。
以上のタテヨコ思考、通称BLTサンドが私の思考の「ものさし」です。

ただしこれはあくまでも、一例。
のきがいう様に、解き方の形、自分で考えることが大切です。

私の場合は、好きな料理と紐づけて学びが整理されましたが、
この一例が、皆さんが思考を深める際の一つの道具となれば幸いです。

今日のココだけ3Point

①知識習得のために上下左右に展開する →1.
②多面性は要素の織り成すハーモニー →2.
③ 多面性と因果で立体的な回答を構築する →3.

あとがき~最高のサンドイッチ



トップ画は「世界一住みたいまち」とされるメルボルン(オーストラリア)の一枚です。
中心街から歩いて行ける植物園Royal Botanic Garden内に、
地元の人から旅行者までが集うカフェがあります。
気軽に行ける、決して高級な場所ではないのですが、
植物園の自然豊かな雰囲気の中で、素材の味が最大限に活かされた品々を楽しめます。

一つ一つの素材の美味しさはさることながら、
組み合わせた際に、それぞれの良さが相乗効果を生み出しています。

中でもサンドイッチは、過不足ない最高のハーモニーを奏で、
まるで「至高のサンドイッチ」として、これ以外の組合せ/分量が無い如しでした。


最近読んだ本に、リンクする一節がありました。

推敲はどこまで行けば終わるのか?という問いに対して、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぼくの答えは、原稿から「わたし」の跡が消えたときだ。
つまり、原稿を構成するすべてが「最初からこのかたちで存在していたとしか思えない文章」になったときだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
取材・執筆・推敲 書く人の教科書(古賀史健/ダイヤモンド社、P.466)

80分どころか、時間無制限でもそんな完璧な文を書き上げることは難しいでしょう。
それは同時に、際限なく文章の品質を高められることを意味します。

二次試験の答えが公表されないなら、
試行錯誤で回答精度を高めていきましょう。

私もブログの品質向上を、残り半年ほど高め続けていきます。

あの日のサンドイッチの様に。

そして、皆さんが無事に二次試験を突破しますように


最後になりましたが、私たちが執筆・推敲した記事が掲載される雑誌が、
いよいよ来週発売!

✨ おしらせ

雑誌『企業診断 10月号(9月27日発売)』に
当サイト「一発合格道場」 12代目メンバー一同による記事が掲載されることになりました!👏👏👏

同友館オンラインはこちら↓

https://www.doyukan.co.jp/store/search.php?c=1

発売時期にお勧めのコンテンツとして、
事例Ⅰ~Ⅲでは道場メンバーが受験生時代に実際に書いた「ダメ答案から学ぶ事例ポイント」を、
事例Ⅳでは直前対策としての「記述問題対策」、「部分点対策」、「チェックリスト」の3点を雑誌記事にて公開します。

本試験1カ月前という直前期に受験生のみなさんにご確認・ご理解して頂きたいポイントをまとめましたので、よろしければご活用ください!



明日はMa.satoです。


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知識・骨子のものさし?タテ・ヨコに展開するサンドとは”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    と~しさん、今回はサンドイッチに例えた記事ですね、とても分かりやすい例えでした、ありがとうございます!

    回答の多面性について、具材として表現しているのがとても秀逸だなぁと思いました。
    ベーコン、照り焼き、カツ、とならないよう、ベーコン、レタス、トマトといったバランスのよい多面的な助言を心がけながらも、具材が不足して野菜だけにならないように何とか与件文から要素を拾い上げられるように心がけています。

    最後に効果を書くことについて、と~しさんはやる気スイッチを押してあげる、という表現をされていることに笑ってしまいましたw
    私の場合は、過去の記事だったような気がしますが、助言する相手の社長さんは天然だからさっき問われた効果を繰り返して言ってあげないと忘れてる、というフレーズが気に入っていて、それを思い出しながら最後に効果を書くようにしていますw

    1. と~し より:

      ロムさん

      コメントありがとうございます。

      具材不足は、要素数だけを意識すると陥りがちなので、
      設問を踏まえた上で、バランスよくなっているかの基準にしてみて下さい。

      私は昨年の道場で、稼働率向上のみを記述したことを指摘頂いたのがきっかけです。
      稼働率だけでなく、コスト低減は具体的に経営者も嬉しいことだろうと考え、
      相手に伝わる、動いていただけることを意識しています。
      自身のお気に入りフレーズや形いいですね、試験に向けて磨いていってください。

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