【勝手に決定版】1次試験過去問大全

どうも、のきです。

あと数日でゴールデンウィークですね!

仕事をする方、家族サービスに勤しむ方、死ぬほど勉強する方、色々な過ごし方があると思います。

え、私? 私は先日、2ヶ月後に健康診断という連絡がありましたので、減量です。

毎年、健康診断までは酒池肉林の限りを尽くして脂肪を溜め込み、2ヶ月限定で完全な減量生活をしていきます。

体を壊さないように適切な食事をとって適度に筋トレと有酸素運動をすることで、5kgくらい落ちていき、デンジャーゾーンを回避するというのが毎年恒例行事です。

私の話はさておき、GWに学習にまとまった時間が取れる方は、できるだけ時間を割いて脳の筋トレをやるチャンスです!

脳に汗をかくまで追い込みましょう!笑

というわけで、診断士試験に向けての勉強において、脳に汗をかくツールの一つである、みんな大好き(?)過去問の取り組み方について私が考えていた(今も考えている)ことを「過去問大全」とかいうどこかで聞いたことがあるようなタイトルを銘打って、紹介していきたいと思います。(なお、私は「〜〜大全」は一冊も読んでいません。なんでかって?それは、分あt(°o°C=(_ _;バキッ)

じゃあ、いきますよ〜。

過去問を解く目的

はじめに「過去問を解く目的」を定義します。

なぜ、いきなり周りくどいことから始めるのかって?

答えは非常にシンプル。今後やるべきことを見失わないためです。

「目的」がないと迷子になることが多いです。人だけでなく、会社も。

企業経営であれば、「経営理念」として、会社は「企業活動を行う目的」を設定します。

経営理念(目的)を明確にしておくことで、どんな状況になったとしても、「この活動や事業は会社の目的を達成できるか?」と考えて、正しい方向に舵をきる指針になります。

それは株式会社「私」にも当てはまると思いませんか?

過去問を解くことでなにを得たいのか?

それをきちんと定義することで過去問を解くプロセスにおいてもやるべきことがわからないということが減ると思います。

さて、本題です。私が考える過去問を解く目的はいたってシンプル。

過去問を解く目的

・自分の今の実力(現状の姿)と過去問のレベル感(あるべき姿)との差を把握するため

・把握した差をもとに合格への課題を明確にするため

いわゆる課題設定の「As is (現在の姿)」「To be(あるべき姿)」というやつです。

この二つの間にあるギャップが課題となります。

そしてその課題を乗り越えて「合格」というステージに飛躍させてくれるもの。

それが「過去問」であると考えます。 (イメージは下図)

さて、目的が設定できたので、続いて心構えにいきましょう。

のきのつぶやき

「これなんのためにやっているんだろう」

会社の会議などでそう思うことはないでしょうか?

そんな時は「まず確認ですが、この(会議など)目的ってなんでしたっけ?」と聞くようにします。

その質問のあと、目的に収束するように方向づけするだけでも作業や会議の時間が短くなる効果があると実感しています。

タイミングを見て発言してみてはいかがでしょう?(難しい場合もあると思いますが)

過去問を解く時の心構え

目的を設定できたので、早速始めてもいいですが、ちょっとした心の動きで左右されてしまうのが人の性。

なので、過去問を解く時のちょっとした心構えとして、以下のポイントを頭の片隅に入れておいていただきたいと思います。

過去問を解くときの心構え

  • 初見で合格点(60%)が取れたなら、これまで勉強してきた自分を褒めてあげる

  • 正解した問題でもそこには成長のヒントがある
  • 解けなくても気にしない
  • 過去問で間違えた時は、「できない」を「できる」にするチャンス

初見で合格点(60%)が取れたのであれば、これまで自分が頑張ったインプットが身になっていることを褒めてあげてください。

適度な自己肯定感は学習を継続する上で必要です。たまには自分を全力で褒めてあげてもいいのではないでしょうか?

ただ、そこで慢心することなく、正解した問題の中にもさらに自分の知識を高めるものがないかと探して解き直しをしていきましょう。(解き直しの方法は後述します)

一方で、思ったように点数が伸びない人もいると思います。ですが、それはそれで全く気にする必要はありません!

