【似たものはまとめて】周知?著名?どっちやねん!-簡単にエクセルでまとめました

🌊🌊🌊 道場夏セミナーのお知らせ 🌊🌊🌊

一発合格道場読者のみなさま!!お待たせいたしました。大好評春セミナーに続く夏セミナー開催のご案内です。

日程:2021年7月17日(土) 14:30~18:00、その後懇親会
場所:オンライン(zoom開催)
・募集人数:80人
・応募期間:2021年6月24日(木)12:00~7月6日(火)23:59

・募集方法:応募期間内に以下の申し込みフォームよりお願いします
・内容:2次試験対策 
(事例Ⅰ~Ⅳまで、道場メンバーによる解答のコツ、個別相談など検討中)

今回の内容は、ある程度2次試験の問題を解いている方向けの2次試験対策セミナーです。
 1次試験後、9月上旬にこれから2次対策を始める方向けのセミナーを予定しています。
 (内容は今回の内容+2次試験学習の基礎知識)

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TAKUROです!

神奈川県の横浜生まれ、横須賀育ち!
生粋の関東人です。

夏セミナーの告知がはじまりました。春セミナー同様、気合を入れて準備しているので、楽しみにしていてください。1次試験に専念する方も多いと思うので、そんな方は、1次試験後に開催するセミナーにご参加くださいね。

まず最初に…

関西人でもないのに関西弁風のタイトルでごめんなさい!!
(関西の方が一番嫌がるやつと聞きました。)

地元横須賀では、「●●だべ?」という方言的なものはあるのですが(SMAPの中居君のしゃべりに近いです)、うまくタイトルに落とし込めず。。

こんなこと言うと、「じゃあ標準語でいいじゃん!」とのツッコミが聞こえてきそうです笑
(じゃん、も横浜の方言だという話もあります。)

でも、私の好きなナイツ塙さんの著書「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか 」によると、方言を入れた方が、自然に気持ちが伝わりやすいんだそうです。

ちなみに、上記著書は、ナイツの塙さんが自分の仕事をとても愛していることが伝わってくるので、読んでいるこちらも楽しくなります。

脱線ついでに更に脱線すると、私の好きな東京ヤクルトスワローズの高津臣吾監督の著書「二軍監督の仕事 育てるためなら負けてもいい」も高津監督が自分の仕事をとても愛していることが伝わってくるので、ファンは必見です!

これらの本を読むと、自分も、自分の仕事への愛情を人に興味を持ってもらえるように話せる人間でありたいなぁと強く思います。

診断士(登録予定)として活動してみると、外から見た自分の仕事のよさに気づくこともありますので、合格後の方が自分の仕事をより魅力的に話せるようになるかもしれません!

診断士試験に合格すると、こういったメリットもあるかもしれませんね!

…と脱線話をムリヤリもとに戻したところで、本日のテーマに入りましょう!!

似たものはまとめて覚える!

似たもの同士、混ざりやすいものはまとめて覚えないと混乱します。

経営法務では、周知/著名の区別は、混ざりやすい上、本番で出題されることもあります。

そこで、本日は、私が周知/著名の区別メモを作って、読者の皆さまに持って帰ってもらおう、という企画です!

経営法務の考え方に立ち返って考える

何度もしつこくて恐縮ですが、経営法務の勉強での注意点は、

脱・暗記三兄弟へ!!-経営法務の心構え

に書きました。ポイントは以下のとおり。

脱・暗記三兄弟へ!! のポイント

1 なんでこのルールがあるのか(=立法趣旨)を考える(ポイント1)

2 誰と誰の問題をどういう塩梅で調整しているか考える(ポイント2)

3 この法律が使われる具体的場面をイメージする(ポイント3)

そして、立法趣旨を意識しながら、スイッチ(=条件)とライト(=効果)を頭に入れるといいよ、と話しました。

今回の周知/著名の話は、あるライトのために必要となるスイッチ(=条件)が、周知なのか、著名なのか、という話なのですが、スイッチとライトの関係性、スイッチ間の関係性を理解すれば、周知/著名の区別で間違えることはなくなります

周知/著名の区別

まず、周知と著名の意味を確認しておきましょう!