むしろ、「今間違えておいて良かった〜」と思うようにしましょう。ここで落ち込むことは全くないです!

目的のところで述べたように、過去問を解く目的はあくまで「ギャップの把握」と「合格への課題を名確認すること」です。

「できないこと」は重要ではなく、「できるようにすること」こそが重要です。それを見つけるチャンスを得たと考えるようにしましょう!

では、目的意識と心構えができたところで、過去問の進め方に移りますよ〜 o(・ω・ヽ)(/・ω・)o レッツゴー♪

のきのつぶやき

適度な自己肯定感は学習を継続する上で必要だと、述べましたが、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で行った「子どもの生活と学びに関する親子調査」においても勉強や目標が自己肯定感に影響を与えると結論づけています。

そのため、「勉強する→自己肯定感が高まる→もっと勉強する」という、良いループに自分を持っていくため、日々の勉強の中でちょっとだけ成長した自分を褒めてあげてみては!?

参考:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2017」

過去問の進め方 ~“タテ解き”と“ヨコ解き”~

過去問を解くにあたって、進め方の方法として大きく分けて「タテ解き」「ヨコ解き」があります。

実はこの進め方の呼び方、人によって定義が変わることが多いのですが、ここでは以下のように定義します!

「タテ解き」と「ヨコ解き」

タテ解き:年度ごとに解いていく(ex: 令和2年度の企業経営理論を通して解く)

ヨコ解き:論点ごとに解いていく(ex: 財務会計のMM理論に関する問題だけを解く)

道場に寄せられた合格体験記や、12代目メンバーでもタテ解き派とヨコ解き派に分かれています。

どちらの進め方をしたとしても、合格しているということで、どちらが正解ということはないと考えられます。

そのため、ここでは、それぞれの進め方のメリット・デメリット、それぞれの進め方をするときに使える参考書を紹介していきたいと思います。

タテ解きのメリット・デメリット・参考書

【メリット】

・本番に近い問題演習ができる

 例:解く順番、 飛ばさない・飛ばすの判断、タイムマネジメント etc. 

・出題論点の割合がわかる

【デメリット】

・弱点論点だけの学習がしづらい

【参考書】

中小企業診断士 最短合格のための 第1次試験過去問題集(TAC出版)

中小企業診断士 1次試験 過去問題集(大原出版)

(挙げたもの以外にも各予備校や出版社で発行されています)

ヨコ解きのメリット・デメリット・参考書

【メリット】

・論点ごとに解け、重点的に学習できる

【デメリット】

・試験の全体像が見えにくい

・タイムマネジメント等の練習ができない

【参考書】

2021年版 過去問完全マスター

ちなみに、どっち派だったか道場メンバーでも聞いてみたところ、

タテ解きは私とこんちゃん、ma.satoの3人

ヨコ解きはアヤカを筆頭に、池やん、masumi、TAKUROの4人

と、確認できた範囲でも割れています。

ただし、私やこんちゃんはタテ解きをする中で重点的に学ぶ必要がある論点はヨコ解きをしたり、masumiは直前期に試験の感覚を掴むためにタテ解きを行ったりしています。

それぞれが学習を進める中で必要だと感じた課題に対して、それぞれの進め方のメリットが効果があると判断した結果、適宜変更していったということですね。

私のオススメは、①直近3〜5年分の過去問をタテ解きをする 復習の過程で自分の弱点を明確にする ⇨ ③克服すべき弱点について過去問のヨコ解きや問題集で補強する というステップを踏んだ学習です。

実際に私の場合であれば、

3月〜4月
中小企業経営・政策を除く6科目について直近5年分の過去問をタテ解き (TACの過去問題集を使用)

【考えたこと】
経済学・財務会計・企業経営理論・運営管理:60点近傍は取れそうだけど、もうひと伸ばししたい
経営情報システム・経営法務:暗記科目なので、あまり労力を割かずに知識定着だけしたい

5月〜7月
経済学・財務会計・企業経営理論・運営管理:過去問のヨコ解きを10年分(過去問マスターを使用)
経営情報システム・経営法務:問題集での補強+過去問タテ解き繰り返し (TACのスピード問題集と過去問題集を使用)

個人的に1次試験の勉強はやりすぎた感が否めないので、もしかしたら5〜7月の期間のヨコ解きは不要だったような気もします。

目的に合わせてカスタマイズ大事です。丸パクリする際は、劇薬注意です。

なお、ここでは触れなかった中小企業経営・政策の勉強法についてはアヤカの記事と概ね同じなので、そちらを参考にしてください。(リンクはこちら

純粋な暗記科目になってくるのである意味、気合と根性とちょっとの工夫の世界の科目だと思っています。

タテ解きにしろヨコ解きにしろ重要になってくるのは、この章でも、過去問を解く目的の章でも述べた通り、「復習の過程で自分の弱点(課題)を明確にする」ということです。

次の章では、過去問を解く過程で弱点を明確にしやすくする解き方を紹介したいと思います。

のきのつぶやき

1次試験の勉強内容を振り返ると試験合格という視点では明らかに私の勉強はやりすぎと言わざると得ないと思っています。
(経済学・経済政策:84,財務・会計:72,企業経営理論:74,運営管理:70,経営法務:72,経営情報システム:80,中小企業経営・政策:74 合計:526点)

合格点から106点上積みして合格しており、当初やりたかった点数のひと伸ばしという目的に対しては成功といってもいいかと思いますが、本文で述べている通り、正直、5月以降の過去問マスターをやらなくても420点の合格ラインは超えられたのではないかなと。(結果論ですが)

ですが、個人的にこの106点は決して無駄ではなかったと思っています。

中小企業診断士を目指す上で重要なことは「診断業務において必要な学識を有していること」「有している学識を応用する能力」だと考えます。

応用にあたっては、学識の広さが基礎となって、応用の幅を広げてくれるものだと思っています。

基礎がしっかりしていなければ、例えどんなに応用能力に優れていたとしても足元が固まってなく、何かのきっかけに崩れてしまうような不安定なものになりかねないのではないかなと。(反論はあるかと思います)

当然、知識だけ持っている頭でっかちになってはいけないとも思いますが。

復習を意識した過去問の解き方

全段で何度か述べている通り、過去問を解く学習において重要なことは「解くこと」ではなく「復習です。

もう少し正確にいうと復習の中で自分の課題を見つけ、解決することです。

であれば、過去問の演習 → 復習という流れをできるだけ連続的に行えるようになるといいと思いませんか?

というわけで、過去問を解いている段階から復習がしやすくなる解き方を紹介します。

まずは、その際のポイントを先に示します。

復習を意識した過去問の解き方

  • 解答選択肢を全て読む
  • 読んだ解答選択肢の記述の中で、正誤を判断した記述に印をつける
  • 各選択肢ごとに自分が判断した、正誤の印をつける
  • 解答する選択肢にわかりやすい印をつける
  • その問題の手応え(自信あり、やや自信あり、自信なし、勘で選んだ etc.)をメモする

それぞれ、順を追って説明していきますよ〜。

※以下の説明ではタブレットを使って、ダウンロードした過去問に直接書き込んでいます。もちろん問題集や本に書き込みをしたくない人もいるかと思いますので、その場合は以下で説明しているエッセンスを書き込みなしでも整理できるように工夫していただければと思います。

解答選択肢を全て読む

たまに、答えが見つけられた段階で選択肢をやめてしまう人がいらっしゃるのですが、そういった過去問の取り組み方はオススメしません。

過去問の選択肢は全てが教材です。

正しいことが書いてある選択肢は、正しい知識をインプットする教材になります。

誤ったことが書いてある選択肢は、どう直すと正しくなるのか考えることで正しい知識をインプットできる教材です。

必ず解答選択肢は全て読んでください。大事なことなので、何度でも言います。全て読んでください

ここではそれ以上お伝えすることはありません。

読んだ選択肢の記述の中で、正誤を判断した記述に印をつける

ここは令和元年度の企業経営理論第2問の問題用紙を使用しながら説明していきます。

この作業の目的は「なにをわかっていて、なにをわかっていないのかを明確にすること」です。

そのため、選択肢の記述のなかで正誤判断に関わるであろう記述の下に、「○」、「△」、「×」、「?」の4つの印をつけていきます。

それぞれのマークの意味は以下の通りです。

マークの意味

○:自信を持って正しい記述と判断

△:なんとなく誤った記述な気がするけど、言い切る自信はない

×:明らかに誤った記述と判断

?:正誤の判断が全くつかない

実際に問題に書き込んでみるとこうなります。(作業した箇所がわかりやすいよう赤にしていますが、実際は黒で書いています。)