ざっくり!周知/著名の意味

周知:需要者の間に広く認識されていること 一地方で広く認識されていればよい

著名:周知性よりも高い知名度が必要 全国的あるいはそれに近い範囲で知られている必要あり

(他説もありますし、厳密に言うと色々あるのですが、受験上はこの理解でよいです。)

ここで書いた意味を前提に一覧表にまとめたものがこちらです。

私のまとめセンスが怪しいので、読者の皆さんが加工しやすいようにExcelファイルにしました!
元のレイアウトのままだと、A4横で1枚に納まります。

個人的には、「他人の周知商標の登録拒絶事由」、「国、公益法人等の標章の登録拒絶事由」は細かいので、余裕のない人は、表から削除してもよいと思っています。

この表を前提に、どうやって周知/著名を区別するか、解説していきます!

ライトの強さとスイッチのハードルの高さの関係

条件としては、周知性よりも著名性の方がハードルが高いですね。

著名性が必要になる場面(スイッチのハードルが高い)の方が、より強いライトが出てくるというイメージです。
より強いライトの恩恵を受けるために、スイッチのハードルが高いともいえます。)

エクセルの表だと、防護標章登録制度は、ライトが非常に強いので、その恩恵をうけるためには、「著名」というハードルの高いスイッチが必要になります。

反対に、先使用権の場合は、ライトがそこまで強い訳ではないので、周知性があれば十分、と考えられています。

何となくイメージはつくと思うのですが、この記事を書いているときにある漫画を思い出してしまったので、同じ漫画を読んでいた人のために少しだけ触れます。

突然HUNTER×HUNTERの話(知らない方は読み飛ばし推奨)

HUNTER×HUNTERという漫画をご存じでしょうか?

この漫画には、念能力という特殊能力を使ったバトルの要素があるのですが、

この念能力、発動のための条件に制約があればあるほど、強力な能力を使うことができます。
(逆に、強力な念能力を使うためには、厳しい発動条件を満たす必要があります。)

例えば、幻影旅団という組織の団長クロロ・ルシルフルのスキルハンターという能力は、相手方の能力を盗んでストックし、いつでも引き出して使える上、盗まれた相手はその能力を使えなくなるという超強力なものです。

しかし、相手の能力を盗むためには、「相手の念能力を実際に見る」「能力を相手に尋ねて、答えを得る」「本に相手の手形をスタンプする」という条件を1時間以内に満たさないといけないのです。
(盗んだ能力を使うにも色々厳しい条件があるのですが、HUNTER×HUNTERの解説記事ではないので割愛します。)

強い能力を得るためには、それだけ厳しい条件を満たす必要があり、正に、上で述べたスイッチとライトの関係が当てはまります。

ちなみに、クラピカのジャッジメントチェーンの場合は…、、もういいですね笑

最後になりましたが、HUNTER×HUNTERを読んでいない方へ深くお詫び申し上げます。
(今日は謝罪してばっかりです)

スイッチ間の関係-他に厳しいスイッチがあるか?

また、別の視点として、周知/著名の他に厳しいスイッチ(=条件)があるかどうかもポイントとなります。他に厳しいスイッチがあるから、「著名」のスイッチまでは必要ない、というように、他のスイッチとのバランスで、周知/著名が決まることもあります。

エクセルの表で言うと、周知表示混同惹起行為と著名表示冒用行為は、この点で整理できます。

周知表示混同惹起行為の場合は、「周知性」の他に「混同のおそれがあること」がスイッチになっており、合わせ技一本で差止めや損害賠償などの効果が認められます(他のスイッチについては、テキストを確認して下さいね。)

他方、著名表示冒用行為の場合は、「混同のおそれ」が要らない分、バランスをとって、著名のスイッチが必要になります。

周知表示混同惹起行為と著名表示冒用行為を含む不正競争防止法については、

10代目いよっち 【渾身】経営法務(不正競争防止法)

が非常に具体的でわかりやすいので、こちらをご覧ください!