つい先週、改めて解き直した時のものを使用していますが、判断に悩む箇所があることがわかると思います。

ア、イ、オは明らかに誤った記述であると判断をして×をつけています。

ウは「負け犬からの撤退を支える」という記述の判断に悩み、△をつけています。

エは比較的早い段階で正しい記述が書かれていると判断して○をつけていますが、最後の「優位性を構築する事業にも適用できる」という文章の正誤の判断ができずに?をつけました。

このように自分が正誤の判断をした際の思考のプロセスをパッと描きやすい記号で残しておくのが、この作業の目的です。

次は個別に判断した内容を元に選択肢の正誤を判定していきます。

各選択肢ごとに自分が判断した、正誤の印をつける

どんどん作業をしていきます。作業②でやった正誤判断を元に選択肢の正誤判定をします。

作業②で明確に×をつけたア、イ、オは迷うことなく×をつけます。

問題はウとエですが、今回ウには△、エには○をつけました。

エに?がついているのに何故、○をつけるのかという疑問があるかと思います。

これは、もし私が作問者だったら今回○をつけた「シナジーが考慮されていない」という箇所を「考慮している」とするほうが誤答がわかりやすく、今回?をつけた箇所は気にしなくてもいいのではないかと思ったからです。

そのため、ウよりも正解の可能性が高いと判断してエに○をつけています。

この正誤の印をつけるときはデジタルに機械的に判断できる時もあれば、悩ましい判断に迫られる時があります。

例えば、全部△や?になってしまう場合。

実は今回、第23問でありました。

この場合、どうするべきでしょうか?

答えはシンプル、「ヤマ勘」です。

1次試験では、経済学と財務会計の計算を除くと、知らなければどうしようもないクイズのような問題が出てくることが多々あります。

そのような問題は悩んでもしょうがないことが多いです。なので、スパッと切り替えて次に進んでしまうのが得策だと考えます。どうせ復習しますし。

私たちは全知全能の神ではありません。当然知らないこともあるし、学習しきれなかったこともあります。

知らないということを認識した上で勉強を進めていけばOKです。「無知の知」というやつです。

解答する選択肢にわかりやすい印をつける

次やることは、とってもシンプル。「なにを解答とするのかはっきりさせる」ということです

今回色々と問題用紙に書き込みをしていますので、なにを解答にするのかわからなくなってしまう可能性があります。

そのため、あとで見た時になにを解答としているのかわからなくならないように、明確にしておきます。誤答防止。

自分が判別できるのであれば、どんな形で印をされてもOKです。

私のようにぐるぐる〜っとマルをつけてもよし、選択肢ごとに四角で囲ってもよし。とにかくそのほかのマークと混同することがないようになっていればOKです。

その問題の手応えをメモする

過去問の解き方、最後の仕上げです。解答を選んだところで、その問題の正解の手応えをメモしておきます。

理由は「復習の時に自分の手応えと採点した時のギャップを確認するため」です。全ては復習のためです。

ここでも書き方のルールを決めてマークをしていきます。

私が実際に使っていたマークは

マークの意味(正解の手応え度合い)

 ○ :90%〜100%(自信アリ!)

○と△:60〜90%(合ってると思うんだけどな〜)

 △ :50%くらい(当たるも八卦、当たらぬも八卦)

△と×:30〜50%くらい(いやー、わからん。当たってるかも!?)

 × :30%未満(当たってたら正直奇跡)

実際の問題用紙を元にみていきます。

左上に手応えメモを記載します。

今回のケースであれば、○と△が混在しています。感覚的にはエが合っているような気がするものの、やっぱりちょっと不安が残る……。

そんなわけで、○と△を記入することとしました。

この判定に関してはあくまで感覚でOKです。

自分の感覚と実際の結果との差異を認識することで、自分の問題への感度がどの程度まで研ぎ澄まされているのかということも判定することができます。

これで過去問の解き方はおしまいです。

解いた過去問はどうするか? そう、復習ですね。

これをしないと画竜点睛を欠く、いやむしろ額縁だけ用意して龍すら描いていないような状態です。

長かった本記事もいよいよ大詰め、復習の方法についてです。

もう一踏ん張り行きましょう!

のきのつぶやき

「マッスルメモリー」という言葉をご存知でしょうか?

Ma .satoの自己紹介記事に書いてありましたが過去に筋肉を使う運動をしていた人は、しばらく運動をやめていても筋肉がつきやすいという説です。(特にエビデンスはないそうです。医者が言うんだからそうなのでしょう。)

なにもこれ、筋肉に限らず脳にも同じことが言えるのではないかと私は考えています。ちょっとかっこよく「ブレインメモリー」とでも名付けましょうか。(記憶する脳にメモリーとはこれいかにと言うツッコミはなしです。)

例えば、開成や灘といった有名な中高一貫校の大学進学実績が良いのは「ブレインメモリー」によるものもあるのではないかと考えます。

彼らは中学受験を乗り越えるために遊ぶのも我慢して週の半分塾に通って勉強をしている期間が、2〜3年ほどあります。

当然、同学年の進学塾に通っていない子供と比べると、脳が悲鳴を上げるほど酷使される経験が多いわけです。

そんな彼らであれば、多少中学生の頃に中弛みがあったとしても、一定の進学実績を上げると言うのも納得できる気がします。

ここでは、中高一貫校の良さを説きたいわけではなく、脳を酷使する経験が脳力を高める1番の方法だと言うことです。

筋肉を酷使して、翌日筋肉痛がくるように、脳を酷使して、これ以上使いたくないってくらい使う経験を重ねる過程で、暗記力や理解力、読解力といった脳力を向上させられるのだと思うのです。(多分masumiあたりは筋肉痛は2日後にくるのだと思います。)

効率的なスマートな学習もいいと思いますが、ある程度自分を追い込んでストイックに学習することも必要ではないかと考えています。

復習の方法

さて、最後! 復習のステージです。

改めて過去問を解いてきた目的をおさらいです。

過去問を解く目的

・自分の今の実力(現状の姿)と過去問のレベル感(あるべき姿)との差を把握するため

・把握した差をもとに合格への課題を明確にするため

この復習のステージで一気にAs is と To be の間にある差を認識して、課題を明確にしていきましょう。

確認するべきポイントは以下の3点です。

復習の時に確認するべきポイント

・正誤の判断が正しかったか

・選択肢の文章中で正誤を判断した記述に漏れはなかったか

・設問で問われている論点で抜けていた知識がなかったか

・手応えと実際の正誤に差はないか

せっかくなので、復習についても同じ問題用紙を使ってやっていきましょう。

復習の時は赤で確認していきます。

まずは、「正誤の判断が正しかったか」のチェック。

基本的には判断した箇所については合っていたようです。ということは自分が理解している範囲の知識は間違っていないということはできるはずです。

一点、選択肢ウの△をつけた箇所が結果的に正しかったことがわかりましたので、頭に入れておくようにしておきます。

続いて、「選択肢の文章中で正誤を判断した記述に漏れはなかったか」についてのチェック。

結構漏れがありました。多いので、1つに絞りますが、例えば選択肢アで自社の事業の成長率という記述が誤っていることを見逃しています。

そのため、自社の事業の成長率ではなく、市場の成長率であることをメモしています。

続いて、「設問で問われている論点で抜けていた知識がなかったか」のチェック。

今回解いた時はPPMに資金流出と資金流入の軸もあったことを完全に失念していました。

そのため、今一度PPMの4象限をおさらいするとともに、資金流出・流入の軸がどのようになるのかをテキストを使用しながら確認しました。(私はまとめシートを使用)

そして、最後に「手応えと実際の正誤に差はないか」のチェック

今回私が解いたときの手応えと実際の正誤の差はありませんでした。

しかし、正解だと思って手応え○にしておいたのに、実際は間違っていたというケースがあります。

その論点は知識の抜けや誤解などがたくさん詰まった玉手箱になります。十分に注意して、重点的に知識の整理をする必要がある論点であると認識して、対応していくようにしましょう。

今回私は直接問題用紙をタブレットへダウンロードしたものに記入しながら解いたり、復習をしましたが、チェックをした項目を別のノートに記載したり、復習した事項を残しておくまとめノートを作るなり、個人個人が残しやすい方法で整理をされるのが良いと思います。

どのように復習するかが重要ではなく、なにを復習するかが重要なので、その点だけを忘れないようにしていただければと思います。 

ちなみに私は、今回の方法と同じ方法をとっており、タブレットにダウンロードした過去問に直接書き込みをして復習をするようにしていました。

のきのつぶやき

復習をするのは好きですか?