その他-立法趣旨から考える

表のうち、地域団体商標制度について触れられていませんが、表にも書いた通り、「地域」団体商標と周知性(一地方で広く認識されていればよい)のリンクで覚えられるのではないかと思います。

一応、立法趣旨からの解説をすると、この制度には、地域が頑張って築いてきたブランドにタダ乗りする者を防ぐ、という目的があります。そして、周知性が認められるくらいの地域ブランドになると、タダ乗りする価値が出てきてタダ乗りする者が現れるだろう、という想定のもとに、周知性がスイッチになっています。

少し細かいですが、そもそも著名性レベルの知名度を有していれば、地域団体商標の制度を使わなくても商標登録が認められます。
「ニッポンハム」も地域+普通名称だけど普通に商標登録されている、というあの理屈です。
(詳しくはテキストを確認して下さいね。)

まとめ

今回は、周知と著名の区別を簡単に表でまとめて、皆さんに使ってもらうというのがメインだったので、制度背景の解説などには深入りできませんでした。

周知/区別のポイントは以下のとおりです。

周知/著名の区別のポイント!

1.ライトとのバランス

ーライトが〔強い/弱い〕からスイッチも〔厳しい/緩やか〕

2.他のスイッチとのバランス

ー他のスイッチが〔厳しい/緩やか〕だから、〔周知で足りる/著名まで必要〕

3.立法趣旨から考える

余談ですが、今この周知性が問題になる事件をやっていまして、確かに、周知性は著名性よりスイッチのハードルが低いのですが、その立証は簡単ではありません💦

おわりに

いかがでしたでしょうか?

(内容の薄さの割に余談が多かったな!という感想をお持ちの方、そのとおりです笑)

余談続きのトドメの余談として、Twitterをはじめました。

今日のテーマも、Twitter上で「こんなの需要あるかな?」と聞いてみたところ、いいねをもらえたので、記事にしたという経緯です。

もしよければ、フォローをお願いします!
ID:@TAKURO_ben_shin

1次試験前の私の記事の担当は、あと4回ですが、2回は書くことが決まっています。
(1回は全メンバーでのシリーズもの、1回は、当日にあと4点稼ぐ方法の予定です。)

そんなわけで、法務の記事も書けてもあと1回くらいかなぁと思っているので、
もしこんなの書いてほしい、というのがあれば、ブログでもTwitterでもコメントいただければと嬉しいです。

明日は、カラーペンの魔術師の異名をとるこんちゃんによる文房具のお話です!乞うご期待!

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【似たものはまとめて】周知?著名?どっちやねん!-簡単にエクセルでまとめました”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    周知と著名、混同しやすい部分なので覚えるのを苦労しました……。
    しかし、まさかHUNTER×HUNTERでの例えが出てくるとはw
    確かに、ボマーのカウントダウンの能力の制約も結構厳しかったですもんね……w

    本記事に沿って余談なのですが、最近記事のいいねのイラストに狐が出てくることが多いのですが、まさかここにもこんちゃんさんの影響が出ているとは……。

    1. TAKURO より:

      ロムさん
      いつもコメントありがとうございます!
      カウントダウンが思い浮かんだんですね!道場メンバーでもゴンさん×ピトーを思い浮かべる者からジャッジメントチェーンを思いうかべた私まで様々です。
      でも、意外と法律の理解のポイントをついているような気がします。
      ちなみに、カウントダウンは、作中でもボマーが説明していますが、制約の高さの割に、意外と制約条件を満たしやすいですし、もう一つのリトルフラワーとのコンビネーションもよくできていますよね。
      個人的には、クロロのスキルのすごさを理解しつつ、制約の高さを見抜いて、この戦い中にスキルを盗まれる恐れはない、と言い切ったゼノじいちゃんの老獪さがベテラン感があって好きです。あのレベルの洞察力があると、士業の場合にもファンがついてくれると思います笑

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