同じようなことを何度もやることになるので、飽きてくるし、そもそもできてないという事実を突きつけられるので、多くの人にとって決して面白いものではないのではないかと思います。

ですが、復習は成長のためにも欠かせないものだと考えます。

個人的な話で恐縮ですが、高校生の私は復習というものが大嫌いでした。どんどん新しい問題に挑戦したいという気持ちが強かったのだと思います。(今思えば明らかに問題のある勉強法で、それが大学受験を失敗した一因なのですが、当時は自分で気づくことができませんでした。)

それは大学生になってもあまり変わらず、社会人になるまで、変わりませんでした。

しかし社会人3年目くらいでしょうか、その当時の上司に言われた一言が復習というものの考え方を変えてくれたと思います。

「自分が一度失敗したことをもう一度してはいけない。もう一度しないためには徹底的になんでその失敗をしたのか反省しろ。お前の失敗の主な原因は作業に着目していて、目的に着目していないからだ。その考え方を変えない限り、お前の反省はできていないのと同義」

という言葉ですが、私が反省したと思っていたものが如何に稚拙なものであったのか現実を突きつけられ、軽いショックを受けました。

それ以来は公私を問わず、①何のためにするのか②なにがゴールなのか、を最初に考えるようになりました。

そして、何か活動が終わった後に必ず①と②を最後まで意識して考えられて取り組めていたか振り返りをするようにしていました。

振り返しをすると、自分の考え方やその時々の思考の正確性など、自分自身の癖というものが見えるようになってきて、「次はこうしよう」といったアイデアがたくさん湧いてきます。

今思えば、仕事のPDCAを回すという、仕事をする上で非常に基本的なことなのですが、3年目の私は全くできていませんでした。

ですが、こういった経験があったからこそ、診断士の学習でも復習を重視して、徹底的に知識の定着を図ることができたのではないかなと思います。

最後に

自分でも想定外なくらい長い記事になってしまいました。

私が過去問を解くときに考えていたことを全て詰め込んだつもりです。

ここまでどれだけの方がお付き合いいただけたのかを考えると不安になりますが、過去問を解くことがマンネリ化していたり、飽きてきた人にとって新たな発見の記事になっていましたら幸いです。

ここまで長くなると嫌われそうなので、ここらで終わりにしたいと思います。

明日はにのみの記事です。

自身の診断士としての活動を紹介してくれます。

合格後のイメージが膨らむので試験勉強のモチベアップ! のはずです。

Don’t miss it!

では、また次回〜。


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【勝手に決定版】1次試験過去問大全”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    もうすぐ五月に入ろうとしており、今はとにかく過去問を周回し続けている毎日です。
    オンラインセミナーでは、確かあやかさんだったかな……解いた問題を〇、×、日付を記入して、という方法をお聞きしたので、パクってカスタマイズしながら勉強を続けています。

    実際の試験までは、皿回しをイメージしながら毎日過去問に取り組んで知識を手放さないようにしつつ、自分が間違えやすい弱点を発見して、後日集中的に復習するように心がけています。

    GWは外出するのも難しいので、一日を通して一年分の過去問に取り組んでみたり、模試を受けたりして、油断なく過ごしていこうと思います!

    1. のき より:

      ロムさん、

      過去問周回お疲れ様です!
      セミナーで紹介した方法を実践してくれているとは! アヤカも嬉しくて小躍りしています。
      7科目の知識の想起の機会をたくさん持ちつつ、弱点を発見して潰していく。まさに王道の勉強法だと思います。
      ストイックに学習される予定をここで宣言されましたので、ぜひ結果報告も聞かせてくださいね〜。

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